2019/08/12 - 2019/08/18
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無人(muto)さん
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9月、ある食事会の際、「来年の夏旅行、ご一緒に」という話が出た。それならと、アイデアを出し合い、計画を練り、予約情報を交換し...翌年の夏、二組の夫婦でアルプスを巡る旅にでることにした。
本編は旅の後半で、第4日目にベルリナ・エクスプレスを降車してからの記録で「マッターホルンとモンブラン アルプスを巡る旅 2019 その②」である。前半は「ブレゲンツ湖上祭~ベルニナ特急 アルプスを巡る旅 2019 その①」として別掲している。
旅程の概要は以下の通り。
第1日 成田発 → チューリッヒ空港 ー(普通列車)→ チューリヒ中央駅 泊
第2日 チューリッヒ ー (普通列車)→ ブレゲンツ ブレゲンツ湖祭 泊
第3日 ブレゲンツ ー(普通列車/インターレギオ)→ サンモリッツ 泊
第4日 サンモリッツ ー(ベルニナ・エクスプレス)→ ティラーノ
ーーーーーここまでが別掲前編「その①」、以下本編ーーーーー
第4日 ティラーノ ー(普通列車)→ ミラノ ー(レンタカー)→ チェルヴィニア 泊
第5日 マッターホルン山麓観光 チェルヴィニア泊
第6日 チェルヴィニア ー(レンタカー)→ シャモニー 泊
第7日 シャモニー観光 シャモニー泊
第8日 シャモニー ー(レンタカー)→ モントルー ー(レンタカー)→ ジュネーヴ 泊
第9日 ジュネーヴ空港 →
第10日 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ティラーノでベルニナ・エクスプレスを下車し、普通列車でミラノへ向かった。途中、ヴァルテッリーナ(Valtellina)というアッダ川(Adda)沿いの渓谷、コモ湖畔(Lago di Como)からポー平原(Pianura Padana)の北部にでて郊外の住宅地などのなかを走る3時間弱の旅だった。しかしながら、残念なことに窓は曇りガラスみたいになっていて、車窓から景色を楽しむとはならなかった。
切符は、QRコードの付いた e-Ticket だった。スーツケース4つを持っての乗車なのでゆったりした方が良いだろうとのことで1st クラスにした。ただし席の予約はなしだった。そうしたら全く混んでなくて、4人で2ボックスを占領することができた。
ミラノ中央駅(Stazione Centrale di Milano)ではHertzのレンタカーを借りることにしていた。巨大な駅のコンコースを抜け、駅前広場へ出て500mほど歩く。思ったより距離があり、スーツケースを引きながらではもう少し近くないと....(Hertzのサイトを見ると駅前に営業所ができているようだ。)
レンタカーを借りると、アウストラーダA4に乗って西進、90kmほどでE25に移り北上、シャティヨン(Châtillon)というインターで降りてSR46(Strada Regionale ストラーデ・レジョナーレ 州道)で
ブレイル=チェルヴィニア(Breuil-Cervinia)にたどり着く。約3時間の快適なドライブだった。
宿は、ホテル・エウロパ(Hotel Europe)というモダンなインテリアで感じのいいホテルだった。ゴンドラへのアクセスも良く、ロケーションも良かった。数ヶ月前にネットから予約したのだが、自分で見た宿泊料金と同行者の方が見た料金に差違があり、安い方が予約を入れた。時期によって料金設定が変わることは知っていたが、人によっても違うとは正直驚いた。予約サイトに何回もアクセスし、3回ほど取り直した。ビール一杯分以上セーブできたと思う。ホテル エウロパ ホテル
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この日は三つあげた目標の一つマッターホルンをイタリア側から楽しむという日。(他の二つの目的は、ブレゲンツ湖上祭とベルニナ・エクスプレス。「その①」に記述済)ロープウェイ、ゴンドラを乗り継いでイタリアとスイスの国境まで登り、チェルヴィーノ(Cervino 英語名 マッターホルン Matterhorn)を間近に見て楽しむという予定だ。
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朝目覚めて窓の外を見るとこの光景。朝日が山を赤く染め始めている。
日の出が6時33分なので、出て2、3分過ぎた時だったようだ。
まだ早い時間だが一人で外に出てみることにした。 -
朝日に浴びるチェルヴィーノ
なんともゴージャスな光景だった。ホテルから駐車場を抜けて50mほど歩いただけでこれだ!Google Maps のストリートビューで見ると、まさにこのアングルで手間にピンクの花、奥にチェルヴィーノが見える。
手前のお花畑が陰になっていたので暗い部分を持ち上げて処理してみた。影響で空の色がほとんど出なかったのは残念。
朝食後、いよいよ出発。国境を越えると思うから、とりあえず(必要ないだろうけど)パスポートを携帯しておく。 -
ホテル前からブレイル-チェルヴィニアのメインストリート(?)を南の方へ5分ほど歩いたところ。思ったよりも人が多い。ここはチェルヴィーノ南麓の小さな町だが、リゾート地となっている。日本にはあまり知られていないようだが、こちらでは人気があるそうだ。夏はハイキングなどで賑わうが、メイン・シーズンはスキーを楽しめる冬だそうだ。
ここから更に5分ほど歩くと、ゴンドラ乗り場に着く。次の概要図でどのように回ったか示しておく。(Google Earth のスクショの上に図示)ブレウイル チェルヴィナイア 散歩・街歩き
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赤い点線がゴンドラのルート。左下のブレイル-チェルヴィニア ・ステーション(標高2,050m)からプラン・メゾン(Plan Maison 2,,550m)まで行き、乗り換えて、チーメ・ビアンケ・ラーギ(Cime Bianche Laghi 2,812m)まで、そしてもう一度乗り換えてスイスとの国境にあるテスタ・グリジア(Testa Grigia 3,480m)まで登る。標高差は約1,400mにもなる。
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プラン・メゾンからのチェルヴィーノの姿
快晴で滅茶苦茶綺麗だった。ここでみんなで記念撮影(載っけないけど) -
次の乗換駅チーメ・ビアンケ・ラーギにて
「チーメ・ビアンケ・ラーギ」とは、「小さくて白い湖群」と行った意味だが、確かにいくつかの湖がある。でも白くはない。 この駅近く水たまりは、大きな湖に繋がっているところ。水は冷たかった。 -
三本のゴンドラを乗り継いでたどり着いたテスタ・グリジアは国境にある。国境線をまたいで記念撮影。みんなやっていて並んだりするのかと思っていたけどそんなことはなかった。撮ってたのは自分だけで、ちょっと恥ずかしかった。バックにはチェルヴィーノが見えている。
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テスタ・グリジャの目の前はスイス。ローザ氷原(Plateau Roza)が広がっている。「Plateau」とは高い場所での平坦域を示し高原と訳されることが多いが、ここは氷河の上の平坦なエリアなので「氷原」とした。
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ローザ氷原の向こう側には、ロープウェイのクライン・マッターホルン駅(Crine Matterhorn)が見える。
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実は、ずっと昔、スキーに来たとき、このクライン・マッターホルン駅から更にTバー・リフトに乗って右手の方のゴッバ・ディ・ロッリン(Gobba di Rollin)というところまで登った。標高は3,899mもあり、この辺りではスキーのために登れる最高地点ということだった。富士山より高いぞ!
ツェルマットから数時間かけて登ってきて、途中のフルッグ(Furgg Gondola Station)まで数キロを滑り降りたのだった。前掲のルート図の右上の方の水色のラインがその時のコース。 -
テスタ・グリジア駅とチーメ・ビアンケ・ラーギ駅間のゴンドラからは、いくつかの湖水が見える。この湖水はラーギ・デッレ・チーメ・ビアンケ(Laghi delle Cime Bianche)。
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チーメ・ビアンケ・ラーギ駅前は見晴らしが良く、下の方に、ゴイレット湖(Lago Goillet)が見え、トレッキング・ルートも見えたので下山の時は歩いてみようかと思った。
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ということで、歩いての下山。 4人のパーティで一人だけ。他の3人はロープウェイで降りることになった。
少し歩くと、湖の南側に回り込むようになっていてチェルヴィーノが背景に見えるようになる。 -
この辺りが湖全体を見渡せるところ。天気が良く、チェルヴィーノがよく見えた。
このゴイレット湖は人工湖で正面右の方にダムが見える。しかし、人工湖とはいえ、きれいな色をしていて自然の湖と変わらない印象だった。 -
逆さチェルヴィーノが見えないかとしばらくアングルを探しながら30分ほど待っていたのだが、遂にきれいに映り込むことはなかった。もう少しなんだったんだが...
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下山路はメンテの自動車が通るような道路で小石ゴロゴロしていてちょっと歩きづらかった。眼下にはブレイル-チェルヴィニアの町が見える。
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ところどころで花も咲いていた。
ということで下山した。1時間30分くらいかけてゆっくり降りてきたのだが、先に降りたメンバーたちは心配だったようである。まあ、山道で電波が入るわけもない。どうして連絡しなかったのかといわれても... -
下山後は、しばし別行動をとり、夕食の時には一応の三つの目標をクリアーしての乾杯だった。
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第6日は、朝からシャモニー(Chamonix)へ移動。約110km、3時間ほどのドライブだった。
SR26 を来たときの逆に南に進み、E25に合流して西進。クールマイヨール(Courmayeur)を通り過ぎモンブラントンネル(Tunnel du Mont-Blanc)を抜けた。
トンネルを抜けるとそこはフランスのシャモニーだった。
まずは宿へ。メゾネットタイプ2ベッドルームのアパートを借りた。レストランに出て行かなくて、自炊する日があってもいいだろう思ってのことだった。
オテル ドゥ ラルヴ(Hôtel de L'Arve)に併設されているアパート棟だったので鍵の受け渡しなどもフロントでできて不便はなかった。
ホテルURL= https://www.hotelarve-chamonix.com/en/apartments.html -
Destinations on Google Maps
シャモニーは、モンブラン山群(Massif du Mont-Blanc)と・ルージュ針峰群(Aiguilles Rouges Massif エーギュイユ・ルージュ・マッシフ)の間の谷間にあるリゾート地である。ヨーロッパ最高峰のモンブラン(Mont Blanc 標高4810m)が代表的な山であり、町名も正式にはシャモニー=モン=ブラン(Chamonix-Mont-Blanc ) といい、シャモニーは略称らしい。
ミディ展望台(Aiguille du Midi エギーユ・デュ・ミディ)、メール・ド・グラース氷河(Mer de Glace)、モンタンヴェール鉄道(Chemin de fer du Montenvers)などが観光スポットとして有名なところだろう。しかし、モンブランを観るのには、モンブランと反対側の山群の展望台が良いはずなので、ル・ブレヴァン(Le Brévent)は外せないと思っていた。 -
ということで、ル・プレヴァンから見たモンブラン!
到着した午後、早速ル・プレヴァンに登ったのである。アパートから歩くこと約15分でテレキャビンの駅に着く。標高約2,000mのプランプラ(Plan Plaz)で乗り換えて、5分ほどで標高は2,525mのル・プレヴァンに到着する。絶景が待っていた! -
ズーム
右側の丸っこい頂がモンブラン、左はミディ針峰(エギーユ・デュ・ミディ)、パラグライダーが飛んでいる後ろはグラシエ・デ・ボッソン(Glacier des Bossons ボッソン氷河)である。
ところで「エーギュ Aiguille」とはフランス語で「針」である。この辺りの山頂は尖っているので針と称されているのだろう。このミディ針峰は「正午の時計の針」という意味で、正午辺りに太陽が重なるように見えることから付いた名称だそうだ。
注)「エギーユ・デ...」とのカタカナ表記は特に繰り返しになると見づらいので「針峰」と漢字書きすることにした。 -
北の方まで広がるモンブラン山群
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左の尖った頂は、ヴェルト針峰 (Aiguille Verte 4,122 m)。「緑の針」の意味
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ほぼ、正面は、モンブラン山群の多くの針峰が連なり、シャモニー針峰群(Aiguilles de Chamonix)と呼ばれている。まさにツンツンと尖った山々だ。針峰の間には氷河も見える。ヴァレ・ブランシュ(Vallée Blanche)という氷河の下部だろうか。ヴァレ・ブランシュは、ミディ針峰のロープウェイ駅からモンタンヴェールまでスキーで滑れるらしい。20kmほどもあり世界最長のスキーコースだとか。
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展望台南方の景色。すぐ下にはブレヴァン湖(Lac du Brévent)が見えている。
遠くに3,000m級の山々が見える。グルノーブル(Grenoble)もこの方向のはずだ。 -
これは西の方角。ジュネーヴの方向のはずだが見えるはずはない。
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最後にモンブランをもう一枚。晴天で山々がくっきり見える光景は印象的で記憶に残っている。実に幸運だった。
午後3時半過ぎにロープウェイで下山し、この日は終了。 -
この日は、ミディ展望台へ登ろうと思って切符売り場へ向かった。
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この日も快晴でモンブランがくっきりと見えていた。まるで絵はがきのようだ。
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カフェの路上テラス席には既に多くの人がいて、まさにリゾート地だと思わせる光景だ。
切符売り場方面に20分ほど歩いたが、途中で、「昨日、ル・プレヴァンから見たモンブランはきれいだった。今日もモンブランを見るんだよね...」という話が出て、切符売り場に着くまで、ここのロープウェイに乗る決断がつかなかった。結果的に高めの料金も考慮し、昨日焼き付けた光景を上書きする必要はない...みんなで相談して乗らないことにした。
近くのシャモニー駅に行っみると行き先にはいくつかの選択肢があった。その中でメール・ド・グラース氷河をみる展望所に行くモンタンヴェール鉄道をえらんだ。 -
森の中の急勾配を登る列車に乗って約20分でモンタンヴェール展望台に着いた。シャモニーを見下ろすような区間もあり車窓の景色はなかなかいい。
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モンタンヴェール駅にて
モンタンヴェールの登山鉄道 体験・アクティビティ
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展望台正面似見えるドリュ針峰(Aiguille du Dru 3,754 m)のツンツン
背後に前日に見たヴェルト針峰が見えると思うのだが雲がかかっていて見えないのだろうか。前日の写真を見ると、ドリュ針峰と思われる頂が写っていた。 -
展望台から南の方の景色
メール・ド・グラース氷河が一望できる場所である。上部は白いが近いところは夏で表面の新しい雪が溶けているのか黒い。 -
ズ~ム
右側のの三角の山がグランド・ジョラス(Grandes Jorasses)
雲がかかっていてなかなか見えなかったが、この一瞬見えた。
下部にはメール・ド・グラース氷河に合流する前の グラシエ・ド・レショー(Glacier De Leschaux レショー氷河が見える。上流だからか白い。 -
マシュマロのように丸っこいのはグランド・ジョラスに連なる稜線上のドーム・ド・ロシュフォール(Dôme de Rochefort 4,015 m)
手前の針峰との対比で面白い構図 -
右手の方は森が迫っていることもあり、あまり注目しなかったが、すぐ前にグレポン針峰(Aiguille du Grépon 3,478m)、奥にプラン針峰(Aiguille du Plan 3,673 m)などのシャモニー針峰群が見える。
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我々夫婦はこの展望台にずっといたが、同伴のお二人は階段を降りたところにある氷河を見に行かれた。ということで、約40分間撮影を楽しむことができた。
ヘリコプターが飛び立ったので撮ってみた一枚。この辺りは、遊覧飛行あり、トレッキングあり、スキーのコースありと、その気になればいくらでも楽しめるエリアらしい。
下山すると昼を過ぎていた。午後はそれぞれのカップルで自由行動することにし、夕食は食材を買って帰りアパートで調理することにした。ゆっくりとした時間だった。
訪れた観光地は二ヶ所だけだったが、シャモニーそのものが観光地なので十分に楽しめた -
この日は、ジュネーヴへの移動だった。西進して高速道路A40を使うのが一般的で早いのだが、急ぐ旅程ではなかったのでレマン湖の方からまわることにした。
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アルジャンティエール(Argentière)の村辺りから見たヴェルト針峰...針峰とは言えないくらい丸っこい。
右側がドリュ針峰。モンタンヴェール展望台から正面に見えていたツンツンの山だがこれも少しは柔らかく見える。
しばらく進むとこれまでのフランスからスイスへ入り、フォルクラ峠(Col de la Forclaz 標高1,527 m)を越える。 -
30分ほど走って停めた展望所からの眺望。マルティニー(Martigny)の町を見下ろしている。この町は、シャモニー、イタリアのアオスタ(ブレイル・チェルヴィニアからシャモニーまでの間に通った町)、レマン湖方面、ローヌ川上流方面へと四方に道が延びる交差点となっているそうだ。我々は西のレマン湖方面へ折れる。
直線道路が目を引いたので一枚。 -
40分も走るとレマン湖畔に出る。そしてシヨン城(Château de Chillon)が見えてくる。立ち寄ってみたかった場所だ。昔スイスに来たとき列車の車窓から見えて、美しい城だと思い興味を持った。その時は車窓から写真を撮ったが、できればもう少し時間が欲しいと思っていた。
駐車場に停めて線路を渡ったところからのこの写真が一番気に入っている。湖水への映り込みは鏡とは言えないが雰囲気が出ていると思う。城の入り口あたりまでは行ったが、中には入らなかった。
余談:駐車場に停める際、バンパーが隣の車のバンパーを擦ってしまった。そのまま駐車したところ、同行者から「他の場所に移動させないの?」と指摘された。アメリカなどで運転していたとき、バンパーを使って無理やり駐車スペースをつくったりもしていたので、ごく普通のこととしか捉えていなかったのだ。もと海外在住者あるある...?
シヨン城を過ぎるとモントルー(Montreux)の市街地にさしかかる。言わずと知れたジャズ・フェスティバルで有名なところである。ジャズ好きなら知っているだろう、ビル・エバンス(Bill Evans)、マイルス・デイビス(Miles Davis)などのライブ・アルバムは歴史的名盤だし、ジャンルを超えて、プリンス(Prince)、レディオヘッド(Radiohead)、レディー・ガガ(Lady Gaga)、更には藤井風、小曽根真、YOKO KANNO SEATBELTS(菅野よう子)、布袋寅泰、八代亜紀などの日本人も出演している。
この街は古くから高級リゾートとして知られてきたそうだが、湖畔の通り沿いには瀟洒なホテルが建ち並び、まさにそのその言葉に違わぬ景観である。ふと、日本にはなぜこのような佇まいのリゾートが少ないのだろうと思いを巡らせたが、腑に落ちる理由は見当たらなかった。
繁華街の中心地を走っているときフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の銅像がちらっと見えた。これはクィーンがレコーディング・スタジオを持っていたり、フレディが晩年を過ごしていたりなど関係が深いからつくられたのだろう。他にも、サンタナ、マイルス・デイビス、ヨハン・シュトラウスなどの像もあるようだ。また、フレディ像のそばのカジノが火事になったときのことをうたったのがディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」とのこと。 -
ル・コルビュジエ(Le Corbusier)が設計した「レマン湖畔の小さな家」(Villa "Le Lac" )という案内板が見えたので、立ち寄ってみた。コルビジェは近代建築の三大巨匠に数えられる設計者で、建築工学科を卒業した私としては、彼の設計した建物の設計図をトレースさせられたという想い出がありなじみ深い設計者なのである。
しかし、同行者三名は興味ないだろうことから邸内には入らなかった。レマン湖畔の小さな家 博物館・美術館・ギャラリー
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整備された庭が感じよい。湖畔でくつろぐ光景が目に浮かぶようだ。
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そして眺望。レマン湖の風景が素晴らしい。このアングルはこの日マルティニーから降りて来たとき通った谷の方向。
このアングルは、クィーンの最後のアルバム 「MADE IN HEAVEN」のジャケット写真と類似しているんだなぁ...感慨深いものがある。
20kmほど進むとローザンヌ(Lausanne)の街に入る。オリンピック委員会が置かれていることで有名だ。どこかでOLYMPICの文字看板を見たという記憶があるが、場所も形状も思い出せない...
その後は、9号線に乗ってジュネーヴ方面へ向かった。
余談:帰国後、レンタカー会社からスピード違反の罰金を払えという連絡が入った。止められた覚えもないし、本当かどうかわからなかったがオーストラリアの警察から電子メールが届き、上記の9号線を走っていたときにスピード超過していて、カメラで捉えているとのことで、結局、罰金を支払った。今時の警察、国際的に罰金を請求してくるとは...恐れ入った。 -
ジュネーヴに着いて最初に訪れたところ、CERN
Organisation Européenne pour la Recherche Nucléaire の略称だ。日本語で「欧州原子核研究機構」というより、「セルン」というほうが通りが良いかもしれない。素粒子・原子核物理学研究がメインで2012年にヒッグス粒子を発見したことで注目された。
メインの業務ではないが、インターネット上での文献の検索および連携のために考案された言語であるHTML 、インターネット通信のために定めた規則(HTTP HyperText Transfer Protocol )およびWorld Wide Web(www ウェブ)の発祥の地として知られている。
おそらく、サイエンス・フィクションやゲーム、アニメの関連で知っている方も多いだろう。例えば、STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)の「SERN」などはCERNに由来するはず。
この球体のような建物は「Science Gateway」という名称でビジターセンターになっている。ちなみに、設計はイタリアの建築家レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)氏による。レンゾさん作品は日本でも、関空の旅客ターミナルビルとメゾン・エルメス銀座がある。何回かお見かけしたことがあるが、ダンディでカッコイイ方だ。欧州原子核研究機構 (セルン) 博物館・美術館・ギャラリー
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是非、来てみたかったところなので、記念写真を撮ってもらった。
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拡大したロゴマーク
シンクロトロンなどの粒子加速器の円をベースにしたものだろう。カッコイイ。
その後、ジュネーヴの鉄道駅前でレンタカーを返却し、徒歩5分もかからないくらい近いホテルに向かった。 -
ホテルのレストランからの眺望
ホテルについて館内を探索していたら上階のレストランの眺望がヤバかった。モンブラン、ミディ先鋒、ヴェルト針峰などが見える。特にモンブラン辺りは夕陽で赤く染まっている。手前のスイス国旗も加点ポイント。ガラス越しじゃなければ、もっと色鮮やかな一枚になったのだろうがいたしかたない。
ところで、ホテルはコルナヴァン・ジュネーヴ(Hotel Cornavin Geneve)。何よりも利便性を考慮した選択だった。ホテル コルナヴァン ホテル
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しばらく休憩した後、4人で散策にでた。歩いて5分くらいでモンブラン橋(Pont du Mont-Blanc)橋を渡り、ローヌ通り沿い(Rue du Rhône)のショッピング街へ。見慣れた名前の店も多いが、石造りの古い建物を利用していて、モダンな雰囲気ではない。定番と言われる旧市街へは足が向かなかった。
この写真は、モラ広場(Pl. du Molard)の賑わい。街路樹が植えられ、カフェが店を出している。正面はモラタワー(Tour du Molard)といって15世紀に再建された石造りの時計塔だ。 -
夕食のためのレストランは、白いテーブルクロスがかかっているような店は敬遠しようということになり、、ローヌ通りの方に戻り、グローブス百貨店(Globus GENÈVE GRAND MAGASIN)に併設されたフードホールにした。グローブス百貨店は、スイスを代表する高級百貨店である。このフードホールも決して安くないがいろいろな料理を選べる半分ビュフェみたいな感覚で楽しめた。
URL= https://www.globus.ch/restaurants/geneve -
食後は、レマン湖畔にでて風景を楽しみながらホテルへ。折しも日没時間を少し過ぎた頃だったので、夕焼けがきれいだった。
モンブラン橋 建造物
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大噴水の夜景を見てホテルに帰った。
大噴水はライトアップされると聞いていたが、この時はなし。自分としてはこの方がいいと思った。 -
早いもので、9泊10日の旅も最後の日だ。
帰国の朝を迎えたものの、楽しかった旅行を思い出して帰りたくないなぁという気持ちだった。 -
興奮からか早く目覚めたので再びレストランに行ってみた。
夜明けの東の空には、モンブラン山群の北の方が黒いシルエットとなって浮かび上がった。
尖った頂は、ヴェルト針峰やドリュ針峰といったシャモニーから見た山々であろう。 -
しばらくすると、モンブラン山群とたなびく雲がオレンジ色に光り、きれいな朝景だった。
これがこの旅最後の撮影である。
朝食後、ジュネーヴ駅から鉄道で空港まで。スイスでは、チューリッヒといい、ジュネーヴといい鉄道でのアクセスが一番シンプルで効率的なのである。
あとは、往路と同じくヘルシンキ経由で成田へ。
楽しくて満足できた旅だった。 -
今回の旅を振り返って思ったことを列挙してみた。
・ブレゲンツ湖上祭(音楽祭)は野外でオペラを鑑賞するというヨーロッパならではの貴重な体験だった。
(考えたら、別の旅行では、サンタナやBMTH(ブリング・ミー・ホライズン)などのロックコンサートの当日券を買って楽しんだことはあった。しかし、早くから予約して観たオペラは格別だった。)
・アンブラ線、ベルニナ線で鉄ちゃん/鉄子をするなら、エクスプレスに乗る必要はない。むしろ普通列車の方が自由がきく。ホームに降りて、待ち合わするエクスプレスを撮るとか...
・アンブラ線、ベルニナ線で鉄ちゃん/鉄子をするなら、片道は車を考慮すべし。車窓からはループを撮れない。
・ロープウェイなどは単価が高い。事前にマルチパスなどを検討しておくべきである。
・カメラの日付時刻は合わせておくべきである
(この時の画像はEXIFの時刻がバラバラで撮った時刻を特定できないものもあった)
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