2023/02/08 - 2023/02/11
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無人(muto)さん
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冬になると北海道に行きたくなる。2023年は釧路湿原と知床などの道東へ行った。
釧路のタンチョウとオホーツク海の流氷は是非見てみたかった。折しも知人の旅行家の方がナショナル ジオグラフィック(National Geographic、略称: ナショジオ)の方を案内して道東に旅行したとのことで、いろいろな情報をFBに掲載されていた。その情報を元に具体的な計画を立てることができた。
以下、旅程概要
第1日:釧路着 阿寒国際ツルセンター
第2日:釧路湿原カヌーツアー、SL釧路湿原号撮影
第3日:音羽橋でのタンチョウ撮影 知床へ移動
第4日:流氷ツアー
第5日:野付半島、納沙布岬
第6日:摩周湖スノーシューツアー 帰京
なお、道東①と②の2編にわけて掲載することにした。これはその②
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
第3日に音羽橋と鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリでタンチョウを、二本松展望地でSL釧路湿原号を見た後、知床へ向かった。途中の道道13号中標津標茶線はきれいな雪景色の中のドライブだったが、国道335号の峯浜パーキングからのこの景色! 絶対ワーォとなるやつ。
海岸沿いの景色を楽しみながら羅臼へ向かっていると市街地の手前1kmのところで羅臼国後展望塔という看板が見えた。まだ午後3時くらいで明るかったので行ってみることにした。 -
登ってみると絶景。羅臼港まで漂着している流氷が見えた。青と白のコントラストが美しい。遙かに国後島も見えている。
羅臼国後展望塔 名所・史跡
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港の海面は波一つなく鏡面状態。上下反転してみると黄色い船は海面に映った方が実物に見えるくらいだ。
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展望台の真下の様子。もう一度言いたい青と白のコントラストがきれいだ。
この展望台にはテレビのレポーターとカメラがいて流氷の漂着の様子を撮っていた。流氷接岸関連のニュースだと思うが。気象庁の定義では、流氷初日が「視界外の海域から漂流してきた流氷が、視界内の海面で初めて見られた日。」、流氷接岸初日が「流氷が接岸、または定着氷と接着して沿岸水路が無くなり船舶が航行できなくなった最初の日」だそうだ。羅臼における流氷初日(海上保安庁確認)は2月7日とのことなので、当日2月8日は見え始めたばかりだったということになる。接岸初日とされたかどうかはネットで調べても結局わからなかった。
この後はこの日の宿、知床サライへ。 -
知床ネイチャークルーズの「流氷&バードウォッチングB 早朝便」に参加。集合時間5時。ホントに早朝。もちろん朝飯前。
前日展望台から見えた漁港のふ頭での集合。宿から徒歩で10分ほどのふ頭。乗船待ち時間も乗船してからもずっと寒いなかで待つ。点下7℃くらいだったらしく音羽橋の撮影の時のマイナス15℃よりは8度程度高いけれど同じように完全防備の出で立ちでなければ凍えてしまうというレベルに変わりはない。
1時間くらいは待っただろうか、そして、薄暗い中出港した。知床ネイチャークルーズ 乗り物
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羅臼港から30分ほど進むと流氷の端についた。昨日展望台から見たときはほとんど接岸していたけど、この日はこれだけ陸地から離れていたのだ。その流氷の端に観光客を乗せたクルーズ船が数隻来ている。そして鳥たちもちゃんといる。
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朝日を拝むクルーズだったけど...
日の出時刻の6時30分を過ぎても曇りで雪も舞っていた。国後島の山の横で雲がぼんやりとしたオレンジ色に染まっただけで、きれいな日の出は見えなかった。この写真、フラッシュを使えば雪がよく見えるのだろうが、暗い中、鳥がいる前でのフラッシュははばかられた。 -
明るくなってからフラッシュを使ってみた一枚。白い雪がぽわんとしていて幻想的。水面に影が映るほど穏やかな海面。静謐な感じの一枚。
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エヴァグリーン号は流氷を押し分けて進んでいく。
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お出迎え \(^O^)/
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この船から投げられた餌魚をくわえている。
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迫力あったやつ。
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8時近くになると船首を回して港へ戻る。後の方では他の船をその周りの鳥たちが見えていた。
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陸の方を見ると雲が少しだけ薄くなってきてるかなという印象だった。
ぽつんと浮かんでいる流氷にも鳥たちが乗っているのがいかにもこの場所らしい風景。 -
下船前には機材片付けなどもあり操船室が見えるところにいたところ、「今日は港の中の氷が一番やっかいだった」とか言っているのが聞こえた。前日展望台から見た堤防内に入っていた流氷が全部離れていってはいなかったのだろう。
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本日乗っていたエヴァグリーン号。ありがとう!
流氷ツアークルーズを終えると宿へ戻り朝食。9時頃になっていたけど、宿の方で早朝流氷クルーズの終了に合わせた時間にもゆとりを持って朝食が食べられるように配慮してあるようだ。 -
窓の外にオホーツク海を見ながらビュフェスタイルの朝食を楽しむ。凄く贅沢に思える。
ところで、この知床サライは西遊観光という旅行会社が経営しているゲストハウス。羅臼にはあまり宿がなく、ましてやベッドに寝られるホテルはほとんどない。ということで外国人にも泊まってもらえるところをという想いでつくられたようだ。確かに外国人のゲストも何組か見かけた。
朝食の後は、もう一度行くかもしれないと思っていた流氷ツアーは行かないことにきめ、ランチの調達など時々出歩く感じでほとんどは部屋に籠もりきり。「北の国から 2002 遺言」の舞台になった「純の番屋」もすぐ近くだったが冬期は営業していなくて、以前見たこともあるので今回は特に行こうと思わなかった。昼寝したり、写真の整理をしたりこの旅で一番ゆっくりした時間だった。 -
地元食材を使った夕食もいただいたがとっても美味しかった。この2晩目は和食で定番スタイル。テーブル一杯に山ほど並べられていることもなく、ゆっくりと楽しめた。写真は1晩目の洋食ディナー。
充実の1日だった。知床サライ 宿・ホテル
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この日は、知床を後に野付半島から納沙布岬をドライブし、中標津町養老牛の宿まで行く予定。
早く目覚め外を見ると空が染まっていた。寒いだろうが、朝日を見るためカメラをもって外にでることにした。 -
出港する漁船。 背景は国後島
良い感じ。
これは宿の前から撮ったものだが、朝日を撮るにはちょっと場所を変えてみようと思って、車で移動した。 -
国後島から昇る朝日はきれいだった。
砂浜か磯浜を探していたけれど日の出までに見つけられず、テトラポッドの海岸となった。ちょっと残念。
8時、出発。 -
何度通っても心がときめく道。海岸の切り立った断崖の連なりも迫力がある。国道335号の峯浜パーキングからのこの景色再び。
野付半島は砂嘴(さし)つまり砂でできた地形である。根室海峡の速い海流によって、長い年月にわたり砂や小石の堆積と海水の侵食が繰り返され、釣り針のような独特の形状となっている。
野付半島に入ると道道950号野付風連公園線となる。狭いところでは100mを切るような狭い道が半島の先端付近まで延びている。ただし、冬期は途中までしか行けないようだ。
右に氷結して真っ白な野付湾を、左に真っ青なオホーツク海を見ながら進む。環境ドキュメンタリー番組で見るような光景だ。6kmくらい進むと駐車場がある。ナラワラ展望スペースだ。 -
これが、ナラワラ。
ナラワラとは、ミズナラの原生林が海水の浸食で立ち枯れしたもの。荒涼とした雰囲気だ。 -
根室海峡側には知床半島と国後島が見える。
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行き交う漁船を知床半島をバックに撮ってみた一枚
野付半島では、氷結した真っ白な中で360度写真を撮ってみようと思っていた。そのためにソリで氷上を遠くまで連れて行ってくれるであろう、野付半島ネイチャーセンターの氷平線ソリツアー・トドワラコースを予約していた。ところがついたときにはトドワラ辺りの氷の状況が悪いとのことで催行中止になっていた。トドワラはトドマツが海水浸食によって枯れたもので枯れ木がぽつぽつと立っているそれこそ荒涼感溢れる景色を作り出している...はずだ。見たかったけど代替の「氷下待ち網漁見学コース」に参加することにした。 -
丸い氷平線!
思ってたような写真が撮れて満足。野付半島ネイチャーセンター 美術館・博物館
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待ち網漁の様子。地元の方が実際に獲っているところを見学させてもらうツアー。
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獲れてる! でも、これは少ない方らしい。
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漁で獲れたうち、売り物にならない魚はここに放置していくとのことで、その餌を虎視眈々と狙っているオオワシとオジロワシ。近くには寄ってこないそうだ。
正午頃にはツアーが終了し、納沙布岬へ向かった。 -
野付半島は一本道しかないので来た道を引き返す。
来るときは気付かなかったが、氷上にいくつものテントが張ってある。漁をしているのだろう。 -
カラフルなテントが印象的だったので拡大してもう一枚。
半島を後にして、真っ白な風蓮湖、ワシの餌付け地の入り口などを通り過ぎる。森の中を通るときは何度もワシに遭遇した。様々な自然の様子を楽しめるドライブだった。
そして2時半ころに納沙布岬に到着。 -
納沙布岬に来たことの証明。ほとんど人がいない。
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流氷は来ていなかったが、氷が浮いている。
奥に見えるのは北方四島の一つである歯舞群島。近い。 -
望郷の岬公園の前にある岩塊。陸側に氷がついていて海側と差があり面白い。陸側からの波しぶきが凍っているんだろうと思う。
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「四島のかけ橋」という北方領土返還を祈るゲートとしてつくられたモニュメント。真ん中には「祈りの火」が燃えている。
この納沙布岬エリア全体が観光地であるとともに、北方領土返還を願う運動の地であるようだ。
そんなことを思いながら、3時前には中標津の宿に向かって出発した。3時間近くかかりそうなので、着くのは6時頃の予想。できれば、花咲の方を回って行きたかったのだが断念した。もう少し早く出発すれば良かったが、後悔先に立たず。 -
途中で撮った一本の木。特別な場所ではないけれど、真っ白な大地、淡いピンクの空、その中にいる一本の木。撮りたくなるんだよなぁ。
そして、この日の宿「湯宿だいいち」には予想通り6時頃に到着。ここでのお目当てはシマフクロウ。スタッフが管内の案内をしてくれたとき、シマフクロウはロビー横のギャラリーのようになっているところの窓の外に来ること、その頃は夕方7時頃に来ていることを教えてくれた。来たら連絡してくれるということだったので、荷物を持って部屋へ行った。荷ほどきをしていると早くも連絡が来た。カメラを持って急いで降りていった。(ロビーから遠い...)ロビーの中程まで来たときに、大きな鳥が飛び立つのが見えた。残念ながら撮れなかった(涙
見てた人たちが「大きかったねぇ」とか「あまり長くいなかったねぇ」言っていた。 -
窓の外に置いてある止まり木。来るときは必ずここだそうだ。餌の関係らしい。一晩に2回来るらしいという情報も聞いていたので、夕食の後7時半ころから真夜中まで粘ってみたが、とうとう来なかった。ロビーに置いてある来訪記録によるとその頃は夕方と朝方に来ることが多いようだった。翌朝、朝食の際に素直に信じて朝風呂のついでに見に来たらいたというご夫妻の話を聞いて、ネット情報より現地の生の情報を信じるべきだったと反省した。ここでも後悔先に立たずだった。
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代わりに?来てたキタキツネ。11時過ぎだった。
この写真を撮っていて設定が難しいって認識。シマフクロウが来たときに備えていたSS 1/3000くらいでは暗すぎてシャッターがおりない。もしくは ISOがめちゃでかくなる。この写真は、ISO6400, SS 1/800にして撮ってみた一枚だがもう少しどうにかならないかとは思う程度の撮れ方だった。 -
正面から睨んだあと、平然と去って行った。
この「湯宿だいいち」は温泉地養老牛にぽつりと建つ温泉宿で、温泉街をなしているわけではない。山と渓流に囲まれていて自然を楽しめるところのようだ。この時は夕方遅めに到着して、翌朝も早かったので周囲の散策などを楽しむ予定にしなかったけれど、もう少しゆっくりとすることも有りだろうと思えるところ。
温泉風呂は気持ち良かったし、食事は普通だったが、夕食の品数、量が多くて食べきれなかった。量や質を選択できるようになっていればと思う。 -
この旅の最終日は、摩周湖の周囲でスノーシューツアーに参加した後、午後8時頃のANA便に乗る時間までゆっくりとドライブして風景を楽しむという計画を立てていた。
スノーシューツアーはMatatabi というツアー催行者にお願いした。森田さんというガイドの方がやっている会社のようだ。ツアーの時の服装チェック、シューの履き方など丁寧に教えてくれて、散策中も常に参加者に気を配っていらっしゃって頼れるガイドさんだった。なお、釧路湿原でのカヌーの時ドライスーツを着るツアーの方が断然お薦めで、釧路の平岩さん以外にも若干だけどドライスーツ着用しているところがあると書いたけれどMatatabiさんもその一つ。森田さんもドライスーツ絶対派。下流で行ったのならこちらの源流ツアーも行ってみませんかと誘ってくれた。今回は無理だけど次があればと思う。また、この旅の計画の元になった知人の旅行家の方が前月に参加されたカヌーツアーも森田さんのところだったらしく、この世界は広くないなぁと思ったりした。
URL= https://winter-snowshoe.matatabi-trip.com/
9時半の摩周湖第1展望台集合だったので、スムーズに行けば宿から40分程度で着くだろうと思ったが余裕を見て1時間以上前に出発した。結果的には大正解。カーナビに目的地を入力して行ったのだが、全く違う場所へ案内されてまいった。宿を出てしばらくするとしきりに道路脇に出ている案内板と違う方向に誘導しようとする。変だなと思っていたが行き着いたところはどこかの牧場だった。Google Mapで見てみると全然違うところとわかり再出発。道路は雪深くて4WD借りていて良かった。そんなことがあったけど時間前には集合場所に到着できてOK。
森田さんと合流し、もう一組のご夫婦も来て参加者が揃ったのでシューを履いて出発! -
駐車場脇の斜面の道なき道を森田さんについて登っていくとすぐにこんな光景が見られる。霧氷の背景には薄く雲がかかった摩周湖―いい感じ
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写真の右上に見えるのが第1展望台。カルデラ南側の内側は北斜面になるので影になる時間が多いからだろうか正面に見える斜面より雪のつきが多いように見える。
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森田さんから「この木はなんだ」と問題。ダケカンバと答えられてちょっと嬉しかった。
このツアーは摩周湖第一展望台をスタートして冬景色を満喫しながら、摩周湖の外輪をテクテクゆっくりとスノーシュー体験をするというものだが、展望台からは見られないアングルで摩周湖を展望できるし、スノーシューで歩くという非日常の体験も楽しい。改めてスノーシューは使えると思ったので、帰宅後、簡易型のものを購入して翌2024年の道北の旅で使った。(笑 -
ツアーが終了して展望台に行ってみた証拠写真
この展望台からの景色もツアー中に劣らず素晴らしい。 -
少し雲が晴れてきたように思った。
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霧氷はずいぶん溶けていた。
その後、屈斜路湖へ向かった。美幌峠と砂湯を見てみたいと思っていた。ところが屈斜路湖沿いの和琴半島を過ぎた辺りから雪が強くなってきた。そのまま美幌峠に行っても何も見えない公算が高かったので引き返し、砂湯へ。 -
情報通りのハクチョウたち。暖かい浜辺と凍っていないところに沢山いる。ここでは久しぶりに多くの観光客がいた。ツアーバスがいたのでちょうど時間的に被ったのだろうと思う。
湖の真ん中の方を見ると白い筋が入っている。諏訪湖で言う「御神渡り(おみわたり)」だと思う。 -
砂場から離れて筋の端に近いところまで行ってみた。高さはさほどなく10cmくらいか。
対岸、美幌峠の方は霞がかかったような状態。雪が降っているのだろうと思う。
これで屈斜路湖を後にした。 -
この頃天気が良くなっていたので、もう一度摩周湖に立ち寄り。霧氷こそなくなっていたが青い空のもと澄んだ景色を見ることができた。この写真は第1展望台から撮った3枚の写真をパノラマ風に繋げてみたもの。繋げるなら現地でそれように撮っておくべきだったのだろうが、雰囲気がわかるので掲載写真に含めた。。
後は鶴居・伊藤タンチョウセンターにちょっとだけ立ち寄って空港に向かった。着いたのは6時頃で8時の便に余裕でまにあった。空港入り口の交差点で逆車線に入りそうになってちょっとドキドキ。片側2車線で中央分離帯があるのだが、中央分離帯に雪が積もっていて入るべき方向を間違えそうになったのだ。車は少なく、すぐに気づけたこともあって事なきを得た。暗くなっていたのでもっと注意すべきだったと反省。
この旅最後の空港でそれまで食べる機会がなかった海鮮丼を食べることができ、ニコニコで締めくくることができた。
この旅で思ったこと
・冬の北海道はイイ!
・旅のプロからの情報で自分では考えつかない体験ができた
(カヌーツアー、流氷撮影クルーズ、シマフクロウなど)
・レンズの手入れを怠るな(ゴミが付きすぎて消去に時間がかかったw)
・また行きたい!!!
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