対馬海峡を望むビュッフェ「牧場園」で舌鼓＆海洋海洋博物館で学ぶ、遊ぶ【月１限定！博多発夜行カメリアで弾丸釜山その３】

2025/10/26 - 2025/10/26

　夜行カメリアの往復で訪ねる、弾丸釜山。山がちな釜山では、福岡・嘉穂製作所製のスロープカーが何箇所かで活躍しています。影島のレストラン・牧場園もその一つ。
　異国で活躍するスロープカー目当てで訪れたら、窓一面に広がる海と、おいしい料理を楽しむことができました。

エリア 釜山(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

　松島（ソンド）から、影島（ヨンド）の牧場園（モッチャンウォン）へは、タクシーを利用。
　バスだと一旦市街地に戻って乗り換えなければならないので、南港大橋を渡って近道できるタクシーは、時短効果が大きいのです。

　影島は本土から４本もの橋がかかり、影島「区」を構成する都会の島。しかし南西の松島側は道が狭くアップダウンもあり、少し「島感」がありました。
　わずか12分で、牧場園に到着。高級カルビレストランとビュッフェを擁し、結婚式場も備えた「晴れの日の食事の場」です。

牧場園 焼肉

　まずは目当ての、スロープカーに乗ってみましょう。警備のおじさんが、ビュッフェの入口なら乗らずにそこだよ！ と教えてくれましたが、「見物で」と言ったら歓迎してくれました。
　降りてくるスロープカーには、晴れ姿の花嫁・花婿さんが乗っててびっくり。式を終え、食事会場まで移動するところだったようです。

　対馬海峡を望む、ワイドな展望。晴れの日の演出にはピッタリですね。地元・福岡製のスロープカーの活躍に、県民として鼻が高いです。
　距離はごく短く、あっと言う間に上へ着いてしまいました。

　韓国の結婚式は30分程度と短く、１つの会場で１時間毎にじゃんじゃんさばいていくのが通例です。
　牧場園のガーデンウエディングは午後の式までインターバルがあり、まだ丁寧な方といえそう。

　スロープカーで登った道を歩いて下り、またエレベーターに乗って２階のビュッフェレストラン「オチェダム」へ上がりました。
　僕らの顔を見るや「〇〇さんにご予約いただいた、△△様ですね」と言われびっくり。日本人の予約は、僕らだけだったんでしょうね。

　週末には予約必須のオチェダムですが、オンライン予約には対応しておらず、言葉の壁があると大変。友人に電話で予約してもらったのです。
　残念ながら予約時点で窓側の席は満席で、内側の席になりましたが、それでも窓いっぱいに広がる水平線が爽快！

　イタリアンに寿司、もちろん韓国料理まで多彩な料理が並びます。
　スパゲティやピザが大好きな我が子にもうってつけで、まずが我が子の好物を選んで来ました。おぉ、食べる食べる。おいしいものはよく食べる、分かりやすい我が子の舌を満足させる味だったようです。

　親の料理も交代で取って来て、いただきまーす。え、なにこれ、ウマ～！
　クリームスープにローストビーフに寿司、韓国らしいカボチャ粥からユッケまで。どれもこれもおいしく、大満足の味わいでした。

　休日のランチは大人36,000ウォン、子ども22,000ウォン。ビール１本を追加してちょうど10万ウォンとなかなかの出費でしたが、充分にその価値があるランチでした。
　週末は11:30～13:10と13:30～15:10の２部構成。電話予約は前日まで受付とのこと。予約のハードルはちょっと高いですが、おすすめです。

　次の目的地、国立海洋博物館へは路線バスで移動します。
　駐車場から坂道を下り、道路を歩いて展望台へ。対馬海峡を望む景勝地ですが、牧場園からの景色を楽しんだ後なのでスルー。

　展望台前のバス停から70番のバスに乗り、久々に韓国の路線バスの人となりました。
　なお我が子はタダ乗り。釜山の市内バスと地下鉄は、交通カードを使って乗ると子ども運賃が無料なのです。

　このために今朝、港のコンビニで新しい交通カードを買い、パスポートを見せて生年月日を登録してもらいました。
　現金乗車なら１回400ウォン、カードが4,000ウォンなので、10回乗らないとモトは取れませんが、我が子の交通カードはいずれにしてもあった方が便利なので、必要な投資です。

　最寄りのバス停で降りると、我が子が反対方向に歩き始めてしまいました。何か面白いものを見つけたのかな？ 時間もあるし、気の向くままに歩いてもらいましょう。

　ニュータウンの高層マンション群の中、小川沿いに遊歩道が整備されていました。健康器具が並んだポケットパークもあり、習慣的に運動するにはいい環境です。
　いい所、見つけるじゃん。

　科学館は反対だよ、と声を掛けたら、元気よく歩き出しました。

　科学館までは、縦に長いアイル公園を歩いて５分の道のりです。木々はほんのり色付きはじめていて、まだ青々とした葉の残る久留米よりは、季節の巡りが少し早そう。
　公園の周辺は海洋科学の研究施設と、その寄宿舎になっていて、韓国の頭脳が集まる場所の一つになっています。

　その中の施設の一つが、国立海洋博物館。海辺に建つ近代的で立派な博物館ですが、なんと入場無料です。

国立海洋博物館 博物館・美術館・ギャラリー

　海洋史から生態系まで、様々な視点からの「海」に関する展示でいっぱい。
　我が子は、トンネル状の水槽に夢中です。

　上だけでなく、下にまで水槽があることが特に気に入った様子。横にいた魚が下から現れると、歓声を上げていました。

　１歳の時に連れて行った大分の「うみたまご」こそ喜んだけど、その後は水族館に連れて行っても反応はいまいちだったので、足が遠のいていました。
　小学生になり、また興味の方向性が変わってきたのかも。日本でも、またあちこち連れて行ってあげよう。

　魚以外にも、何かおるね。

　屋上に上がれば、港町・釜山を一望できます。

　「子ども博物館」の予約時間の14:30が近づいてきたので、２階に降りました。遊びながら学べる、子ども向けの展示スペースです。
　予約フォームから予約するには韓国内の携帯番号が必要ですが、外国人のための展示解説予約用のメアドを通じてお願いしたら、代理予約してもらえました。感謝！https://www.mmk.or.kr/jpn/?folder=information&page=viewing

　遊具やおもちゃを通じて学べるので、言葉が分からなくてもＯＫ。遊び場感覚で楽しめます。釜山滞在中の「息抜き」にピッタリです。

　足踏みして、地球を冷やそう。

　我が子は、ボールを転がして５大洋を制覇するゲームに夢中でした。楽しい思い出になったようで、何よりです。

　１階の海洋図書館には、海に関する蔵書がずらり。子ども図書館も併設されていて、気軽に入ることができます。
　もちろん本はハングルの海ですが、不思議な文字が踊る絵本を手にとるのも、異国での貴重な経験になるのでは？

　「ちょっと疲れました」。

　同じ１階フロアでは、竹島（韓国名：独島）の企画展を開催中。日本人として、あえて見る必要もないでしょうとスルー。
　なんて言いつつ、エスカレーターから遠目で展示を目で追うと、竹島周辺の生態系の紹介が主たるもののようでした。