2019/06/07 - 2019/06/07
7位(同エリア324件中)
かっちんさん
釧路湿原を横目に見ながら走る釧網本線「くしろ湿原ノロッコ号」。釧路湿原駅~塘路(とうろ)駅間は湿原と釧路川に接近します。
昭和初期の開拓時代、塘路から上久著呂まで殖民軌道「久著呂線(くちょろせん)」が昭和38年(1963)まで走っていました。
釧路川とアレキナイ川が合流する塘路二股では、映画にも登場した挽歌橋があったところです。
塘路では釧路湿原が眺められる2つの展望台「サルボ展望台」と「サルルン展望台」があります。
展望台に立つと釧路湿原最大の湖、塘路湖をはじめ、サルルン沼、エオルト沼、マクントーなど小さな沼群まで一望できます。
サルルン展望台からは、釧路湿原と釧網本線塘路駅を出発したマッチ箱のような列車が湖沼の間を通り、ゆっくり近づいて来る絶景が見られます。
釧路では夕御飯にご当地グルメ「スパカツ」を味わいます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・国土交通省水管理「釧路川」
・原野の言霊ブログ「挽歌橋ものがたり」「続・挽歌橋ものがたり」
・ふるさと情報館の展示「鶴居村営軌道」
・はしごさんのブログ「殖民軌道/簡易軌道 久著呂線」
・新潮社「原田康子、挽歌」
・タカパンさんのブログ「kamui857~釧路ぶらぶら、標茶町塘路の“木製の橋”~挽歌(1)」
・標茶町「標茶町の下水道」「標茶町章」
・釧路・阿寒観光公式サイト「サルボ展望台・サルルン展望台」
・轍のあった道「塘路橋歩道橋」
・建築学生が学ぶ構造力学「プラットトラスとは?1分でわかる意味、特徴、計算、ハウトラスとの違い」
・標茶町「塘路湖とその周辺」、サルボ展望台の現地案内板
・樹げむ舎の樹木図鑑「ミツバウツギ」「ハリギリ」
・四季の山野草「ノビネチドリ」
・グッド!北海道!「標茶のサルボ展望台とサルルン展望台」
・交通新聞社のトレたび「THE列車 流氷物語号」
・得北、ご当地グルメ「レストラン泉屋本店「釧路スパカツ」」
・ウィキペディア「くしろ湿原ノロッコ号」「挽歌(小説)」「殖民軌道」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
塘路周辺の地図
釧網本線の釧路湿原駅から塘路駅まで「くしろ湿原ノロッコ号」に乗車し、車窓から釧路湿原の景色を楽しみます。
塘路では「サルボ展望台」と「サルルン展望台」を訪れ、山の中腹から釧路湿原を走る列車を眺めます。 -
イチオシ
湿原の樹林地帯を走る「くしろ湿原ノロッコ号」(釧路湿原駅)
平成元年(1989)から走りはじめたトロッコ列車は、今年(令和元年、2019)で30周年を迎えます。 -
釧路湿原駅から「ノロッコ号」に乗車
緑色の車両は、50系客車を改造した4両編成です。 -
窓の開く車内(ノロッコ号)
1号車の普通客車(自由席)に乗ります。
2・3・4号車はノロッコ客車(展望客車)です。 -
「30周年記念乗車証明書」(ノロッコ号)
ノロッコ号の乗車記念に「30周年記念乗車証明書 釧路⇒塘路 上り」をもらいます。 -
ログハウス風の細岡駅(車窓)
隣の「細岡駅」に停車します。 -
湿原の風景(車窓)
細岡を過ぎると、釧路湿原・釧路川が近づいてきます。 -
湿原を流れる釧路川(車窓)
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幅広い釧路川(車窓)
釧路川はかつて標茶(しべちゃ)~釧路を舟運により結ぶ重要な交通路でした。
明治初頭の開拓以降、川湯の硫黄山から算出する硫黄輸送や木材流送など、昭和2年(1927)の鉄道開通まで舟運が利用されていました。 -
イチオシ
釧路川のカヌーツアー(車窓)
鉄道と釧路川が一番接近する場所に来ると、ノロッコ号は減速して走ってくれます。
ノロッコ号の通過時間にあわせてカヌーがやって来ます。カヌー客とノロッコ号の乗客はお互いに手を振り、意気投合します。 -
釧路川と並行して走るノロッコ号(車窓)
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蛇行する釧路川(車窓)
運が良ければエゾシカやオジロワシと出会えます。 -
塘路二股(車窓)
塘路湖から流れてくるアレキナイ川が釧路川と合流するところが、「塘路二股」と呼ばれています。
釧路川は写真中央左から手前に流れ、アレキナイ川が写真中央右付近で釧路川に注いでいます。
昭和初期に開通した殖民軌道「久著呂線(くちょろせん)、塘路~上久著呂」は、ここで釧路川に架かる橋を渡っていました。
釧路湿原に敷設した軌道は路盤状態が悪く、最後まで動力化されることなく馬鉄のまま運行し、昭和38年(1963)に廃止されました。
昭和32年(1957)に映画化された「原田康子」の小説「挽歌(ばんか)」は、この地でロケが行われ、橋の名前が「挽歌橋」となりました。
「挽歌橋」はその後撤去され、今はその面影がありません。
タカパンさんのブログ「標茶町塘路の“木製の橋”~挽歌(1)」が参考になります。
http://blog.livedoor.jp/kamui857/archives/2753084.html
・ -
殖民軌道「久著呂線」
殖民軌道は開拓民の入植地における交通の便を図るため建設されたものです。
昭和4年(1929)塘路~中久著呂、昭和8年(1933)中久著呂~上久著呂が馬鉄により開通。
郵便の逓送、牛乳集荷、貨物輸送、客トロ(客車)など、すべて馬力によって行われました。 -
イチオシ
釧路湿原が近い塘路駅
「ノロッコ号」は、終点の塘路駅に到着。 -
山小屋風の駅舎(塘路駅)
待合室にはカフェもあります。 -
「軌道踏切」(塘路駅付近)
駅を出て西方向に進むと、珍しい名前の「軌道踏切」があります。
ここでノロッコ号の折り返しの写真を撮ります。
踏切の名前を後日調べてみると、殖民軌道「久著呂線」がこのあたりを走っていたことがわかってきました。
踏切を渡り小道を左方向に進むと、塘路二股に到達します。 -
網走行きのディーゼルカー(軌道踏切付近)
この列車が塘路駅に到着後、釧路行き「ノロッコ号」が出発します。 -
釧路行き「ノロッコ号」(軌道踏切付近)
あれあれ、逆向きで出発。
運転台付き先頭車から後方に連結されたディーゼル機関車を遠隔制御して運行します。 -
後押しするディーゼル機関車DE10(ノロッコ号)
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塘路名物「いもだんご」
3時のおやつにします。 -
注文したのは「ベカンベ入りいもだんご」
「ベカンベ」はアイヌ語で、塘路湖に浮かぶ水草の「菱の実(ひしのみ)」のこと。
クルミに似た香ばしさが味を引き立たせています。 -
これが「ベカンカベ」
鋭いトゲがあることから、昔、忍者が撒菱(まきびし)として使用したと言われています。 -
デザインマンホール
ここは北海道川上郡標茶町(しべちゃちょう)塘路。
町の木「ナラ」をモチーフにしたマンホールです。
真ん中の町章は町名の頭文字「し」を図案化、広がる大地、たくましい創造性、住民の和を表し、無限の発展を示しています。 -
塘路周辺の案内図
サルボ展望台、サルルン展望台は、釧路湿原最大の湖、塘路湖をはじめ、サルルン沼、エオルト沼、マクントーなど小さな沼群まで一望できます。
国道391号沿いの入口から山道をトレッキングしていくと500mほどでサルボ展望台。
さらに樹林を約800m歩くとサルルン展望台にたどり着きます。
サルルン展望台からは、釧路湿原の中を走る釧網本線のローカル列車の絶景が楽しめます。
では、この2つの展望台を目指し歩いて行きます。 -
線路沿いの白樺並木(国道沿い)
カーブする線路の先にJR「塘路川橋梁」があります。
川の名前は「アレキナイ川」。 -
紫色の「ライラック」(国道沿い)
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風情のあるトラス橋(国道沿い)
国道391号「塘路橋」の隣にあるトラス構造の歩道橋。
正確には「プラットトラス」と言い、中央部の斜材が「逆ハの字」に配置されています。
塘路湖から流れる釧路川支流「アレキナイ川」に架けられています。 -
釧網本線の塘路川橋梁(国道沿い)
先ほど白樺並木から見えた鉄道橋です。 -
イチオシ
ヤナギの「リュウジョ」(国道沿い)
わたのようなヤナギの種子「柳絮(りゅうじょ)」。 -
塘路湖(国道沿い)
塘路湖は約6千年前には「古釧路湾」と呼ばれる入り海でした。
その後、海が退き泥炭が堆積して釧路湿原が形成される過程で残された湖沼の名残りが、この湿原東部にある塘路湖、シラルトル湖、達古武湖(たっこぶこ)です。
これらの湖沼は海が後退した後も水を湛えたまま残った湖であることから「海跡湖(かいせきこ)」と呼ばれています。 -
塘路湖(国道沿い)
湖ではべカンべと呼ばれる菱の実がとれ、澱粉質に富むことからかつては、この地方で生活していたアイヌの人たちの貴重な食料となっていました。
現在、カヌーによる自然環境を生かした観光や、ワカサギ漁を中心とする漁業が行われています。 -
「ミツバウツギ」(国道沿い)
若枝の先に円錐花序を出す白い花、葉は3出複葉で対生します。
花がユキノシタ科のウツギに似ていることから名が付いていますが、分類はミツバウツギ科。 -
サルボ展望台への山道
入口の山道が通行禁止になっているため、う回路の山道を20分ほど登ります。 -
トゲのある「ハリギリ」(山道)
葉は枝の先に集まって互生。葉身は掌状に5~9裂、裂片の縁には不整の細鋸歯があります。
枝は灰色を帯びて太く、大きなトゲと皮目があります。 -
「ノビネチドリ」(山道)
ノビネチドリは、葉のふちが波状に縮れ、茎頂に淡紅紫色の花を穂状につけます。
写真の花は淡紫色なので、間違ってるかも知れません。 -
「エゾノクサイチゴ」(山道)
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キノコ(山道)
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「サルボ展望台」に到着
左に塘路湖、右にエオルト沼と塘路の町を望めます。
「サルボ」とは、アイヌ語でサル(葦原、湿原)、ボ(子)、つまり小さい葦原(湿地)の意味。 -
「ホオノキ」の花(サルルンへの山道)
さらに770m先の「サルルン展望台」へ向かいます。 -
可愛い「スズラン」(サルルンへの山道) -
「トリアシショウマ」(サルルンへの山道)
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「ミズナラ」の道(サルルンへの山道)
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最後に階段を登り「サルルン展望台」に到着
ここは標高約70mの小高い山の斜面に建つ展望デッキです。 -
目の前に「サルルン沼」(サルルン展望台)
サルルン沼には道東にしか存在しない「エゾカオジロトンボ」が生息し、空飛ぶ宝石と呼ばれるほど希少な種です。
「サルルン」とはアイヌ語で「湿原」を意味します。 -
大小の湖沼(サルルン展望台)
左手奥に塘路湖、手前にはサルルン沼、ポン沼、エオルト沼などの大小の湖沼群が間近に望めます。 -
塘路駅を出発した網走行き(サルルン展望台)
16:36発網走行きです。 -
イチオシ
釧路湿原を走る釧網本線(サルルン展望台)
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釧路湿原とローカル列車(サルルン展望台)
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夕暮れの網走行き(塘路駅)
駅に戻って来ました。
これから乗る釧路行きと交換するので、しばらく停車します。 -
流氷物語号の車両(塘路駅)
18:13発釧路行きです。
流氷をイメージした「白」の車両は、オホーツクブルーを使用した「流氷」と「クリオネ」をデザインしています。 -
湿原に真っすぐのびる線路(車窓)
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イチオシ
夕霧の釧路(幣舞橋より)
釧路駅に到着後、幣舞橋(ぬさまいばし)から釧路川河口に停泊する漁船を眺めています。 -
青く染まる釧路川(幣舞橋より)
街灯の光が川面に揺らいでます。 -
夕霧に灯る街灯(幣舞橋より)
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夕食は老舗洋食店のレストラン「泉屋」
昭和34年(1959)創業の老舗レストラン。
幣舞橋から近い歓楽街の末広にあります。 -
ご当地グルメの「スパカツ」(泉屋)
熱々の鉄板皿にジュージューと音を立てながら、ミートソースのスパゲティと揚げたてトンカツが載っています。
味は絶品です。
サルルン展望台からは、釧路湿原を走る釧網本線の鉄道絶景が眺められました。
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