２０２４お盆休み温泉旅行その３（五箇山荘～白川郷～帰宅）

2024/08/09 - 2024/08/13

お盆休みの後半は、五箇山荘で２泊。この五箇山荘という宿は、国民宿舎の温泉宿である。
そもそも、国民宿舎とは？休暇村とは違うのか？
調べてみたよ、Wikipediaで。自然公園や国民保養温泉地等の自然環境に優れた休養地に建てられた宿泊施設ないし休憩施設である。日本国民の健全なレクリエーションと健康の増進を図り、国民の誰もが低廉でしかも快適に利用出来ることを目的として１９５６（昭和31）年に制度化。
地方公共団体が設置、運営（一部は外部委託）する公営のものと、一般社団法人国民宿舎協会が国民宿舎として適当な一般旅館や宿坊、山小屋等を指定する民営のものがあるそうだ。

という事で、この宿を拠点に観光客が押し寄せる白川郷へ行ってみる。
昨日訪れた合掌造りの集落とは、少し離れた場所にある。
ここ１～２年は、円安で外国人観光客が大挙して押し寄せているが、この白川郷も例外ではない。
この旅行記を作成している２０２５年２月は、近年稀にみる大雪で日本海側を中心に大雪となっているが、それでも観光客が大勢訪れている。

エリア 白川郷(岐阜)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

本日のお宿は、五箇山荘という国民宿舎。
宿舎て、なんか古臭いというか民宿に毛が生えた程度の、大した事ないイメージだけど、なかなか立派な建物だ。

五箇山温泉 国民宿舎 五箇山荘 宿・ホテル

場所が場所だけに、高層建物のリゾートホテルといえる建物ではないが。

舗装はされているが、結構な山道を登ってきた。

宿の前ですら勾配がきつく、道幅も狭い。

今更文句を言っても始まらないので、チェックインしますよ。

少しばかり時間が早過ぎたので、チェックインまで待機。

国民宿舎の所為かは分からないが、豪華な造りでもなく、スペースも特別広くない印象。
かと言って狭い訳でもない。

土産の売店も広くなく、土産物コーナーという程度。

ロビーから浴場の入り口が見えるのは、止むを得ないですかね。
贅沢言うなら、もっとお金を出して豪華なホテルへ泊れ、て事だよね。

いざ部屋へ。
部屋は２階というか３階というか。
ロビー棟と宿泊棟が分かれていて、地形の所為もあると思うがスキップフロアになっている。
予約した部屋は、洋室のツインベッドルーム。
２人掛けのソファーもあるし、ベッドとカウンターデスクの間も人が行き来するのに支障はない。

２日目に泊った民宿の小さなお蕎麦屋さんよりは広い。

洗面は省スペースだね。

トイレはウォシュレット。

部屋の窓からの眺めは、マウンテンビュー。

山、山、山。
下に見える屋根は、ロビー棟。

一般の住居に交じって合掌造りの建物が点在する。

いつもの様に温泉に入る。
この温泉は、新日本百名山「人形山」の麓から湧き出た五箇山温泉なんだそうだ。
この温泉はすごく良かったのだが、大変な目に合い辛い思いをしたが、その話は後ほど。
さて、いつもお楽しみの夕食。
ビュッフェではなく、会席料理だ。

以前は、会席料理は嫌いな物があったりするし、基本的に洋食の方が好きなのでビュッフェが良かった。
しかし最近は、年をとったせいもありバカ食いできなくなったので、会席料理でも十分満腹になる。
どうしても食べたくない物は、奥さんに渡す。

途中で天婦羅が出てくる。
写ってはいないが、五箇山豆腐も出された。
この五箇山豆腐は、五箇山の澄んだ水と地場の大豆を使用し、縄で縛っても形くずれしないのが特長。
「寝るときに枕にした」とか「つまづいて生爪をはがした」など、五箇山豆腐の堅さを比喩する話が多くあるそうだ。
いくら硬くても、さすがに躓いて生爪はがさないだろ。

食後のデザートは、見た目がちょっと変わったフルーツゼリー。
でも美味しい。
料理は、全体的に美味しくて、満足。

ちょうど食事が終わり、一息ついた頃合いにロビーでイベントが行われた。
この五箇山の地域に古くから伝わる民謡と踊りが披露される。

板ささらという楽器を使い、舞うように踊る。
この板ささらは、人間の煩悩と同じ１０８枚のヒノキの板を束ねて作られている。
南砺市五箇山地方に伝わる民謡「こきりこ節」。農作業の間に行われた田楽や田踊りなどから派生したと伝えられ、日本で最も古い民謡といわれている。
学校の音楽の教科書に取り入れられ、全国的にも広く知られるようになったとの事だが、自分は全く知らない。しかも比較的近い愛知県出身なのだが記憶に無い。
ところが驚く事に、函館出身の奥さんが小学校の教科書に載っていて、授業で歌った事があると。
「まどのサンサもデデレコデン」という歌詞に記憶があり、「この地方の歌とは知らなかった」と感激していた。

この踊り手の方は、なんとホテルの従業員で、こきりこ節の保存会メンバーでもあり、地元小学校や祭りごとの際に踊りを披露するそうだ。

２回目の温泉に入り、体を冷ましてから就寝。
そして２日目の朝。
朝食は、もちろんブッフェではない。
自宅での朝食は、毎日コーヒーとパンなのでこれぞ日本の朝食というのも、たまにはいいかも。

今日の観光目的は、やはり白川郷。
取り敢えず有名な観光地だからね。

集落に近い駐車場が満車のため、遠い駐車場へ誘導された。
そして無料送迎バスでピストン輸送される。

どこへ連れていかれるのかと思い心配になったが、せせらぎ公園駐車場とこの場所の寺尾臨時駐車場を往復運行している。

シャトルバスには５分も乗らず、集落側の発着場に到着。

シャトルバスはひっきりなしに往復している。
こりゃ観光客で混むなあ。
しかし今日も暑い。日向に立っていると汗が噴き出す。

到着した近くに喫茶、お食事、お土産の建物。
これは本来の合掌造りを利用したのか、お店用に建てたのかは分からないが、集落にはこの合掌造りがいくつも建っているのだろう。

お食事処 合掌 グルメ・レストラン

ここも合掌造りだ。
蕎麦も食べたいのだが、昼にはまだ早い。

手打ちそば処そば道場 グルメ・レストラン

ざる蕎麦、たぬき蕎麦が１０００円。観光地価格なのか安いのか判断が迷うところだが、手打ちなので美味いのかもしれない。

何処へ行けば良いのか分からなかったので、周りをぐるりと見渡すと大勢が橋を渡っているので、取り敢えず行ってみようか。

であい橋 名所・史跡

川原にも降りられるようだ。

橋を渡りきると、こんなデッカイ石に「であい橋」と彫られていた。
そうか、１０７ｍもあるのか。幅が１.５ｍ～４ｍてずいぶん差があるなあ。
平成５年７月に竣工か。もう３０年以上前に作られたのだな。

とにかく暑いのよ。
空気が澄んでるから、余計に直射日光が刺さる。

皆お土産を買っているのかと思いきや、日影に避難してるだけかよ。

放水銃だってさ、必要かもね。
何年か前に火事があって合掌造りの建物が焼けたよなあ。
２０１９年１１月４日の１４時２０分頃、村営「せせらぎ公園」の駐車場にある物置小屋と配電設備小屋が火災。
また、２０２２年２月１０日には、集落で唯一の宿泊温泉施設「白川郷の湯」が火事。３時間後に沈下したが、焼け跡から８６歳の創業者の遺体が発見されるという痛ましい出来事があった。

気を取り直して、猛暑の中を進む。
インバウンドで、外国人観光客がとても多い。

へー、人力車もあるのか。
しかし、俥夫（しゃふ）もこの暑さは辛いだろうな。

所々にポツンと新しい現代風の屋根の建物が見えるが、それ以外は合掌造り。

へ～こんな所に民宿が。

合掌造り民宿 幸ヱ門 宿・ホテル

まさしく里山の風景と言っても良いのではないだろうか。

そうかと思えば、こんな現代の建物があり、モータースて必要不可欠だけど、場違い感がある。

モータースでぜんざい？。
しかも、このクソ暑いのに。

絵に描いたような青い空。
気持ちいいけど、本当に暑い。熱中症になりそう。
そして、人の多さには驚く。

集落景観の保存に努めているそうだ。

この長蛇の列は何かと思ったら、飛騨牛にぎり処だって、有名なのかな。

こちらは何の建物でしょうか。

美然（びねん）ゆめろむ館。
なんでしょう、アートに関係してるかも。

美然 ゆめろむ館 名所・史跡

こちらは神田家。

敷地も広く、建物も大きい。

ありゃあ、有料ですか。

この集落全体が世界遺産なんだね。

ここも有名らしい和田家。

国指定重要文化財 和田家 名所・史跡

和田家も国指定の重要文化財。

中に入って見学できるが、４００円。
色々メンテに費用がかかるのだろう。

「どぶろくきんつば」て何？
当店にしかないんだって。

こだわりの白川郷土産めめんこ グルメ・レストラン

焼ききんつばで、白川郷名物なんだ。
写真でなんとなくイメージが沸く。ゆべしのような見た目。

こっちは、どぶろく風ソフトクリーム。
お、説明が書いてある。
地酒を混ぜてあり、アルコール分０.７％以下。飲酒運転にはならないそううだ。
ソフトクリームにポン菓子とお酒の粉がかかっている。

今藤商店 グルメ・レストラン

ソフトクリームの種類は他にも多数あるが、ここはやはり定番のどぶろくソフトでしょ。

う～ん・・・言う程どぶろくの味は濃くない。
ほんのり微かにするかなあ、という程度。そりゃそうだ、濃いと酔っぱらっちゃうよな。

汗はダラダラと流れるし、歩き疲れたので少し早いけど昼食。
実は、もっと前に店を探して、この店に当たりをつけておいたのだ。
２階の外壁に、大きな看板が。「しらおぎ」という店名だ。

しらおぎ グルメ・レストラン

店の前で少し待てとの事だったので、なんとなく建物を見ていると、屋根に水がかけられていた。
鉄板の屋根が熱くなるので、散水して冷やしているのだろう。

トタン屋根は、もしかすると雪が積もった時に雪を滑り易くして、雪降ろしの手間を軽減しているのかな？。
或いは、冬場はお湯を流して屋根に積もった雪を溶かすのかも。

この建物も純木造だった。
冷水が用意されているのは、非常に有難い。

カツの料理が多い。
かつカレー、かつ丼は定番。そして岐阜は愛知県に近いので、味噌かつ丼もある。

味噌を使った料理もある。

うどん、蕎麦もある。
しかし、かつカレーうどんは初めて見たなあ。でも旨そうだ。

アルコールもあるよ。
冷たい生ビールをグッと飲みたいところだが、車を運転しなければ。

注文は、スマホから。今どきだねえ。
でも、白川郷は年配の観光客も多いので、スマホ率が低いと思うけど。

ほっこりするような絵が飾ってあったり。

じゃ～ん、やっぱり味噌かつ丼を注文。

奥さんは、普通にもりそば。

白川郷は、十分堪能したし、暑さでバテたので宿に戻る。
国民宿舎だからでもないだろうが、皇室アルバムが置いてあり誰でも見られる。
昭和天皇在位５０周年記念版。

五箇山温泉 国民宿舎 五箇山荘 宿・ホテル

ほー、常陸宮両殿下もご宿泊されたのか。
その時に使われた御膳が展示されている。平成５年２月７日・８日。

本日のお楽しみ、夕食のおしながき。
令和６年８月１２日　五箇山荘　料理長の署名押印がある。

なかなかの料理。

うわー、こりゃ参ったな。岩魚の塩焼き。
あまり好きじゃないけど、せっかくだから無理して食べよう。

美味しく戴きました。満腹です。

風呂は温泉で、内湯も露天も良かった。
料理も美味しかった。
国民宿舎、侮れないな。
ただ、夏場だけだと思うが、露天風呂に虻がブンブン飛んでいて、１０か所以上刺されてしまった。
虻の姿形は知っていたが、一般的に刺されると言う表現をしていたので、蜂のように針で刺すと思っていた。
ところが、刺すのではなく「噛む」が正解だと初めて知ったのだ。
露天風呂で湯に出たり入ったりしている時に、追い払っていたが知らない内に噛まれたようだ。
痒くて痒くて、自宅へ帰ってから痒み止めを塗りまくっていたが、それでも１カ月近く痒みが治まらなかった。背中や臀部はもちろん脛、太もも、内股まで。
噛まれても瞬間的には痛く痒くもないから、分からないのだ。
痒みが治まった後は、噛まれた箇所が茶色というかドドメ色になり、もう本当に大変な思いをした。
流石に現在は、色も消え、痒みも無いが、皆さん十分注意して下され。

４泊５日のお盆休み温泉旅行の最終日。
痒い所をボリボリしながら、国民宿舎五箇山荘を出発。
奥さんが日本海経由で帰りたいというので、福井方面に向かってスタート。
東海北陸自動車道を通り、１時間２０分程走った有磯海ＳＡで休憩。

有磯海サービスエリア （下り線） 道の駅

ここから家まで給油せずに帰りたいので、満タンに。
高いよ高い。
特に自分の車はハイオク仕様だから２０８円／Ｌだよ、勘弁してよ。
さすがに２００円超えは泣く。

更に１時間３０分ほど走り、昼食を食べるために米山ＳＡでストップ。
岐阜の五箇山荘から福井県、富山県を通り、ここは新潟県だ。

米山サービスエリア 道の駅

ここで食べようか。

やっぱりこうなるよね、好きな物を注文しちゃうよなあ。
ネギトロまぐろ丼。

奥さんは、珍しく穴子重。

昼食を食べ終えて外に出てみる。
遠くに佐渡が見えるはず？

関東人は、日本海はなかなか見る機会がない。

旅行期間中は、一滴も雨が降らず最高の天気に恵まれた。

いいねえ、この青い海と空。

後ろを振り向けば、赤いツツジだろうか。海と対照的だ。

先に見えるのは、佐渡？いや、恋人岬かな。

遠くに薄っすらと見えるのが佐渡島でしょ。
さて、ノンビリもしていられない。
まだまだ先は長い。ガンガン走らないと自宅に着くのは夜になってしまう。
まだ３００ｋｍ以上あるから、３時間はかかる。
頑張って帰ろう。
自宅に帰った後も、まだ５日間も休みがあるので、ゆっくりできる。