ポーランドをコンパクトにひと回り（その５：クラクフ）

2025/03/26 - 2025/04/02

今回、仕事の合間を見つけて参加できるツアーがあったので、参加しました。
まだ冬の寒さが残る季節ですが、少しずつ春に近づいてきているタイミングで、現地の寒さは日本と変わりませんでした。
今回のツアーの行程は成田からポーランド航空の直行便でワルシャワに入り、１日目はワルシャワからショパンの生家があるジェラゾヴァ・ヴォラを経由してコペルニクスの生家がある世界遺産の街トルンへ、さらにポズナンまで走り、初日のホテルに到着しました。
2日目はポーランドが建国され10世紀から11世紀まで最初の首都だった町ポズナンを訪ね、さらに北のベニスと呼ばれ、運河と橋がたくさんあり、街の至る所に妖精の像が置かれているヴロツワフの町に行きました。
3日目はキリスト教ゆかりの地を巡ります。宗教戦争が終わり、プロテスタントが認められた時に建てられた教会があるシヴィドニツァ、ローマ教皇だったヨハネパウロ二世が生まれ育った地ヴァドヴィツェ、そして聖地エルサレムに見立てて造られたという教会のあるカルヴァリア・ゼブジドフスカに行きました。ポーランドがこれほどキリスト教徒深い関係にあることに驚きました。
4日目はクラクフから65キロ離れたオシフィエンチムに向かいました。オシフィエンチムには第2次世界大戦でアウシュビッツ、ビルケナウの両強制収容所が置かれ、大量のユダヤ教徒が虐殺されました。とても寒い日でしたが、多くの見学者が来場していて、特に若い学生が勉強のために来ていました。日本でも広島に若い人たちが訪ね、原爆被害について学ぶことと同様だと感じました。しかし、驚いたのはイスラエル国旗を肩にかけて来場する人が多いことです。ガザ地区でパレスチナ人虐殺を繰り返すイスラエル人がアウシュビッツに来て、何を考えるのでしょうか。
5日目はポーランドの古都クラクフを散歩しました。クラクフは11世紀中ごろから1596年までポーランド王国の首都でした。
第2次世界大戦ではワルシャワは壊滅的に破壊されましたが、クラクフは日本の京都同様破壊されることなく、昔ながらの街並みが残され、1978年には世界遺産に指定されました。
特にヴァヴェル城を中心とした旧市街は中世の佇まいを残し、ポーランド王国の栄華を垣間見ることができます。

エリア クラクフ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス 徒歩
• 航空会社: LOTポーランド航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

ホテルの部屋からの眺めです。
旧市街から離れているため、クラクフの町の佇まいは感じられません。

ノボテル クラクフ シティ ウエスト ホテル

ホテルのレストランです。大きなホテルで、朝早くは空いていましたが、時間が経つにつれ、混んできました。

ノボテル クラクフ シティ ウエスト ホテル

ホテルのレストランで朝食をいただきました。ブッフェで種類も豊富でした。

ノボテル クラクフ シティ ウエスト ホテル

ホテルの全景です。かなり大きなホテルです。

ノボテル クラクフ シティ ウエスト ホテル

ホテルを出発し、まずはクラクフ市内でユダヤ教徒が住んでいる地域カジミエシュ地区に行きました。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

これはユダヤ教徒の家であることを示す印メズーザMezuzah(申命記の寿節を記した羊皮紙片)です。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

ユダヤ教徒の街を示す案内看板です。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

おしゃれなお店もあります。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

映画「シンドラーのリスト」のロケに使われた場所だそうです。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

映画「シンドラーのリスト」で使われた階段です。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

肉屋さんの市場です。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

ユダヤ教徒の墓地です。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

こちらはシナゴーグです。ユダヤ教徒の人たちが出入りしていました。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

こちらはユダヤ教徒向けのレストランで、ポーランドでも、とても珍しいそうです。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

バスで移動し、旧市街にあるヴァヴェル城の下にある竜の洞窟に来ました。
洞窟には入りませんでしたが、洞窟の前にある竜の像が火を噴くところを撮影しました。

竜の洞窟 洞穴・鍾乳洞

ヴァヴェル城の城壁です。

ヴァヴェル城 城・宮殿

ヴァヴェル城の門です。ここから入城します。

ヴァヴェル城 城・宮殿

大聖堂と旧王宮です。どれも壮大な建物です。

ヴァヴェル城 旧王宮 城・宮殿

時代によって建物の形も異なります。

ヴァヴェル城 城・宮殿

春の訪れとともに庭園の花が咲きだし、とてもきれいです。

ヴァヴェル城 城・宮殿

大聖堂の中庭に出ました。長い年月をかけて建てられたので、年代ごとに建て方の違いがあるそうです。

ヴァヴェル城 旧王宮 城・宮殿

旧王宮の入口です。ツアーの中では入場はありませんでしたが、後ほど自由行動の時間に入場しました。

ヴァヴェル城 旧王宮 城・宮殿

ヴァヴェル城から旧市街の中央広場に向かう途中にあるルネサンス様式の聖ペテロ聖パウロ教会です。コンサートなどが開かれるそうです。

聖ペテロ聖パウロ教会 寺院・教会

旧市街の中央広場に続く道で、結構な賑わいがあります。

クラクフの旧市街では観光馬車が走っています。

それぞれの建物の軒上に動物のレリーフがあります。これは屋号を表すようなものです。

上の写真の拡大版ですが、この動物は虎と思われます。

旧市街の中央広場に来ました。この建物は織物会館という14世紀には布地など繊維製品の交易所だった建物で、クラクフを代表する建物の１つです。
現在は土産物店が軒を並べています。

織物会館 (織物取引所) 市場

織物会館の1階は、このように土産物店が並んでいます。

中央広場に面して建つ1222年に建てられたゴシック様式の聖マリア教会です。毎時ちょうどには鐘の音とともに、左側の建物の上部タワーの窓が開き、かつてモンゴル軍の来襲を知らせたのと同じラッパの音色を聴くことができます。

聖マリア教会 寺院・教会

聖マリア教会の祭壇はポーランドの国宝に指定されていて、15世紀のファイト・シュトース作です。ステンドグラスがとてもきれいです。

聖マリア教会 寺院・教会

自由行動の時間になったので、大聖堂に戻り、中を見学しました。
こちらにあるタペストリーは大変貴重なものだそうです。
第2次世界大戦の時はカナダに疎開させていたそうですが、返してもらうのに苦労したそうです。

ヴァヴェル大聖堂の祭壇です。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

地下には多くのポーランドの英雄たちのお墓があります。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

このような素晴らしいステンドグラスもあります。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

大聖堂の北側のジグムントの塔に上りました。クラクフの街が一望にできます。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

ジグムントの塔にあるポーランド最大の鐘です。
1520年に鋳造されたものだそうです。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

大聖堂の中には、このような祭壇画いくつもあり、それぞれがとても壮麗です。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

上の部屋の天井もこのようにすごい装飾が施されています。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

ステンドグラスがとても美しいです。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

自由時間が終わり、再集合してから昼食を食べに行きました。
旧市街の中央広場からバルバカンを経由してクラクフ駅に行く途中にあります。

レストランの中は明るくて落ち着いた佇まいです。

野菜たっぷりのスープです。
ポーランドは農業大国なので、野菜が豊富に入っています。

パンです。

フィッシュフライです。

旧市街を囲む城壁に沿って歩きます。

フロリアンスカ門 (聖フロリアン門) 建造物

城壁の内外を出入りできるフロリアンスカ門です。1300年頃造られたそうです。

フロリアンスカ門 (聖フロリアン門) 建造物

城壁の外側です。

フロリアンスカ門を守るために建てられた砦バルバカンです。
1498年に建てられました。

バルバカン 建造物

クラクフ駅に向かう途中にあった戦勝記念像？でしょうか。
ポーランドは常にドイツやロシアから侵略されていたので、このようなモニュメントが至る所にあります。

クラクフ駅はショッピングモールになっています。
少し時間があったので、スーパーでヴィエリチカ産の塩など買い物をしました。

クラクフ本駅 (クラクフ中央駅) 駅

駅のホームに降りました。

近郊型の電車が停車しています。

昔ながらの客車型車両も走っています。

今回乗車する列車インターシティです。

ワルシャワ経由でグダニスク方面に向かう列車です。

クラクフからワルシャワまでの切符です。

列車の中はこのような感じです。2等車です。
クラクフ編はここまでになります。