2025/07/01 - 2025/07/15
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funasanさん
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「アヴィニョンの橋(写真)で、踊るよ、踊るよ……」
アヴィニョンを語る時、誰もが思い浮かべるのが童謡「アヴィニョンの橋」です。このフランス民謡は19世紀にパリで広まり、戦後の日本にも音楽教育の一環として紹介されました。小学校の音楽の授業やNHKのラジオ放送を通じて日本中に知られるようになり、今では多くの人が一度は耳にしたことのある懐かしい曲です。
全く嬉しいサプライズでしたが、7月上旬はアヴィニョンの街中が「踊って」いました。この時期、街全体が「巨大な劇場」と化し、国内外から数十万人もの観客や芸術家が集結していました。(市内のホテルは満室)世界的に有名な「アヴィニョン演劇祭」開催中だったのです。その雰囲気を一部始終画像で再現しました。長編ストーリーですがお楽しみ下さい。
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フランス国鉄のアヴィニョン中央駅(写真)に到着しました。ここからいよいよ、アヴィニョン観光のスタートです。
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駅前の広場を抜けると、大通りの向こうに中世の城壁と堂々たる門(写真)が現れます。これを見た瞬間、全身にビビっと「何か」が走りました。ここがアヴィニョン旧市街の正面玄関です。
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その門に入ろうとする時、かわいらしい観光列車(写真)が走ってきました。この日はアヴィニョン演劇祭の真っ只中(2025年7月10日)で朝から盛り上がっています。街全体が舞台となり、どこもかしこも華やかな雰囲気に包まれています。
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正門をくぐると左手に白亜の宮殿のような建物がありました。嬉しくなって写真を何枚も撮ったのですが、これは「郵便局」でした。駅前から一直線に続く大通り「ジャン・ジョレス通り」の両側には、この郵便局に負けない壮麗な建物が並んでいます。
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その大通りを歩いていると、午前9時頃だというのにすでに長蛇の列ができていました。地元の人気チェーン「Marie Blachère」(写真)のパン屋さんです。焼き立てのパンやサンドイッチを求めて、地元の人も観光客も同じように並んでいます。演劇祭でにぎわうアヴィニョンの朝は、パンの香ばしい匂いから始まるようです。
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ショーケース(写真)には色とりどりのバゲットサンドが並び、ツナ、チキン、卵、野菜たっぷりなど種類も豊富。ひとつ 4.5ユーロ(765円) と、観光地にしては庶民的な価格です。1ユーロ170円換算。
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買ったサンドイッチを片手に、すぐ近くの「サン・マルティアル寺院」(写真)の庭で腰を下ろしている人々の姿もありました。石造りの古い教会を背景に、緑の木陰でくつろぎながらの朝食──これもアヴィニョン演劇祭ならではの、のどかで賑やかな朝の風景です。
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ジャン・ジョレス通りは、まるで緑のトンネルのようにプラタナスの大木(写真)が両側に並び、真夏の強い日差しをやさしく遮ってくれます。その木陰にはカフェやレストランのテラス席がずらりと並び、歩いているだけで華やかな気分になります。
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演劇祭の時期は特に人通りも多く、まさにアヴィニョンの目抜き通りといった趣です。テラス席(写真)には朝から大勢の人々が集まり、コーヒーやクロワッサンでのんびりとした時間を楽しんでいます。何だか楽しくてウキウキしてきます。
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ジャン・ジョレス通りを歩いていると、ひときわ重厚な石造建築(写真)が目に入りました。「ラピダール博物館」で、かつてイエズス会の礼拝堂だった建物を活かして、古代遺物の展示館として再生されました。
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ジャン・ジョレス通りには豪華な建物(写真)が次々と現れます。明るい石造りの外壁に繊細なバルコニー装飾が並び、まるでパリの大通りを思わせるような気品があります。
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街角の掲示板(写真)は所狭しとポスターで埋め尽くされ、演劇祭の熱気が伝わってきます。古典から前衛まで多彩な演目が並び、まるで壁そのものが巨大な舞台のパンフレットになったかのようです。
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通りでは劇団のメンバーがユーモラスな顔出し看板を設置し、観光客を巻き込んで写真撮影。観客もまた舞台の一部となり、演劇祭ならではの「参加する楽しさ」を体感できます。
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ジャン・ジョレス通りでは劇団員たち(写真)が衣装をまとい、チラシを配りながら練り歩いています。観客との距離が近く、声をかけ合い、笑顔を交わす瞬間がこの祭りの醍醐味です。
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広場ではコミカルな着ぐるみパフォーマーが登場し、子どもも大人も足を止めて見入っています。大道芸と演劇が溶け合い、街そのものがカーニバルのように変貌する一幕です。
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大通り沿いの「Istanbul Express」(写真)は、地元の若者に人気のケバブ店でしょうか、朝から子供たちの行列ができていました。色鮮やかなドリンクサーバーや香ばしい肉の香りに誘われ、気軽に立ち寄れる雰囲気です。
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店頭のメニュー看板にはケバブやタコス、サラダ付きのプレートなど多彩な料理が並んでいます。価格は7~11ユーロ(1190円~1870円)前後。日本の子供ではとても手が出ない価格ですが、これが標準なんでしょう。
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マックもありました。
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「腹が減っては観劇できぬ」とばかりに、アヴィニョンの大通りには次々とパン屋が現れます。ここでも大人たちの行列(写真)ができており、つい好奇心から店頭調査(撮影)を敢行しました。
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看板に掲げられていた「La Formule Edgar」は、サンドイッチ+クッキーまたはドーナツ+ドリンク(33cl)で6.50ユーロ(1105円)。観光地にしてはリーズナブルで、テイクアウト派に人気です。
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ショーケース(写真)には種類豊富なフォカッチャサンドが並びます。鶏肉・野菜・パルメザン入りで6.90ユーロ(1173円)、生ハムやモッツァレラ入りも6.90ユーロ。彩りも豊かで目移りしてしまいます。
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サラダも手軽に買えるのが魅力。「チキンサラダ」(6.90ユーロ:1173円)は鶏のフリットにパルメザンや卵入り、「ファラフェルサラダ」(6.90ユーロ)はフェタチーズと野菜たっぷり。軽めの昼食に最適です。ボリューム満点なので2人でシェアすれば日本人庶民にも許されるかな?
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突然ですが、日本の「ゼッテリア」のバーガーメニューです。1個300円以下。ボリュウームが違うでしょうが、圧倒的に日本が安い。フランス人が日本に来て1個2ユーロ×170円=340円以下のハンバーガーを食べたら泣いて喜ぶと思うよ。インバウンドが激増するはずです。
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ジャン・ジョレス通りを歩いていると、ひときわ目を引く豪華絢爛な建物が現れます。これがホテル「ダニエリ」です。19世紀の栄華を物語るような壮麗な外観で、バルコニーや窓枠の細かな装飾が美しく、往時のアヴィニョンの繁栄を今に伝えています。
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正面玄関(写真)には彫刻が施された重厚なアーチがあり、女神像や植物文様が旅人を迎えてくれます。芸術的な外壁装飾は眺めているだけでも歴史の重みを感じさせ、まるで劇場の入口のような雰囲気です。
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ロケーションとこの豪華さを考えればアヴィニョンで最高級ホテルかな?と思いきや、実は、このホテル(写真)は3星で宿泊料金(演劇祭期間以外)は1泊100ユーロ前後からと比較的手ごろです。参考までにホテルのホームページをアップしておきました。
◎https://www.hoteldanieli-avignon.fr/ -
ジャン・ジョレス通りをどんどん歩いていくと、ますます華やかになり、「時計台広場」(写真)まで来ました。広場は人々で賑わい、ポスターやイベント案内が至る所に掲げられています。お祭りの熱気に包まれています。
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広場を見守るように堂々と建っているのが「市庁舎」(写真)です。正面にはフランス国旗やプロヴァンス旗が掲げられています。
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広場の両側には白いパラソル(写真)の下にカフェ・レストランがオープンしてお客を待っています。
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その隣に「オペラ劇場」(写真)があります。演劇祭のメイン舞台(約700席)の一つとして、多くの観客を迎えてきた場所です。参考までに、以下、2025年7月にここで上演された作品です。
・「The Wild Duck(Le Canard sauvage)」
クリエイション:トマス・オスターマイア/シャウビューネ・ベルリン。上演言語は独語、仏英字幕、上演時間3時間。
・「Les Incrédules(サミュエル・アシャシュ)」
演劇×オペラのハイブリッド作品。52名編成のオーケストラを伴う新作(2025年初演)。上演時間2時間10分。 -
広場の中央にはカラフルなメリーゴーランド(写真)が回り、子どもたちの笑い声が響きます。
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時計台広場の一角には、写真のような絵画や版画を並べる露店が軒を連ねています。南仏らしい向日葵畑やラベンダー畑、アヴィニョンの街並みを描いた色彩豊かな作品が多く、観光客が足を止めて見入っています。
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演劇祭の素晴らしいところは写真のように路上パフォーマーが至る所で演じていることです。アヴィニョン演劇祭は、公式プログラムの「イン」と、市民参加型の「オフ」に大きく分かれています。
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「チェロとクラリネットのデュオ演奏」(前の写真)や「キーボード、歌手、アコーディオンのトリオによる演奏」(写真)のような小規模な音楽パフォーマンスは「オフ」の特徴で、街角や公園のベンチがそのまま舞台となります。
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演劇祭「オフ」では数千もの劇団が参加し、広場や路地を使って自由に作品を披露します。大道芸(写真)や演劇の一人芝居も鑑賞できます。旧市街の石壁を背景に即席のステージが広がり、通行人が自由に鑑賞できるのもオフの醍醐味です。
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これに対して「イン」は、法王庁宮殿の中庭(写真)をはじめとする公式会場で、世界的に著名な演出家や劇団が招かれ、厳選されたプログラムが上演されます。
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すなわち、アヴィニョン演劇祭の魅力は、公式舞台の「イン」と、市民とアーティストが一体となる自由な「オフ」が共存している点にあります。
写真:法王庁宮殿の広場
→「アヴィニョン観光(その2)」に続く
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