2005/07/23 - 2005/07/23
82位(同エリア231件中)
SUR SHANGHAIさん
- SUR SHANGHAIさんTOP
- 旅行記919冊
- クチコミ6827件
- Q&A回答49件
- 5,831,340アクセス
- フォロワー234人
前回、98年9月に客人2人と旦那も同行して行った時のカラクリ湖は、SUR SHANGHAIたちに冷たかった。
前日までの天候が悪化。
それでもスケジュールの変更も出来ず、途中で回復するのを願いつつ出かけては見たものの…、
行きも帰りも真っ白い霧の中で何も見えず…、
おまけにカラクリ湖周辺では雪も降り…、
湖のほとりの食堂でお昼を食べて帰って来ただけ。(ーー;)
その頃は道も良くなかったので、往復するだけで10時間以上も無駄にしてしまった…。(T0T)
今回は一人でその復讐戦を兼ねてます!
予定前日の天候は薄曇。ウ〜ム…。
夕暮れも迫って来た頃には強風がカシュガルの街を吹きぬける…。
事前に車の手配をするのは止めて様子見。
翌朝、いの一番に宿のカーテンを開けてみると…、
カラクリ湖方面の雪山がよく見える!!
「よし!」とそれから車探し。
当時、運転手さんの言い値は往復で500元前後。あとは交渉次第ですよ、このお値段は。
9時半出発。
お天気は…、上出来!!と言う訳で、途中の風景もくまなく見られたのですが…、
カラクリ湖は手強かった!!
最後の最後にどんでん返し。(T0T)
それはこの旅行記の一番下に出てきます。ご覧ください。
表紙の画像は、喀什(カシュガル)からカラクリ湖へ行く途中の風景
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
これがカラクリ湖行きに雇ったサンタナ。
喀什(カシュガル)での宿≪其尼瓦克(チニワク)賓館≫前に待機している運転手さんと交渉して行ってみました。
現地のツアーに参加してもいいと思いますが、中国語の出来る方はタクシー利用を考えてみては?
事前に旅行社のツアー料金を調べておくと、料金の目安になります。
行き先・料金のほか、車の整備具合、運転手さんの物腰や言葉の通じ具合を確かめるのが○。
エンストや事故などに遭った時の連絡用に携帯を持っているかも確かめておくと安心。
タシュクルガン、カラクリ湖方面に行く時には、途中に検問所があってパスポート・チェックを受けます。パスポート必携。
飲み物や食べ物は持っていくのが吉。
途中、トイレらしいトイレはありません。
ペーパーやウェット・ティッシュも必携。
カラクリ湖は、パミール高原にある世界第二の高さ(3,600m)の湖で、高山病が出ることも十分ありえます。SUR SHANGHAIは問題ありませんでしたが、ご注意を。
夏、喀什(カシュガル)で暑くても、ジャケット程度は持って行ったほうがいいですよ。
出かけた時のSUR SHANGHAIは、まだその後の出来事は予期してません。知らぬが仏。 -
朝、9時半には喀什(カシュガル)出発。
市街地を出てすぐの途中の村で、運転手さんはスナック用のナンと飲み物を購入。
SUR SHANGHAIもついでにちょっと降りて、その辺をウロウロ。
これから向かうカラクリ湖方面の雪山を背景に、新疆ではお馴染みのロバ車もやって来る。 -
イチオシ
これはスイカ売りの渋いおっちゃん。
運転手さんは濃いウイグルの顔立ちだけど、新疆訛りの少ない普通話(北京語)を話す。
聞いてみたところ、「兵役に行っていた時に仕込まれた。」
「ところで、あんたはどこ出身?」と聞かれて
「日本。」と答えると、
「台湾辺りの人間かと思ったよ。」
はい、中国語の習い始めが台湾でした。 -
喀什(カシュガル)からカラクリ湖へ向かう道は、パキスタンへも通じている現代のシルクロード、カラコルムハイウェイ。
喀什(カシュガル)からカラクリ湖まではそのほんの一部で200kmほど。
崖崩れなどで修復中の所も多いですが、今は普通車でも行けるほど。
舗装は一応立派に出来ていました。
98年に行った時には、まだまだ整備されていなかったのでびっくり! -
車道脇の川原に降りて、これから向かうカラクリ湖方向の山を見る。
喀什(カシュガル)を出てきたばかりは、雪山を遠くに望む平地だった単調な景色も、パミール高原の山に近づくに従って…、 -
…カラコルム・ハイウェイの周辺もだんだんに…、
-
だんだんに…、
-
イチオシ
…こんな眺めに変わります。
98年には悪天候でほとんど見えなかったこの景色!
運転手さんは、「あんた、あんまり停まれって言わないね。好きな所で停まってあげるよ。」
「ありがとう。同じ道を通って帰ると知ってるから、いい景色を物色してるところ。」
運転手さんはさらに、
「カラクリ湖から先のタシュクルガンまでの道はもっとすごい眺めだぞ。このまま行ってみる?追加料金はもらうけど。」
その言葉で一瞬心が揺らぐ。
でも、もしタシュクルガンまで行くなら、その先のパキスタンにも行きたいし、日帰りは無理。
それに今回は新疆ウイグル自治区をぐるりと回るのが目的。
「せっかくだけど、次、旦那と来たらお願いね。」 -
途中の盖孜という集落に検問所あり。タシュクルガン、カラクリ湖方面の辺境地帯に出入りする人間のチェックをします。
チェックの手続きは簡単。パスポートの内容の一部を書き取られるだけ。すぐ終わります。
運転手さんの話では、お客がパスポートを忘れたばかりに引き返した例も多いそうな。
喀什(カシュガル)からここまで3時間はかかるので、くどいようですが、お忘れなく。
画像は検問所そばの売店。雪山が更に近い。 -
中国との国境を越えてパキスタン方面に物資を輸送するトラックも次々に来るカラコルム・ハイウェイ。
SUR SHANGHAIの雇った車の運転手さんも、昔はトラック野郎の週末アルバイトをしていたそうな。
「今日は土曜日だから、トラックも多い。」と、知り合いに次々に手を振る。 -
カラクリ湖の手前には、別の湖もあって眺めよし。
あ、パミール高原の上に出たんだな、と実感。
そこにはこんなお土産屋が並んでいました。
商品は? と見れば、この辺で採れる石やその加工品。
店番の女の人の身に着けている赤い色が、灰色の景色の中で鮮やか。
女の人たちは、日焼けが進むのを防ぐために、覆面のように顔を覆っている人も多い。
この辺はもう高度は3,000m以上。
紫外線は強くても、気温は低い。
ジャケットを取り出すSUR SHANGHAI。 -
男の店番さんもいます。
かぶっている帽子が独特の形。 -
たまに団体さんを乗せたバスが来ると、商売開始。
その後には、喀什(カシュガル)からカラコルム・ハイウェイに沿って延々と引かれて来たらしい電線と電柱。 -
売り物の石のかけら(水晶?)を日に透かして品質チェックしている人。
-
あとは絨毯などの手工芸品。
ここから先のカラクリ湖でも、同じような商品が売られているので、まずはチェックだけの方がいいかも。
あれ、お店番の人がいない…。 -
バイクはここでも活躍している。
後にそびえる雪山が美しい。 -
あ、ここにも大八車がある。
どこからここまで引っ張ってきたんだろう。 -
ウ〜ン、この青い空とパミール高原の上を流れていく雲が美しい。
-
お土産屋が並んでいた湖からカラクリ湖まではそう遠くない。
途中停まってほしい所があったけど、お昼もだいぶ過ぎたので、まずはカラクリ湖へ。
この時は喀什(カシュガル)から5時間ほど。
着きました!! (^_^)v
カラクリ湖、今度はその顔を見せてくれたね。
カラクリ湖は、パミール高原の標高3600mにある氷河湖。
98年9月には雪も降って、この湖面もほとんど見えなかった。
向いのムズターク・アタ山(7546m)のてっぺん辺りは雲が出てしまったけど、それでも大満足のSUR SHANGHAI。
復讐戦はあっけなく終わったのか…、と感慨に浸るのはまだ早すぎる! -
湖へ出ると、まず寄って来るのは、
「ラクダに乗れ!ウマに乗れ!」という人たち。
乗ってみたい方は、料金交渉をお忘れなく。 -
お客さんが少なくていいのか悪いのか。
乗ってあげなくてごめんね。
SUR SHANGHAIはしばらく1人でカラクリ湖畔を散策。 -
今日はのんびり出来るね。
ラクダって、いつ見ても不思議な顔。
頭の上のパサパサ立っている毛が風になびく。 -
カラクリ湖向こうのムズターク・アタ山を後光のように背負う。
-
カラクリ湖ほとりにあるお土産屋の地元イケメン。
そばには観光ツアーが使う食堂一軒、テントがけ食堂数軒と、ごくごく簡単な屋外トイレあり。 -
さ、カラクリ湖もじっくり見たし、お昼も食べたし、さようなら、カラクリ湖!!
いい加減カラクリ湖を離れてから運転手さんが言うには、
「ほんとはね、カラクリ湖の入場料は50元。
あんたがご飯食べてる間にお金を取りに来たけど、あっちに居るよって別の所を指差してやった。
わはははは。(^○^)」
「え!そうだったの!(◎o◎)」
その祟りがあとであるとはまだ知らぬ二人です。
話は変わって、停まってほしいなと思ったのはここ。
道端にある、フェルトで出来たゲルの集落。 -
イチオシ
SUR SHANGHAIのサングラスをかけた顔にも物怖じせずに近寄ってくる子。
「これこれ、よそから来た人の邪魔になるよ。」とお母さんが呼ぶ。
お母さんは、副業らしき刺繍の絨毯を作ってます。
来た時に見たお土産屋さんで売りに出しているんだろうな。 -
おばあさんらしき人も登場。
この一家も、漢民族とは異なる顔立ちと服装。
このあたりに多いというイラン系のタジク族かな。
タジク族だとすれば、そのルーツは中央アジア。
17世紀に新疆ウイグル自治区の南西部のタシュクルガン周辺に移り住んできたのだそう。
元々は半遊牧の生活をしてきた民族で、≪タジク≫とは≪王冠≫を意味しているのだとか。
このおばあさんには、普通話(北京語)は通じませんでした。 -
ロバを引いて、草地へ向かう人の影。
その景色の中にも電柱が混じる。
この集落のゲルは冬には移動するらしく、固定されていませんでした。 -
その湿気の多い草地の向こうには、湖も砂漠も不毛の山もある。
不思議な風景。 -
上の集落とは別に、道を隔てた所でも機を織る人々。
こちら側には、石積みの家も混じる。
幅は狭いけど、ずいぶん長い布地!
こっちとあっちと両側から織っている。
こんな織り方は初めて見たなあ。
「誰か来たよ!」とでも呼ばれた声に振り向くおばさん。
びっくりさせてごめんなさい。 -
機織り作業中。
上のおばさんと同じ人。
それを見ている集落の女性たち。
こうして伝統の織り方は受け継がれていくんだろうか。 -
上の写真のおばさんと向かい合って機を織るおばさん。
両側から織ると、最後の布の始末はどうするんだろう。
男の子たちも出て来た。
この辺に学校はあるんだろうか。 -
この集落の少女。
この少女はここでどんな人生を送るのか。
また行ったら会えるかな。 -
喀什(カシュガル)へ戻る道筋。
パミール高原の氷河もある山が見えるカラコルム・ハイウェイの脇にはこういうテント小屋がよくある。
これは…、 -
…道の修復・建設に携わる人々が住んでいる所。
この環境の中、「大変ですね。」だけじゃ済まない物を感じる。 -
そんなカラコルム・ハイウェイをだいぶ下って来て、「ここは午後になってからの光の具合がよさそう。」と思った赤い岩山が続く所。
運転手さんには「ここから2,3キロ歩きたいから、先に行って休んでて。」と告げて降りる。 -
1キロも行かない所で車を停めて寝ているのを発見。
SUR SHANGHAIはそのまま通り過ぎます。 -
青い空、白い雲、赤い山、緑の木。
-
ここにも数軒の民家が。
どんな暮らしをしているんだろう。 -
降りて来た方角のパミール高原の山が見える川原。
-
赤い岩山も多いのに、水の色は灰色。
異次元空間、という言葉を思い出させる眺め。
水の流れ、風の渡る音しか聞こえない。 -
電柱は、カラコルム・ハイウェイ沿いに延々と続く。
チベットからネパールへ向かうフレンドシップ・ハイウェイの道筋でも、電柱がどこまでも続いているのを見たっけ。
建設に携わった人たちの苦労はどれほどだったろう。 -
イチオシ
喀什(カシュガル)の方向から、またパキスタン方面へのトラックがやって来る。
そのトラックも、この風景の中では小さい。 -
見れば見るほど不思議で静かな風景。
-
イチオシ
川向こうに立ちはだかる赤い岩山と青い空の対比。
一本の木も生えていないその山肌。
この辺の激しい地殻変動を表しているかのような地層の乱れ。 -
何か、この世の物とは思えない眺めが続く。
異惑星に来てしまったみたい。 -
結局4,5キロ歩いたところで、後から来た運転手さんが追いついた。
「どこに行ったかと思ったよ。通りがかりの車に聞いて来たけど、あんたがこんなに歩けるとは知らなかった。」
歩くのは得意です!(^_^)v
こんな風景の中にも集落があって、トウモロコシなどの作物が植えられている。 -
ここにも人々の暮らしがあるんだなあ。
-
パミール高原の岩を削って流れて下って来たこの川の水はどこまで行くんだろう。
この水とも、時と場所、形を変えて、また巡り会うこともあるのかも。 -
さあ、喀什(カシュガル)まであと1時間。
風景もまた単調になってきてウトウトしかけた時に、
「ああっ、エンジンが!! \(◎o◎)/!」
ザザーッと停まってピクリとも動かなくなったサンタナ。
「これは何事!!」
あれこれ見たら、ガソリンを送るポンプのせい?
部品の替えは無し、付近に民家は無し。(ーー;)
しかし時は21世紀。携帯という強い味方がありました。早速知り合いに電話をかける運転手さん。
待ち時間を含めて3時間後には修理も終わり帰途に就けたけど、カラクリ湖で50元払わなかった報いかと、運転手さんも冗談半分。
SUR SHANGHAIも一時はどうなることかと思ったし、カラクリ湖にはまたしてもやられた復讐戦でありました。
画像は、その事故があった付近。
7月下旬だと、北京時間の午後9時頃でもこんなに日が長い。
次回は、喀什(カシュガル)の近郊と日曜バザール編をご紹介します。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- こまちゃんさん 2005/08/20 15:22:21
- 21時でも明るいこの地方・・・
- には、ホント勘が狂いますよね。
20日以降27日までの新疆方面は、それまでの異常高温続きから、22日の突
然変異のような30度に満たない日をきっかけに、少し気温が和らいだ、晴
天続きの時期でした。
この時期の紀行記、明るい日差しと澄んだ空気が伝わってくる感じで、と
ても清々しく拝見させて戴きました。
(ご本人は大変だったでしょうけど。)
こちらの敦煌も、甘肅省とは言うモノの、新疆と殆ど同じ天気と同じ時間
を過ごしているので、この、夜の時間の明るさには感心するばかり。
かと言って、朝が遅い訳でもなく、6時半には日が昇りますしね。
子供も10時くらいまでは平気で走り回っていますし、一日がとても長い地
方、日本では味わえない独特の時間と、透明感のある景色、痛いくらいの
太陽光線など、暫く行っていない新疆ですが、写真を拝見していると、ム
ズムズして来ちゃいます。(^^
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2005/08/21 11:31:10
- RE: 21時でも明るいこの地方・・・
- またのお越し、ありがとうございます。m(__)m
新疆の夏の日の長さと乾いた暑さ、風景が好きです。
漢民族と異なる人々が入り乱れて生活している様子にも惹かれます。
出来れば旅行ではなく、しばらくとどまっていたい所だと思ってます。
今回も車がエンストしたりしましたが、楽しめた旅でした。(*^_^*)
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
SUR SHANGHAIさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
50