2025株主優待券で巡るＪＲ西日本一筆書き！vol.3（山陰本線２８９系＆２８７系グリーン車編！）

2025/06/06 - 2025/06/09

友人の結婚式で大阪に行くことになりました。家から歩いて５分くらいのところを通過する高架線には新大阪ゆきが１時間に１本くらいのペースで走ってはいるのですが、我が家の経済状況では無理です。そんなわけでＪＡＬパックあたりかなと思っていたのですが、その高架線新大阪ゆきよりは安かったものの、金額はやはり絶望的でした。うむ、ない袖はふれん。背に腹は変えられん。段取り調整をしまくって月曜までお休みをいただき、飛行機代を下げる作戦に出ました。

金曜夜に大阪に着いて、日曜の結婚式に参列し、月曜のできるだけ安い便で帰る。たまにはこんな旅もいいでしょう。一応市内で株主優待券を調達した場合を計算してみましょうか。あれ、大阪に着く時間が１日くらい遅くなることを差っ引くと、同程度の金額で行けそうじゃありませんか。

うん、鉄道一択です。

株主優待券の使い方のひとつに「全席指定の特急に１００キロ以内でグリーンに乗る」があります。せっかくなので１枚の券で２種類乗り比べましょう。

きっぷ：株主優待券
旅程概要
06.06：西熊本～湯田温泉
06.07：湯田温泉～益田～鳥取～和田山～嵯峨嵐山～阪急嵐山～洛西口～ＪＲ桂川～新今宮
06.08：動物園前～結婚式場～動物園前
06.09：動物園前～三ノ宮～上郡～新倉敷～博多～西熊本

エリア 福知山(京都)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2025.08.31　自宅
平素より私の旅行記をご覧になってくださっている皆さま方におかれては、私があまりにも乗り放題ばっかり使うので、こいつ運賃計算できないんじゃないかと思われているかもしれない。実際そこまで得意ではないのだが、こんな私でも一応やるときはやるのだ。ただ、インターネットを使って望みどおりのルートを引き当てたりするのは私に能力では不可能なので、時刻表のキロ程を見ながら小数の足し算引き算をする小学生と同じ方法しか使えない。
いつもより少しアタマを使ったところ、大阪往復は株主優待券１枚による片道乗車券が考えうる中ではいちばんおもしろいんじゃないかという結論に至った。せっかくの株優なので、特急のグリーンに乗ってみようか。

2025.06.07　鳥取
そんなわけで、連結器がそっぽ向いてる「スーパーまつかぜ１０号」に乗って鳥取までやってきたのであった。前面展望で。

鳥取駅 駅

2025.06.07　鳥取
わお！自動改札が入っとる！

2025.06.07　鳥取
月曜までお休みをいただいたので、職場にお詫びのしるしの因幡の白うさぎ抹茶味を買ったのだが…

2003.08.12　鳥取
因幡も白うさぎも乗ってしまうと一筆書きルートが成立せず大阪までたどり着けないので、抹茶に乗る方針でいこうか。

2025.06.07　鳥取
そんなわけで引き続き山陰本線。おっ、トップナンバー！

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
鳥取を発車すると早速山越えに入る。スイッチバックの滝山信号場を通過。正面が本線で左が水平の待避線。勾配の差が手にとるようによくわかる。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
窓その他改装されているが、いつものキハ４７の車内。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
鳥取県最後の駅が東浜。

東浜駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
正面に海を臨む人気の駅である。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
次の居組からは兵庫県。

居組駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
トンネルの工事現場が見えた。櫓のようでかっこいい。開業したあかつきには、さらに鉄道を圧迫する存在になるのだろう。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
木製のラッチが残る諸寄。

諸寄駅 駅

2025.06.07　浜坂
給水塔がシンボルの浜坂に到着。

浜坂駅 駅

2025.06.07　浜坂
当駅で１５分停車するので、駅の中を散歩する。

2025.06.07　浜坂
超絶逆光だが、反対側から１枚。

2025.06.07　浜坂
給水塔も超絶逆光。

2025.06.07　浜坂
鳥取方面に向かう列車は順光になる。気動車の色は夕日によく似合う。

2025.06.07　浜坂
左側のスカートを塗りなおしている方は、運転台側タイフォンの下のジャンパ栓受けが撤去されており、やっぱり当社比つるつるになっている（笑）。

2025.06.07　浜坂
ＪＲ西日本・四国（一部）の車両に乗ったらこのショットは外せない。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
ところでロングシートのカバー外してる？中が見えるのは趣味的には助かるのだが、大丈夫か？

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
改めてトップナンバー。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
益田で買った練り物で晩酌を始めようか。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
ん？鎧？餘部の写真どこいった…？橋の前後の景色だってすばらしいのだ。

鎧駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
ズワイガニに迎えられる香住。

香住駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
小さい入り江が広がる日本海沿いを離れ…

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
やがて現れる風情ある温泉街。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
城崎に到着！「こうのとり２８号」が２８９系であることは予習済。○esterの５００ポイントくらいで新大阪まで指定席で運んでくれる特急券をみつけたのは旅行が終わったずっと後（笑）。

城崎温泉駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
城崎からは円山川に沿って内陸へと分け入ってゆく。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
鳥取から２時間ちょっと、終点までいよいよあと１駅だ。

玄武洞駅 駅

2025.06.07　豊岡
豊岡に到着。わずか１分で乗り換える。ＪＲが公開している“シフト表”だと福知山色だったのでだいぶ期待していたが、なぜか抹茶色であった。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
車内はボックス。１１３系とキハ４７なんて全国いたるところで見られる飽き飽きした組み合わせだったはずなのだが…今や岡山都市圏と福知山都市圏だけである。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
豊岡を発車。

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
今日初めて電車に乗った。やっぱり加速が電車だ。それもそのはず、２Ｍ０Ｔの強力編成なのだ。

国府駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
江原で４３３Ｍと交換。この区間においても、ついに１１３系は少数派となってしまった。

江原駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
日の長い６月とはいえ、だいぶ傾いてきた。難読駅名（？）の養父を発車。

養父駅 駅

2025.06.07　豊岡ゆき普通列車車内
ジャンクションの和田山に到着。

和田山駅 駅

2025.06.07　和田山
京都を目指すなら福知山まで乗る以外ありえないが、今日はここで降りる。

和田山駅 駅

2025.06.07　和田山
キハと並び、和田山を出発する４４２Ｍ。

https://www.youtube.com/watch?v=Y4o59NpILxc&pp=0gcJCeAJAYcqIYzv

2025.06.07　和田山
こちらのキハは播但線。

2025.06.07　和田山
駅の外に出る。遊具がたいへん好ましい。

2025.06.07　和田山
うん、好ましい。

2025.06.07　和田山
駅前の目抜き通り。左側には朝来市役所が入居している。

2025.06.07　和田山
駅の裏手には機関区の後が広がる。

2025.06.07　和田山
下を向いて歩こう。１８３系や３８１系の名残だろうか。現在では組成されない６両編成。いや、よくよく考えるとキハ１８９系「はまかぜ」は３＋３の６両が組める（笑）。

2025.06.07　和田山
せっかくの株主優待券なので、たまには特急チャレンジ。

2025.06.07　和田山
１２５０円のワープ。うーん、高いね…

2012.12.28　新大阪
私の旅行記を飽きずにここまで読んでいただいた皆さま方におかれては心から感謝するとともに、読んでるついでに、感染症が流行るちょっと前のことを思い出してもらいたい。北近畿方面に向かう特急電車の後ろに貼ってあったあの青いステッカーである。

2010.03.04　大阪
「あさしお」や「丹後」が好き勝手な行先・ルートで初見殺しをしていた中、京都方面の電化で大幅テコ入れ（整理）され“北近畿ビッグＸネットワーク”と呼ばれるようになった。大阪系統の「北近畿」「文殊」、京都系統の「きのさき」「はしだて」でＸの骨格をなし、福知山では向かいのホームで連絡して料金券が通しになるしくみだ。

2025.06.07　新大阪ゆき特急こうのとり２８号車内
ということは、福知山で乗り継げば２種類の車両に乗れるということである。

2025.06.07　新大阪ゆき特急こうのとり２８号車内
和田山から亀岡までは９８．８キロ。どう考えてもＢクラス特急だが、Ａ料金を課す区間である。このあたりの特急は全席指定となったので、最安値は指定席特急券となる。
この日（通常期）の指定席特急料金は１７３０円。半額で８６０円。グリーン車は５３０円引きに１００キロまでのグリーン券１３００円が加わり２５００円。半額で１２５０円。その差３９０円。

2025.06.07　新大阪ゆき特急こうのとり２８号車内
もちろんポイントとかチケットレスとかうまいこと乗るともうちょい安くなるのは置いといて（笑）、１００キロまでならハザとロザの差額が３８０円～３９０円なのである。こんな深々と倒れる１人掛けに座って、車内は貸し切り状態。１時間半で差額３９０円で「特急のグリーンに乗った」という経験が得られるのだ。

2025.06.07　新大阪ゆき特急こうのとり２８号車内
おまけに「乗り比べ」ができる。酒なんか飲んでる場合じゃない（今ストックがないだけ）。

2025.06.07　新大阪ゆき特急こうのとり２８号車内
６８３系から交流設備を抜いた２８９系である。

2025.06.07　新大阪ゆき特急こうのとり２８号車内
グリーン車の雰囲気だね～誰もいないからこういう写真が撮れる。

2025.06.07　福知山
１９時５９分、福知山に到着！

福知山駅 駅

2025.06.07　福知山
これが“ビッグＸ”の真骨頂。特急が対面に並び、天橋立から京都に向かう「はしだて１０号」に乗り換える。

2025.06.07　福知山
次に乗るのは２８７系。

2025.06.07　福知山
ＪＲ西日本は一時期から0.5Ｍ車ばかり作っている。なかなか見ないM'hsc車。

2025.06.07　京都ゆき特急はしだて１０号車内
ということで、乗るぜ、「はしだて」。

2025.06.07　京都ゆき特急はしだて１０号車内
グリーン席は半室で１５席のこぢんまりとした空間である。

2025.06.07　京都ゆき特急はしだて１０号車内
今度は進行方向右側の２人掛けに座った。

2025.06.07　京都ゆき特急はしだて１０号車内
ディスカバリー編成は綾部で分割併合をする。モノクラスでせっかくの株優の効力がそがれる上、全国右へならえの例のデザインに改装されている。

綾部駅 駅

2025.06.07　京都ゆき特急はしだて１０号車内
あらためて、クモロハ。熊本に半導体の工場を作ったのは、サロクモハ。

2025.06.07　京都ゆき特急はしだて１０号車内
引き続きグリーン車の観察をしておこう。

2025.06.07　京都ゆき特急はしだて１０号車内
少し離れたところに１人座っていらっしゃるので、どこまで倒れるか実験したところで終了。

2025.06.07　亀岡
亀岡に到着！

亀岡駅 駅

2025.06.07　亀岡
京都まで乗ると、特急券もグリーン券も大きく跳ね上がる。今回は９８．８キロであったので境目まであと１．２キロも残してしまったが、２列車乗れたからお許しいただきたい。

2025.06.07　亀岡
あーおなかすいた。駅前のイオンで調達してきた。

2025.06.07　京都ゆき普通列車車内
夜は半額縛りである。

2025.06.07　京都ゆき普通列車車内
イオンは年に２回くらい、いかにも反則な販促をする。ついうっかりヱビスをジャケ買いしてしまったのだが、嵯峨嵐山で降りるので１０分くらいで全部飲んでなおかつさっきの弁当を全部食べないといけない（笑）。つい３０分ほど前特急のグリーンに乗っていたとは思えない行動であるが、きっぷの種類うんぬんにかかわらず、食えるときに食っとけなのである。

2025.06.07　嵯峨嵐山
乗り放題じゃない…いや、せっかく京都に来たのでゆっくり観光しようか。

2025.06.07　嵐電嵯峨
桂川に向かって歩いていく途中、京福電車の踏切を横切る。

嵐電嵯峨駅 駅

2025.06.07　嵯峨嵐山
川沿いに出て、ベンチや石その他の上にカメラを固定し、長時間露光で遊んでみる。おぉ、渡月橋がかっこよく映った！

渡月橋 名所・史跡

2025.06.07　嵯峨嵐山
その渡月橋を渡って…

2025.06.07　嵐山
人気観光スポットの嵐山に着いた。さぁ、がっつり観光するよ～

2025.06.07　嵐山
京都で一、二位の人気を誇る観光スポットといえば、ご存じ阪急電車の嵐山線６３００系であろう。もちろん乗る。このために京都に来たのだ。

2025.06.07　桂ゆき普通列車車内
オリジナルではないが、車内はクロスシートが広がる。

2025.06.07　桂ゆき普通列車車内
約５０年前の車両なのだが、デザインが全く色あせないのが阪急電車のすばらしさ。

2025.06.07　桂ゆき普通列車車内
ガラガラなので、直流モーター電車らしい１枚を。

2025.06.07　桂
私が大阪に住んでいた頃、梅田からの帰りに１号線に６３００系が止まっていたり「２ドア」と書いてあったりすると、十三まで京都線特急に乗ってそこから鈍行で豊中や蛍池に帰っていた。民鉄の無課金２扉クロスシート特急車はほんとうに少なくなった。

2025.06.07　桂
短編成化され座席も変わってしまったが、正面の飾り帯は京都線特急の風格が残っている。折り返しは動画でどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=wiccMwmTu68

2025.06.07　桂
回送で“ア”がやってきた。観光が済んだのでとっととＪＲに復帰して…

2025.06.07　新今宮
大阪駅で途中下車して、急いでＩＣにタッチ。関空快速に飛び乗って新今宮で降りた。

大阪駅 駅

2025.06.07　新今宮
さて、明日は友人の結婚式である。奮発してホテルに泊ろうと４月の初めに予約したのだが、いつものダイヤモンドはもう空いておらず、今回は和香にした。おぉ、地下鉄がまだ“まるコ”である。

新今宮駅 駅

2025.06.07　新今宮
万博中の大阪のホテルはびっくりするほど高く、しかも今日は土曜だから完全に足元見られてる。和香は１泊２６００円！うわー高くなったな！不定期にやってくるじゃらんの１０００円引きを噛ませても、当たり前だが１６００円にしかならなかった。

ビジネスホテル　和香 宿・ホテル

2025.06.07　新今宮
地震、コロナ禍、円安、万博と何度も大きな変化があっただろう。しかし、ドヤ…いや、ホテルに入るとやっぱりいつもの西成の雰囲気なのであった。前面展望に、グリーン車乗り継ぎに、６３００系に。久しぶり特急形に乗れてワクワクした１日だった。さて、明日は上六に時過ぎに行かねばならないので、それまでしっかり遊ぼう。