2025/10/01 - 2025/10/01
4924位(同エリア59384件中)
かっちんさん
北海道の太平洋側「釧路」とオホーツク海側「網走」を結ぶローカル線「JR釧網本線(せんもうほんせん)」。
今日は釧路駅から緑駅間 103.8kmを往復し、釧網本線から眺める車窓を紹介します。
釧路湿原の原野に生えるヨシが黄金色に変わり、線路脇の木々も色づき、列車の中から北海道の秋を感じます。
標茶駅では線路脇の電信柱上部に、通称「ハエたたき」と呼ばれる珍しい鉄道通信設備が今も使われています。
2025/11/22
緑駅の入場券があったので、追加しました。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・マピオン地図
・JR北海道「SL冬の湿原号物語」「くしろ湿原ノロッコ号2025」
・風衣葉はなさんのブログ「2022年晩冬の北海道旅行⑤SL冬の湿原号(※DL牽引)乗車記(復路:標茶→釧路)」
・きよさと観光協会「きよさとSTYLE」:「さくらの滝」
・清里町のHP
・網走地区消防組合
・ウィキペディア「釧網本線」「標津線」「遠矢駅」「岩保木水門」「緑駅」「JR北海道H100形気動車」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「釧網本線」の位置
道東の釧路駅と網走駅を結ぶ「釧網本線」。
釧路~標茶間は釧路湿原沿いを走り、川湯温泉を過ぎると峠を越え下ったところに緑駅があります。
途中の「標茶(しべちゃ)」は、国鉄時代に「根室標津(ねむろしべつ)」と、途中の「中標津」~根室本線「厚床」を結ぶT字形の「標津線」が走っていました。
学生時代に尾岱沼(おだいとう)、トドワラを訪れる時に利用しました。 -
「釧路発網走行き」
釧路8:52発の「普通(しれとこ摩周号)」に乗り、緑駅へ向かいます。 -
「網走行きの気動車」
たった1両で網走まで走ります。
車内は観光客で座席が埋まっています。
気動車は2024年に導入した最新の「H100形」。
かつて釧網本線を走っていたステンレス車体に赤ラインの「キハ54」が懐かしいです。 -
「釧路駅を定刻に出発~」
車両後方から眺めています。 -
次の駅は「東釧路駅」
-
駅構内の「ゼロキロポスト」(東釧路駅)
釧網本線は根室本線「東釧路駅」から分岐するので、釧網本線の起点(0km)を表す標識です。
その下にある313 K 800 ⇒ 313.8km は何だろう?
2025年現在、根室本線滝川~根室のうち、途中の富良野-新得間が廃止されました。
古い時刻表を見て、かつての根室本線起点滝川から東釧路までのキロ程を調べてみると
・58年前:314.3km(1967年10月号時刻表)
・現在 :311.3km(2020年3月号時刻表)
これは、1991年10月に滝沢ダム建設による線路付け替えがあり、野花南駅 - 島ノ下駅間のキロ数が -3.0 km短くなりました。
⇒結局、根室本線が313.8kmとなる理由がわかりません?? -
「釧路湿原の原野」(東釧路-遠矢)
鉄道は釧路湿原に沿って走っています。 -
「遠矢駅に停車」
学生時代に「釧路まきばYH」に教えてもらった遠矢駅から「岩保木山(いわぼっきやま)」まで歩き、釧路湿原や阿寒富士、雌阿寒岳の展望を眺めた記憶があります。
現在は隣の釧路湿原駅から細岡展望台に容易に行けるようになり、「岩保木山」を訪れる人がいないようです。 -
「新岩保木水門」(遠矢-釧路湿原)
人工河川「新釧路川」と旧流路「釧路川」の分岐点にある水門。
「釧路川」は、かつて下流の釧路市街に洪水による大きな被害となったことがあるため、1931年に新釧路川を開削し、釧路川を仕切る水門を設けました。
その後、水門の老朽化に伴い、1990年に「新岩保木水門」が竣工しました。 -
イチオシ
思い出の記録「旧岩保木水門」(2019/6/7訪問)
釧路川のカヌー下りを体験した時の終点にある「旧岩保木水門」。
「旧岩保木水門」は北海道最古の鉄筋コンクリート造水門で、土木学会選奨土木遺産に認定されています。
水門上部にある木造の建物は、昭和の家屋を思わせる風情があります。 -
「ログハウスの釧路湿原駅」
昭和63年(1988)に開業した当時は臨時駅。その後常設駅となります。
この駅から「細岡展望台」まで歩いて行くことができ、車内の観光客が半分程度降ります。 -
思い出の記録「細岡展望台」(2019/6/7訪問)
釧路湿原と蛇行する釧路川が眺められます。 -
「釧路川」(釧路湿原-細岡)
車内から釧路湿原内を流れる「釧路川」が間近に見られます。 -
イチオシ
「釧路湿原の原野」(細岡-塘路)
線路の両側に「ヨシ原」が広がり、線路と並行して鉄道の通信線も続いています。 -
「川岸に見える釧路湿原の泥炭層」(細岡-塘路)
泥炭は1年間に約1mm積もります。
川岸に見えている泥炭層は1m以上あるので、1,000年以上の歴史を感じます。 -
「アレキナイ川と合流地点」(細岡-塘路)
塘路湖(とうろこ)から流れる細い「アレキナイ川」が釧路川と合流している地点。 -
思い出の記録「カヌーから見える釧路川との合流地点」(2019/6/7訪問)
アレキナイ川がこれから釧路川と合流するところ。
釧路川はアレキナイ川と合流後、流れが急に右側に曲がり、その上に釧網本線が敷設されているので、河岸が鉄骨で保護されています。 -
思い出の記録「カヌー体験」(2019/6/7訪問)
旅行記にしているのでご覧ください。
『釧路川カヌーツアー体験2019初夏~釧路湿原で野生動物と出会う~(釧路)』
https://4travel.jp/travelogue/11577484 -
イチオシ
「塘路駅で釧路行き列車と交換」
-
思い出の記録「サルルン展望台」(2019/6/7訪問)
塘路駅から「サルルン展望台」へ行き、塘路湖と湿原内を走る列車を写真を撮りました。
今年(2025)はクマと出会う危険があるので、「サルルン展望台」をお勧めしません。
こちらも旅行記にしているのでご覧ください。
『釧路湿原を走る釧網本線2019~ノロッコ号とサルルン展望台から眺める湿原列車(釧路)』
https://4travel.jp/travelogue/11580438 -
「シラルトロ沼」(塘路-茅沼)
塘路湖の隣にある「シラルトロ沼」。 -
「タンチョウの来る駅 茅沼」
今日は残念ながらタンチョウには会えず。 -
「のんびり休む黒毛牛」(茅沼-標茶)
-
イチオシ
「標茶駅 C11 171 ふるさとの鐘」(標茶駅 向かい側ホーム)
C11 171号機は1940年に製造され、北海道の深名線、瀬棚線、標津線で活躍。
1975年から標茶町(しべちゃちょう)の桜児童公園で静態保存されていました。
1999年NHK朝の連続テレビ小説「すずらん」の放映を機に復元。
2000年1月から「SL冬の湿原号」として運行され、標茶町への里帰り。
そして、木の柱には「標津線起点 標茶駅」と書かれています。
国鉄時代に標茶から根室標津、厚床まで鉄道「標津線」が出ていたのです。 -
線路の周りは「秋枯れの景色」(標茶駅)
秋が深まってきた標茶駅を出発しました。
線路脇の電信柱上部に、通称「ハエたたき」と呼ばれる珍しい鉄道通信設備が今も使われています。 -
「のんびり休む乳牛」(磯分内(いそぶんない))
午前中はどの牛も休憩時間かも。。。 -
「磯分内から秋景色の登り坂」(磯分内-摩周)
後方窓からの眺め。
磯分内駅は海抜49m、次の摩周駅が海抜98mなので、高低差49mの登り坂。
線路脇の木々は黄色く色づいています。 -
「摩周駅」
摩周湖への玄関口となる駅。旧駅名は「弟子屈駅(てしかがえき)」。
摩周湖を臨む展望台は第1・第3展望台。
ところで、第2展望台はどこにあるのやら。。。 -
「美留和駅(びるわえき)の待合室」
かつて貨物列車の後方に連結されていた「車掌車」が、待合室になっています。 -
「川湯温泉駅」
ここには温泉だけでなく、硫黄山、屈斜路湖等の観光地があり、残り半分の観光客が降りてしまいました。
この先に峠があり、峠を越えると緑駅です。 -
「可愛い小さなベンチ」(川湯温泉駅)
二人掛けですね。 -
「峠までの急坂」(川湯温泉-緑)
川湯温泉は海抜160m、峠にある釧北トンネル手前は海抜272mなので、高低差112mの急坂。 -
「峠を下るとしばらくして緑駅」
-
「緑駅に到着」
積雪量計を見ると最高1mまで積雪があるのでしょうか。 -
「網走行きのお見送り」(緑駅)
無人駅ですが駅舎があり、列車の交換ができます。 -
イチオシ
「樹木の茂る下り坂」(緑駅)
海抜129mの緑駅から、オホーツク海沿いの知床斜里駅へ下りて行きます。 -
「みどり みどり みどり」(緑駅)
真ん中のみどりは緑色ですね。 -
「千鳥式ホーム」(緑駅)
上りホームと下りのホームの位置がずれています。
左手前が釧路行きホーム、右奥が網走行きホームです。
釧網本線は単線なので、1閉塞区間に1本の列車しか通れません。
かつての閉塞方式は、タブレット(通票)を持った列車だけが通れる仕組みになっていました。
駅の信号掛からタブレットを列車の運転士に受け渡しするので、上り下りの両列車前面が向き合うホームによりタブレットの受け渡し時間を短縮できます。
昔からあるローカル線は「千鳥式ホーム」が多く残されています。 -
「国鉄コンテナ」(緑駅)
駅の倉庫に使っていたようです。 -
「名所案内」(緑駅)
裏摩周展望台に摩周湖を臨む「第2展望台」があります。
ここへ行くには「緑駅」または「養老牛温泉」からです。
20代の頃に自転車で訪れたことがあります。
表摩周展望台から見て摩周湖を挟んだ真向いのところにあります。 -
「綺麗に清掃された待合室」(緑駅)
-
「サクラの滝」展示写真(緑駅)
昔は有名でなかったところ。
2002年、隠れた名所の「サクラマスの登る滝」の名称を募集したところ全国から1,950通の応募があり、一番人気の「さくらの滝」に決定した経緯があります。 -
思い出の記録「体をひねって飛び上がる「サクラマス」(さくらの滝)」(2021/8/4訪問)
斜里川上流にある「さくらの滝」。
6月から8月にかけて「サクラマス」の滝越えジャンプが見られます。 -
「駅舎の正面」(緑駅)
駅の開業は昭和6年(1931)。当時の駅名は「上札弦駅(かみさっつるえき)」。
昭和31年(1956)町名が緑町になったことから、緑駅に駅名改称。
「緑」の名称由来は「四面緑に囲まれて静かな土地である」や「春夏の新緑がとても素晴らしい」ことから。 -
思い出の記録「緑駅入場券」(昭和53年8月3日)
20代の頃、自転車で養老牛温泉から裏摩周に寄った後、緑駅で購入した入場券です。
まだ有人駅でした。 -
駅前の広い道(緑駅)
ここは斜里郡清里町緑町。
「清里町」は清らかな里であるという意味と、小清水村と斜里町から分村したという歴史を将来に残す意味(「清」は小清水から、「里」は斜里から)を兼ねて名付けられました。 -
スーパー「オオタ」(緑駅前通り)
店に入るとソファーがあり、住民のコミュニケーションの場にもなっています。
時刻は11:00。
帰りの列車まで1時間ほどなので、早昼にします。 -
食堂も兼ねているスーパー(オオタ)
-
「味噌ラーメン」(オオタ)
大きなチャーシューをのせ、こってりした味噌味が麺とあいます。 -
昔からある「ひがし北海道観光地図」(オオタ)
昭和40年代からある観光地図で、このイラストは今も変わっていません。
摩周駅の駅名を見ると旧弟子屈駅から更新され、最新版になっています。 -
「防火水槽」(緑駅前通り)
ふたの文字「網 消防署 地 消 組」とは何だろう?
いろいろ調べてみると「網走地区消防組合」からの4文字とわかりました。 -
「釧路行きの列車」
緑駅 11:43発の「しれとこ摩周号」に乗ります。
やはり1両です。
前照灯が4つ点灯しています。
窓下の2ヶ所は北海道特有のもので、降雪時の視界確保が目的です。 -
「緑駅を出発」
-
「懸命に登る急坂」(緑-川湯温泉)
-
峠にある「釧北トンネル」(緑-川湯温泉)
-
「下り坂」(緑-川湯温泉)
トンネルを抜けると、清里町から弟子屈町に入ります。 -
「黒毛牛はお食事中」(標茶-茅沼)
朝方より活動的な黒毛牛です。 -
イチオシ
「釧路湿原の3段紅葉」(茅沼-塘路)
黄金色、黄緑、黄色に色づく原野。 -
「東釧路」に停車
ここで乗り換えて厚岸方面へ行く予定でしたが。。。 -
「くしろ湿原ノロッコ号」(東釧路)
われわれの列車より前を走っていて、すでに釧路に到着しているはずの「くしろ湿原ノロッコ号」がいる。 -
「展望客車」(東釧路)
お客さんが乗っているので、回送ではない。 -
イチオシ
「ホームに停車する2つの列車」(東釧路)
東釧路駅構内の線路ポイントが釧路側に切り換わらず、停車していることがわかりました。 -
「切り換わらない線路ポイント」(東釧路)
線路のポイント部分を確認すると、確かに側線側に分岐しています。 -
「保線作業員が到着」(東釧路)
-
「ポイントの修理状況」(東釧路)
線路の分岐は釧路方面に修復。
その先のポイントも調査中。 -
「釧路に到着」
線路ポイントのすべて修理が完了し、乗っている列車は釧路駅に14:48に到着。
予定より1時間15分遅れです。 -
「H100形とキハ54」(釧路)
折り返しの網走行きと根室行きが並んでいます。
当初の予定は、東釧路駅で根室方面の列車に乗るつもりでしたが、大幅に遅れているので明日乗ることに変更します。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 横浜臨海公園さん 2025/11/23 08:00:03
- 釧網本線
- かっちんさま、おはようございます。
旅行記を拝見させて頂きました。
写真で拝見する限り、線路の保修が殆どされているとは思えず、ガタガタ状態が見て取れました。
H100型は走行性能こそ向上したかもしれませんが、座席に関しては評判がイマイチで、座り心地で言えば急行しれとこ号に使用されていた空気バネ使用のキハ40型が乗り心地と共に一番だったと思います。
標茶駅に「絶」の標示は今や殆ど絶滅し、観光用に残存する蒸気機関車に対する「絶気」指示標記ですね。
川湯温泉駅構内にはレストランのオーチャードグラスが入居しており、開店に漕ぎつける為に、JR北海道釧路支社への提言で実現したもので、オーナーのTさまとは、もう40年近く交遊させて頂いております。
兎に角、開業当初は1週間に3人しか客が来ず、オーナーは2人の人件費も賄えないと嘆いておられ、小生も旅行雑誌への寄稿を行ったり、列車への出前等々が実現して、今や観光バスやレンタカーで多数の観光客が訪れ、時間によっては行列が出来る状態との由。
施設の老朽化は東釧路駅の電子閉塞器地上機器等々に如実に現れており、故障が発見された段階で、釧路支社運輸課と営業課がバス会社に交渉して釧路駅までの振替輸送を行うべくバス1台を手配するという発想は現在では皆無な様で、あれでは観光客はJR利用を再考せざるを得ないのは甚だ残念です。
横浜臨海公園
- かっちんさん からの返信 2025/11/24 10:51:52
- Re: 釧網本線
- 横浜臨海公園さま ご返事が遅れました。
車両の話、鉄道設備の話、川湯温泉のレストランの話など、参考になりました。ありがとうございます。
最近、昔の思い出と比較しながら旅行記を書くことが増えてきました。
時代の変化を感じながら旅をしています。
かっちん
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
北海道 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
67