2025/11/18 - 2025/11/18
999位(同エリア1581件中)
実結樹さん
この旅行記スケジュールを元に
国営昭和記念公園の銀杏並木の黄葉が見頃だとテレビで見て日帰りで行って来ました。
併せて「小金井公園」の「江戸東京たてもの園」にも再訪し、
ランチはその近くの尼寺:臨済宗「三光院」で「竹之御所流精進料理」を頂きました。
長くなってしまうので前編・中編・後編と三つに分けて振り返ってみます。
ここでは中編●として「三光院」での昼餐の記録です。
【2025/11/18(火)】曇時々晴れ
☆06:53 自宅最寄駅発
☆07:51 西武線 花小金井駅着→?
☆08:15 小金井公園
☆09:30 江戸東京たてもの園
☆10:30 武蔵野茶房 デ・ラランデ邸
☆11:00~11:30 三光院まで歩く
●12:00~14:00 三光院で精進料理
★14:43 武蔵小金井駅発
★14:58 立川駅着
★15:20 国営昭和記念公園銀杏並木
★16:30 ライトアップ点灯
★18:31 立川駅発
★19:49 自宅最寄駅着
- 旅行の満足度
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【2025/11/18(火)】曇時々晴れ
午前中、小金井公園の中に在る「江戸東京たてもの園」に再訪しました。
12:00~の食事の予約に合わせて、
11:00に「江戸東京たてもの園」を後にします。
※詳細旅行記は後日書きます。江戸東京たてもの園 美術館・博物館
-
20分ほど住宅街の中を南に歩くと、
「竹之御所流精進料理」を頂ける臨済宗の尼寺「三光院」に辿り着きます。
嵯峨野に在る「曇華院」は「竹之御所」と称される尼門跡寺院です。
代々御門跡になられた姫宮様が日々召し上る尼寺料理として室町時代から600年余にわたり受け継がれてきた精進料理を日本で唯一継承しているのがこのお寺です。 -
宮中の雅と禅の心が融合した、この竹之御所流精進料理を武蔵野の地に根付かせたのは、嵯峨野の曇華院から三光院に移り住み初代住職になった祖栄禅尼です。
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昭和9年(1934年)の開基以来90年、「竹之御所流精進料理」は二代目の香栄禅尼、三代目の西井香春氏へと受け継がれ守り続けられて今に至っています。
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本堂の前にささやかな案内表示。
矢印に従って左に回り込みます。 -
二代目:香栄禅尼お手製の石仏
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箸供養の為の箸塚の碑が建っていました。
精進料理のお寺らしいですね。 -
私はお寺に直接電話して予約を取ったのですが「Otonami 」というサイトから申し込むと会食前後に茶室や境内の案内、西井先生との懇談も可能みたいです。
ただし、直接予約なら5,800円のところ、7,900円になるようです。
花(3500円 一汁五菜)
月(4600円 一汁六菜)
雪(5800円、一汁七菜 食後に売茶竹延流啜り茶) -
玄関へのアプローチ途上にある「紫陽花色」と表現される幾つかの青いモザイクの敷石(ステップストーン)。
月の満ち欠けを表し、三光院では綺麗に食べ終わったお皿を満月に例えています。 -
散り紅葉が歴代庵主様のお墓を彩っています。
三光院には一般の檀家も墓地も(お賽銭箱も)無く、精進料理の浄財だけで維持されているそうです。 -
看板娘のネコちゃん(名前は聞くのを忘れました)はとっても人懐こくて、初対面の私の足にもスリスリしてきます。
にしても、精進料理のオコボレではお魚は食べられないね・・? -
ネリネ(ダイヤモンドリリー)
この時期、似ているけど彼岸花ではない赤い花が咲いていました。 -
食事会場は「十月堂」という本堂裏の建物。
12:00に一斉に始まります。 -
昔、三光院で幼稚園を開設していた時の講堂だった建物で、正直、風情には全く程遠い外観ですが、
ここで引かないでくださいね (u_u) -
以前は本堂の座敷で供されていたとのことですが、正座が苦痛の方も多いのでこちらの会場になったんだそうです。
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このテーブルは二代目の香栄禅尼様の手作り。
四畳半の茶室の畳を連想させる意匠ですね。 -
グランドピアノも置かれてあり、コンサートなんかも時折あるそうな。
婦女子教育に熱心だった御開基さんの意向もあり、寺子屋として各種教室や行事が年間を通して開催されています。 -
三光院関係出版物
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冬場には薪ストーブに火が入ります。
背後のモザイク壁面は廃棄焼物のカケラでできています。 -
窓外には竹の植え込みも
-
私の指定席から。丸盆は朱塗り。
一人なので相席になるかもしれないと言われましたが、そうはなりませんでした。
(そもそも一人で来る人がいない) -
今日は総勢21名の参加。
そのうち男性は3名だけでした。
外国人3名のグループには日本人女性が付き添って来ていました。
Otonami を経由した皆さんは9人で、ピアノ近くの1テーブルで相席でした。 -
まず最初に供されたのは三光院の御紋のササリンドウがあしらわれた皮パリパリの最中。
真ん中にほんのり塩味のある大徳寺納豆が入っています。 -
料理長を務める西井香春さんの
「今さっき、急いで餡を詰めました。出来立てを召し上がってください」という口上から始まりました。
西井氏は50歳で三光院に来る前は、NHKの料理番組でも名を馳せたフランス家庭料理の専門家だった方です。 -
最中を食べ終わる頃を見計らって抹茶が出てきました。
食後でなく食前のお菓子とお薄というのも珍しく思いますが、
おもてなしは先ずお茶から、お茶の前には和菓子、という流儀なんですね。 -
料理は作りたてが一番美味しいという考えから、一般的精進料理膳の配膳とは異なり、一品ずつ提供されます。
最初は「曇華院」から伝わる定番の「お煮しめ」
竹之御所流では素材本来の「淡味」を活かすべくお出汁はほぼ使わないんだそうです。 -
・大和芋を白く煮て、わさびを芯にした海苔巻き
・三時間も炊いて柔らかく仕上げたごぼうの胡麻和え
・しょうゆを極力使わず白く仕上げた高野豆腐
・彩りに添えられたかぼちゃの煮もの
お皿の上には食べられないものは乗せないという鉄則に反して南天の葉も添えられています。
尼門跡らしく見た目の華やかさを演出するために快敷(かいしき)と呼ばれる飾りの草花が添えられています。三光院 グルメ・レストラン
-
このお料理に合うという「キンシ正宗 京仕込 生貯蔵」を初めて頂いてみました。
お酒のことをお寺では “般若湯” と言うとは聞いたことがありますが、尼寺曇華院では ”オッポン” と言うそうな・・
飲み切れなかったのでお持ち帰りにしてくれました。 -
「ごま豆腐の葛とじ」
皮を剥いた生の胡麻を丁寧にすり鉢ですり潰し、喉を通った後にほのかに胡麻の香りが立ち上るように計算されているそうです。
普通は炒った胡麻を使用するのでもっと茶色く仕上がるのですがお豆腐のように真っ白です。
冷える季節に合わせて葛餡と生姜の擦りおろしが添えられています。 -
「吹き寄せ」
ごぼうを松葉に見立て、ぎんなん、栗、麩、人参、しめじなど色鮮やかに、 -
三光院境内の晩秋の風情を一皿に盛り込んだ料理
-
「香栄とう富」
前住職・星野香栄禅尼によって考案された、お豆腐の燻製。
お豆腐をしっかり水切りして西京味噌に漬け込み、桜チップで燻製にしてあるチーズのような味わいの一品です。 -
香栄とう富は予約や通販で購入することも可能です
-
「木枯らし(お茄子のおでん)」
茄子の田楽で、茄子の半身が楽器の琵琶に似ていることから、建礼門院愛用の名器「木枯らし」にちなんで香栄禅尼が命名しました。
皮目の色も鮮やかに、西京味噌仕立ての甘めのお味噌が、トロットロの茄子を引き立てています。
門跡寺院ならでは昔は貴重だった砂糖も使えたのだそうです。
お茶の葉の快敷があしらわれています。 -
「一口吸い物」
あまり出汁は使わない精進料理ですが、僅かに昆布出汁は胡麻豆腐の葛餡などには使われます。
木枯らしで使った茄子のヘタを紅葉に見立てて浮かべたお出汁は3時間も掛けて引かれた味わい深い一品。 -
「粟麩のおでん」
粟を使った、お麩のような食感の蒸し料理。
「おでん」とは「田楽」のこと。
柚子の香りの山椒味噌がトッピングされていました。
お椀の底には大根の薄切りが敷かれてありました。 -
「にゃくてん(こんにゃくの天ぷら)」
二代目:香栄禅尼が祖栄禅尼のために創作したお料理で、
イカの天ぷらを模しています。
裏側に分からないくらい少しお醤油が掛かっています。 -
食事は「ぎんなんのおばん」
寺内で獲れた銀杏の混ぜご飯です。
香の物(梅干・昆布佃煮・白菜)
ほうじ茶
香の物はほんの少しですが、とても薄味のおばんと一緒に食べると、香の物の味が勝ってしまうのがちょっと残念な感じです。 -
茶托は木彫りです。
殆どの方が品数の一番多い ”雪“ のコースを頼まれていましたが、「にゃくてん」の付かない ”月” のコースの方は次の啜り茶も省略です。 -
「竹乃御所伝統のすすり茶」
最後は、最高級の玉露を啜りながら頂くという贅沢な「すすり茶」。
茶托はずっしりと重い錫製。
茶器の模様は宮中でも使われる鳳凰と亀甲。 -
茶葉は京都の老舗「一保堂」から取り寄せているそうです。
(抹茶もほうじ茶の茶葉も) -
蓋を少し後ろにずらして啜ります。
最後の一滴まで蓋に注ぎ切って飲み切ります。 -
残った茶葉も食べられるように黒もじも出してくれました。
緑黄色野菜が少な目だったので残さず頂きました。 -
最後に香春先生のお話があって〆となりました。
Otonami のツアーの方たちは食後先生との歓談の時間も有ったようです。 -
14:00 丁度2時間で食事が終わりました
-
滅多に再訪をしない私にしては珍しく、三光院には今回で3度目の訪問です。
20年程前に一度伺った際には、 -
ニ代目庵主の星野香栄禅尼様(中央)が会場にずっと居て、一つひとつのお料理の説明などをされていました。
その後2016年5月にもお伺いしております。
一般檀家さんが居ないお寺なので「精進料理に3度伺えば身内」だそうです。 -
お寺として存続するには資格のある僧侶が必要なんだそうです。
一般檀家を持たない寺故、墓地を作って収益を上げて経営改善しようという動きもあり、精進料理の浄財だけで遣って行くのもなかなか大変だとのこと。 -
帰り際に頂いた山門の絵葉書です。
日本で唯一、ここ三光院で継承されている「竹之御所流精進料理」の伝統を絶やさない為にも、一人でも多くの方に体験して応援して欲しいと思います。 -
お寺を後にしてJRの武蔵小金井駅まで歩いて15分。
-
「国営昭和記念公園」の銀杏並木と
-
ライトアップを見に向かいます。
※詳細旅行記は
https://4travel.jp/travelogue/12017178国営昭和記念公園 公園・植物園
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この旅行記へのコメント (4)
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- よしめさん 2025/12/01 09:24:31
- 秋の精進料理、和の雰囲気が素敵ですね。よしめです。
- 実結樹様
お早うございます。12月はいえ、朝夕はともかく、まだまだ暖かい秋のような陽気です。
ばあば業の合間に、ご褒美に素敵な、美味しそうなご馳走をお召し上がりになりましたね。手をかけ、時間をかけて造られたお料理を、じっくり味わうことができて良かったですね。ふだん、レンチンしてそそくさと食べてしまう食事が主なので、私も、目はもちろん、心までもゆったりと過ごさせていただきました。ありがとうございます。
姫の学校では5年生に始まり、次々と学級閉鎖で、1年生にまで広がっているとか。集団生活なのでね。くれぐれもご自愛ください。
よしめ
- 実結樹さん からの返信 2025/12/02 03:31:14
- Re: 秋の精進料理、和の雰囲気が素敵ですね。
- よしめさま
いつもコメントありがとうございます。
よしめさんこそ凄いバイタリティーですね。
旅に懸ける思いは素晴らしい。
ご自分の旅行とその後の旅行記執筆の間を縫って読んで下さりいつも感謝しています。
サイボクハムは我が家から自転車で行ったことがあります。
きよっぱち(+イチゴ狩り)も10年くらい前にハトバスのツアーで行きました。
埼玉から行くと必ず海ほたるを経由なんです。
あの頃は割引は無くても一万円以下で行けたのですが、高くなってしまいましたよね。
海鮮浜焼き食べ放題を一度してみたかったのですが、思いの外食べられなかった。
よしめさんのおっしゃるとおり、まず焼き物を取ってきて網に乗せ、その後そのまますぐ食べられる物を取りに行くのがコツですよね。
お上品な精進料理を頂いた直後、このお金が有ったらデッカイお肉が食べられたな~と思ってしまった私です。
壊れてしまった電気毛布をヤマデンで買ってきました。
寝る前に暖かくしておき、お布団に入ったらスイッチは切ります。
冬の必需品です。
スマホに「SIMが正しくありません」というエラーメッセージが出るようになってしまい、経年劣化だから買い替えないといけないと電気屋さんで言われました。
娘に相談してみます。
又余計な出費です。
一昨日から喉が痛くて食欲がありません。
ビールが不味いというのは重症の証拠かも。
お互いに気をつけましょう!
実結樹
- よしめさん からの返信 2025/12/02 16:08:32
- RE:お体大丈夫ですか?
- 実結樹さま
体調は如何ですか?普段美味しく頂いている物が、そう感じないという事は、やはり、体調不良という事でしょう?電気毛布や、布団乾燥機など活用して、暖かくしてお休みください。
そうなんですよね。旅費にかけるお金があれば、牛ヒレステーキだって買えるし、ケーキでも、お饅頭でも、た~くさん買ってたらふく食べられるんですよね。でもツアーは、公共交通機関ではなかなか行けない所に、ビュンと連れて行ってくれるし、美しい景色も見せてくれるし・・・ご馳走もしかり。私にとって、旅はある意味精神安定剤みたいなもの。私にはそれにプラスで、引きこもり生活では体に良くない、歩く必然性が付いて来てくれるし・・(自腹ですが)カイロも付いて、旅のお疲れもある程度取ってもらえるし・・・
人間同様、電気製品もなぜかある日突然体調不良になり、しかも、1つ壊れたら、次々に・・ですよね。若い方にお尋ねして、新しいものに買い替えた方が良いのでしょうね。私の場合は、外付けHDDの写真がいっぱいになり、新しい物を。この15年ほどで、機械はどんどん賢くなって、大きさも重さも1/3に。ただ今後どれくらい撮るか考えて、容量も1/3にしておきました。
明日明後日と冷え込むようです。くれぐれもお大事に。
よしめ
- 実結樹さん からの返信 2025/12/03 07:02:21
- Re: 体調快方に向かってます
- よしめ様
おはようございます 😃
ご心配頂きありがとうございます。
お陰様で大分良くなりました。
やはり一昨日は朝ご飯しか食べる気力が無くて絶不調でしたが、
昨日はお腹も空いて🍺も美味しく重症化は免れたようです。
電気毛布の温もりはやはり不可欠です。
足が寒くて寝られないという人は是非使って貰いたいと思います。
旅費にかけるお金だけではなく、私は酒代が月1.5万円位掛かりバカにならないんですが、鬱病にもならず乗り切って来られたのは毎晩の晩酌リフレッシュのお陰だと感謝しているんです。
日々のリフレは🍺、
長いスパンのリフレは旅行でした。
旅行が外に出るきっかけであると同時に、婆ばボラもある意味ちゃんとご飯を作らなければならないし、その為には毎日🚲漕いで買い物にも行かにゃあならないし、娘と喧嘩しながらも、人との接触ある生活で脳にも体にも役立っているのかも知れません。
電気製品も1つ壊れたら次々・・はアルアルですよね。
よしめさんは旅行沢山行かれているので写真の量も膨大ですよね。
私は、旅の写真は4トラベルに投げたらPCからもSDカードからもスマホからも一切削除してしまうので保存の空きは結構あります。
後でまた必要になってもスクリーンショットすれば殆ど遜色なく復元出来るし・・
4トラベルをやってない人って、逆にバチバチ撮ったあの写真をどうするんだろうと不思議です。
4トラベルに投稿するとなったら同じような写真の中ではどれがいいか選択して採用し、明るさや傾きも修正して、後でもう一度見てもいいかな~と思うモノしか使いません。
撮ってきた写真の半分近くは旅行記段階でボツになります。
一連の旅行記が終わったら、紙のパンフは雑紙分別袋に、データ資料は一切削除して、初めて旅が完結するという流れです。
ポルトガルも北欧も中途半端なので紙の資料が机周りで散らかっているのが目障りです。
今日は特養に居る母の面会にいきます。
健康寿命には「キョーイク」と「キョーヨー」が必要です。
明後日からまた婆ば奉公です。
実結樹
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