⑪マダムの「母、娘、娘婿と7つ星ホテルに泊まる」マレーシア、ブルネイ旅　3日目の３　オールドモスク・王宮・ドライバー個人宅

2025/02/22 - 2025/02/22

　2025年2月20日（木）から23日（日）マレーシア経由でブルネイに旅しました。海外旅は、言葉に自信がないのと、方向音痴の自覚があるので、専らツアーで参加します。今回も阪急ブルネイツアーを申し込んでいました。娘たちに「ブルネイの7つ星ホテルに泊まるツアーに参加する」とラインすると、「私も行きたい。」とバンコク在住の2女。「私達も行きたい。」とクアラルンプール在住の3女夫婦。「じゃあ現地集合解散で、みんなで行く？」ということになり、阪急ツアーをキャンセル。この4人での初家族旅行兼「母をご招待」の旅をすることになりました。主な行程は下記の通りです。①②③・・・は旅行記の番号です。⑭までありますので、宜しければご覧ください。
1日目　2月20日（木）①自宅・・自宅最寄りのバス停＝リムジンバスにて成田空港・・サクララウンジ～11：30発JAL723便②クアラルンプール空港（KLIA）18：20着＝２女・３女がお出迎え＝Grab（配車サービス　以下G）③買い物（スーパー）＆３女宅にて夕食・・・2女と二人で3女宅近くのホテル（Ｈ）泊
2日目　21日（金）（Ｈ）④朝食（於：錦選）Ｇにて4人でkLIA13：45発エアアジアAK278　ブルネイ空港（BMN）16：05着＝Dart（以後D）にて　⑤⑥⑦エンパイアホテル2連泊（H）＝Dにて⑧夕食（於：ガドンナイトマーケット）＆買い物（於：ザモール）＝Ｄにて（Ｈ）
3日目　22日（土）（H）⑨朝食（於：Ｈ）＝⑩Ｄにてニューモスク＝⑪Ｄにてオールドモスク＝王宮＝図書館＝学校＝ドライバー宅＝⑫Ｈ内運動施設　ボーリング＝カートにて移動⑬Ｈ本館にてアフタヌーンティー＝⑫カートにてスパ＝カートにてＨ本館・・⑬夕食（於：Ｈ内pantai）
4日目　23日（日）⑭DにてBMN　00：50発　ロイヤルブルネイ航空～成田空港第1ターミナル　7：30着～JR＆バスにて自宅最寄りのバス停・・自宅

エリア バンダルスリブガワン(ブルネイ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　2025年2月22日（土）旅行3日目
　Dartにてオールドモスクに向かいます。明日2月23日はナショナルデー（独立記念日）だそうで、街のあちこちに明日の祭典のためのテントやら、椅子やらが準備されていました。予習不足でこれを知りませんでした。
　10：08　これはハマユウ（グーグル先生）後ろにモスクの金の玉が見えています。

　 フレームに入れたオールドモスクを撮りたいという若者たち。正式名が分からず、ささっとググって（さすがWIFIが利用できる若者たち）、このフレームの写真をドライバー（以下「う」）に見せて連れて行ってもらいました。BIBDフレームというそうです。
　車中では簡単な自己紹介。「う」は元警察官で60歳で定年退職の後、休日週3日、Ｄドライバーをしており、4人の娘と2人の息子がいると。ブルネイでは子供の数はこれくらいが普通。家は無償（！）でもらえ、増築するなら自分でと。家のローンがないなら、6人の子供を育てられるかもね。

　川向うのあちらは水上生活者の村。眺めただけ。

　昨夜から朝にかけて、ずいぶん雨が降ったようで、ここの芝生の広場は、ぐちゃぐちゃの水たまり。足元に気を付けながら歩きます。若者達は厚底サンダルなので、足は濡れない模様。母だけちょっと濡れました。
　3女夫に、「フレームにモスクを入れた写真を撮るポイント」のご教授を頂き、ぐちゃぐちゃ道をちょっと濡れながら歩いて、あちこち撮影場所を移動し、何十枚も撮っては捨てて、渾身の1枚がこの写真。

BIBD フレーム 観光名所

　こちらは、名カメラマンの撮った写真。3女の画質の良いスマホで、腕の良いカメラマンが撮ると、こうなります。足が泥で濡れるのを躊躇して、こんなもんでいいかなで撮った母のとはちょっと違いますね。

このハイビスカスは何かな？

　門。上に王冠が載っています。
　門の向こうにラグーン、16世紀の王室御座船のレプリカが浮かんでいます。

水面に映るのも美しい。モスクと御座船。夜も綺麗でしょうね。

　変わった形。何かしら？

　さてオールドモスク、正式名称スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクの前に来ました。バンダル・スリ・ブガワンの中心にある、堂々とした風格を持つモスクです。前国王、第28代スルタンの名を冠しています。

オマール アリ サイフディン モスク 寺院・教会

　28代スルタンにちなみ28個の純金のドームがあり、高さは77m。ルネッサンスの様式を取り入れた高さ約50mのミナレットは、バンダ―ルの中心で最も高いです。
イタリア人建築家の設計で、イタリアから大理石、中国から御影石、イギリスからガラスやシャンデリア、ベルギーやサウジアラビアから絨毯など、世界中の一流品を集め、1958年に完成。総工費は500万USドル（約750000000円）だそうで。
ムガル様式とマレー様式の融合。

　入ってもよいのかと、係りの方らしい方にお尋ね。明日ナショナルデーで、諸準備があるので、入れませんと。ガーン。

せっかくなので写真1枚だけパチリ。

　天井も美しい。
　木金は休み。8：30～12：00、13：30～15：00、16：30～17：30　オープンしてます。入場無料。

　お向かいは明日のナショナルデーのための会場準備中。日本なら、お祝い事は、紅白幕ですが、こちらでは、黄色、白、黒らしいです。
　さて、14時のホテルでのアフタヌーンティーまでに、時間が余ってしまった。どうしよう？ずっと待っててくれた、「う」に相談。「じゃあ、王宮に行こうか？」との提案に乗りました。ロイヤルガレリアにも行きたかったけれど、お休みでした。ガイドブックには無休と書いてあったけれど・・

　10：37　王宮（イスタナ・ヌルル・イマン）入り口。
　門番は一人立っていました。もちろん中には入れません。建設費は推定40億米ドル（6000億円）フィリピン人の建築家とアメリカの会社により、2年かけて世界30か国から一流品を集めて1984年に完成。20ヘクタールにも及ぶ広大な敷地を持ち、部屋数1788、働くスタッフは1000人、内外は世界最強と名高いネパールのグルカ兵が守りについている。300台止められるサッカー場並みの駐車場にはロールスロイスが並んでいるという。

イスタナ ヌルル イマン 城・宮殿

　表の花壇、イスラムの星型です。お手入れも大変そう。

　旗がはためき、金の玉も見えてます。妃は3名だそう。
　ラマダン明けのハリラヤ・プアサの２～４日目の計3日間は入れるそうで、待ち時間にビュッフェ式のご馳走が振舞われ、食後は男女別に並び、男性は、国王と王子達の部屋へ。女性は第1王妃、第2王妃、皇太子妃、王女たちの部屋へ入る。王族が一人一人と握手をしながら「スラマッ、ハリラヤ」とお声をかけて下さるそう。

　10：49　さて次はどこかな？連れて行かれる所を見学します。ブルネイは治安が良く、悪人がいないから、警察官は暇だと「う」。

　階段の途中にカタツムリがいました。　

　水があります。入口にいた方に尋ねると、中には入れませんと。どうも図書館らしい。

　その向こうの角。王族のための学校。生徒数は現在一人で（！）空手などのお勉強をしていると、「う」が言ってました。

　日本で言うと、学習院でしょうか？いやいや、王家に何人子供がいるのか知りませんが、専属の、今は一人のためだけの学校だそうです。
　さてさて、まだまだ時間が余ります。ホテルに向かいながら、「う」「うちはこの近く。ちょっと寄ってく？」誰もノーと言わないので、そうなりました！（母は、英語がよく聞き取れず、時間もあるし、まいっかと。）奥さんにこれからお客を連れて行くからと、電話してました。奥さんもノーと言わなかったみたい。そんなことあり？数時間前に会ったばかりの、見ず知らずの外人を、突然家に連れて行くって？？？私が奥さんならお断りするけど。

　こちらが、「う」のお宅。玄関前に、ベンツ2台を始め10台の車がずらり！確かにブルネイは車社会だけれど・・普通の一般家庭に見える、元警察官、今Ｄの運転手のお宅です。

　玄関のベルを鳴らすと、猫ちゃんズが寄って来ました。お出迎えしてくれた可愛い猫ちゃん第1号。嫌がりもせず、よしよしさせてくれました。

お宅の中を拝見。

　海外のツアーで、予め契約したうえで、個人宅にお邪魔してお茶をご馳走になることは、地域によってはあります。が、個人で来て、こんな展開は初めて。3女夫は慎重な方らしく、この展開に驚いていました。相手は「元警察官」という職業。こちらは7つ星ホテルに宿泊しているお客達。というつかの間の信頼関係で成り立っています。お孫ちゃんがいたので、バッグの中にあった飴を2個あげました。お邪魔すると分かっていたなら、もっと何か持ってくればよかったけれど・・・

　普段何人で生活しているのか分かりませんが、お掃除もきちんとされており、主婦がきちんと働いていることは分かりました。

お正月飾りらしいです。宮殿のような柱です。

　お茶か、コーヒーどちらが良いか聞かれたので、お茶とリクエスト。ほんのり甘い。ここまでは一応想定内。
　お茶の向こうは酢漬けのパイナップルの芯。大根の3杯漬けのお味で美味しかったです。奥さんはお料理上手と「う」、確かに。

　次に焼きそばが出て来て、ご家族のお昼だろうと尋ねると、いや外に食べに行くからと。作り置きのようでしたが、突然の見ず知らずの来訪者に、ランチ迄提供する？とビックリ。お箸の形に注目。

　ピンセットの様に上がくっついていて、ピンセットのようにつまんで食べるそうです。なるほど。一口ずつお味見。辛くなく、あっさり目の味付けで美味。3女夫は喜んで食べていました。「食べた方が喜ばれる」と。確かにそうかもしれませんが、女たちは14時からのアフタヌーンティーにかけているので。

次々に出されます。チョコレート。

　国王からのプレゼントのタッパウェア。ニューモスク柄です。中は、デーツ。大好きです。

　猫が1２匹？いるそうで、外猫として飼っているそうです。すごい！
「う」のお話。簡単な単語しか聞き取れない母は、後で2女に要約してもらいました。
　自分は週3日Dの運転手として働いている。仮に150ブルネイドル稼いでも、50は会社にデポジットとして払う。お茶飲んだり、食事したりすると、手取りは少ない。と。

　そのうち末っ子21歳とその上の娘さんの二人が登場。皆で写真を撮りました。母は人物は撮らない主義ですが、ま、今回は特別なので。「う」はインスタだか、フェイスブックにあげるそうで。母がお先に出た後に、若者たち同士で交流したらしく、家にあったらしい、ミニ駕籠バッグや手提げのプレゼントまでいただきました。

　母は猫大好きなので、その間、いろんな猫をよしよししていました。

　猫団子状態で、猫社会ができています。やはり小さいのが可愛い。
　3女は娘さんとインスタのメアド交換もしたらしく、夕方受け取ったらしいです。いろんな意味で母にはまねできません。
　Dではあるものの、もう個人対応なので、メーターは不使用で、倒してあります。なぜか奥さんも同乗してホテルに向かいます。途中でお買い物かしら？

　ブルネイの国旗がはためく橋の上を通ってホテルに戻ります。
　ニューモスクまでは元々の　クレジット引き落とし代金11.9ブルネイドル（1332円）その後は現金で、料金交渉した30ブルネイドル（3360円）予定外のあちこちを回ってくれ、見学中はずっと待っていてくれ、個人のお宅にまで突然お邪魔して、お茶や食事、お土産まで下さった親切な「う」さん。チップとして別に20ブルネイドル（2240円）お渡ししたそうです。いろいろとありがとうございました。予定外ではありましたが、王宮からブルネイ庶民の生活まで垣間見ることができ、貴重な経験となりました。