美酒佳肴　冬の新潟旅その3　路線バスで巡る新潟グルメと観光編

2025/01/31 - 2025/02/01

　冬の旅行はだいたい寒い方に行く我が家ですが、今年選んだのは新潟県。以前より伺いたいと思っていた蓬平（よもぎひら）温泉、和泉屋さんに宿泊するのが目的。料理が美味しいと評判ですが、冬ならではの雪景色や雪見の露天風呂も楽しみです。そして翌日は新潟のビジホに宿泊し、旨い酒と新潟グルメを堪能しようという計画です。

　その3。路線バスで巡る新潟グルメと観光編。2日目。宿のバスで長岡駅に送って頂き、信越本線で新潟駅へ。昼食はタレカツ丼発祥の店へ。白山神社、白山公園を観光した後、万代島美術館へ。「谷川俊太郎　絵本★百貨店」鑑賞後ホテルにチェックイン。夕食は人気の居酒屋五郎さんへ。3日目、にぎり米で朝食を済ませ今代司酒造で酒蔵見学。興味深いお話を伺う事ができました。

エリア 新潟市(新潟)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

宿のバスで長岡駅まで送って頂きました。

長岡駅 駅

信越本線　長岡駅10時38分発に乗車。

JR信越本線 乗り物

ローカル線なのでのんびりと雪景色を見ながら移動。

JR信越本線 乗り物

新潟駅には11時55分着。

新潟駅 駅

まずはランチを食べに行きましょう。
新潟交通　萬代橋ライン　青山・西部営業所行き　新潟駅バス停12時07分発に乗車。古町バス停で下車。

路線バス（新潟交通） 乗り物

バス停から歩いて5分ほど。向かったのはタレカツ丼発祥の店として有名なとんかつ太郎。

とんかつ太郎 グルメ・レストラン

相方はミニヒレカツ丼。
旅館の朝食を食べて移動しただけなので、小さいサイズがあるのが有難い。

とんかつ太郎 グルメ・レストラン

3枚カツ丼。
サクっと香ばしく、甘辛のタレもなかなか。肉もやわらかで美味しかったです。

とんかつ太郎 グルメ・レストラン

食後、近場の観光へ。西堀通りを歩きます。写真で見て分かるように、道路に全く雪は無し。新潟は山沿いに雪は降るけど海沿いには降らないのかなと、翌週の大雪のニュースを見るまでは思っていました。

次に向かったのは白山神社。新潟の総鎮守と言われている神社です。

新潟総鎮守 白山神社 寺・神社・教会

主祭神は菊理媛大神、伊邪那岐命、伊邪那美命の三柱。菊理媛大神は別名を、白山比咩（しらやまひめ）大神と言い、加賀の霊峰白山頂上に祀られている女神さまで、 この神様を勧請して新潟の地に祀ったもの。

新潟総鎮守 白山神社 寺・神社・教会

手水舎には見事な花手水。

新潟総鎮守 白山神社 寺・神社・教会

隋神門を潜ると、

新潟総鎮守 白山神社 寺・神社・教会

立派な本殿。心を落ち着けて参拝。

新潟総鎮守 白山神社 寺・神社・教会

白山神社の天井画は菊理媛（くくりひめ）さまの菊と百花の王様ぼたんが描かれています。これは素晴らしいですね。

新潟総鎮守 白山神社 寺・神社・教会

お隣にある白山公園を散策。16世紀頃には6つの中州があり、徐々に上流からの土砂が堆積し陸地化。明治5年、新潟県令（のちの県知事）に着任した楠本正隆が公園の整備を進めてできたのが白山公園です。

白山公園 公園・植物園

はす池。雪景色を期待していましたが、全く雪は無し。

白山公園 公園・植物園

園内にある忠犬タマ公の像。昭和9年、刈田さんが雪崩で遭難した時、飼い犬であったタマ公が救いだし、昭和11年にも雪崩れの下敷きになった3名を救い出したそう。新潟では有名なのかな。

白山公園 公園・植物園

白山公園を後にして、最寄りのバス停（市役所前）13時32分発に乗車。万代シティバス停で下車。佐渡汽船線に乗り換えたいのですがバス停が分からず。電光掲示板を見て交差点の向こうへ。

路線バス（新潟交通） 乗り物

佐渡汽船線　新潟日報メディアシップバス停13時57分発に乗り換え。

路線バス（新潟交通） 乗り物

朱鷺メッセバス停で下車。朱鷺メッセの万代島ビルディングへ。

新潟県立万代島美術館 美術館・博物館

新潟県立万代島美術館へ。こちらで開催中の「谷川俊太郎　絵本★百貨店」を鑑賞。

新潟県立万代島美術館 美術館・博物館

「おならのうた」
いもくって ぶ　　すかして へ　　わらって ぴ ・・・

新潟県立万代島美術館 美術館・博物館

「ここはおうち」
絵はjunaidaさん。

新潟県立万代島美術館 美術館・博物館

自由に絵本が読めるスペースも。

新潟県立万代島美術館 美術館・博物館

谷川俊太郎さん独特の味わいのある朗読を聞きながら、壁に描かれた絵を見ながら部屋を一周。

他にも映像と朗読で読み聞かせをするような作品もあり楽しめました。

新潟県立万代島美術館 美術館・博物館

続いて同じビルの31階にあるBefcoばかうけ展望室へ。

Befcoばかうけ展望室 名所・史跡

西側からは日本海。もうちょっと天気が良ければ良かったのですが…。

Befcoばかうけ展望室 名所・史跡

北側には信濃川の河口を眺めることができます。

これで予定していたところは全て周れたので、宿に向かいましょう。

Befcoばかうけ展望室 名所・史跡

佐渡汽船線　朱鷺メッセバス停15時24分発に乗車。万代シティバス停で下車。

路線バス（新潟交通） 乗り物

バス停から歩いて3～4分、本日の宿、アパホテル新潟駅前大通に到着。

アパホテル＆リゾート 新潟駅前大通 宿・ホテル

部屋は禁煙ダブルのお部屋。直予約、平日泊、素泊まりで＠3550円×2＝7100円と大変リーズナブル。

アパホテル＆リゾート 新潟駅前大通 宿・ホテル

コンパクトなトイレとユニットバス。
一休みしたらお風呂へ。

アパホテル＆リゾート 新潟駅前大通 宿・ホテル

「玄要の湯」と名付けられた大浴場。準天然光明石温泉（人工温泉）というらしいです。浴槽はものすごく大きく、そこに2～3人しか入ってなくて快適。小さいながらも露天風呂もあります。

アパホテル＆リゾート 新潟駅前大通 宿・ホテル

夕食はホテルから徒歩2分の場所にある五郎万代店へ。1ケ月ほど前に予約しました。

五郎 万代店 グルメ・レストラン

まずは生ビールで乾杯。お通しは里芋味噌和えと蟹汁。
注文したのは佐渡産ずわい蟹甲羅詰め、お刺身7品盛り合わせ（二人分）。

五郎 万代店 グルメ・レストラン

お刺身が豪華で、南蛮海老、鯵、鰆、平目、本まぐろ、鰤、のどぐろ。のどぐろは皮目を炙ってあり香ばしい、脂の乗りも良くこれは格別でした。

五郎 万代店 グルメ・レストラン

相方は日本酒の五郎を追加注文。

五郎 万代店 グルメ・レストラン

天恵菇（てんけいこ）のホイル焼き　女池菜のお浸し
鮭の酒びたし　ぬかいわし焼き

天恵菇はブランドの椎茸ですが、身がしまっていて歯ごたえも抜群。香りも良くこんな美味しい椎茸は初めて。女池菜（小松菜の仲間）も初めて食べますが、クセもなく食べ易い。酒びたしはもっと硬いイメージでしたが、ソフトでそのままでもいけます。
お腹一杯になり〆まで行きつかず。ですが新潟ならではのものを頂けて大満足。

五郎 万代店 グルメ・レストラン

翌朝。ホテルに荷物を預けチェックアウト。徒歩1分の場所にあるにぎり米さんへ。開店と同時に入店。

にぎり米 新潟駅前店 グルメ・レストラン

注文したのは神楽南蛮味噌と大根菜炒めのお握り。今流行りのあまり握らないお握りなので、ふわっふわでほろほろと崩れやすい。

にぎり米 新潟駅前店 グルメ・レストラン

相方はとうがらし昆布と鮭山椒。
どちらも美味しく、朝はこれぐらいで十分。

にぎり米 新潟駅前店 グルメ・レストラン

朝食後に歩いて向かったのは今代司酒造。今代司という名前は元来「今の時代を司る」という意味ですが、「今の時代に合った酒の楽しみ方を創造する」という解釈で酒造りをしている酒蔵です。

今代司酒造 名所・史跡

事前に9時からの酒蔵見学を申し込み済。結構人が集まってきました。

今代司酒造 名所・史跡

売店で受付を済ませると、全員集まったようで時間より早く案内が始まりました。
昔この辺りには小さな酒蔵や味噌蔵が何軒もあったそう。現在は今代司酒造だけになったそうです。2006年からアルコール添加を一切行わない全量純米仕込みに切り替えました。

今代司酒造 名所・史跡

吹き抜けになったこの建物は創業当時に建てられたもの。うちは小さな酒蔵でという話の流れで、大きな朝日酒造は「白亜の御殿」みたいな酒蔵と表現されたのがちょっと可笑しかった。さすがに一昨日行きましたとは言えなかったな。

今代司酒造 名所・史跡

1899年からの「本蔵」。中には入れませんが入口からずらりと並ぶ酒樽を見る事ができます。

今代司酒造 名所・史跡

次に最も新しい平和蔵へ。ここでは木樽で仕込んでいるお酒も。

今代司酒造 名所・史跡

発酵の完了した醪（もろみ）を酒袋に詰め、圧力をかけながら搾り、酒と酒粕に分離する機械。機械から酒粕（板粕）と取り出す写真。
樽は設計図通り作っても数ミリ違うと容量が変わるので、完成後実際に水を入れて計るそう。その数字が書かれています。これは神戸製鋼の子会社製。

今代司酒造 名所・史跡

昔のポスター、法被（はっぴ）、焼印など。
左下は1本の日本酒がどれくらいの米の量でできるか酒瓶に入れ並べられています。左端の純米大吟醸だと玄米では倍の量必要で、右端の純米酒との差は歴然。
色々と勉強になり面白かったです。

今代司酒造 名所・史跡

最後はお楽しみの試飲。有料もありますが、時間もないので無料の試飲だけ。ノンアルコール2本、日本酒1本あり左から「佐渡の海洋深層水でつくったあまざけ」、「麹・乳酸発酵甘酒 もと」、「ブラック今代司 極辛口 純米酒」。甘酒はしっかり糀の風味がして優しい甘さ。もとは酸味が新鮮。ブラック今代司は辛口でキレのある日本酒でした。

今代司酒造 名所・史跡

今代司酒造を後にして、歩いていくと交差点の向こうにバス停を発見。次に向かう万代シティに行くようなのでここで待つことに。

路線バス（新潟交通） 乗り物

新潟交通　京王団地線　沼垂白山バス停10時13分発に乗車。

路線バス（新潟交通） 乗り物

終点の万代シティバス停で下車。歩いて向かったのは佐渡廻転寿司、弁慶万代シティ店。昨夕、テイクアウトでお寿司を注文しておりました。

佐渡廻転寿司 弁慶 万代シティ店 グルメ・レストラン

お寿司を受け取りアパホテルまで歩き預けていた荷物をピックアップ。そのまま歩いて新潟駅へ。

アパホテル＆リゾート 新潟駅前大通 宿・ホテル

新潟みやげでお土産を購入。

上越新幹線　とき316号　新潟駅11時25分発に乗車。

上越新幹線 乗り物

12時過ぎに新幹線車内でテイクアウトしたお寿司を頂きました。二人共、佐渡（特上）の握り。

大トロ、中トロ、アオリイカ、ずわい蟹、雲丹、イクラと超豪華。鮑もコリコリで旨かったです。
東京駅には13時28分着。無事帰路に就きました。

お土産は今代司酒造で購入した定番ミニセット（天然水仕込み純米酒と純米吟醸）と乳酸発酵甘酒・もと。

相方が同僚用に購入した新之助を使ったお米クッキー。

今回の旅は宿の食事や居酒屋などで頂いたものも全て美味しかった。そして対照的な二つの酒蔵を見学できたのも非常に興味深い経験になりました。もうこの年になると量は飲めないので試飲や飲み比べするのが丁度いい加減。色々な日本酒を飲めたのも楽しく、いい旅になりました。