四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 ＜愛媛区切り打ち＞ 33日目 砥部～久万高原

2025/04/26 - 2025/05/06

けんいちの1人旅です。

四国八十八ヶ所霊場の区切り打ち歩き遍路を、2023年の秋に始めました。
これまで3回に分けて、合計26日間・約640キロを歩き、前回は高知県を打ち終え、愛媛県との県境に近い宿毛駅（土佐くろしお鉄道）まで到達しました。

歩き遍路は、全行程約1,300キロ、所要期間はおよそ45日間とされています。サラリーマンの私には、一度にすべてを巡る「通し打ち」は難しいですが、少しずつ区切りながら歩き続けたいと思います。

今回の遍路では、3県目となる愛媛県に入ります。愛媛は菩提の道場（煩悩を捨て去り悟りを得て極楽浄土に向かうこと）と言われます。全行程の半分を超えいよいよ後半戦へと進みます。
10日間で14の札所を巡り、最終目的地は松山市にある53番札所・圓明寺です。

2025年春 7日目（トータル33日目）です。[2025年5月2日]

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〈2025年春 7日目のお遍路歩行距離・歩数〉
34.2km・54,639歩

〈宿毛駅からの歩行距離・歩数〉
7日間　188.2km・283,670歩

〈1番札所霊山寺からのお遍路トータル歩行距離と歩数〉
33日間　830.8km ・1,202,934歩

エリア 伊予・砥部(愛媛)

おはようございます( ^ω^ )　7日目です。

夜中に雨音で目が覚めてしまうほど大雨が降りました。朝食は前夜にお弁当を受け取っていますので半分ほど食べます。

えびす屋

朝6時前に出発します。元々の計画では、44番大宝寺を打って宿に向かう約26キロの行程でした。女将さんから「宿に13時半までに着ければ45番岩屋寺にも行って帰ってこられる。多くの人がそうしてる」と聞きましたので、早い時間の出発としました。宿と岩屋寺の往復が12キロ程度ですので、計算上は合わせて約38キロになります。大丈夫でしょうか(-_-)

国道357号線を落合まで戻り、鴇田峠（ひわだとうげ）ルートを歩きます。

歩き出す30分前まで雨が降っていましたが、止んでくれました。

今日は合計5つの峠を越えなくてはなりません。

下坂場峠を登っていたところ、弘法大師が鎮座する社の前で軽トラに乗った男性にお接待をいただきました。「あともう少し。頑張って！」

ありがとうございましたm(_ _)m

いくら四国にお接待の文化があるとはいえ、なぜ自分のような者にお接待をしてもらえるのでしょう。お接待をいただく方、声を掛けていただく方、皆さんいい表情をされています。ウソのない笑顔なのです。
果たして自分は逆の立場だったら、見ず知らずの人にこのようなことができるのかと考えます。

「あんなヤツにお接待なんかするんじゃなかった」と思われないような人間にならなくてはいけませんね(^-^)

舗装路から山道へと変わります。

下坂場峠をクリアです。標高570mです。

ここから久万高原町に入ります。

次は難関の鴇田峠です。案内標識が無茶苦茶です。次の44番札所の大宝寺まで、［6.0キロ］と書かれているものがあれば、［9.2キロ］と書かれているものもあります。同じルートのはずなのになぜこんなにも違うのでしょう。山道の3キロ差はだいぶ違います(-_-)

だんじり岩

鴇田峠アタックです。

鴇田峠クリアです。標高793mです。

久万高原の街中へ下って行きます。今朝までの雨で足元はグチャグチャになっています。

街中に降りてきました。

お弁当をスーパーで購入したあと、44番札所へ向かいます。

お寺は森の中にあります。

山門が見えてきました。

第44番札所 大宝寺（たいほうじ）

10時42分

山門には大きな草鞋です。

境内

本堂

大師堂

納経所前のベンチで、買ったお弁当をいただきました。

納経

33日目にして、半分（44寺）のお寺を打ち終えました。

峠御堂（とうのみどう）遍路道で宿に向かいます。

峠御堂の峠（標高714m）をクリアしました。

日差しは暑いのですが、吹く風は冷たいです。高原と名前が付くだけはあります。

13時前には今日の宿泊地に到着です。

荷物を置かせてもらい、これから45番岩屋寺に向かいます。宿のご主人の話では往復4時間だそうです。

いやしの宿 八丁坂
1泊2食付　8,800円

行きは山道の八丁坂（はっちょうざか）遍路道で向かい、帰りは舗装路の古岩屋（ふるいわや）ルートにします。反時計回りになります。

薄暗い森の中を歩きます。

八丁坂峠（標高726m）をクリアです。

小さなアップダウンを繰り返し、お寺手前ではイッキに下りとなります。疲れた足に急な下りは辛いんですよね(-_-)

岩屋寺奥之院　白山権現

仁王門が見えました！

片道2時間のはずが、2時間半以上掛かってしまいました。

第45番札所 岩屋寺（いわやじ）

四国八十八ヶ所霊場はどこのお寺も素敵ですが、ここ岩屋寺は別格に思えます。

15時11分

仁王門をくぐるとすぐ大師堂です。クルマで来る場合は参道を上ってくるのですが、仁王門から横入りする形は、歩き遍路だけができる特権のような気がして嬉しいですね(^-^)

本堂

参拝者が次から次へと参道を登ってきます。

納経

さぁ、帰りましょう。

表参道を下って行きます。

参道の弘法大師

山門

入るのと出るのが別の門というのは、ここが初めてです。

参道の麓にはお店が並んでいますが、開いているのは1軒だけでした。

県道12号線まで降りてきました。

舗装路の古小屋ルートを歩きます。

途中で川に降りられるところがありました。今日の峠越えの山道歩きで靴がドロドロです。川の水で洗っていくことにします。とても冷たいです。

夕方6時にようやく宿に戻りました。歩行距離は34キロ以上で5万4千歩も歩きました。そして登りが1900m、下りが1600mとキツい道のりでした。これまでの歩き遍路の中で最も厳しい行程でした。

毎日言ってますが・・・お遍路のあとのビールはサイコーに美味い(≧∀≦)

夕ご飯はとても美味しかったです(^-^)

さすがに疲れました。ご飯を食べ終えたあとはすぐ寝てしまいました。
明日はいよいよ今回のゴールである松山市に入ります。もともと岩屋寺は明日行く予定でしたので余裕ができました。ゆっくりと歩きたいと思います(^-^)

34日目に続く → → →