2026/07/19 - 2026/07/19
379位(同エリア2410件中)
さるおさん
旅好きならば、"忘れられない風景"を誰しもが心にお持ちだろう。私の場合は、海外ならば、夕焼けのサバンナ、サハラ砂漠の星空などだが、国内では、圧倒的に"上高地"である。初めて上高地を訪問した時に見た梓川の清流や、立枯木が作り出す神秘的な風景は、40年近く経った今でも強く心に残っている。その後一度訪問したが、その時は大雨で、散策路を歩くのも苦行の様だったことも懐かしい思い出だ。死ぬ前に、あの景色をもう一度見ておこうと、この7月の3連休に上高地を訪問することにした。
行程:松本駅→新島々駅→上高地(大正池→田代湿原→田代橋→田代池→上高地温泉ホテル→ウェストン碑→河童橋→岳沢湿原→河童橋→バスターミナル)→新島々駅→松本駅→繩手通り→四柱神社→松本駅
H:モンターニュ松本
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車を運転しない私にとって、上高地までどの手段で行くかが最大の課題。4トラの旅行記でアルピコ交通が松本から上高地までバスを運行していることを知る。よし、このバスを利用しよう!
こちらのバスは予約優先。一か月前発売開始。一か月前の0:00に予約を入れる。希望通りの時刻(新島々8:40発)が予約できた。そりゃそうだ、0:00に予約を入れたんだから(笑)。
新島々駅までは鉄道上高地線を利用。"新島々(しんしましま)"と言う駅名が可愛いと、どなたかが旅行記に書かれていた。確かに可愛い。加えて、"新島々"三回続けて言うと早口言葉にもなる(笑)。
今日は、7月三連休の中日、3台のバスが用意されていた。乗客が多い時は、追加のバスが出るのね。慌てて0:00に予約を入れる必要なかったね(笑)。 -
この日の上高地は観光客多し。渋滞に巻き込まれながらも10分程度の遅れで「大正池
」到着。絵にかいたような晴天、神様に感謝。 -
「大正池」、水面に映る緑の山と青い空、白い雲が美しい。
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「焼岳」は大正4年に噴火。噴出した熔岩や泥流によって梓川が堰き止められて出現したのが大正池。この景色を見ただけでも上高地まで来た甲斐があった。
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今日は観光客が多い。これだけ人出があれば、心配していた熊も出ないだろう。まるで都会の大通りぐらい人が歩いている。
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今年は7月というのに酷暑が続く。さすがに上高地は涼しいだろうとカーディガンを持参していたがTシャツだけで充分。日陰に入れば多少涼しいが、とにかく陽射しが強い。少し歩いただけで汗をかく。日本の夏の暑さは、上高地までも脅かしている。
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「大正池」から20分程歩いて「田代湿原」。森を抜けると突然視界が開け湿原地帯が広がった。その風景に人々が歓声を上げる。
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「田代湿原」から梓川コースで「田代橋」へ向かう。アレ、この辺りに「田代池」があるはずだが。まぁいい。人の波が進む方向に歩いてみよう。
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真に清流、清らかな流れの「梓川」。
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河原で涼む人々。暫し休憩。梓川の水に触れる。冷たい。心の中にまで清流が流れ込む様。
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初めて上高地を訪れたのは、もう30年以上前の事。散策途中に池だったか川だったか、急に見開けた場所が現れた。その水辺に立枯木が並んだ風景に息を呑んだことを覚えている。それが大正池なのか梓川なのか、はたまた違う場所なのか、詳細は、もう覚えていない。ただ、その幻想的な風景が30年以上経った今も忘れられない。
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二回目の訪問時は大雨。レインコートを着ていたが、とても散策できる状況ではなく帝国ホテルでお茶をして時間を潰したことを覚えている。その時の同行者は、今だに"帝国ホテルのケーキセットがバカ高だった"と愚痴っている(笑)。
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「田代橋」到着。うーむ、どうやら「田代池」を通り過ぎてしまったようだ。休憩も兼ねて地図を確認。一本寄り道する筈の道を抜かしていた。さてさて、ここから「田代池」まで片道20分、往復で40分のロス。引き戻すかどうするか。悩んだ結果引き戻すことにした。時間ならある。
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行きとは異なる「林間コース」を選択。こちらは梓川のほとりを歩く「梓川コース」と違い人が圧倒的に少ない。数日前に、このコースで熊が目撃されているらしい。森の中のコースなのでね、熊に会う確率は高いかもね。
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途中途中にあるクマベル、力を込めて鳴らす。結構音が響く。
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「田代池」到着。美しい。この風景を見逃すところだったなんて。相変わらず私は鈍くさい。
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「田代池」
八右衛門沢などからの土砂によって流れがせき止められてできた浅い池。池のなかには幾つかの島があり、まるで水田地帯のように穏やかな風景が楽しめる。 -
前々回訪れた時に感動したのも、この場所だったのかもしれない。何時間でも見ていられる。
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「田代湿原」で進行方向と反対に進んでいれば「田代池」に行けたのだが、その標識を見落としており、前を行く人にそのまま付いていったことが過ちだったようだ。私にありがちなケアレスミス、今後注意が必要。
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結果、一番心に残った風景が、この「田代池」だった。
まだまだ見ていたい風景ではあるけれど、先も長いので再び「田代橋」に向かって歩き始める。 -
「梓川」、多くの人が河原で涼をとる。
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朝から何も食べておらず、二時間程ひたすら歩き続けた私、熱中症も気になるし、さすがにこの辺でお腹に何か入れておきたい。この人出だ、「河童橋」周辺の食べ物屋さんも長蛇の列だろう。パンでもオニギリでも何でもいい。とにかく売店を探そうと見つけたのが「上高地温泉ホテル」。ジャムパン、チョコレート、りんごジュースを購入。ホテルの前庭にあるベンチでいただく。ジャムパンなんて何年振りだ? 普段はチョコレートも食べないのに。甘さが疲れた身体に染みわたる。
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暫し休憩の後「河童橋」目指して再始動。途中の「ウェストン碑」。
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天気、最好調!
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「河童橋」までの道、お猿さんの生息エリアみたい。最初の一匹に興奮して写真撮りまくったけど、次から次へと何匹も出てきた。皆大人しい。人慣れしているのか攻撃的なことはしない。
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季節柄か親子の猿も何組が目撃。子ザルが母ザルに甘える姿が微笑ましい。
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上高地の象徴「河童橋」。観光客でギュウギュウ。人の重さで橋が落ちないか心配。
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案の定「河童橋」周辺のお店は、どこも長蛇の列。観光客が多くて、この辺では、ゆっくり出来なさそう。帰りのバスまで残り2時間程、どう過ごすか。明神池まで歩いてみるか。片道1時間の道のり、ギリギリか。まぁいいや、間に合いそうになかったら途中で引き返せばいい。
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普段は、明神池に進む道は人が少ないと聞くが、今日は、そんなことはない。列になって進む。
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大正池から河童橋までの道のりとは異なり山道度が増す。既に2万歩近く歩いている。私は、元々膝に痛みを抱えているのだが、ここ数日痛みが強くなっており、上高地を歩けるかどうか不安を抱えての旅だった。ここまで耐えてくれた我が膝には感謝している。多分、明神池までは歩けると思う。でも行った以上帰らなくちゃいけないからなぁ。時間的に考えても、これ以上我が膝に負担を掛けるのは得策ではないと考えた。
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ちょうど「岳沢湿原」を過ぎた辺り。ここが限界かな。上高地、大好きな場所だけど、多分もう来ることはない。私の上高地は、ここで終わりとする。
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「岳沢湿原」
岳沢より流れ来る筋と善六沢が合流するあたりに広がる小さな湿原。 -
上高地の立枯木、どんどん減少いているそうだ。淋しいかぎり。
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「河童橋」帰着。
そっか、もうココに来ることはないのか。年齢的にそういう場所が増えていく。淋しいもんだ。齢60も超えると感傷的になって、どうもいけない。 -
一瞬感傷に浸ったものの、帰るとなればやることは早い。帰りのバスを一時間早いバスに予約変更。バスターミナルへ移動中、"五尺沢キッチン"前の行列を見てビックリ。駐車場行のバスを待つ行列がココまで伸びていた。バスターミナルからココまで歩けば5分あるけど、それが行列で埋まってるってこと!? 7月の三連休、どんだけの人出!
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上高地からバスで新島々駅、電車に乗り継いで松本駅へ。新島々駅でトイレに行ったら電車に乗るのが遅れて席に座れなかった。30分程立ちっ放しで松本駅到着。現在4時。時間があるので「繩手通り」に行ってみることにした。松本駅から徒歩で15分。暑すぎて途中でぶっ倒れるかと思った。そこまでして「繩手通り」に行きたんったのは、この"ガマ侍"なるオブジェが見たかったから。東京藝術大学の学生さんたちの作品らしいです。
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「繩手通り」
「四柱神社」の参道として栄えた通り。お土産物屋さんや古美術商など、ちょっとチープな個性的なお店が並ぶ。
昔、この通りの横を流れる女鳥羽川には清流にしか生息しない"カジカガエル"がいっぱい居たのに、今はいなくなっちゃった。その復活と街おこしをかけて「繩手通り」は"カエルの街"として知られている。 -
「四柱神社」
御朱印は4時まで。残念ながら購入できず。 -
予約していた居酒屋へ。食べログ100名店。一人客は3人座れるカウンターに通される。既に2人の先客。小さな店でカウンターもキチキチ。果たして料理が置けるかというスペース。どうしたものかと縮こまっていたら、左隣の一人客が食事を終えて退店。やっと余裕ができた。
一人客限定「おまかせ酒のつまみ3品」と地ビールを注文。信州サーモンや蕎麦蒟蒻など長野の名物が入っているのも嬉しい。これだけで充分の量なのだが、せっかくなので松本名物「山賊焼き」も注文。一人には量が多いからと半分の量でだしてくれた。 -
席が近いからか隣席の一人客に話しかけられる。聞けば峠を徒歩で越えたらしい。1日20km以上の道のりを歩いたとか。5km程度歩いてヒーヒー言ってる私とはエラい違いだ。信州はよく来られるとかでお勧めのお菓子屋さんなどを教えていただく。一人だけの食事のはずがが楽しい晩餐となった。今日は、最後まで良い日だった。
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