2025/11/24 - 2025/11/26
195位(同エリア1790件中)
鯨の味噌汁さん
- 鯨の味噌汁さんTOP
- 旅行記142冊
- クチコミ106件
- Q&A回答2件
- 306,457アクセス
- フォロワー93人
旅の最後はバンコクに寄った。
ご近所のアユタヤを訪ね、あとは市内でのんびりしようという算段である。
タイには知人が何人か暮らしている。
この4Tにも住んでる方がおられる。
かーちゃんの叔母さん夫婦も老後に移住してた。
テレビでもネットでも
「気候がいい、治安もいい、物価安いで、日本人コミュニティーもできている」
なんてお話を盛んに流している。
閑話休題。
(ツアーを除く)個人旅行って、行く場所によって難易度の差が大きい。
宮田珠己は「海外個人旅行難易度分類表」なんてのを作成していた。
ワシがこれまで旅してきた土地を分類すると、たぶんこんな感じであろう。
難易度1 「海外のフリした日本」ソウル、台北
難易度2「ほぼ日本」ホーチミン、マカオ
難易度3「意外に日本」パリ、ミラノ
難易度4「普通に海外」シチリア、イスタンブール
難易度5「ややハード」ネムルトダーウ、新疆ウイグル自治区
難易度6「遭難または漂流」K2山頂、アリューシャン列島
難易度7「到達不可」北センチネンタル島、アマゾン未接触部族訪問
6と7は当然行ったことない。
ちなみにこれから訪ねるバンコクは2の想定である。
単独行の場合は「レベル4~5」を目指すが、ふたり旅の場合は「レベル1~3」が穏当である。「ノミシラミ、馬の尿する枕元」なんて宿に飛び込んで、帰国して離縁されるのはマッピラである。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ルアンパバーンからバンコク行きのヒコーキは90分遅れだった。LCCあるあるだけど、過去に「当日空港に行ったら欠航」なんて目に何回か遭ってるので、それより100倍マシと思うことにする。
しかしまぁ、小さな空港で90分の待ちぼうけは、なかなかキツイものがある。
やむなくタブレットを立ち上げ、日記などをしこしこ書く鯨である。
ちなみに制限エリア内のお土産物屋さんはけっこうな充実ぶりであって、ぐるりと回ってきたかーちゃんいわく「夜市で売ってるものはほとんどあった」そうで、値段も変わらなかったという。
滑走路一本の田舎空港だけど、シェムリアップ、バンコク、ハノイなんかに国際便が出ていた。KUN MIN とあるのは昆明のことですね。 -
日が陰ってきた頃、ようやく搭乗開始。
メコン川に並行した滑走路を北に向かって離陸。いったん遠ざかり、そこから大きく旋回し、市街地の真上を通過した。
眼下に赤茶けたメコン。泊まったホテルまで判別できる。
さらばルアンパバーン、さらばさらば。 -
やがてヒコーキは山間部を抜け、平野部に差し掛かる。すると異様な光景が眼下に広がった。
見える範囲全部が水面で、それが夕日を照らし、赤く光っている。ところどころに村や町が「浮いている」から湖ではない。
洪水被害の現場だった。
われわれがのんびりルアンパバーンを観光している間に、タイ南部とインドネシアには季節外れの大型台風がやってきていた。 -
ドンムアン空港からgrabを拾い、チャオプラヤー川沿いのホテルへたどり着く。
川に面した行き止まりの路地奥、4階建ての小さなホテルだった。
併設のカフェには、土嚢が積まれていた。水に浸かったあとが生々しい。
やさしそうな女将さんが迎えてくれる。
女将さんによると「バンコクは大丈夫だったけど、郊外はまだ水が引かない」とのことだった。 -
今回も角部屋。バルコニーからはチャオプラヤー川が見える。
1フロアに客室は4つで、ホテル全体で12部屋。われわれの部屋は2階だった。
小さいなりに行き届いた気持ちのいいホテルだった。 -
このホテル、ワット・アルン(暁の寺)が川の真向かい。
さらにワット・ポー(涅槃寺)まで徒歩10分。
でもってセブンイレブンまで徒歩1分。
便利だ。ものすごく便利だセブンイレブン。
あまりに便利なのでホテルに出入りするたびに入ってしまった。
だがしかし、コンビニが眼の前にあると異国感がないがな。
やっぱし「海外のフリした日本」かもしれん。 -
翌日はアユタヤを訪ねる。
google mapにお伺いを立てると「地下鉄からタイ国鉄に乗り換えろ」という。
バンコクの地下鉄は、現在営業してるのは2路線のみらしいだが、あちこちで工事中であって、今後バンバン開業の予定らしい。
うーむ。
30年前の東京がこんな感じだったな。毎年のように新規路線が開業してたっけ。地震があっても洪水があっても、タイって元気だ。これからの国なんだな。
通勤時間帯で混み合う地下鉄に30分程乗る。車内は「すし詰め」じゃないけど、座れない程度に混んでいる。雰囲気は日本の地下鉄と変わらない。
バンスー駅で国鉄に乗り換え。
窓口でアユタヤ行きのチケットを買ったら、次の列車まで45分だった。意外に待つんだなぁ。
ぶらぶら駅構内をお散歩していたら「RED LINE 」なんて表記があるキップの販売機があった。
行先にはドンムアン空港もあるぞ。
なるほどー、ここまでくればドンムアン空港まで一本なのか。帰りはこれにしましょう。安いし早いし確実だ。 -
改札の脇にRED LINEの時刻表も出ていた。通勤時間帯は10分おき、日中は15分おき。
だったら来るときも使うんだったな、とやや反省。
以前は行く町ごとに交通アクセスをしつこく調べたのに、今回はらくちんなgrabを使ってしまった。ジジイになるとこうゆうところで怠けてしまう。 -
15分遅れで列車がやってきて、乗り込む。
列車はどんどん北上し、空港も通り過ぎ、バンコク郊外にさしかかると、高層マンションは姿を消し、水郷地帯になる。
線路脇は高架化の工事の最中だった。
工事の穴が大きな水たまりになってるのは台風の名残と思われる。 -
1時間20分程でアユタヤ駅着。
ここからはトゥクトゥクをチャーターして、あらかじめピックアップした4カ所を見物する計画だ。
アユタヤは「ワットなんとか」がツクダ煮にするほどある。
全部見てもどうせ忘れるからそれくらいでヨイ。
ガイドブックによると「トゥクトゥクは4時間700バーツ(3500円)が相場」だそうな。
うーむ、微妙だなぁ。見た感じ、市民の足はバスや列車で、トゥクトゥクって観光客用だものね。
駅舎を出たら、客引きのお兄ちゃんたちが寄ってくる。うち比較的悪人ヅラでないのを選び、声をかける。
「4時間貸し切り」こちらの希望を伝えると「1人600で1200バーツ」なんてことを言う。
ワシ「ガイドブックは700と出てたよ」
兄ちゃん「それは古い、今はガソリンも高い」
ワシ「現金1000しか持ってきていないのよ」(ウソ)
兄ちゃん「じゃあ1100だ」
ワシ「せめて1000」
兄ちゃん「ダメ、1100」
どうも譲る気配がない。
するとワシの後ろにいた日本人のオバサンが、ズイとしゃしゃり出て、スマホの画面をワシに見せて、怖い顔で言う。
「この客引きはぼったくりです。少し歩くと、700バーツの店があります。どう判断されるかは自由ですが」
なるほどー、と得心する。
つまり駅前は「営業400:ドライバー700」の取り分なのだ。
だったらしょうがない。営業マンに声をかけたのはワシのほうだ。 -
正義のオバサンは胸を張ってそっちへ歩いていったが、ワシは1100で握手する。
去りゆくおばさんの背中に「営業は正当なコストだよ。ぼったくりじゃないよ」とつぶやくワシである(もちろん異論は認める)。 -
とゆうことでトゥクトゥクで観光を始める。
樹木に挟まった仏様の首を拝んだり、でっかい涅槃仏を訪ねたり。
見どころはテキトーにバラけていて、500メートル走って次の場所、な感じだ。
若かったら自転車もありだな、と思う。
いい陽気で、日差しもやわらかい。 -
周囲の石仏はほぼ首を落とされている。
頭を失った石仏は放置されたり、積み石の材料になってる。いたましい。
だがしかし、わが日本だってヒトのことは言えん。
松永久秀は大仏殿を焼き払ったし、廃仏毀釈では木彫りの仏様が「たきぎ」にされた。
時代も国も、変わるほどにやってることは同じだ。 -
涅槃仏の画像をその場で家族LINEに投稿したら、
「サガットステージだ!」
なんて子どもたち(34歳、37歳、40歳)が異様に盛り上がっていた。
なんでも「スト2」の舞台になった場所なんだそう。
スト2、ワシはやらんかったけどね。
ちなみにかーちゃんは「任天堂は花札の会社」で止まってるので、ゲーム全般がダメである。あくまで昭和のヒトである。 -
観光は4時間のはずだったのだが、なんでかしらん、2時間半で終了してしまう。
かーちゃんに言わせると「オッサンは見たらすぐに次に行く」。
マジメに観光してるんつもりなんだけどなぁ。
「たどり着いたら満足」しちゃうんでしょうがないのだよ。
で、バンコクへはミニバスで戻ることにした。(もう帰るんかい)
電車より早いし、30分に一本出てるから待ち時間も短い。
トゥクトゥクのドライバーにお願いすると、バスターミナルまで送り届けてくれた。
キップを買ったらすぐに出発。
1時間ばかり高速を走り、バンコク市内に入ってすぐ、ブルーラインの地下鉄の駅前で降ろしてもらう。
地下に降りると小さなショッピングモールだった。ローソンもセブンイレブンもある、さらにはココイチまである。
「今夜はココイチで」
かーちゃん、心からイヤそうに
「・・・それでいいわ」(⇒悟り)
ワシはカツカレー、かーちゃんはハンバーグカレー。帰りにセブンイレブンでビールを仕入れホテルに帰った。
ほぼ浦和だが、カツカレーのカツがレンチンだったので浦和の勝ちとする。 -
翌朝はゆっくり起きた。
渡し船に乗って「ワット・アルン」(暁の寺)を見物に行く。 -
前夜に対岸から見ると、赤青黄色、極彩色にライトアップされていたので「空き部屋ありますの郊外ラブホ」に見えたけど、朝に訪ねたら普通に立派な仏塔だった。
この写真どうでもいいけど、なんでシャツのボタンがナナメなんだろう。
そいういえばハロン湾で撮ってもらった写真はシャツのボタンがズレていた。
せめて撮る前に教えてくれ、撮る前に。 -
ちなみにその時の写真。2019年の一人旅。
フランス人らしいパツキンのマドモアゼルに撮っていただいたのだが、ボタンがひとつづつズレている。
一日中これで観光していたとと思われる。大変遺憾である。
しかし今回は二人旅だ。いくらなんでもかーちゃんから適切な指導があるべきではないのか。
あとで文句を言うと
「オッサンのことはできるだけ見ないようにしているので」
と言われた。 -
でもって寺の中は全面的にコスプレ会場になっていた。
観光客のみなさまが民族衣装に着替え、専属カメラマンも付いて、にぎやかに撮影会をやっていた。コミケみたいである。
若くて美しいお嬢さんがたは誠に華やかであり、天界のブッダもさぞやお喜びであろう。
まれに衣装がはち切れそうなおばさんの姿も散見されたが、その場合はブッダの慈悲にすがり、天界からクモの糸が降りてくるのを待つべきである。 -
対岸から戻り、ワット・ポー(涅槃寺)を見物。やっぱりウリは涅槃仏。
ここらへんから気温が上昇し、観光客に揉まれ、歩き疲れたこともあり
「セブンでアイスクリーム買ってホテルでお昼寝しよう」
と提案するが、かーちゃんはやる気まんまんで
「お隣に王宮があるから、見に行きましょう」
なんてことをいう。
彼女は(多分)南方系なので暑さに強い。
なおかつ短躯ガッチリで丈夫一式。その歩き方や行動はホモ・エレクトスとホモ・サピエンスの中間くらいに位置すると思われる。
ほうっておいたらどこまでも歩く。アフリカを出てユーラシア横断しそう。
これが国内観光なら「じゃーワシここで帰るねー」となるが、バンコクなのでそうもいかず、お隣の王宮に付き合うことにする。 -
だがしかし、王宮のカベは確かに通りの向かいにあるのだが、入場口は反対側についていた。よって、歩いても歩いてもたどり着かない。
よく考えたら皇居みたいなもんだ。そらたどり着かんわ。
気息奄々、小一時間ほど歩き、ようやく入口。
でもって回廊に描かれた壁画を順番に見物。
「おー、この神様はきっとキミのご先祖」
「ぜったい違います!」 -
・・・などと阿呆なことを言ってるうちに、ワシの電池が切れた。
そのまま柱に身を預け、入滅。
「ワシはここにいる、好きなだけ見てきなさい」
この時間帯にワシの横を通り過ぎた方々は、身分を隠した高僧が心穏やかに瞑想していると思ったかもしれない。
目撃者の証言では30分微動だにしなかったという。寝落ちともいう。
ちなみにハロン湾と同じシャツだ。年金生活なので物持ちがいい。 -
かーちゃんに起こされ、ほうほうのていで王宮から退散する。
そのままホテルに帰り、セブンで買ったアイスクリームを食ってお昼寝。
目が覚めると7時を回っていた。
近くに夜市があるのを見つけて、地下鉄で行くことにする。
明日の朝はもう帰りのヒコーキだ。
最後の夜がセブンのお握りってのもイヤだしね。
駅の階段を上がると、チャイナタウンだった。
露店の食堂がぎっしり通りを埋めている。 -
ずんずん歩いて屋台街が途切れると、古式豊かな中華料理屋が何軒か。
うーん、屋台じゃなくてここかなぁ。最後はゆっくりしたいし。
「中で食べたい」
ワシが希望を伝えると、かーちゃん「仕方ない」てな顔で頷いた。すでにワシのガソリンが切れたのを察したらしい。
ビールで焼売などかじりながら、なんとか無事に旅の終わりにたどり着いたことに感謝した。
ちなみに、帰国したら顔中が赤く腫れ、凸凹になった。
あわてて医者に行ったら「疲れで免疫力が落ちてるんで、虫刺されが腫れただけです。オロナイン塗っときゃ治ります」。
よって、オロナインを塗って大人しくしている。
いっぽうかーちゃんはものすごく元気である。
クリスマスにはホーチミンで買ったアオザイを、孫の前で披露するそうだ。
ケツが破けたらここで報告します。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
アユタヤ(タイ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 東南アジア7泊8日
0
24