2025/04/17 - 2025/04/18
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公共交通トラベラーkenさん
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この旅行記のスケジュール
2025/04/18
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桐生市桐生新町重要伝統的建造物群保存地区
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2025年4月17日~18日の2日間、群馬県に小旅行に行ってきました。ゴールデンウィークには岡山方面に旅行に行く予定なので、直前の準備運動的な軽い気分で観光に出かけました。
2日目は桐生の町をサイクリングで回ります。桐生織で有名な「織都」を訪れるのはこれで2回目になります。桐生市は観光にも力を入れているようで、無料のレンタサイクルなど観光客にはありがたいサービスもありました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自転車 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルの朝食。ビジネスホテルの朝食のお手本みたいなメニューが出ました。とても美味しかったです。
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ホテルをチェックアウトしてまずは西桐生駅へ。駅舎とプラットホーム上屋は1928年(昭和3年)の駅開業時に建設されたもので、国の登録有形文化財に登録されています。
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通勤・通学に利用されているので朝の時間帯の利用者は結構多いです。
レトロな雰囲気の改札がいいですね。久しぶりに改札で切符にハサミを入れてもらいました。 -
列車も味わい深いデザインです。
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発車まで写真を撮りまくります。
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天王宿駅で下車して、最初の観光スポット、桐生明治館(旧群馬県衛生所)に入ります。ここは朝9:00から開館しているので、ほかの観光地がオープンする前に見学を済ませてしまうことができます。
桐生明治館 名所・史跡
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この建物は1878年(明治11年)に衛生所兼医学校として前橋に建設されました。現在地に移築された際に大幅に改築されましたが、重要文化財に指定された後、保存修理工事を行い創建当初の姿に復元されました。
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内部では桐生市のアマチュア画家谷安法さんの鉛筆画展示会の準備が進められていました。建物目当てで訪れたのですが、ついでに面白いものが見られてラッキーでした。
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バルコニーに出てみます。
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2階中央の貴賓室。
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1階右端にある喫茶室。営業はやっていませんでした。
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喫茶室に蓄音機が展示してありました。スタッフの方にお願いするとレコードを持ってきて演奏を聴かせてくれます。
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天王宿駅に帰ってきました。西桐生駅に戻ります。
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桐生市では各所で無料レンタサイクルの貸し出しを行っています。西桐生駅でも9:00~18:00の間貸し出しがありました。ただし西桐生駅での貸し出しは上毛電鉄利用者のみ対象ということなので、改札を出る前に駅員さんに声をかけて自転車を借ります。
私たちの前に地元のおばあちゃんが自転車をかりて買い物にでかけていたので、観光客だけでなく、地元の足としても利用されているみたいです。 -
もともと歩いて観光するつもりだったのですが、レンタサイクルを借りて一気に移動が楽になりました。桐生市は観光にかなり力を入れている感じがします。
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桐生観光の中心となる本町通を北上します。通りの両側に古い建物が散見されます。
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有鄰館。
酒・味噌・醤油を醸造し、保管するために使用されていた江戸時代から昭和時代にかけての11棟の蔵群が残っています。現在は舞台や展示、演劇、コンサートなど様々な用途に使用されているそうです。後でもう一度訪れる予定です。有鄰館 名所・史跡
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平田家住宅旧店舗とマップに書かれている建物。
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カッコイイ店構え。地図には森合資会社事務所・店蔵と書かれています。
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一の湯。
一度廃業したものを復活させて営業をしているそうです。薪でお湯を沸かしているらしい。 -
桐生天満宮。
桐生天満宮 寺・神社・教会
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八重桜が満開です。
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調べてみたら前に桐生を訪れたのは2014年5月のことでした。その時も天満宮は訪れたはずなのですが、ほとんど記憶に残っていません。
二の鳥居をくぐって右側に小さな建物があります。 -
中に社が建っていました。これは重要文化財附指定、機神神社(桐生天満宮境内社)です。
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社殿は小さいのですが、全体に細かい彫刻が施してあり、見ごたえがあります。
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前面だけでなく、側面も裏側もびっしり彫刻がありました。
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太鼓橋の横を通って中に進みます。
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立派な拝殿です。
本町通の一番奥に鎮座しています。いかにも町の中心という感じです。 -
神楽殿も装飾がとてもきれいです。
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拝殿に続く幣殿・本殿の壁の彫刻がすごい。
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全面にびっしりと施されています。
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前回来た時もこの彫刻にびっくりしたのを思い出しました。
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群馬大学工学部の正門にやってきました。門の横に建っている小屋は桐生高等染織学校 門衛所だった建物。今でも守衛さんの事務所になっています。こちらで守衛さんに一声かけて中に入らせてもらいます。
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正門を入って左手に進むと群馬大学工学部同窓記念会館(旧桐生高等染織学校講堂)があります。
群馬大学工学部同窓記念会館 名所・史跡
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大正4年設立の桐生高等染織学校の本館だった建物です。
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中は講堂になっています。
映画やドラマのロケ地として度々利用されているようです。 -
すっきりしたデザインが美しい。
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2階に上がる階段。
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2階バルコニー席からの眺め。自由に見学できるので、いろいろな角度から撮影します。
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記念館を出て少し構内を散策しました。ちょうど満開の桜がトンネルのようになった小路がありました。すごくきれいです。
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イチオシ
群馬大学を後にして、ベーカリーカフェ レンガにやってきました。大正9年に建てられたレンガ造りののこぎり屋根工場を利用したパン屋さんです。
ベーカリーカフェ レンガ グルメ・レストラン
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中で飲食できるコーナーもありました。私たちはテイクアウトで。
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サービス品のパン耳かりんとう。
一組一袋詰め放題サービスです。ぎっちぎちに詰め込みました。 -
買い込んだパンは帰りの電車を待つ時間に食べました。どれも大変美味しかったです。
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旧北川織物女工宿舎 レンガ造外壁。
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壁から少しだけ工場ののこぎり屋根がのぞいています。
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旧曽我織物工場。
のこぎり屋根がこの辺りの景観の目玉になります。 -
花のにしはら(旧書上商店)。
書上商店は明治30年代以降、両毛地域最大の織物買継商として繁栄を極めた店です。
建物の横に「坂口安吾千日往還の碑」が建っています。戦後文学の旗手・坂口安吾は、昭和27年(1952年)2月から約3年、書上邸の店裏の一軒家を借りて住んでいました。
坂口安吾は読んだことがないので特に感慨はありませんでした。 -
有隣館にやってきました。
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レンガ塀の倉庫がきれいに残っています。
有鄰館 名所・史跡
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この日は何もイベントはやってませんでした。
こうなるとただの大きな箱なので、あまり面白みはないかな。 -
有鄰館の隣の桐生歴史文化資料館。
資料館は撮影禁止でした。桐生の歴史に関するパネルや資料が展示されていました。 -
同じ敷地には蔵を利用したレストランなども営業しているみたいです。
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どんどん行きます。織物参考館・紫(ゆかり)の方にやってきました。先に周囲のスポットを見て回ります。
こちらはカトリック桐生教会 -
近くにあった後藤織物の建物を見に来たのですが、予約しないと見学できないみたいでしたので、近くの諏訪神社に来ました。
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特に観光客が足を止めるような神社ではないとは思います。でも諏訪湖旅行に行って以来、私は諏訪神社のファンになったので、旅先に諏訪神社があれば一応立ち寄ることにしています。
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お隣の日限地蔵尊観音院(通称「おじぞうさま」)。こちらは観光パンフレットなどでも紹介されている観光スポットです。
日限地蔵尊 観音院 寺・神社・教会
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桐生市のサイトの日限地蔵の解説ページに、「・・・また、上電西桐生駅には日限地蔵尊協賛会が設置したレンタサイクルもあり便利である。」と書かれていました。
私たちが借りている自転車は、ここのお寺の協賛会が設置してくれたものだったとは。 -
境内の隅にあった禰宜師大明神。横の箱に玉ねぎが置いてあります。これを持ち帰り願いを込めて食べる風習があるようです。次に来た時にはたくさんの玉ねぎを奉納するしきたりです。
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玉ねぎの裏側にあるのが金精大明神。開運と子授かりのご利益があります。脇にしっかり男根が立っています。
男子小学生並みの鋭い眼でチンコやウンコを見つけだします。 -
肝心の日限地蔵さまは小さなお地蔵さまに願い事を書いて奉納するシステムみたいです。
自転車を貸してもらった御恩はありますが、わざわざお地蔵様にお願いすることもないので、500円は倹約することにしました。 -
後藤織物の敷地の外から、のこぎり屋根がちょこっとだけ覗いています。
とにかく桐生はのこぎり屋根です。後藤織物 専門店
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織物参考館・紫(ゆかり)に入ります。こちらは森秀織物の旧釜場、旧整経場、旧鋸屋根工場などを利用した体験型織物博物館になっています。私たちは特に体験学習はやらず、建物や展示を見学します。
織物参考館「紫」 美術館・博物館
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でかい織物が展示してありました。
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機械の織機もあります。大変複雑な機構がかっこいいです。
スタッフがメンテナンスをしていたので、おそらくまだ動かせるものだと思います。 -
藍染の甕。体験学習で藍染もできるみたいです。
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展望台があります。登ってみましょう。
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のこぎり屋根が一望できます。
とにかく桐生はのこぎり屋根です。 -
現役稼働中の機械織機が見学できます。
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「ガション、ガション」と大きな音を立てています。カレンダーを織っているようです。
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AIやロボットの発展が騒がれている昨今ですが、この手の「機械」の魅力も捨てがたいものがあります。
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長野・群馬・東京八王子・横浜あたりを旅すると、明治近代化に多大な貢献をした絹織物産業の痕跡に出会います。どこかで見たような展示品が多いなと感じたのは、以前の旅行で同じようなものをすでに見ているのでしょう。
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イチオシ
駅の方に戻ってきました。お昼ご飯にします。
異国調菜 芭蕉というお店に入ります。昭和12年開業の洋食喫茶です。ビルマ大使館で料理人を務めていた初代創業者が開発した「印度カリー」が看板メニューです。 -
店内に入ると天井が低い。しかも間取りが大変入り組んでいます。
そして創業者が午年生まれということで、馬にちなんだ民芸コレクションが所狭しと陳列されています。 -
注文を済ませて料理が来るまでの間、店内探検します。
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これは大変良いお面です。
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2階もあります。
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思いつく限りの馬グッズを集めたという感じです。
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馬以外のものもありますが、もう何が置いてあっても違和感を感じることはないでしょう。
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なんだかわかりませんが、魅力的な絵です。
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「さても見事な八幡馬場よ 鳥居にお鳩が巣をかける」と書かれています。鹿児島神宮初午祭の鈴かけ馬おどりの唄らしい。
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階段横の壁に大きな壁画がありました。「絵は棟方志功だけど、まさかね。」なんて話していたのですが、帰ってから調べてみたら、昭和30年ころ、志功のファンであった創業者が依頼して作った壁画なんだそうです。ところが完成の翌日に店内の雰囲気に合わないということで漆喰で埋められてしまいました。それが2008年に発掘され大きな話題になったそうです。
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探検を終えて席に戻るとサラダが来ていました。
美味しい。 -
印度カリーセット(上)と馬車小屋カリーセット(下)
印度カリーは玉ねぎの甘みが強くて美味しい。馬車小屋カリーはスパイスが効いていて、ピリカラで美味しい。 -
もう少しだけ観光します。桐生織物記念館にやってきました。
桐生織物記念館 美術館・博物館
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10年前に訪れた時もここは来ているはずなのですが、全く記憶に残っていませんでした。それくらい展示が地味です。
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桐生は織物の町なので、資料館、博物館に何館入っても、基本的に展示内容は似通ったものになってしまいますね。
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そして私は織物にはそれほど興味がないので、だんだん飽きてきます。
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すこし趣向を変えるために、水道山記念館を目指します。『昭和7年に「配水事務所」として建設された、桐生の近代化遺産として誇れる美しくモダンな建物です。
昭和47年、40年に及んだ配水事務所としての役割を終了し、以来、しずかに桐生市の発展を見つづけておりましたが、昭和60年~昭和61年に改修工事を行い、名称を「桐生市水道山記念館」と改め、現在では、市民の皆様に会議や研修会等でご利用いただいております。』という解説が桐生市のホームページにありました。 -
その名も「水道山」という山の上にある記念館に向かう急な坂道を自転車を押して登ります。途中にも小さな水道施設跡が残っていました。
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それにしても傾斜がきつい。
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また水道施設発見。この近くに自転車を停めて、残りは歩いて行くことにしました。
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歩くのもキツイ坂道です。
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やっと到着しました。レトロでモダンな建築です。
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靴を脱いで玄関をくぐると扉が2つありました。
右側のドアは閉鎖中。左のドアには、基本的に非公開、ただしイベントのある時だけ公開してあげるという旨の案内がありました。
えぇ、ここまで来てそれはちょっとなぁ・・・ネットで調べたら入館料無料って書いてあったのは、ようするに玄関エントランスホールしか普段は公開してないということらしい。 -
そんな私たちの為に、エントランスに小さな展示ブースがありました。
これを無料で見てくださいと言われてもなぁ。 -
気を取り直して山を下ります。白髭神社に立ち寄ります。
神社は特に面白くなさそうですが、境内の花がきれいだったので。 -
シラカシの巨木。
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特筆することもないような神社ですが、境内はとてもきれいです。幟もたくさん立っていてなんだか羽振りがよさそう。
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桐生市近代化遺産絹撚記念館。桐生駅南口を出てすぐのところにあります。
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ここは旧日本絹撚株式会社の建物です。明治35年12月1日、当時の農商務省の殖産興業施策によって、現在のJR桐生駅南口の一帯に桐生撚糸合資会社が設置されたのが始まりとのことです。
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明治時代の銀行みたいなつくりです。ここでは桐生の織物の歴史などを紹介する短いビデオを観ました。観光の最初に来るべきでした。
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2階には民俗展示なんかもありましたが、わざわざここで見る必要はないかな、という内容でした。
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これで1泊2日の群馬旅行は終了です。
珍スポット感の強い藪塚と、織都の歴史を感じさせるまじめな観光地・桐生のセットはバランスが良くて、かなり充実した観光ができたと思います。そしてどちらも地元の人たちがとても親切で、観光客にとってすごく過ごしやすい場所だと思いました。
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旅行記グループ 2025年4月17日~18日 藪塚・桐生小旅行
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