キュンパスで行く！日帰り山形・蔵王樹氷の旅　その②蔵王樹氷編

2025/02/18 - 2025/02/18

今年も去年に引き続き平日限定で一日１万円でJR東が乗り放題の「きゅんパス」を利用して東北に遊びに行ってきました。今年の第一弾は一度は見たいと思っていた蔵王の樹氷を見に行くことにしました。日帰りで蔵王旅行を検討している方の参考になれば幸いです。

こちらは蔵王編です。前半の山形市街観光編はこちら→https://4travel.jp/travelogue/11960896

エリア 蔵王温泉(山形)

13時20分に山形駅を出発し30分ちょいで到着。路線図には途中のバス停が30近く並んでいましたが停まることはなく蔵王バスターミナルまで直通でした。

蔵王は山形市街より圧倒的に雪の量が多い！気温も市街地より低く肌寒い。屋根の上で雪かきをしている人も見かけました。

ロープウェイの予約時間まで30分以上あったので温泉街を散策することに。

雪の量と温泉の硫黄の匂いが強烈！

雪の重みで倒壊した建物

閉店時間が早いので先にお土産を購入します。
樹氷ロマンというのが一番有名みたい。
試食を食べましたが長野の雷鳥の里とほぼ同じ味でした。

ちなみにたまにスーパーで300円くらいで売っているサラバンドも同じ味なので蔵王に行かなくても樹氷ロマンを味わえます(笑)

Twitterでバズってたモフモフ雪男も発見

時間が来たのでバスターミナルから徒歩１０分ほどのロープウェイ乗り場に移動します。標識や案内は一切無いので地図で場所の確認は必須です。
着いたと思ったらスキー客用のロープウェイ乗り場でした。樹氷鑑賞者用は坂を上ったさらに奥にあります。一瞬迷ったと思い焦ったので標識は付けてほしいですね～

この日は午前中で当日券は完売していました。ネットで事前購入するとふもとの「蔵王山麓駅」から「樹氷高原駅」まで優先搭乗ができます。予約者のレーンはロープで区切られているので一般レーンに並んでいる大量の人たちを横目にスイスイと乗り場まで階段を上がります。一般レーンの人たちの「何で先に行けるの？」という目線を感じながら移動するので正直優越感がありました(笑)

蔵王ロープウェイ 乗り物

ロープウェイは一回で50人くらいしか収容できない上に本数も少ないのでこれが大行列の原因になっているようです。隣の人たちは4時間並んだと言っていました。

先にも反対側にも他のゴンドラは見えません。

樹氷高原駅から地蔵山頂駅までは本数の多いロープウェイで行くので待ち時間はゼロ。

樹氷高原駅を出るといよいよ樹氷が見えてくるのですが...
寒すぎて窓が凍ってるので氷を爪で削って顔を窓に寄せないと見えない！(笑)
しかも上に行くにつれ視界が悪いので晴れの日のように樹氷がズラッと並んでいる景色は見えません。

一番よく見えたところでこんな感じ。

10分ほどで山頂に到着。
とにかく寒い！標高1661mなので寒さが桁違い。風もとんでもなく強い！

あまりの寒さと風の強さで室内も冷凍庫化してます。こんなに凍ってるスキー場初めて見た。

肝心の樹氷は...

視界が悪すぎて手前しか見えない！

風が強すぎてもはや修行

しかし一部しか見えないとはいえ凄い迫力です。吹雪がそのまま塊になったような形が自然の猛威を伝えています。特に今年は降雪量が多くここ数年にない「当たり年」だそう。これで晴れていたら最高の絶景だったでしょう。（晴れの日は少ないので遭遇できたらラッキー）

鐘もあったよ。

5分くらいすると顔が痛くなって耐えられくなったのでいったん室内に退避。これを何回か繰り返しました。

視界不良と強風の中、山の高い所でスキーをしている人たちを見かけましたが猛者すぎる。上級者じゃないとかなり危険だと思います。

室内には最近発売された蔵王限定のサンリオピンバッジのガチャガチャがありました。サンリオ好きとしてはガチャ不可避です。
無事キティちゃんゲット！

16時近くになったので下山することにしました。往路同様、樹氷高原駅行きは待ち時間ゼロ。

問題は蔵王山麓行きのロープウェイ待ち。事前購入チケットの優先搭乗は往路のみ。復路はひたすら並ぶしかありません。追加料金を払っているのだし往路も優先レーンがあっていいと思うんだけど何故だろう...。

幸い30分ちょっとの待ちで済みましたが暖房は無くひたすら寒いので山頂にいる時より体が冷える。待合室があり石油ストーブが一つ置いてありますが薄着のインバウンドたちが凍えながら取り囲んでいました。インバウンドは比較的薄着の人が多く、中には踵なしのスリッパや生足で来ている人たちもいて本気で心配になりました。

やっと下界に戻ってきたけど体が冷えていてもう温泉に入ることしか考えられない！でも山形駅行きのバスの切符はちゃんと先に購入。窓口のほかキャッシュレス対応の券売機もありました。

いよいよ待ちに待った温泉！

蔵王温泉 下湯共同浴場 温泉

蔵王には共同浴場が三件ありますが、一番広い上湯に入ります。源泉は42℃くらい。

料金は一人200円ですが今年の春か夏（忘れた）に300円に値上がりするそうです。料金箱があるだけでおつりも出ないので注意です。
鍵付きのロッカーはないので貴重品は目につかないところに閉まっておきましょう。洗い場もないので石鹸やシャンプーを持ち込むのは迷惑になりそうです。無人なのでタオルの販売・貸出はありません。

蔵王温泉 上湯共同浴場 温泉

温泉は綺麗な緑色で硫黄の匂いが強烈！これを求めていた！！色付き匂い付き、さらに源泉かけ流しのTHE温泉！という感じでテンション爆上がり。

調子に乗って40分ほど入ってましたが途中から貸し切り状態になりました。（写真は一人の時に撮影）
おかげで体の芯まで温まり自宅まで寒さ知らずで帰れました。（ただ冷たくなった靴下の替えはあった方がよかった）

風呂から出るとすっかり暗くなっていてイカニモな冬の温泉街が出現。雪景色は本当に綺麗。この時点で樹氷を見に蔵王に来たことを忘れかけています(笑)

バスの時間までまだ40分くらいあったけどバスターミナルに戻るとなんと山形駅直通の臨時便が登場。人が多いときは臨時便を何本も出すそうです。

この臨時便のおかげでレストランでゆっくり食事できたので本当にありがたかった！山形駅コンコースにある「平田牧場」の金華豚とんかつがとても美味しかったのでおすすめ。

平田牧場 ホテルメトロポリタン山形店 グルメ・レストラン

食後は終電の20時43分発のつばさで帰宅します。
山形駅は在来線のすぐ横に新幹線のホームがあるので移動がすごく楽。というか新幹線のホーム感ゼロ。

東京駅には約10分遅れの3時間弱で到着。蔵王温泉の硫黄の匂いをプンプンさせながら在来線に乗り（隣の人ごめんなさい）日付が変わって無事帰宅しました。
ちなみに数日経ってもセーターから硫黄臭が取れません。

今回の戦利品。全部美味しかった！山形のフルーツはレベル高い！

↓以下今回のまとめです。

東京から蔵王に日帰りで行くことは可能。ただロープウェイのチケットの事前購入は必須です。
当日券は早朝に完売する時もあるのでチケットを予約しておかないと見ることすらできない可能性が大いにあり。樹氷観光用のネット予約は発売時間と同時に取らないとすぐ売り切れるので注意です。（スキー用は2.3日前でも余裕ある）

注意点としては

・防寒はやりすぎるくらいでちょうどいい。顔半分を覆う布とスマホ対応の手袋は必須(山頂30分くらいの露出で少し雪焼けしたのと、指先が出てる手袋をしていたので指がもげるかと思った)。寒さ対策として下山後の入浴もおすすめ。

・バスは早めに並んだ方がいい。

・山形駅周辺は居酒屋以外の夕飯の選択肢が少ない。客が多すぎて19時台で受付停止することもある。

尚、SNSで指摘されている通り蔵王ロープウェイのオペレーションはあまり良いとは言えないので、それをあらかじめ知っておくとストレスが多少は軽減されるかなと思います。

正直なところ山より海派の自分には樹氷より温泉のほうが印象に残りましたが、一度は見てみたかったので今回の旅行はとても楽しめました。虫の食害や温暖化の影響で年々樹氷が減っているそうなので樹氷を見てみたい方はなるべく早く見に行くことをおすすめします。

去年以来きゅんパスのおかげで気軽に東北に旅できるようになり、東北の魅力に気付くことができました。来年以降も毎年恒例のきっぷになることを願います。今度は冬以外の季節の東北旅行も行ってみたくなりました。