2025/11/20 - 2025/11/22
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鯨の味噌汁さん
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鯨家恒例・年いっぺんの海外ふたり旅は、かーちゃんの要望により、東南アジア方面に決定した。彼女いわく
「ルアンパバーンの托鉢見たい。あとアユタヤ行きたい」
ワシ「どうせならホーチミンにも寄ろうよ。泊まりたいホテルがある」
「いいけど」
とゆうわけでホーチミンの日程も追加する。
ワシとしては、東南アジアといえば山岳少数民族であり、ローカルバスを乗り継いでミャンマーやラオスの山中に突撃したい。
だがしかし、昨今の東南アジア山岳地帯は物騒である。ラオス・カンボジア・ミャンマーとも、その国境地帯沿いは特殊詐欺の一大拠点になっている。そこで強制労働させられてる外国人は2023年の国連調査によると22万人にのぼるという。22万人ってなんだよ。
そんな状況下、個人旅行で辺境をうろつくと「誘拐」⇒「監禁」⇒「振り込め詐欺のかけ子」なんてことになりそうなので、山の中に入っていくのはヤメにした。
もっとも、ワシはその昔、弱小ベンチャーで電話営業をしていた。よって、詐欺集団の中でたちまち出世してしまい、ある日、日本のニュースで
「SNSでオモシロ旅日記を書いていた日本人・鯨の味噌汁容疑者、特殊詐欺の幹部に/現地で拘束、日本強制送還」
などという結末も考えられる。
いっぽうかーちゃんは使い物にならず、お掃除おばちゃんとしてコキ使われるに違いない。不憫で不憫で、想像しただけで鼻水が出る(拭けよ)。
とゆうわけで辺境は断念、物見遊山の観光地巡りとする。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
11月20日。
午前4時起床。日暮里でスカイライナーに乗り換えて成田へ向かう。
曇り空、気温7度。成田についたらぱらぱらと雨が降り出した。 -
9:30のフライトで飛んでるのは7時間ほど。
やっぱり東南アジアはラクだなぁ。
機内では眠れないけど、映画を2本見たらもう着陸体制に入ってた。 -
空港からホテルまではライドシェアアプリを使う。ボラれないしチップいらないし会話できなくてもいいんで、最近こればっかりだ。ヨーロッパはuber の天下だが、東南アジアはgrabだそう(uberはgrabに敗れて撤退)
そのgrabを立ち上げ、候補の中で一番安いクルマを呼ぶ。
しばらくすると目の前にゾーキンみたいなトヨタが停まって、みそっ歯で入れ墨バッチリの兄ちゃんが顔を出し「クジラ?」。
・・・これがデリヘルであれば間違いなく「チェンジ!」と叫んでいるところだが、ライドシェアアプリなのでガマンする。
一番安ければ一番ヒドイのが来るのは当然で、これが市場経済とゆうものであろう。次回以降、一番安いのは呼ぶまいとココロに誓う鯨の味噌汁である。 -
40分ほど走り、メコン川沿いに建つホテルマジェスティック・サイゴンに着く。前回泊まったのは2017年だから8年ぶりの再訪だ。今年で100周年だそう。
前回は単独行だったが今回はかーちゃん同行なので奮発し、リバービューの「デラックスツイン」を予約していた。
アオザイ姿のお嬢さんが新館の部屋まで案内してくれる。
だがしかし。
通された部屋は、地味めなツインであって、目の前が駐車場だった。ほぼフトン部屋であって、メコンどころか眺望そのものがない。
「これのどこがデラックスだ、30文字以内で説明せよ」
お嬢さんにエクスペディアの予約画面を見せつつ文句を言うと、すぐにフロントに連絡してくれた。でもって済まなそうに
「チェンジします、ロビーでお待ちくださいね」
ロビーに降りていくと、チョット偉いらしいおじさんが飛んできて
「スマンスマン、いま用意してまっから、ちーと待っててな、そこのカフェで好きなもん注文してええんやで!!」
・・・したらドンペリ持ってこいや!(言わない) -
15分ほど待たされて、改めて部屋へ。
今度は旧館の3階、窓を開けたらちゃんとメコンビューだった。
・・・でもこれでデラックスツインなんかい、チョット狭いかしら、と思ったら、そこは部屋のフロントで、奥にもうひと部屋あった。マンションで言えば80平米、2ベッドルーム。
これっていわゆるひとつのスイートじゃないのか。
いいのか。ホントにいいのか。 -
さらに風呂場は窓付き。
壁には睡蓮のガラス細工。
大理石のしつらえで金具は金メッキ、ジャグジーまでついてるぞ。
岩槻インターのラブホかここは。ワシ66かーちゃん65だぞ、もうそんな華々しいプレイはムリだぞ。ヤれと言われても困るぞ。 -
アオザイのお嬢さんはにこやかに
「グレードアップさせていただきました!」
・・・あとで検索してみたら、この部屋は「マジェスティック・スイート」で、ローシーズン5万円・ハイシーズン10万円という物件であった。 -
旧館のコーナーに4部屋しかない部屋。
なんでこんな「二階級特進」みたいなことになったのかはナゾである。
「エクスペディアに悪い口コミを書かれるとその後の予約が落ちる」なんて話を聞いたことがあるけど、それを警戒したのかしら。
ワシ、クレーマーに見えたのかなぁ。外見で判断してほしくないなぁ。 -
フロントに降りていったら、カフェの横に開高健のボードが掲出されていた。
前回はなかった。思わず見入ってしまう。
ワシがじっと見てたら、かーちゃんが
「あー、そういうことなのね。だからこのホテルなのね」 -
「若きの日に旅をせずば 老いての日に何をか語る」
しかし作家に「老いての日」は訪れなかった。
1989年没、58歳。 -
夕飯は近所の食堂にカニを食いに行った。事前に「カニの唐揚げと揚げ春巻きがオススメ」とゆう情報をゲットしてたんで、両方頼む。でもってカニ炒飯も頼む。
カニは脱皮直後の柔らかいのをガガガーっと揚げちゃうらしい。
最初にその「姿揚げ」が出てきて、おいしいんだけど、なにしろ揚げ物であるから半分くらいで腹いっぱいになってしまう。
続いて揚げ春巻きが出てきて
「しまった、揚げ物が重なってもうた!」
と反省しつつも、ど根性で食べ進む。 -
だがしかし、だんだんペースが遅くなり「大食い選手権の残り1分30秒」みたいになってると、最後にカニ炒飯が来た。
泣きそうになるが自己責任であって、どうにもならない。死にそうになりながら食べた。
還暦越えたら欲望のおもむくままに注文してはいけないのであった。
それにしても学習しないな。 -
さて。
ホーチミンは「マジェスティックに泊まる」のが唯一の「やるべきこと」だったので、ホテルに着いたらそれだけで満足してしまう。
我ながら安定のハードルの低さだ。 -
翌日はゆっくり起きる。3日目の早朝にたつので、終日観光できるのはこの日だけだ。
かーちゃんに「どこでも連れてくでよー」と言ったら、市場を歩きたいとのこと。
ではではと検索してみると、観光客向けに「ベンタイン市場」があり、そこはホテルから歩ける。やや離れたチョロン地区に「ビンタイ市場」ってのもあり、そっちは華僑系だそうな。
どっちでもいいなら中華街方面ビンタイに行ってみようぜ、と宿を出る。 -
たどり着いたらぶらぶら市場の中をお散歩する。中心部は衣類や日用品、周囲をぐるりと囲むように食料品。乾物店が多いけど肉屋や魚屋も屋台を並べている。
淡水魚・近海魚、貝類、カエルのむき身、昨夜食ったワタリガニも売ってるぞ。ちなみに北部でよく見た犬肉は見かけなかった。南では食べないのか、しばらく来ない間に嗜好が変わったのか。 -
入ってすぐの小道で、アオザイの店を見つけて、かーちゃんが足を止める。店主のお姉さんが威勢よく声を掛けてくる。かーちゃんがワシの方を不安げに見るので
「欲しいものがハッキリしてるなら、声を掛けてくる売り子さんから買うといいよ」
かーちゃん頷き、あれこれ選んでは試着をこころみる。だがしかし、2着ばかり着てオシマイにするんで
「もっと試着すればいいのに」
するとかーちゃん無念そうに
「入るサイズがないのよ!」 -
だがしかし、これでお姉さんの営業魂に火がついたらしく、近隣のアオザイ屋さんから特大サイズをかき集め、かーちゃんに着せている。
本人もアオザイ欲しいから汗だくで着替え。
さいわい気に入った柄で入るサイズがあったらしく、ここではじめてワシが呼ばれる。言わずもがなの値切り担当。
とは言えかーちゃんが本気汁をタラタラさせてるので、ちょい厳しいなーと思ってたら、案の定120万ドン(7200円ほど)なんてド高めから言い出す。
「ダメダメ、既製品なら40万」
とゆうたらお姉さん飛び上がって「ウチ生地屋ですからいい品物つこてますねん! 観光客相手の店とちゃいまんねん!」
いやいやワシら観光客だし!
口開けの客だから特別に110万ドンにしたる、なんてチンカスなことを言うので、さぁてそこからですがな、と楽しく交渉開始。目標60万ドンだな。
とは言えムチャを言って塩をまかれて店から叩き出されるのも避けたいので、結局70万ドン+5ドル(たまたま財布に入ってた)で手を打つ。5000円ってところか。
まだまだ高いけど、彼女が気に入ったんでヨシとしましょう。 -
その後はタンディン教会、ノートルダム大聖堂と歩き回る。
タンディン教会はピンクまみれで、ノートルダム大聖堂は足場まみれだった。
そういえば。
ベトナムは4回目だけど、ホーチミンを観光したことなかったなぁ、と思い当たる。
「ほかに行きたいところはありまっか」
かーちゃんに訊くと
「私はいいけど、オッサン(ワシのこと)は?」
うーん。
開高健が銃撃戦に遭遇した「ベン・カット」(作中ではベン・キャット)にはちょっと行きたいかなぁ。でも、今は普通の地方都市になってるっていうしな。
今回はここまででいいや。
じゃあホテルに戻りましょう、ということに。 -
午後3時、ホテルに戻る。
よく歩いたね。一休み一休み。
ワシがグースカお昼寝してる間に、かーちゃんがアオザイに着替えてた。
アオザイって(ワシが思うに)スレンダーな若いお嬢さん向けの衣装であろうから、65歳ぽっちゃりオババは着こなし困難のはずなのだが、不思議に違和感がない。
眉太い、鼻口でかい、どんぐりまなこ。
ベトナムというよりはミクロネシア系なのだけれど、アオザイがミョーに似合うのだった。やっぱりルーツは南太平洋なのかしら。
そう言えば子供の頃のあだ名は「ちびくろサンボ」だったそうだ。 -
あやうく惚れ直すところだったが、サイズのところをよーく見たら「4XL」などという、大変めずらしいサイズ表記だったので、すんでのところ惚れ直さずに済んだ。
ではでは、とアオザイを着てホテルのご近所をお散歩。
浅草で浴衣を着て歩いてる観光客をよく見かけるが、まさかホーチミンでソレをやることになるとは。観光って楽しいなぁ。 -
締めはホテルの屋上のバーで乾杯した。
ワシはドライマティーニ、彼女は甘いカクテル。
途中でアオザイが破けてケツが出たらどうしよう、そうなったらブログに書かなあかん、などと心配したが、最後まで持ちこたえたので吉とする。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- クラウディアさん 2025/12/10 08:41:21
- アオザイ素敵!
- こんにちは~。
奥さまのアオザイ素敵ですね。白が涼しそうです。とっても似合っていらっしゃいます。
惚れ直しですね。
ベトナムのお洋服、サイズ小さいですよ~!!
ベトナムのMは、日本のXSだと思います。私は背も高いし、痩せてもいませんが、ホーチミンでパジャマを購入しましたらXXXLでした。。。ショックでしたが、国が変われば、品も変わるって事で納得しました。
ところで開高健さん「かいこう けん」さんだと思ってました(笑)
「かいこう たけし」さんでした~。
ホテルマジェスティックのパネルで気づきました。
ありがとうございます。
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2025/12/10 09:21:49
- XXXLっすか!
- なるほど~
これはかーちゃんのハラとケツ問題ではなく、国によるサイズの違いだったんですね。あーよかった。4XLなんて「しまむら」の「大きいサイズ」にもメッタに置いてないもんね。ワシだって2XLだもの。相撲取りかよと。
開高健さん、「かいこうけん」でも変換しますよね。本人も「どっちでもいい」と思ってたフシがあります。ワシも高校時代に最初に見つけたときは「カイコーケン」だとばかり。あとはネタですが「書いた・書けん」と自分の遅筆を嘆いてたって話もありました。
-
- willyさん 2025/12/08 10:26:53
- 幸先良きかな
- 鯨さん
お久しぶりのマジェスティックで素適な幸運。あやかりたいです。
でもやっぱり迫力がものをいうのでしょうねぇ。
いえ、ぜんぜんクレーマーなんて思ってません、めっそうもない。
老いてから旅を始めたものは何も語らず、残された時間を楽しみたいと思います。
willy
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2025/12/08 14:40:43
- 迫力なんてありません~
- もうね、半分モーロクしてますから。ヨロヨロ・ヨチヨチの英語でお願いモードでございました。でも速攻でアップグレードしてくれたのは代理店のオーダーを受けたホテル側のミスだったんでしょうねぇ。
老いてから旅を始める、ワシもそうだなぁ。
学生時代を除けば、4っつめの会社に転職した2007年、47歳で海外に行き始めたのでした。無事に19年が過ぎました⋯
- willyさん からの返信 2025/12/08 17:06:49
- タイムリミット迫る
- 奇しくもわたくしも47から。短い旅歴でもすでにヤキが回って来まして、楽なほうに流れるようになりました。
いつまでうろうろできるのか、最近は時間との戦いをひしひしと実感しております。。。頭も体もしゃっきりじゃないとねぇ。。。
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2025/12/10 09:15:14
- だいじょうぶっすよ!
- willyさんはまだ自分の足で走るし歩くし。
ワシなんてまちなかを1時間歩くともう「本日終了」だもの。鍛え方が違います。
マイルがぼちぼち貯まってきたんで、今度の単独行は西アジアのどこかに行きたいな~と思ってはいるのですが。個人旅行ではもうムリかな~と思案投げ首の最中です。
- willyさん からの返信 2025/12/16 12:26:30
- 100円お風呂
- 鯨さん
別件ですが、ついに荒川沿いの100円のお風呂に行きました。驚くべき素敵な施設で、さいたま市民となって25年、なんと無駄にしたかと臍をかみましたよ。税金がっつり取られてるのにね。
スキンヘッドの紳士をきょろきょろ探しましたが見当たらず。そのうちお目にかかれそうです。
willy
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2025/12/16 16:16:01
- いいでしょゴミの湯
- ワハハハ!
週3回、だいたい木と土日。午後3−4時ころからジムに行って風呂入ってます。見かけたら声かけてください(笑) たいてい夫婦で行ってます。
-
- さとぴ。さん 2025/12/05 19:46:11
- おのろけですか
- 味噌汁容疑者、あ、
味噌汁クレーマー、あ、
味噌汁大先生、こんにちは。
奥さまのアオザイ姿が美しい!
めちゃお似合いです。
これは惚れ直し案件ですね。
末永くお幸せに~
さとぴ。
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2025/12/06 09:46:18
- 4XLだからなぁ。
- さとぴ。さん
くくくクレーマーゆうな!
確かに見た目はアレだけどな、実物はなぁ、キリンさんのように優しいんだど。
おのろけなぁ。
4XLって女性のサイズにあったんかいな。
このワシでさえ2XLなのに。
小錦のお母さんかと思うたよ。
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