2025★夏のストックホルム⑥地下鉄アート・ヒョートリエット蚤の市

2025/07/01 - 2025/07/09

去年の６月ヘルシンキとスウェーデンにツアーで訪れた。ゆっくりとした時間の流れ爽やかな北欧の夏、とても心に残るツアーだったのだけれど、最終日のストックホルムの滞在が短すぎた。もっとストックホルムをゆっくり過ごしたかったなあ。
ツアーに一緒に行ったＫちゃんと時々会ってはストックホルムにもう一度行きたいねと話していたが、まさかツアーの翌年に再訪できるなんて。
今年１月にＡＮＡがストックホルム直行便を就航したことも気持ちを後押ししてくれた。願えば叶うものだな～
ストックホルムで何をする？どこに行く？Kちゃんと会議と称して品川で会ったりLINEで相談したのも楽しい思い出。

日程は7/1　NH221・00：30　羽田発　
　　　7/9　NH222・07：15　羽田着
滞在ホテル
　ヒルトン・ストックホルム・スルッセン４泊
　Hotel Birger Jarl（ ホテル ビルエル ヤール）３泊

エリア ストックホルム(スウェーデン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

★６日目・7/6★
【Hotel Birger Jarl（ ホテル ビルエル ヤール）】私たちの部屋は７階。エントランス中央にあるエレベーターは6階までのボタンしかいない。なんと7階の部屋へは荷物運搬用エレベーターを利用するのだった。エレベーター内部は綺麗で各階停止ボタンもきちんと作動するので問題はない。しかしエレベーターがきてもドアは自動に開かず、自らこうしてドアを引いて乗る仕組み。二人とも初めての経験で戸惑うことが多かった。

【Hotel Birger Jarl（ ホテル ビルエル ヤール）】１階エントランスから続くレストラン。明るく広い。

温かいお料理の品数が豊富。じゃがいもの煮込み、キッシュ、キノコ炒めなど食欲をそそられるラインナップ

今日はどこに行こうか相談。

連泊で外出するときのドアに掛けるタグが３種類ある。なんて書いてあるのかな？Google翻訳で見てみよう。

【部屋を掃除してください。・隅に少し汚れがあるだけです・ここはそんなに汚くないよ】
【邪魔しないでください。・世界一の昼寝をする・史上最高の昼寝】
【掃除？いや結構です・クリーニング？いいえ今日ではありません・今日掃除を省略したいのならこのサインをドアノブに掛けてください】
そんなによごれてないとか、史上最高の昼寝とか面白過ぎる。

ホテルの前の通り。広い割には交通量は少ない。遠くに見える尖塔は聖ヨハネ教会。行ってないけど、ステンドグラスも天井も見事な教会らしい。

街中でよく見かけたレンタル電動ボード。利用しないけど、一応乗り心地を確かめる。

今にも雨が降りそうなどんよりとした空。少し肌寒いんです。今日も地下鉄アートに行きましょう。

ホテル最寄り駅「RADMANSGATAN・ロードマスガタン」黄色い柱が目に付く。昨日もここの駅を利用したはずなのに気になったのが今朝だった。

今日は反対方向に行ってみる。カラー表示がわかりやすい。今日はまずかわいいチューリップを求めて行ってみよう！

地下鉄車内には行き先の案内が表示されている。チューリップを見に行くのなら、次の駅で乗り換えなくちゃね。

乗換駅「Gullmarsplan グルマルスプラン」グリーンライン17・18・19線。３路線が走る地下鉄駅だが、ホームは地上にある。柱は赤を基調、光を反射してきらきら輝く天井。

ここで１９線に乗り換える。４分後に来るという表示。

乗り換えて７駅目、10：00「Högdalenヘグダーレン 」に着いた。地下鉄駅の間隔は短く各駅停車の旅は意外に時間がかかるのだ。

ここに来たかったのだ。ホームにチューリップが咲いてます。

駅のホームでチューリップとともにポーズをとるおばさん二人。こんなことやっている人はいない、っていうかホームに人がいないんです。

見ごろの花もつぼみもかわいいじゃないですか。また、風に吹かれている感じがいいね。

ホームに一人佇んでいた地元のマダムが写真を撮ってくださいました。

反対のホームで戻るための電車を待つ。

チューリップの駅からひとつ戻って「Bandhagenバンドハーゲン」グリーンライン 19番。駅ホームには下りずに、停車した窓から撮影。ホームに数字の描いてある黒い柵と大きな石のモニュメント。これも地下鉄アートのひとつかな？

３つ戻って、「Sockenplanソッケンプラン」グリーンライン 19番。巨大な石がホームに。日本だったら邪魔に思ってるかも。

「Enskede gård エンスケゲグラド」グリーンライン19番。
何気なく窓から停車した駅を眺めていたら、天井にぶらさがった突然の人！人じゃなく人型の銅像？なぜこんなところに？謎めいている。夜にこのホームにひとりいることを想像するとなにやら不気味に感じてしまう。さっき見て来たチューリップのメルヘンチックな駅とは対照的な駅。

10：30「Slussenスルッセン」でレッドラインに乗り換える。

ヒルトンホテルに宿泊していたときに何度も利用したスルッセン駅。グリーンラインとレッドラインのホーム、それぞれ違う雰囲気のアートがあるんだな。

駅構内にあった地下鉄アートのガイドツアーのポスター。日本の乗り鉄、撮り鉄のみなさん、ストックホルム地下鉄アート、全制覇にチャレンジしてみてはいかが？

「Slussenスルッセン」で乗り換えて、レッドラインに30分揺られて、「Masmoマサノ」駅。レッドライン : 13番

「Masmoマサノ」駅。レッドライン : 13番。ホームの壁にトランプのアート。

地下鉄アートを紹介しているサイトにあった絵が見つからない。改札を出るとあるのかな？SLカードは７日間有効だし、一旦外に出てみよう。駅を出たら何なの？この赤いポールは？

振り返って駅出口を見る。巨大な岩をくりぬいたような駅。

近くの地図を見てみる。森と団地と、近くに水辺があるようだけど随分入り組んでいるなあ

自動車道の走る高架下のトンネルを歩いてみる。

高層の住宅と明るい色合いのモニュメント。誰も歩いていないです。静かすぎる。

20分ほどの散歩で、駅に戻る。にぎやかなスルッセン駅から30分でこんなさみしい駅だったなんて、予想外のお散歩だった。

Googlemapで調べたら、こんなところまで行ってたんだね。

駅はひっそり。写真はストックホルムの階段のある所でよく見かけたこの形。スキー板が置いてあるような、ほそーいスロープ。はじめは何のためにあるのかわからなかった。あるときスロープを使って自転車を移動している人をみた。そうか地下鉄に自転車ごと乗っていいのかと気づく。ベビーカーにも便利そう。車いすだと傾斜がきつすぎて難しいかも。

「グスタフヴァーサの1523年のストックホルム入場」の場面。地下鉄紹介サイトに載っていた絵はコレでした。スウェーデン国立美術館に元の絵が展示されいるそう。素敵なアートなのに見学者は私たちだけ。

「Masmoマサノ」駅

太陽を浴びる地下鉄の労働者の絵

２つ進んで「Alby アルビー」駅：レッドライン13番

駅のホームの壁から天井まで、花が咲いているかわいらしい駅。

上を見ても横を向いてもお花畑にいるような明るく楽しい駅。

この駅は巨大な岩をくりぬいており、反対側のホームもくり抜かれた岩の間から見ることが出来る。
そろそろ12:00。ほとんど地下鉄の車内で座っていただけなのにお腹が減ってきた。レッドラインの端の方まで乗ってきたので、一気に「T-CENTRALEN」まで戻りましょう。

30分ほどかかって町の中心の繁華街、日本でいうところの銀座？車止めのライオン像は丸っこくて威厳を感じないかわいらしさ。今日は日曜日、大勢の人がショッピングを楽しんでいる。

お店はおしゃれなウインドー洗練された感じがする。どこにも入らず、一目散にやってきたのは･･･

「ヒョートリエット広場」北欧４か国の国旗がはためくヘイマーケットとストックホルムコンサートハウスに囲まれた広場。

ヒョートリエットの「ヒョー」とは干し草の意味で、昔はここで干し草・衣類・肉魚などが売れていたそう。その時代から市場が開かれている歴史ある広場。今日は日曜日なので「蚤の市」、やってるね。

日曜日にやっている「蚤の市」まーいろんなものが売ってますよ。古い腕時計から誰が着るの？と思うような服、そして食器や銀製品ななど、目利きじゃなので、価値あるものかどうか全然わかりません。気に入ったものがあれば価値云々じゃなく買えばいいでしょうね。たぶん露店はカード不可だと思う。私たちは現金を持ってないのでどのみち買えないでありました。

ダーラナホースやキーホルダーなどがきちんと並べられていたこのお店、店番をしているふたりのおじさまが楽しそうにお客さんと話していたのが印象的。私もおじさんと話しながら買い物してみたかったなあ。

「ストックホルムコンサートホール」残念なことに修復中。ロイヤルストックホルムフィルハーモニーの本境地。12月10日に行わノーベル賞授賞式の会場でもある。

「クングスハーレン」１階にはイタリアンやお寿司屋さん。割とオープンな店構えで地元の人がお寿司を上手にお箸を使って食べているのが見れた。和風の大皿に盛られた握り寿司、美味しそうだった。

「クングスハーレン」地下１階にあるフードコート。大きな看板に写真付きのメニューのあるケバブ屋さん。番号で注文できるのがいいね。え～何番にする？どうしようか、悩む二人。あとから来た客がどんどん注文してお料理を受け取って行くが、決められず悩む。やっと決まって注文した時に店長が「やっと決まったのかい？」って感じでニコニコしていた店長。悩みすぎだった？

悩んでやっと決めた、ミックスグリル170SEK。大きなお皿にどっさり。これで１人前。二人でシェアしていただきます。チキンもラムも柔らかく、久しぶりに食べるご飯も美味しかった。（お米は日本のお米と違って長めのパラパラしたもの）

食後の街歩きは、ラベンダー色のアーチの装飾に惹かれて行ってみよう。

交差する上の道路はアーチ状。ブティックやアウトドアブランド、車のショールームなどのお店が並ぶ。観光客相手の土産物屋さんはない。

あら～こんなところに「カンケンバッグ」のお店がある。通勤時にこのデイバッグを持っている人がいていいなあと眺めていたことがある。入ってみよう。

「カンケンバッグ」は、1960年創業のスウェーデンのアウトドア・ライフスタイルブランド。優れた機能性を持っているのが特徴。さらに丈夫で使いやすく、おしゃれでカラーバリエーションが豊富な点も魅力だそう。
買おうかどうしようか真剣に悩むが、円安という言葉が脳内に聞こえて購入せず。帰国して楽天をみたら日本でも買えるじゃん、それも値段もそれほど変わらないのでした。

やってきたのは、「エステルマルム市場」なんと、日曜日はお休みでした。日曜定休とガイドブックに書いてあったのを読んだのは、ここに来る少し前。日曜日が休みなんて、ほんと？書き入れ時の日曜日に休む？ガイドブックの記載を疑いながら来てみると。本当に日曜に休みだった･･･ま、明日来ようかってことで気分を切り替えた。

前の広場は絶賛工事中。奥に見えるドームはルーテル教会だそう。

地下鉄「Östermalmstorgエステルマルムストルグ」地下鉄の乗って「T-CENTRALEN」まで戻る。たったひと駅だけど乗りました。

改札前の一角に「ONIGIRI」の看板！店内には漢字で「茶」と書いてある暖簾。ちらっと見たがお客さんが途切れることがなかった。ストックホルムは、寿司だけじゃなく、おにぎりも浸透しているとは！

「Östermalmstorgエステルマルムストルグ」の地下鉄アート。

「Östermalmstorgエステルマルムストルグ」の地下鉄アート。

「T-CENTRALEN」到着。おなじ駅のブルーラインは真っ青なホームだったが、レッドラインのホームはモザイク模様でシックな印象。

「T-CENTRALEN」のモザイクタイル。

方向音痴じゃないけど、地下鉄の出口により、地上のどこに出るかが読めず戸惑うこともあった。カモメのオブジェが飛び交う小径を歩いていこう。

ストックホルムのデパート「AHLENS/オーレンス」へ。
日本のデパートと同じ、１階はコスメ、２階から上は紳士服婦人服日用雑貨など。ちらっとスウェーデンのお土産やキッチン用品を眺める。洋服はセール真っ最中。真夏なのにさずが北欧です、寒い日もあるので、厚手のコートやダウンも売っています。ここで私はカーディガンを買ったのでした。帰国まで肌寒い日が続いたのでカーディガンは重宝しました。もちろん日本でも涼しくなったら着ますよ。

デパート「AHLENS/オーレンス」のトイレ。係員に購入したレシートを見せればOK
だが、レシートないときは、クレジットカードを機械にピッと当てると、バーが開く。10SEK（150円くらい）ちゃんとクレジットカード決済されていました。

中央に手をあらう洗面台。その周りには個室が並ぶ。トイレは男女分かれていない。順番待ちして、空いた個室から出てきたのはおじいさんだった。おじいさんのあとに使うのか･･･
日本は入り口からきっちり男女別で、洗面台でも男性に会うことはない。トイレは男女別の国から来た私はちょっと戸惑いながら利用した。北欧のジェンダーレスの一部を体験したと感じたトイレだった。

デパート「AHLENS/オーレンス」の地下にあるスーパー「Hemköp、ヘムショップ」
ここで夕飯を調達。お昼にケバブのご飯を食べたら無性にお米が食べたくなった。なかなかの充実っぷりのお寿司コーナー。

17:30ホテルに帰ってきた。おばさん二人は異国に来ても羽目を外して夜遊びなどせず、いつもの生活時間を崩すことはしない。それが旅行先で体調を守る方法だと思う。無理はできないお年頃。

夕飯は部屋でまったりと。デパートの地下で買ったお寿司は、私の好きな枝豆も彩りよく、カップに入ったバラチラシ寿司は普通に美味しかったです。ただしお値段は600円（39.95SEK）お寿司コーナーの脇にあったお醤油・ガリは日本のように別包装されていた（無料）

この日の夜は、Kちゃんが日本から持ってきたお茶を飲んでお煎餅たべて･･･残りわずかとなったストックホルムをどう過ごそうかという話より、他愛ないことしゃべり続けたのだった。楽しい夕餉。
昨夜大騒ぎしたバスタブの蛇口問題はクリアしているので、温泉の素「にごり湯」を入れてゆっくりあったまる。

この旅行記へのコメント （2）

• お黙り！さん 2025/08/28 07:14:25

  とても楽しそう

  初めまして、おはようございます。お黙り！ともうします。
  ストックホルムの旅行記を夢中で読ませていただきました。とても軽快で楽しそうで、こちらも心が豊かになりました。私は北欧が未開の地でして、今年の夏に予定しておりましたが、事情により断念。しかも、ストックホルムは1泊か2泊程度の予定でしたから、こんなに素敵な街だとは全く知りませんでした。北欧へ旅行する時がきたら、参考にさせて頂きたいと思っています。年齢も私と同年代？イケメンに甘いところも（笑）アルコールもそこそこ。勝手に親近感、感じてます。今後もどうぞよろしくお願い致します。マリー

  ねずみんさん からの返信 2025/08/30 15:50:39

  RE: とても楽しそう

  お黙り！さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
  
  ダラダラと思ったこと書いている誰の役にも立たない旅行記にあたたかなコメントをありがとうございます。
  旅行前に友人にストックホルム１週間滞在と伝えると、１週間何するの？何があるの？と怪訝な顔をされ、納得の返事が出来なかった私。友人たちにとってはスウェーデンという国は馴染みが薄い国だと実感しました。
  日本は島国といいますが、スウェーデンは島だらけの国で、歴史ある他の欧州のように特に見所が多いというわけではなさそうです。普段の海外旅行はツアー利用なので、個人での旅行、語学もままならない私は冒険に出るような気持ちでおりましたが、なぜか滞在していくうちにストックホルムの町の中に包まれているようなスレストのない日々を過ごすことが出来ました。本当に行ってよかった。
  町は綺麗に整えられ、路上生活者は見ることない、地下鉄にスリがいない（というか人が乗ってない）物価が高いが、それはわかっていたこと。それより本当にイケメンがあちこちにいる。若者もおじさんもおじいさんもイケメンなのでした。テラスでの食事は通りを歩くイケメン眺めながらのビールは美味、イケメンの写真を旅行記にアップできないのが残念でなりません笑
  旅行記アップ遅々としてすすみませんが、時々覗いていただけたら嬉しいです。
  
  お黙り！さんの旅行記も楽しませていただきますね。これからもよろしくお願いします。
  たぶん同年代のねずみんより。