2025/03/11 - 2025/03/12
366位(同エリア661件中)
ポールさん
この旅行記のスケジュール
2025/03/11
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飛行機での移動
成田空港12:45-(KE2130)-15:20釜山金海空港15:40-(バス)-16:47慶州
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慶州GG観光ホテル
2025/03/12
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バスでの移動
路線バス
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石窟庵
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バスでの移動
路線バス
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仏国寺
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この旅行記スケジュールを元に
慶州を都としていた新羅には、
・4世紀、国として成立(三国時代)
・5世紀末、慶州盆地の丘陵に月城と呼ばれる王城が築かれる
・676年、新羅による半島統一(統一新羅時代)
・900年頃、再分裂(後三国時代)
・935年、新羅が高麗に吸収される(高麗時代)
という歴史がありますが、その間慶州は王都として栄え、今でも多くの遺跡、文化財を目にすることが出来ます。
初期の時代においては、王族、貴族たちの墳丘墓が多数見られ、金製品を初めとする芸術的に優れた副葬品が発掘、公開されています。
また、527年に仏教が公認されてからは、仏教文化が大いに栄えました。
九重の塔を持つ皇龍寺を初め、木造の大寺院が数多く建設されましたが、残念ながら蒙古や豊臣秀吉の侵略もあり、残されていません。
しかし、石塔などの石造物は焼失を免れ、優れた作品が数多く見られます。
特に、慶州市内に点在する数々の石仏には芸術性の高いものが多いと思いました。
新羅の時代は、日本では古墳時代から平安初期になりますが、文化面の類似性も高く、その点でも興味深い大変魅力的な古都です。
旅の全体日程は以下のとおりです。
1日目:成田空港→釜山金海空港→(慶州泊)
2日目:石窟庵、仏国寺、国立慶州博物館(慶州泊)
3日目:南山石仏群(慶州泊)
4日目:金冠塚、大陵苑、芬皇寺、皇龍寺跡、瞻星台→(金海泊)
5日目:大成洞古墳群、国立金海博物館→釜山金海空港→成田空港
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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成田空港まではN’EXです。特急料金1,730円のところ、JREポイントを利用したので720P(720円分)でした。
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12:45発、大韓航空釜山行に搭乗します。2017、18、19年と3年連続でGWにアエロフロート便でヨーロッパを旅行し、アエロフロートと同じアライアンス(スカイチーム)の大韓航空のスカイパスにマイルを貯めたのですが、その使用期限が10年間なので、そろそろ使わなければということで韓国旅行です。
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機材はA301-200。近年投入されたものらしく、座席のモニターも大型でした。
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機内食です。美味しかったので完食しました。
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エンタメも充実していますが、大部分は韓国か米国の作品でした。もっとも、フライト時間が2時間20分程度かつ機内食付なので、ゆっくり視聴している時間はありません。
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間もなく、釜山金海空港に着陸です。
なお、旅行中の通信は、Docomoの「世界そのままギガ」 4日間:¥3,980です。 -
搭乗機です。沖止めでバス移動でした。
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レートが良いという情報のあった、釜山-金海軽電鉄空港駅1階の「MONEY BOX」で、100ドルをウォンに両替しました。145,080wonになりました。ドルを持ってきたのは、たまたま過去の旅行での使い残しがあったからです。
最初100ドル紙幣を出したのですが、「古い(汚れた) 紙幣はダメ」と言われ、きれいな50ドル紙幣2枚を出し直しました。これは、懸念していたことでした。
ちなみに、帰国後この紙幣を三菱UFJ銀行の両替所に持ち込んだところ、機械にかけて確認した上で、円に両替してくれました。 -
自動券売機で、15:40発のバスの乗車券を買いました。日本語画面が選択でき、座席も選べました。
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9,500won、クレカ払い可でした。
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慶州へのバスです。
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座席は、豪華3列シートです。
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所要67分で、慶州市外バスターミナルに到着しました。搭乗機が成田空港のボーディングブリッジを離れてからここまで4時間7分、近いです。
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宿泊先は、バスターミナル近くの慶州GG観光ホテルです。韓国では、ホテルの公式サイトよりも、agodaなどからの予約の方がかなり廉価なようです。
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部屋は広いです。
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浴槽は、ジェットバス。
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冷蔵庫には、サービスの水が2本。
なお、コンセントは韓国仕様のみで、USBポートも有りませんでした。 -
ホテル近くのコンビニで、「T-money」カード(3,000won)を購入し、同時に15,000wonをチャージしてもらいました。今回の旅行5日間で現金が必要だったのは、このチャージとそれを使い切った後の電車切符代1,700wonだけでした。よって、空港で両替した現金は大幅に余ることになるため、旅の後半は全て現金払いとしましたが、それでも45,000wonほど余り、空港の免税店で買い物をしました。何しろ、各種施設の入場料が全て、無料又は65才以上無料なのでお金を使うことがあまりありませんでした。
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夕食は、ホテル近くの食堂で豚肉クッパです。
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これで8,000wonですから、かなりの好コスパと思います。
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写真右端は給水機で、「Self」と書いてあります。
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市外バスターミナルの中のコンビニで、ワイン、ビールなどを買ってホテルに戻りました。
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翌朝、ホテルの前のバス停から、7:55発の11番バスで、仏国寺へ向かいます。料金はどの路線も、T-moneyカード:1,650won、現金:1,700won均一のようです。
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約40分で仏国寺のバス停に到着しました。バスが走行した道路の制限速度は60km/hでしたが、運転席の速度計を覗いたところでは概ね90km/h出ていました。そのおかげで間に合った8:40発のバスに乗り換えて石窟庵へ向かいます。乗客は私1人、所要約15分でした。
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門をくぐり。
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このような道を10分ほど歩きます。
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石窟庵は、新羅人の畏敬の対象であった吐含山の稜線上に、751年に宰相金大城によって石仏寺と言う名で創建されました。
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石窟は、岩盤を掘りぬいて構築したのではなく、作り上げた部材を組み上げて構築したものです。前室は奥行4.8m、幅6.8mの長方形で、主室は直径7.2mの円形、天井はドームとなっています。主室には、本尊である高さ3.45mの如来坐像が安置されており、新羅仏教芸術の最高傑作ともされています。
長い間忘れられていましたが、1909年、山を越えようとした郵便配達員により偶然発見されました。崩壊寸前で、天井が抜け落ちており、仏像も半分以上が土に埋もれていたといわれています。 -
1961年に調査と研究が行われ、その後の全面的な復元工事の結果現在の姿になりました。
修復作業後、人工的に保存管理されるようになり、ガラス越しに内部が見られるようになりました。
黄色っぽい照明のなかに白く石仏が浮かび上がって見えます。素晴らしい空間です。入口の両側には仁王像、その外側にはそれぞれ4体ずつ八部神衆の浮彫があります。 -
如来坐像への通路の側壁には四天王像、如来坐像の安置されている円形平面の主室の側壁には、十一面観音菩薩、釈迦十大弟子、文殊菩薩、普賢菩薩、梵天、帝釈天の浮彫板がはめ込まれています。
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四天王(持国天、増長天)、仁王、八部神衆です。
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主室内で、外から見えるのは如来坐像のみですが、国立慶州博物館に、十一面観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、梵天、帝釈天の複製が展示されています。
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石窟庵のバス停です。10:00発のバスで、仏国寺のバス停へ戻ります。
仏国寺9:40発のバスがここで折り返すのですが、このバスからは十数人が降車しました。西洋人と見られる方々も多いです。 -
仏国寺は新羅で仏教が公認された翌年の528年に、法興王の母王妃により、法流寺と言う名で創建されました。その後、574年に真興王の母によって最初の増改築工事が行われ、毘廬遮那仏と阿弥陀仏の2体を安置したと言う記録が残っています。670年には無説殿が建てられ、681年には大雄殿の釈迦牟尼仏を完成しました。751年には、石窟庵を創建した金大城によって2回目の増改築工事が開始されましたが、彼が774年に死去したので朝廷によって大伽藍を構えるに至りました。
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伽藍配置は大きく分けて大雄殿、極楽殿、毘廬殿、観音殿、地蔵殿の5つのゾーンから成り、本堂をはじめ百余りの付属建物や施設があったといいます。完成当時は80棟余りの建物があり、仏教の経典、「法華経」に基づいて作られた釈迦の国を再現したものです。伽藍は盧舎殿、極楽殿、大雄殿の3区域に分かれ、それぞれが仏教浄土を地上に具現化しています。それぞれのエリアには、蓮華橋・七宝橋と青雲橋・白雲橋で下界と結んでいます。
しかし、1593年文禄の役の時、大部分が兵火に遭って焼失し、免れたのは金銅仏と石造物だけでした。伽藍東区の釈迦塔及び多宝塔、灯篭及び石造りの青雲橋・白雲橋、築台などだけが創建当初のものといわれています。
1612年には左右の経楼、鐘閣、南の回廊などが再建されたのを初めとして、1700年代の中ごろにはようやく伽藍らしさを取り戻しましが、その後朝鮮朝廷が排仏政策をとったために衰退し、その偉容は再び失われました。
仏国寺が今日のような姿になったのは、1969年から1973年にかけての復元工事の結果です。 -
天王門です。
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門内右側、左が持国天、右が増長天です。
持国天の持物は、日本では刀の場合が多いですが、ここでは琵琶を持っています。これは、中国の民間信仰に基づくものです。 -
門内左側、左が広目天、右が多聞天です。
広目天の持物は、日本では人々の行いを書き留めるための筆と巻物の場合が多いですが、ここでは竜を持っています。これも、中国の民間信仰に基づくものです。 -
向かって右側、紫霞門に上る階段が青雲橋(下の18段)・白雲橋(上の16段)です。階段であるのに橋と呼ばれているのは、紫霞門を越えて釈迦如来の彼岸世界に渡るという意味に表したものです。紫霞門は大雄殿に通じる中門、仏の御身から発する紫金光が霞のように棚引いている門という意味です。
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青雲橋と白雲橋の中間にはアーチ構造の通路があります。
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左手に石垣から突き出た水溝が残されています。吐含山から引いた水がここに流れ、その下には九品蓮池という池があったそうですが、現在は跡形すら残っていません。
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真ん中の楼閣は泛影楼です。現在は法鼓が置いてありますが、本来は梵鐘をつるす鐘楼で、泛影と言う言葉は、梵鐘の音が全世界に響きわたると言う意味です。
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左側、極楽殿の前にある安養門に上る階段が蓮華橋(下の10段)・七宝橋(上の8段)です。青雲橋・白雲橋と同様に阿弥陀仏の極楽世界に渡る橋という意味が込められています。
この石段の下は虹橋があって、極楽の彼岸を表現したものです。安養門は、阿弥陀仏のおわす極楽殿に通じる中門で、安養と言うのは極楽の別名です。 -
大雄殿の境内には、751年に金大城が最初の増改築工事を行った時に建立された石造の釈迦塔と多宝塔が現存しています。
これら二塔は造形的にまったく異なる形式で東西に並び立ち、木造建築の形を写して造られている点を共通の枠組として、左右非対称のなかに独特の均衡美を形成しています。
統一新羅時代には、このような二塔式伽藍配置が見られるようになりますが、このように左右で異なる形式の塔が建てられた例はありません。 -
東の多宝塔です。
釈迦牟尼仏が法華経を説いていた時に多宝如来が現れて、宝塔の中で一つの座に二体の仏がすわったことを説き証したという法華経の教えを造形的に表現した塔で、その構成には仏教の奥妙な内容が盛りこまれています。
四面の正方形の基壇は四聖諦を表しています。
ぞれぞれ十段ずつの階段は仏教の実践を説いた十信、十住、十行、十廻向を表しています。
基壇の上には仏法を獅子吼する石獅子が置かれています。
塔身部の上部が八角形になっているのは八正道を表しています。 -
西の釈迦塔です。
正式名称は「仏国寺三重石塔」ですが、多宝塔と一対にして釈迦塔と呼ばれ、新羅の石塔のなかでも最も整ったものといわれています。
韓国石塔の一般的な構造にしたがい、二層からなる基壇の上に三重の塔身を据え、その上に相輪を載せています。
塔の周囲に彫刻されている八輪の蓮華は、八方金剛座または八方蓮華座台と言い、八部神衆または八部菩薩が安置されていたらしく、このように塔の区域が造成されているのもこの塔の特徴です。
1966年に解体補修した時、世界最古の木版印刷物である無垢浄光院陀羅尼経など28種、70余点の文化財が塔身から出てきました。 -
大雄殿は修理工事中でした。
現在の建物は1765年に再建されたもので、朝鮮後期の寺院建築を代表する仏殿です。
須弥壇の中央に木彫の釈迦牟尼仏像、左右の脇侍に木彫の弥勒菩薩像と羯羅菩薩像、その左右には土偶の迦葉と阿難の二弟子像が安置されています。弥勒菩薩は未来の仏、羯羅菩薩は過去の仏です。この5体の仏像は、文禄の役で焼失した後、1659年新たに作られたと思われています。 -
極楽殿です。阿弥陀仏が安置されている法堂を極楽殿と称します。
石壇部以外は文禄の役で焼失し、1750年に再建されたものです。前の燈籠は石窟庵のものと同じ頃のものです。 -
本尊の金銅阿弥陀如来坐像は8世紀中葉の統一新羅時代のものです。
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毘廬遮那仏が安置されている法堂、毘廬殿です。
1973年に新羅時代の基壇と礎石の上に築いたもので、朝鮮後期建築様式を踏襲しています。 -
金銅毘盧遮那仏座像です。
8世紀中葉の統一新羅時代のもので、高さ177㎝、元来は光背があったものと思われますが現在はありません。 -
毘盧殿の脇には舎利塔があります。高麗時代初期のものと推定されています。
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仏国寺の売店で買った模型です。3点セットで6,000wonでした。
次は、国立慶州博物館に向かいます。
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