2023/06/12 - 2023/06/12
43位(同エリア60件中)
piglet2017さん
- piglet2017さんTOP
- 旅行記77冊
- クチコミ2700件
- Q&A回答5件
- 355,583アクセス
- フォロワー4人
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
アロイス・カリジェの故郷トゥルンから、グラウビュンデン州の州都クール、ハイジの舞台マイエンフェルトを経由してボーデン湖に流れ込んだライン川。本日は、ウンター湖から再び川としてバーゼルを目指して流れ始める地点にある「ラインの宝石」シュタイン・アム・ラインを訪れます。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
昨夜と同じく、ボーデン湖畔のテラス席で朝食です。瓶入りのカットフルーツにはパッションフルーツもミックスされていたため、果物をヨーグルトに入れるとパッションフルーツのよい香りが広がり、とてもおいしくいただけました。こちらのホテルで開眼したパッションフルーツとヨーグルトの黄金の組み合わせは、日本でも続けています。爽やかな香りと酸味で梅雨時のじめじめを吹きとばすお勧めのヨーグルトの食べ方です。
ハプスブルク家最後の皇妃ツィタゆかりのお城ホテル by piglet2017さんSchloss Wartegg ホテル
-
朝食後は、花盛りのお城の庭園を散策しました。階段状の切妻屋根と塔が印象的なヴァルテッグ城です。
ハプスブルク家最後の皇妃ツィタゆかりのお城ホテル by piglet2017さんSchloss Wartegg ホテル
-
現在は、オーガニックにこだわったエコホテルになっていますが、1860年以降は、ハプスブルク家最後の皇妃ツィタの祖母であるパルマ大公妃が所有していました。
ハプスブルク家最後の皇妃ツィタゆかりのお城ホテル by piglet2017さんSchloss Wartegg ホテル
-
ハプスブルク帝国が崩壊した頃はツィタの母親が住んでいたため、皇帝一家の最初の亡命先となりました。
ハプスブルク家最後の皇妃ツィタゆかりのお城ホテル by piglet2017さんSchloss Wartegg ホテル
-
亡命中の皇帝一家は、このバルコニーからボーデン湖を眺めていたのでしょうか。現在はバルコニーの下は、ローズガーデンになっています。
ハプスブルク家最後の皇妃ツィタゆかりのお城ホテル by piglet2017さんSchloss Wartegg ホテル
-
2025年にハンガリーを訪れましたが、行く先々でハンガリー国王カーロイ4世・ツィタ夫妻の足跡が残されていて驚きました。
ボーデン湖 滝・河川・湖
-
中世のままの景観を保つライン川沿いの町シュタイン・アム・ライン。ライン川に架かる橋を渡った地点から既に中世のままの狭い道幅なので、町の入口に信号があり、車は相互通行となっていました。町の入口の狭い道Rhigassにはさっそく可愛い壁絵の家が並び、町歩きへの期待が高まります。かつての城壁の外を回り、Easyparkアプリも使えるウンター門前の駐車場を利用しました。テーマパークの入口のようなかつての西門ウンター門をくぐって、中世の町に足を踏み入れます。
シュタイン・アム・ラインの西門 by piglet2017さんウンター門 建造物
-
町に入ってウンター門を振り返ってみると、時計付きの木組みの家でした。塔のてっぺんに付いている風見鶏は、ハーメルンの笛吹きのように見えます。
シュタイン・アム・ラインの西門 by piglet2017さんウンター門 建造物
-
町の中心広場まで続く道ウンダーシュタット沿い、左手にリントヴルム博物館がありました。今日は休館日で扉は閉ざされていますが、入口には番犬の彫刻が置かれ、竜の家を守っています。
リントヴルム博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Lindwurmとは、竜を意味する古語だそうです。出窓には火を吹くドラゴンが描かれていました。
リントヴルム博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
ウンダーシュタット沿い、右手にあったカラスの家の出窓です。1707年に作られた出窓の下には、ザンクト・ガレンの出窓でよく見かけた、舌を出している人の彫刻がありました。
-
かわいい吊看板や出窓を見ながらウンダーシュタットを歩いていくと、すぐに市庁舎広場に出ました。壁絵が描かれた家がずらりと並び、まるで壁絵美術館のようです。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
広場の正面にある赤い木組みの建物が市庁舎でした。出窓の左右は、スイスの歴史をテーマにした壁絵で覆われています。4階に描かれたスイス国旗と赤い木組みがマッチしています。
赤い木組みの市庁舎 by piglet2017さん市庁舎 (シュタイン アム ライン) 建造物
-
市庁舎のそばにあるホテル「鷲亭」には、画家アロイス・カリジェ氏が1956年に手がけた壁絵がありました。絵本のような31枚の作品が楽しめます。
アロイス・カリジェ氏の壁絵 by piglet2017さんHotel Adler ホテル
-
キャンバスに描かれたピエロの肖像画はカリジェ氏の自画像ですが、パレットで顔が半分隠されています。
アロイス・カリジェ氏の壁絵 by piglet2017さんHotel Adler ホテル
-
食卓に置かれたミルクをこぼしてしまった猫
アロイス・カリジェ氏の壁絵 by piglet2017さんHotel Adler ホテル
-
カリジェ好みの鳥たち
アロイス・カリジェ氏の壁絵 by piglet2017さんHotel Adler ホテル
-
ホテル「鷲亭」の右隣に建つWeissen Adlerです。広場で最新の壁絵で覆われていた鷲亭に対し、こちらの壁絵は広場最古、1520年頃に描かれた壁絵で飾られています。
16世紀の壁絵 by piglet2017さんヴァイセン アドラー 建造物
-
西洋版「三本の矢」と言える教訓が描かれています。1本の棒なら一人で折れるが、棒を束ねると折ることができないことから、兄弟が協力すれば、どんな困難にも打ち勝てるはずだよ、と王様が王子たちを諭しています。
16世紀の壁絵 by piglet2017さんヴァイセン アドラー 建造物
-
貴婦人の下へ駆けつける騎士も描かれていました。
16世紀の壁絵 by piglet2017さんヴァイセン アドラー 建造物
-
市庁舎広場7番地には、14世紀に建てられた6階建ての「王冠の家」がありました。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
もちろん壁では、天使が王冠を掲げています。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
王冠の家の隣は、シュタイン・アム・ライン最古、1446年創業の居酒屋「赤牛亭」です。1615年に作られた石造りの出窓の上に赤牛が描かれています。赤牛の下には、「赤毛の私のことを、みんな赤い牡牛と呼ぶんだよ」と書かれているそうです。人気者だったであろう赤毛の居酒屋店主の姿が目に浮かぶようです。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
1615年に描かれた赤牛亭の壁絵には旧約聖書の物語が描かれています。ホロフェルネスの首を持ち帰るユディトです。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
赤牛亭の隣の「葡萄亭」には、大きな葡萄を二人がかりで運んでいる壁絵が描かれています。1668年に作られた石造りの出窓の上には、花を生けた花瓶がありました。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
葡萄亭のお隣は、宿屋だった「太陽館」です。1689年の年号が書かれた木製の出窓が印象的です。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
樽の中に住んで犬のような生活を送っていた古代ギリシアの哲学者ディオゲネスに会いに来たアレクサンドロス大王。「何か望みはないか」と声をかけると、「あなたがそこに立つと陽射しが遮られるから、どいていただけますか。私はひなたぼっこをしているんですよ」と答えたという逸話が描かれています。アレクサンドロス大王より、太陽が主役になっています。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
市庁舎広場17番地「黒い角笛の家」は、ハプスブルク帝国の外交官となったシュヴァルツェンホルン男爵の生家です。オスマン帝国の捕虜となりイスタンブールで過ごした奴隷時代にトルコ語をマスターしたおかげで、ハプスブルク帝国の通訳として外交に従事、1629年から1644年までは駐在官としてオスマン帝国に滞在しました。この時期は、ドラマ『新・オスマン帝国外伝〜影の女帝キョセム〜』のキョセムの息子たち、ムラト4世、イブラヒムの時代に重なっていて興味深いです。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
壁絵には、オスマン帝国と戦争中のハプスブルク帝国が1664年にバーデンで開催した会議に出席した際に、生まれ故郷に立ち寄った様子が描かれています。黒い角笛は、4頭立て馬車の前の白馬に乗っている従者が吹いているようです。
壁絵美術館のような美しい広場 by piglet2017さん市庁舎広場 広場・公園
-
車で橋を渡って町の入口の狭い道Rhigassを通った時に目にした家も見に行きました。「レモンの木亭」には、レモンの木にリスがいます。
-
レモンの木亭のお隣の「熊の家」です。バルコニーの上を猫が歩いています。
-
Barengass(熊路地)側の壁に描かれたバルコニーには、小型犬の姿も見えます。Rhigass側と同じく、こちらにも獰猛そうな熊が描かれていました。
-
ライン川沿いには、中世の聖ゲオルグ修道院がありミュージアムとなっていますが、月曜日の今日はお休みです。
聖ゲオルグ修道院 寺院・教会
-
聖ゲオルグ修道院前からは、対岸に建つ玉ねぎ屋根の聖ヨハネ教会がよく見えます。
シャウハウゼン州最古の教会 by piglet2017さん聖ヨハネ教会 (バーグ) 寺院・教会
-
橋を渡って、聖ヨハネ教会に行ってみることにしました。
-
坂道を上がり、聖ヨハネ教会にやってきました。教会の敷地内に入ることはできませんでした。
シャウハウゼン州最古の教会 by piglet2017さん聖ヨハネ教会 (バーグ) 寺院・教会
-
聖ヨハネ教会前からは、聖ゲオルグ修道院、旧市街の市庁舎の時計台、山の上に建つホーエンクリンゲン城が一望できました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
Schloss Wartegg
3.23 -
Hotel Adler
3.34
この旅行で行ったスポット
もっと見る
シュタイン・アム・ライン(スイス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37