物流と工業の港町・室蘭を歩く　フェリーで行く北海道の旅④　

2025/10/15 - 2025/10/16

フェリーで北海道へ上陸し３日目。登別を出発し、室蘭へ向かう。室蘭は石炭運搬から製鉄業へとつながっていった工業と物流の街。歴史のある建物を見て、働く人々に愛されたやきとりを食べに行く。

エリア 室蘭(北海道)

大洗からフェリーで北海道に来て２日目。登別温泉をあとに次の宿泊地、室蘭へ14時ごろ発の普通列車で向かう。

登別駅 駅

半島の付け根にある東室蘭駅の方が街の中心で、そこからは海沿いの工業地帯を走り抜ける。終点室蘭には15時ごろ着。

室蘭駅 駅

特急の始発、終着駅だが無人駅となっていた。少し寂しげな雰囲気。

室蘭駅 駅

駅舎は綺麗で待合室もある。バスの本数もまあまああるようで、バス待ちの客が多数いた。

室蘭駅 駅

廃線跡を歩きながら旧駅舎へ向かう。廃線跡は銀行や振興局の役所などに開発されており、知っていなければわからない。しばらく歩くと機関車が。

旧室蘭駅舎(室蘭観光協会) 名所・史跡

旧駅舎は観光案内所として開放されている。今の駅より港に近い。人や荷物が船と鉄道でつながっていた時代だったのだろう。

旧室蘭駅舎(室蘭観光協会) 名所・史跡

昔の客車で使われていた物だろうか、駅舎の中にはソファベンチが並ぶ。

旧室蘭駅舎(室蘭観光協会) 名所・史跡

ちょっとした鉄道博物館になっている。炭鉱から室蘭港を繋ぐため必要な路線であったことなど、歴史を解説する展示もあり面白い。

旧室蘭駅舎(室蘭観光協会) 名所・史跡

昔の室蘭駅や、その先にあった西室蘭駅の構内図などもあり、本当に大きな駅だったことがわかる。興味深く見ることができた。

旧室蘭駅舎(室蘭観光協会) 名所・史跡

観光案内所に置いてあったパンフレットに書いてある旧三菱合資会社室蘭支店へ。水色のペンキが良い色。

中へ入ると、明かりをつけてご見学ください、という文字があるが入るのに少し勇気がいる。

大正時代のロッカーで当時のままだそうだ。中には室蘭の、三菱の歴史が解説されている。

ロッカーに残されていたファンタが展示されていた。封は閉じているがどんな味がするだろう。

二階へは上がることはできないが良い階段。この建物は壊される予定だったのを、有志が集まり保存することになったのだそうだ。末長く残して欲しいと思う。

海沿いの道路に出てそのままフェリーターミナル方面へ歩く。

入江臨海公園 公園・植物園

港近くには倉庫と工場が並ぶ。タグボートも多くいるのは大きな船もくるからだろうか。室蘭は工業と物流の港街。それは今も昔も変わらない。

宿は港近くに建っている。ここも昔は港湾施設だったかもしれない。荷物を置いて夕飯を食べに室蘭の街へ。

第二プリンスホテル 室蘭ビュー 宿・ホテル

駅を挟んで反対側は昔からある町だろう。商店街はちょっと寂しい雰囲気だが、頑張っているお店も多く残っている。

赤提灯に釣られて味の大鳳というお店へ入る。

室蘭のやきとりは豚肉をつかうのが名物。甘めのタレがうまい。薬味も七味ではなく練りカラシでネギも玉ねぎだ。このほかにに若鶏の半身揚げも注文。揚げたての唐揚げはビールが進む。

やきとりのほかに若鶏の半身揚げを注文。注文を受けてから揚げており揚げたてをいただける。唐揚げは部位ごとに分けており食べやすい。濃いめの味付けもビールによく合う。

締めにラーメンを食べたくなり港近くの店へ

なかよし 入江店 グルメ・レストラン

あっさりめの味噌ラーメン。締めにはピッタリだ。卓上のにんにくや一味を入れて味変、おいしかった。

なかよし 入江店 グルメ・レストラン

夜の入江公園。左手には白鳥大橋、右手には青森へ向かうフェリーが見える。酔い覚ましにしばらくぼーっと眺める。街灯も少なく、波の音だけが響いていた。少し怖いが目が離せなかった。

入江臨海公園 公園・植物園

翌朝ホテルで朝食をとったのち、東室蘭10時台の特急北斗で函館へ向かう。その前に買いたいものがあるので早めに東室蘭へ。

あった。東室蘭駅改札外の売店で木金土曜日、数量限定販売の室蘭やきとり弁当。これを食べつつ特急北斗の車窓から噴火湾の眺めを楽しもうという算段だ。

東室蘭駅 駅

10時8分発の特急北斗に乗り函館を目指す。室蘭に泊まったのは日中の内浦湾を見ながら函館本線を進みたかった、というのも大きな理由。

東室蘭駅 駅

正直曇り空で景色抜群とは言えないが、海沿いを走る車窓は見応えがある。D席が海側なので可能ならそちらの方が眺めはいい。

北斗 (特急北斗) 乗り物

やきとり弁当を開ける。豚肉と玉ねぎのねぎまが3本にウズラの卵串が1本。串の下にはご飯とその上に乗っかる豚バラと玉ねぎの炒め物。味付けは串と同じ甘めのタレ。やきとりもうまいが玉ねぎ炒めがうまい。酒が進む。長時間の乗車だが車内販売は無いので注意。

北斗 (特急北斗) 乗り物

海沿いから離れ、大沼公園駅までの車窓では北海道駒ヶ岳が見える。が曇り空で裾野が見えるくらい。仕方ないが少し残念。

北斗 (特急北斗) 乗り物

函館には13時前に着。東室蘭から2時間ちょっとの列車旅。北海道は広い、改めてそう感じる。

函館駅 駅

函館駅舎は広く、人の往来も多い。これまでの港町よりも華やかな雰囲気。北海道の旅も終わりが見えてきた。

函館駅 駅