2025/10/23 - 2025/10/25
551位(同エリア782件中)
風待ちさん
青森は大和盆地からは遠く、平安初期になってやっといまの岩手県、秋田県が京都政権の判図に入った後も、なお取り残され、都ではそのあたりを漠然と「外ヶ浜」と呼んだと言います。平安末期に歌枕の聖地を訪ね陸奥を旅した西行も江戸中期の芭蕉も今の宮城県が太平洋岸における足跡の北限だったようです。
そして江戸末期、戊辰戦争に敗れた会津藩は下北に移され、斗南藩を名乗り、青森の地は津軽藩。南部藩、斗南藩となったのです。が、まもなく廃藩置県で青森県にまとまったのです。青森は縄文文化が豊かに続いた地でもあり,とても興味深い土地です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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(一日目)青森空港からレンタカーで
①まず、三内丸山遺跡へ
約5,900~4,200年前の大規模な集落跡。たくさんの縦穴建造物跡や掘立柱建造物跡,大人の墓、たくさんの土器や土偶、ヒスイの玉や動物の骨などが出土、豊かな暮らしと文化があったのだとうかがわれます。 -
また、建物は39cmを単位に測り組まれていて、大きな掘立柱の穴は4.6m間隔に掘られていて、これは39cmの12倍に当たるようです。縄文の遺跡ですが、高度な文明を持っていたのではないかと思われます。
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竪穴建物550棟以上見つかっているそうです。大きな集落があったのです。ということは縄文時代でも豊かな生活があり、定住できていたのですね。
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発掘の現状がそのまま保存されています。
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大型掘立柱建物(復元)クランザーも無くてどのようにして建てたのでしょうか
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八甲田、麓は紅葉のベストシーズン
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ロープウェーを待ちながら、この先の景色に期待が膨らみます。
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② 八甲田ロープウェー
錦秋の森を抜けると八甲田の姿が目の前に。八甲田の麓は紅葉の絨毯。山頂駅付近はなんと雪のふとん。二つの景色を見られて感動 -
山頂公園駅を降りると、あたりはすっかり雪景色。田茂萢湿原を歩くのは諦めましたが、紅葉と雪をどちらも楽しめたのはラッキーな出来事だったかもしれません。
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イチオシ
帰りのロープウェー
雪の下は紅葉、そして?の森も -
酸ヶ湯温泉
ロープウェーを降りた後、宿泊は予約とれなかったのは残念でしたがここで昼食。
その後歩いて,地獄沼 ふかし湯までいってきました。 -
ロープウェーを降りて、酸ヶ湯温泉で昼食をとった後、歩いて地獄沼へ。沼の奥の方には湯煙があがっているのがみえました。
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③ この日の宿は浅虫温泉 「津軽藩本陣の宿 柳の湯」
宿の写真は撮り忘れたけれど、これは浅虫温泉のまち歩きで見つけた飲泉所と足湯のスポット。町は棟方志功ゆかりの宿やホテルの並ぶ由緒ある温泉街。歓楽街はない落ちついいた町並みでした。
ここはまだ津軽藩、この先の平内町と野辺地町の境にある小川が南部藩との境界。翌日のドライブで確認したいところでしたが。 -
2日目)約2時間のドライブでいよいよ下北・斗南藩の領地へ
④ 尻尾崎
町の入り口に「空と海と大地の尻尾崎にようこそ」という幕がありました。本当に遮る物のない360度の空と海、そして最果ての大地・岬がはりだした場所でした。岬の入り口はバーで遮断されていましたが、車を近づけると開いてくれて一安心。いよいよかと期待が膨らみます。
尻屋崎灯台 手前は百周年記念碑。ここは空と海と大地だけの最果ての地。 -
遙か向こうには大間崎と北海道が見えます。本当に、空と海と大地。
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イチオシ
Amazing!!
はるばる来てよかった?
岬の東は太平洋、西は津軽海峡。海の先に北海道と本州最北端の大間岬も見えました。強い風と海流でたくさんの漂流物があがるそうで、回収作業にきている方にも出会いました。野にはハマギクやナデシコなども咲いています。さて、寒立馬はどこにいるのでしょうか? -
丁度,密漁のパトロールをしている方に出会い,聞いてみました。「え?ゲートをこしたところにいませんでしたか?きょうはそこで定期の健康チェックをしていたからいたはずですよ。」そうだったのか、かえりは注意して見なければ。
居ました。寒立馬です。昔から優駿として知られた南部馬の血を引き、かつて大名たちは、正宗の太刀と南部馬に乗ることがステイタスだったという。尻尾崎で放牧され、保護され、8頭から26頭まで増えていました。 -
イチオシ
寒立馬
寒さと粗食に耐える馬はずっしりした太い足を持っていいました。
ゲートの手前の柵の中で、のんびりと草を食べていました。大木にあった時のように圧倒されてしまいました。 -
むつ技術科学館
むつ原子力船(廃船)の展示と、子供と楽しめる科学作品が展示されています。原子炉の画像はこのテキストには展示できないとのメッセージがでて、表示できませんでした。? -
CDディスクを使った工作
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⑥むつ技術科学館
むつ原子力船(廃船)の展示と、子供と楽しめる科学作品が展示されています。原子炉の画像はこのテキストには展示できないとのメッセージがでて、表示できませんでした。?
かわいいウサギが跳ねる科学おもちゃ -
⑥ 木工体験館「わいどの木」
青森ヒバは下北を代表する木。和名「ヒノキアスナロ」です。「わい」はわたし、「わいど」は私たち。ヒバを愛着を持って「わいどの木」と呼んでいるのです。 -
青森ヒバ。わいどの木
ヒバは抗菌、防虫、防腐、防カビ、消臭森林浴効果に優れているとのこと。みんな,まな板とチップを買ってきました。その効果をパック詰めした「ヒバ爆弾」をお土産にいただいてきました。 -
尻屋崎は「最涯の地」との石碑が建っていましたが、ここは北緯41度33分。対岸の北海道の汐首岬との間は17kmほど。大間のマグロで有名。お刺身は今夜の宿で。町に、「会津斗南藩資料館があったようですが時間が遅かったのか閉まっていて残念でした。
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⑦ 大間崎 「本州最北の地」
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佐井町の民宿の晩餐。一人分がどこまであるのか・・・?
マグロも食べきれず、翌朝の漬け丼にしていただきました。 -
(3日目)3日目)仏ヶ浦へ観光船は第1便が10:30ということで、それまでの時間は車で5分の「願掛け岩を見に行くことに。
⑨ 願掛け岩 女性は右の岩に,男性は左の岩に願いを賭けます。 -
こちらは男岩。小さな浜に降りることもできました。
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観光船はすぐ近くを通って仏ヶ浦にいきます。海側からも確認していましょう。
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⑩ 観光船の乗船口に戻り、出発時間まで「北のシルクロード 海峡文化館・アルザス」のギャラリーを見学。
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⑪ 仏ヶ浦に向けて出発
佐井町から往路30分 仏ヶ浦で下船。散策30分 復路30分の観光船ツアー -
海側からの願掛け岩
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仏ヶ浦は火山灰が押し固められた「凝灰岩」と呼ばれる岩石でできています。凝灰岩はもろいため、長い時間、雨や波によって形が変化。加えて.冬の寒さで岩にしみこんだ水が凍り、亀裂を広げることではがれやすくもなり、奇岩、巨岩が形成されたのです。自然が作り出した芸術です。
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旅友 5人
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蓬莱山
風雨に刻まれた年月は想像を超えます。 -
人智を超えた姿です。
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⑫ 薬研渓谷
佐井町に戻り、半島のまさかりの斧の刃の部分を横断する山道を恐山方向に走り、薬研渓谷に向かいました。ここも紅葉の名所。乙女橋を巡る遊歩道を回りました。 -
紅葉と温泉を楽しみにたくさんの観光客が来るようです。
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遊歩道から駐車場に戻り戻り、さあ、恐山へと車を出そうとしたら右のタイヤがパンク。大ピンチ。スペアタイヤはない、事故対応の電話もつながらない。恐山はともかく飛行場に間に合わない最悪のケースも・・・あわてて、公園のレストハウスに駆け込みました。事情を話し相談すると、食堂で働いていた女性が見に来てくださいました。AUしかつながらないからと、ご自分の携帯で事故対応センターに電話してくれたり、そうこうしているうちに若いご夫婦が心配そうにみでくださったり。
JAFを呼んでもいつ来るかわからないし、タイヤを外して近くのスタンドに持ち込み,タイヤを直すか,新しいタイヤを買うかするのが早いという話になり、なんとレストハウスの女性がご自分の車で知っているスタンドまで連れて行ってくださるということになりました。何という親切か,感動し感謝しかありません。
数十分して無事タイヤは修理を終えて帰ってきました。タイヤの突然のパンクはアンラッキーでしたが、親身に助けてくださる方とで会えたのは最高のラッキーな出来事でした。
その後、恐山には行けなかったけれど、無事青森空港まで到着できて、青森の旅はあたたかい思い出のまま終わることができました。
―完 ―完 -
乙女橋
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