失効した記念Suicaの蘇生に京都まで

2025/12/01 - 2025/12/01

JR東日本の交通系ICカード、「Suica」は最終使用日から10年目の日の翌日に失効し、チャージ残高があっても使えなくなります。

他のJR管内の駅で、ある操作をすれば復活するという都市伝説があるので京都に行ったついでに実践してみました。

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＊今後、新事実が判明次第追記、見直しをします。

エリア 京都

• 交通手段: 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

Suicaは2001年11月にJR東日本で導入され、すでに24年が経過しています。
その間、記念カードも各種発売されていますが、最後に使った日から10年後に失効するというのがお約束でした。
失効したら払い戻しは出来ますが、記念カードでも回収されます。
私も、記念カードを52枚持っており、その間失効しないよう1度以上使うようにしていましたが、ついその後のお手入れを失念し、昨年大半が失効していることがわかりました。
チャージ残高が計3万円余残っていて何とかならないか画策していましたが、ネットで「JR東海の駅でチャージすると復活する」という情報を得ました。
写真・モニターテスト中の改札口のペンギン（代々木駅）

代々木駅 駅

たまたま四国に行く機会があったので、前哨戦として試してみました。
まず、高松駅のカード式コインロッカー。いきなり赤ランプが点灯し「このカードは使えません」
次にチャージ機があったので、やってみました。
あっけなく1000円チャージ完了＼（ｏ⌒∇⌒ｏ）／　♪♪♪
次にこのカードでバスに乗ってみました。無事支払い完了。
そして、買い物もできました。
めでたしめでたし。
写真はＳＦカードビュワーで見た履歴画面です。

ここで、いろいろ考えました。
もしかして無効判定してるのは、ＪＲ東日本のSuicaエリアだけではないのか。
関東のショップで買い物が出来ないのは、JR東日本の無効番号DBを参照しているのではないか？？という仮説です。
東日本エリア以外のJRで使えば最終利用日付が更新され、使えるようになるのかもしれません。

失効したカードは、ＳＦカードビュワーで見た残高の付箋をつけ、古いショッピングに使えないカードとそれ以外とに分け、京都に向かいました。

京都駅に着くと、Suicaを券売機のカードスロットに乗せます。
お、エラーは出ません！！
JR西日本では500円からチャージ出来るので、500円チャージします。
次に別の失効したSuicaで切符を買ってみます。
フツーに買えました。
これはもしや・・・

京都駅 駅

更に別の失効したSuicaで自動改札にタッチ！！
・・・・⇒通れました・・。ε-(´・｀) フー

京都駅 駅

目的地のマキノ駅に着きました。
ここは無人駅なので簡易改札機にタッチすると、「残高不足です。チャージして下さい」と出たのでチャージし、通常通り出場できました。
先にチャージしなくとも、失効したままで乗車でき着駅でチャージ精算できることが確認できました。

マキノ駅 駅

失効したSuicaでチャージせず乗車したときの履歴画面です。

JR山陰線　馬堀⇒嵯峨嵐山間
第一保津トンネル1202m～第1保津川橋梁102m～小倉山トンネル1450m
線路付替えの新線区間でほぼ直線なので、各停でも120キロで飛ばします。
（上記のSuicaで乗ってます。）

では次は私鉄です。お京阪に乗ってみましょう。
残高200円の失効カードで240円区間に乗ります。
着駅で精算機にSuicaを入れると、「チャージして下さい」の表示がでて、おきまりの500円、1000円、・・・のボタンのほか「不足分のみチャージ」というボタンがあり、40円だけチャージすることが出来ました。JRより私鉄のほうが親切設計です。

東福寺駅 駅

そのあとは京都市営地下鉄です。
これも無事に自動改札を通過できました。

東山駅 駅

今度は市バスに乗ってみました。先に地下鉄に乗ったカードです。
ところがいきなり、赤ランプと警告ブザー。
運転手さんはワケがわからず「残高がないんじゃないの？」
いえいえ残高は560円入ってますよ。
そこでもしや、古いバージョンのSuicaはバスは駄目かと気付いてショッピング可のSuicaにしたらOKでした。
そうか、同じ京都市交通局でも古いSuicaは地下鉄ではokでもバスはNGだということを知りました。バックにあるシステムが全然別なんでしょう。

祇園四条駅 駅

では新旧Suicaの見分け方です。
ここに2枚のSuicaがありますが、赤丸をつけたところにあるSuicaのロゴが違いますね。
上が初期のタイプ（2001年～2004年2月）で、鉄道にしか使えません。
下が2004年3月以降に発行された新タイプで、ショッピングやバス、タクシー、コインロッカーにも使えるようになりました。現在売られているものはすべて下のタイプです。

【まとめ】
１．JR東日本管内で失効したSuicaは、（私の確認した限りでは）JR四国、西日本管内ではそのまま使える。JR東海管内も同じ（らしい）
２．IC乗車、乗車券購入、精算、チャージなどで最終利用日付が更新されれば、JR東日本管内でも蘇生されて使用できるようになった。
東京から一番近い他JRは、御殿場線の松田駅、下曽我駅。
３．京阪、阪急、叡電でも同じ。
４．都市伝説だった、数日したら無効になることはない。
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他のJR,私鉄では検証しておりませんが、恐らく同じだと推測しています。
Xに、セブンでのレジでチャージできたという書き込みを見ましたが、確認しておりません。都内のセブン銀行のATMではチャージNGでした。関西のセブン銀行ATMならｏｋだったかもしれませんが未確認です。要は無効番号データをどのサーバを参照しているかです。

さて今回の試行で１つ疑問が残りました。
高松駅でチャージ前のSuica（ショッピング可のカード）でコインロッカーでエラーになったことです。チャージ後バスには乗れたので非対応ということはないはずです。ということは、チャージ前ではＪＲ西日本と違ってＪＲ四国は改札を通れない可能性が残されました。（残高は十分にありました）
どなたか是非試していただきたいものです。

というわけで、一旦失効した52枚の記念Suicaが蘇生され、無事復活しました。
500円x39枚にチャージしたので19500円の投資です。が、これで失効していた31902円が戻って来たわけですから。
写真は蘇生したカードの一部です。
さて今後10年どうしましょうか。
10年後にまた蘇生の旅に走るのも面倒ですし、そもそも10年後も同じ手法が使えるとは限りません。
デポジットの500円はコレクションの対価なので放置で良いとして、チャージは使い切ったほうがよさそうです。
ショッピング可能のカードは、差額を現金払い*すれば使い切れますが、
鉄道乗車専用の旧タイプで9円以下の端数が含まれるものは一筋縄には行かなそうです。（精算機でも10円未満は無視されます）
行先によって端数のあるIC料金で10円単位で追加チャージしてピッタリに調整するしかなさそうですね。気の長い話です。
またオレンジカードと違い、Suicaは指定券券売機の支払いにも使えるので助かります。
*西友など一部大手スーパーでは、ICと現金やカードなどとの併用が出来ないレジシステムもあり事前チェックが必要です。ドンキホーテなど汎用の端末の店は使えるところが多いようです。

『東京駅開業100周年記念Suica』
発売時に大混乱の末、427万枚と桁外れに大増産され、早い時期にチャージされたものはすでに自動改札でエラーになるものも出始めています。
しかし特例として2026-3-31まで期間延長する措置となったので、それまでに改札へ持参すれば処理機で延長してもらえます。一旦延長すれば蘇生され、それより10年は失効しません。
私のは8月5日で失効していたので駅で処理してもらいました。
https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240516_ho01.pdf
なおこのSuicaは大量発行で希少価値が少ないので、他の記念Suicaに比べ高額にはなりません。（他の記念Suicaは、せいぜい1種類最大10万枚以下です。）

東京駅 駅

本件について鉄道会社は明言しておりません。
想定外のセキユリティーホールなのかもしれません。
蘇生を試みるときは、自己責任となり不具合が生じても鉄道会社に責めを求めることはできません。
また記名式PASMOについてはこの方法では蘇生できなかったという報告もありました。

写真：2001-11-18デビューｰのチラシ

＾＾＾＾以下おまけ＾＾＾＾＾＾
滋賀県高島市　メタセコイアの並木


*4トラの規約で写真は20枚以上なので本題に関係ない写真を以下5枚載せています。

北野天満宮　山門の獅子

京都の紅葉をお目にかけます。
旧三井別邸（出町柳）

音羽山清水寺　奥の院

東福寺　通天
こんなに人がいない通天橋はまさに奇跡　中国人どこ行った？！
（中国人は遠慮がないからベストポジションを長時間動きません）