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2025年4月22日(火)夕方の6時前、大屋根リングの下を北端から東ゲート広場まで戻って来て、疲れたのでもう帰ろうと云う気になってたんだけど、東ゲート広場の南西部に広がるエンパワーリングゾーンの一番北東にあるアイルランド館の前を通ると、NEXT SHOWが6時からで、予約不要、生演奏と展示とある。すぐに入れそうに見えたので、急遽予定変更して入場待ちの列に並ぶ。<br /><br />アイルランド(Éire)はヨーロッパ大陸北西部、北大西洋に浮かぶアイルランド島の約8割を国土とする共和制国家。アイルランド島の北西部はイギリス連邦を構成する北アイルランドとなっており、陸上で国境を接しているのはこの国とのみ。首都はダブリン(Baile Átha Cliath)。<br /><br />エメラルド・アイルという愛称もある通り、緑が美しい風景が広がっており、丘陵地帯や湖、海岸線が織り成す自然は圧巻。さらに、古代の遺跡や城郭も点在し、歴史と自然が見事に調和した国。ただ、ドイツ駐在時代にアイルランド工場に駐在している同僚がいたし、息子は数年前に旅行で行ってたが、私は行ったことない。<br /><br />アイルランドは英語での呼び名で、アイルランド語ではÉire。日本でもエールと呼ぶこともある。エールはアイルランド神話(ケルト伝説)に登場するトゥアハ・デ・ダナーン(Tuatha Dé Danann)神族の女神の一柱で、戦いと豊穣を司る女神エリュー(Ériu)を語源としている。アイルランド(Ireland)は彼女の土地を意味する古代ケルト語のイヴェルニア(Ivernia)が英語で転訛したもの。<br /><br />面積は約7万平方kmで国の面積順リストで118位。人口は約500万人で国の人口順リストで124位。公用語はアイルランド語と英語。通貨はユーロ(EUR)。日本との時差は9時間(遅れ)で、3月末から10月末までは1時間早いサマータイムを採用している。<br /><br />紀元前600から150年頃にケルト人がアイルランド島に上陸、先住民を征服して小王国を形成。5世紀に聖パトリックによってキリスト教が伝わり、多神教からキリスト教の国となる。8世紀から11世紀に掛けてはヴァイキングの侵略を受ける。<br /><br />12世紀にはイギリスによるアイルランドへの介入が始まり、16世紀にはヘンリー8世がアイルランド国王を兼ねるようになり支配を強め、クロムウェルやウィリアム3世の支配を経て、1801年にはイングランドに併合され、グレートブリテン及びアイルランド連合王国となる。<br /><br />しかし、アイルランドはカトリック教徒がいまでも8割足らずを占める国で、英国国教会が主体のイギリスとの対立は深まり、20世紀に入ると独立運動へ発展、1919年からのアイルランド独立戦争を経て、1922年にアイルランド自由国としてイギリスの自治領となり、1931年に主権国家となる。さらに1949年にはイギリス連邦を離脱して完全な共和制に移行した。<br /><br />パビリオンのテーマは「創造性が人々をつなぐ」。アイルランドの文化や技術、自然と人間の調和を表現し、具体的には、アイルランドの音楽やダンスなどの文化における創造性や、人と人、人と自然、文化と技術のつながりを展示で紹介している。?<br /><br />建物は古代ケルトの文様であるトリスケル(巴文様)をモチーフにデザインされている。3つの渦巻き模様が組み合わさった形をしており、アイルランドと云う国、アイルランドと日本との関係、そしてクリエイティブな協働精神を表している。?さらにアイルランド産の木材など環境に優しい建材が使われており、地球に優しい精神を反映している。<br /><br />建物の前に立つ丸いモチーフの金色のオブジェは「Magnus Rinn(マグナス・リン)」と命名されている。“Magnus”はラテン語で「偉大な」「壮大な」を意味し、“Rinn”はアイルランド語で「場所」を意味する。アイルランドの著名なデザイナー、ジョセフ・ウォルシュ(Joseph Walsh)の作品。<br /><br />6時になったらすぐに入館できると思ってたのだが、全く列は進まない。やがて、ちょっと進んではまた長々と止まるが繰り返され、ちょっとずつ進む。後で分かったが、結局最後のショールームの観客が出ていかないと次は入れないシステムのようで、ライブパフォーマンスが1時間ほど続くので、途中で出ていく客は少なく、なかなか入れなかったようだ。なら、そう書いとけよ! で、結局我々が入館できたのは6時半過ぎだった。<br /><br />このパビリオン、日中は整理券方式で、夕方6時以降は先着順で、システムが変わり、整理券をゲットするのに数時間並ばなければならなく、またこの時のように6時からの列に並んでも、結局前に入った人がはけてなくて入れないし、評判悪いようです。なんで、6時からの列に並んで、入れないのが未だに不思議。<br /><br />入館すると最初の部屋は「自然を感じる空間」。自然豊かなアイルランドを象徴するような、小さな森。植物はアイルランドから運ばれたもので、やわらかな照明が木漏れ日のように差し込んでいる。鳥のさえずりが響く自然音に包まれ、小さな穴からはどこか懐かしいようなアイルランドの香りが漂ってきていた。<br /><br />次の部屋は「展示空間」。写真撮ってないがアイルランドの伝統楽器の象徴でもあるハープや工芸品が展示されている。建物前にあったMagnus Rinnの小型版も展示されていた。<br /><br />そして、最後の部屋が50人くらいが入るライブ会場のようなホールになっていて、この6時からの回とは別に朝から9回、本格的なアイリッシュ音楽を楽しめる30~40分ほどのミニコンサートが開催されている。このコンサートは評判いいらしい。<br /><br />我々がここに到達したのは6時半過ぎだったが、それでも30分足らずのライブを楽しめた。ただ、けっこうな時間なので、足腰がパンパン状態で、壁際だとついつい壁にもたれてしまうが、その度にもたれるなとの注意が入り、うざかった。座席が少ないんだからそれくらい許せよといいたい。なんかおかしい。このパビリオン。<br /><br />で、ライブは4人の演奏者がバイオリン、ピアノ、アコーディオン、笛などでアイリッシュ音楽を演奏。全く知らないような楽器も登場し、アイルランドの酒場や祭りで披露されるような楽しいリズムの曲やら、しんみり民謡的な曲やらで、それはそれで良かった。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.31060566716919956&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />7時頃に終わり、時間的に噴水ショーが始まるので、行ってみることにするが、続く

大阪 夢洲 大阪・関西万博 アイルランド館(Ireland Pavilion,Expo 2025,Yumeshima,Osaka)

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2025/04/22 - 2025/04/22

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ちふゆ

ちふゆさん

2025年4月22日(火)夕方の6時前、大屋根リングの下を北端から東ゲート広場まで戻って来て、疲れたのでもう帰ろうと云う気になってたんだけど、東ゲート広場の南西部に広がるエンパワーリングゾーンの一番北東にあるアイルランド館の前を通ると、NEXT SHOWが6時からで、予約不要、生演奏と展示とある。すぐに入れそうに見えたので、急遽予定変更して入場待ちの列に並ぶ。

アイルランド(Éire)はヨーロッパ大陸北西部、北大西洋に浮かぶアイルランド島の約8割を国土とする共和制国家。アイルランド島の北西部はイギリス連邦を構成する北アイルランドとなっており、陸上で国境を接しているのはこの国とのみ。首都はダブリン(Baile Átha Cliath)。

エメラルド・アイルという愛称もある通り、緑が美しい風景が広がっており、丘陵地帯や湖、海岸線が織り成す自然は圧巻。さらに、古代の遺跡や城郭も点在し、歴史と自然が見事に調和した国。ただ、ドイツ駐在時代にアイルランド工場に駐在している同僚がいたし、息子は数年前に旅行で行ってたが、私は行ったことない。

アイルランドは英語での呼び名で、アイルランド語ではÉire。日本でもエールと呼ぶこともある。エールはアイルランド神話(ケルト伝説)に登場するトゥアハ・デ・ダナーン(Tuatha Dé Danann)神族の女神の一柱で、戦いと豊穣を司る女神エリュー(Ériu)を語源としている。アイルランド(Ireland)は彼女の土地を意味する古代ケルト語のイヴェルニア(Ivernia)が英語で転訛したもの。

面積は約7万平方kmで国の面積順リストで118位。人口は約500万人で国の人口順リストで124位。公用語はアイルランド語と英語。通貨はユーロ(EUR)。日本との時差は9時間(遅れ)で、3月末から10月末までは1時間早いサマータイムを採用している。

紀元前600から150年頃にケルト人がアイルランド島に上陸、先住民を征服して小王国を形成。5世紀に聖パトリックによってキリスト教が伝わり、多神教からキリスト教の国となる。8世紀から11世紀に掛けてはヴァイキングの侵略を受ける。

12世紀にはイギリスによるアイルランドへの介入が始まり、16世紀にはヘンリー8世がアイルランド国王を兼ねるようになり支配を強め、クロムウェルやウィリアム3世の支配を経て、1801年にはイングランドに併合され、グレートブリテン及びアイルランド連合王国となる。

しかし、アイルランドはカトリック教徒がいまでも8割足らずを占める国で、英国国教会が主体のイギリスとの対立は深まり、20世紀に入ると独立運動へ発展、1919年からのアイルランド独立戦争を経て、1922年にアイルランド自由国としてイギリスの自治領となり、1931年に主権国家となる。さらに1949年にはイギリス連邦を離脱して完全な共和制に移行した。

パビリオンのテーマは「創造性が人々をつなぐ」。アイルランドの文化や技術、自然と人間の調和を表現し、具体的には、アイルランドの音楽やダンスなどの文化における創造性や、人と人、人と自然、文化と技術のつながりを展示で紹介している。?

建物は古代ケルトの文様であるトリスケル(巴文様)をモチーフにデザインされている。3つの渦巻き模様が組み合わさった形をしており、アイルランドと云う国、アイルランドと日本との関係、そしてクリエイティブな協働精神を表している。?さらにアイルランド産の木材など環境に優しい建材が使われており、地球に優しい精神を反映している。

建物の前に立つ丸いモチーフの金色のオブジェは「Magnus Rinn(マグナス・リン)」と命名されている。“Magnus”はラテン語で「偉大な」「壮大な」を意味し、“Rinn”はアイルランド語で「場所」を意味する。アイルランドの著名なデザイナー、ジョセフ・ウォルシュ(Joseph Walsh)の作品。

6時になったらすぐに入館できると思ってたのだが、全く列は進まない。やがて、ちょっと進んではまた長々と止まるが繰り返され、ちょっとずつ進む。後で分かったが、結局最後のショールームの観客が出ていかないと次は入れないシステムのようで、ライブパフォーマンスが1時間ほど続くので、途中で出ていく客は少なく、なかなか入れなかったようだ。なら、そう書いとけよ! で、結局我々が入館できたのは6時半過ぎだった。

このパビリオン、日中は整理券方式で、夕方6時以降は先着順で、システムが変わり、整理券をゲットするのに数時間並ばなければならなく、またこの時のように6時からの列に並んでも、結局前に入った人がはけてなくて入れないし、評判悪いようです。なんで、6時からの列に並んで、入れないのが未だに不思議。

入館すると最初の部屋は「自然を感じる空間」。自然豊かなアイルランドを象徴するような、小さな森。植物はアイルランドから運ばれたもので、やわらかな照明が木漏れ日のように差し込んでいる。鳥のさえずりが響く自然音に包まれ、小さな穴からはどこか懐かしいようなアイルランドの香りが漂ってきていた。

次の部屋は「展示空間」。写真撮ってないがアイルランドの伝統楽器の象徴でもあるハープや工芸品が展示されている。建物前にあったMagnus Rinnの小型版も展示されていた。

そして、最後の部屋が50人くらいが入るライブ会場のようなホールになっていて、この6時からの回とは別に朝から9回、本格的なアイリッシュ音楽を楽しめる30~40分ほどのミニコンサートが開催されている。このコンサートは評判いいらしい。

我々がここに到達したのは6時半過ぎだったが、それでも30分足らずのライブを楽しめた。ただ、けっこうな時間なので、足腰がパンパン状態で、壁際だとついつい壁にもたれてしまうが、その度にもたれるなとの注意が入り、うざかった。座席が少ないんだからそれくらい許せよといいたい。なんかおかしい。このパビリオン。

で、ライブは4人の演奏者がバイオリン、ピアノ、アコーディオン、笛などでアイリッシュ音楽を演奏。全く知らないような楽器も登場し、アイルランドの酒場や祭りで披露されるような楽しいリズムの曲やら、しんみり民謡的な曲やらで、それはそれで良かった。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.31060566716919956&type=1&l=223fe1adec


7時頃に終わり、時間的に噴水ショーが始まるので、行ってみることにするが、続く

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