2024/07/25 - 2024/07/25
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norijiroさん
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今回の旅、後半の山場はグランドキャニオンである。既述のとおり、卒業旅行でツアーを断念させられた妻のリターンマッチだ。飛行機からの遊覧を予定していたというそれとは違い、今回は陸路でじっくりとグランドキャニオンを楽しむことにした。カジノで小銭をすっただのなんだのというさもしい根性を、大自然で浄化したいものである。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
グランドキャニオンツアーの朝は早い。異常に早い。集合はなんと朝の4時である。ホテルのカジノには、こんな時間にもかかわらずギャンブルに興じるイケない大人たちが多数いたが、さすがに外を歩いている人はあまりいない。
パリ ラスベガス ホテル
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集合場所は向かいのホテル・ベラッジオ。イタリアをテーマにした大人のリゾートというコンセプトだそうで、悔しいことにわれわれのパリスより高級なことは明白である。
ベラージオ ホテル ホテル
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なぜこんな早朝から出発するのか。それはグランドキャニオンが遠いからである。ラスベガスはグランドキャニオン観光の拠点の一つではあるものの、両地点は東京と大阪ほど離れている。これを日帰りのバスツアーで行こうというのだから、強行軍もむべなるかな。
日本でいえば、夜も明けきらぬ東京を出発し、京都で清水の舞台から街を一望し、大阪で道頓堀を練り歩き、帰途のついでに琵琶湖畔に立ってまた東京に戻る、というような日帰りバスツアーであり、どう考えても地獄といえる。なお、本ツアーの料金は4人で約24万8,000円(時価)。日本語ツアーのため少々割高で、この旅で最大の出費である。 -
というわけで、ツアーのマイクロバスは強行軍上等の猛者11名を乗せ、一路グランドキャニオンへと向かった。道すがら、ドライバー兼ガイドさんは色々と説明をしてくれるのだが、早朝のためか出発早々に参加者のほぼ全員は深い眠りにつく。
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砂漠のハイウエイを延々と走り、アリゾナ州のキングマンという町で最初の休憩に入る。ラスベガスのあるネバダ州とアリゾナ州には時差があり、時間が1時間進んだ。このあたりからは、あのルート66に相当する道となる。
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ハイウエイ沿いにはあちこちに給油所に併設されたドライブインがあり、たいていこのようなセルフのホットドッグ製造機が置かれていた。運転しながらでも片手で食べられるので重宝するのだろうか。
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さらに進むと、こちらもルート66沿いの町として発展したウイリアムズがある。現在はグランド・キャニオン国立公園の南の入口となっており、観光列車が発着しているという。
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ルート66全面推しの街並み。アメリカ流の古い宿場町といった感じで、これはこれでなかなか風情がある。
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ラスベガスを出発して5時間、ようやくグランド・キャニオン国立公園内でもっとも有名なビューポイントの一つ、「マーサー・ポイント」へ到着した。長かったぜ。
マーサポイント 国立公園
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全米が感動する絶景。地球の年輪のような赤みがかった崖の連なる光景に目を奪われる。来る前はもっと山深い感じ、つまり地面から出っ張った山々の間にできている谷なのかと思っていたが、実際は違った。大平原の一部が唐突にぼこぼこと凹んでいる感じで、巨大な大地の裂け目である。そのため、遠くからはまったく見えず、本当に谷の際まで近寄らないと見えない。
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有名な日の出鑑賞スポットでもあるらしいのだが、それを見るには午前0時ごろにラスベガスを出ないといけないだろう。さすがにそれはつらいと思われ、今回のツアーを申し込んだVELTRAでも、さすがに日の出を見る日帰りツアーは存在しなかった。大人しく1泊ツアーに申し込んだほうがよい。
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続いてもう一か所、グランドキャニオンの東端に位置する「デザートビュー」へ。1932年に建てられた展望塔がある。
デザートビュー 山・渓谷
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こちらも圧巻の光景。マーサー・ポイントほど谷は深くないが、その分、谷底を流れるコロラド川がよく見えた。
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ありがちな構図。長男はもう中学3年生になり、顔つきもすっかり大人化してしまったため、残念ながら身バレ防止で顔出しNGと相成った。
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本ツアーはとにかく時間がない。朝4時に出発しておいて時間がないというのもなんだが、移動時間も距離も長すぎるため、割と時間に追われるツアーなのである。わざわざ降りて食事をする時間などないため、昼食は車中でお弁当が配布された。日本語ツアーだけあって、どのような手段で調達したのか、由緒正しき和食である。バーガーとドッグとパンダ責めですっかり忘れていた日本の味を思い出した。ラスベガスの一角で、このような郷愁誘うお弁当が調製されていたとは。
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車窓から見える風景は延々と不毛の砂漠。このあたりは先住民・ナバホ族の居留地として自治領となっている。その範囲はアリゾナ・ユタ・ニューメキシコの3州にまたがり居留地としては国内最大、面積は7.1万平方キローメトルもあり、東北地方より広い。
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赤茶けた砂と岩が広がる砂漠へ到着。Googe Mapの航空写真で見ると、アメリカ国内でもこの一帯だけが特に赤茶けていることがわかる。
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ラスベガス周辺の灌木や草がちらほらしている砂漠より、このあたりのほうが砂漠として格上な気がする。一般的にイメージする砂漠に近い。ただ、あまりにも暑い。砂漠を感じさせるじりじりとした暑さで、しかも日光を遮るものがなにもない。風もない。オーブンのなかって、こんな感じだろうな、と思う。
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そんなシン・砂漠のなかにあるのが、アンテロープキャニオンである。アンテロープキャニオンは赤い砂岩でできた小さな渓谷で、アッパーとロウワーの2か所がある。今回訪れたのはロウワーのほうで、先住民の言葉で「螺旋の岩石アーチ」を意味する「ハスデトワジ」とも呼ばれている。
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ちょうど太陽が高い位置にある日中だったため、渓谷の奥底にまで日光がよく入り、美しい陰影をつくりだしていた。いくつかツアーはあったのだが、ちょうどお昼辺りにここを訪れるツアーを選んでよかった。
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複雑にからみあう曲線。岩でできているとは思えない。
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上流で降った雨が鉄砲水となってごく狭い場所に集中して流れることで、柔らかい砂岩が削られてこのような壁面となる。縞模様な水が流れた跡であり、雨のたびにその姿は変わっていくらしい。
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優雅な質感がたまらない。暑さも忘れ、たっぷりと堪能した。午前中のグランドキャニオンとあわせて、妻の積年の夢は確実にかなえられたことだろう。
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アンテロープキャニオンを離れると少し雲が出てきて、多少暑さが和らぐ。が、雲からはあふれんばかりの太陽光が放射されており、この雲が消えたらどうなるか、考えたくもない。
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続いてホースシュー・ベンドとへとやってきた。こちらも暑い。そのうえ、ここは駐車場から現地までが離れていて、歩いて15分くらいかかる。辺り一面空き地なのだから、もっと近くに駐車場を作れたと思うが。そのような苛烈な環境のために水の飲用が励行されている。1人1本、2人だと2本、3人だと3本。当たり前ではないか。
ホースシュー ベンド 山・渓谷
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ようやくたどり着いたホースシュー・ベンド。川が馬の蹄鉄(ホースシュー)の形に蛇行していることからその名がつけられた。マーサー・ポイントなどよりも崖と川が間近に見下ろせ、こちらも負けず劣らず素晴らしい景色である。こうなるとできるだけ近寄って見たいのが人情であるが、やはりというべきか、近寄りすぎて転落する観光客が後を絶たなかった。崖下は300メートル、つまりあべのハルカスほどの高さがあるため、落ちたら確実にあの世行きである。そこで2018年に柵ができたようだが、その命綱の柵もごく一部分にしかないため、そのほかの部分からは容易に落ちることができる。なかなかスリリングだ。
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帰りがけにちょっとユタ州に入り、パウエル湖を見学。グランドキャニオンを流れるコロラド川を堰き止めてできたダム湖で、人造湖としては全米で2番目の大きさとなっている。遠くカリフォルニア州にも電力を供給しているという。意外と水量が少ない。季節による変動がるのだろうか。
ワウィープ オーバールック 自然・景勝地
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パウエル湖を発ち、3州をまたにかけたこのツアーもあとは帰るだけとなった。当たり前だが、来た時間の分がそのまま帰りもかかるという事実に愕然とする。
帰りの楽しみは車窓からの風景くらいしかないが、砂漠の崖にはくっきりと縞模様の地層が見えていて面白い。 -
なにかのポスターにでも使えそうな日没。
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帰りも5時間の長距離移動。ようやく遠くにラスベガスの明かりが見えてきた。
この旅も残すところ、実質的にあと2日。18時間にも及んだ長旅の疲れを癒すため、あとはダラダラと過ごしたい。
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この旅行記へのコメント (2)
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- さとこさん 2025/01/03 07:01:04
- 強行軍
- のりじろうさん、こんにちわ!
今私はニュージーランドを旅行中です。旦那の運転で道中に日記を拝見させていただきました。日帰りツアー衝撃のお値段ですねぇ。私が訪れたのはもう10年以上前ですが、変わらぬ絶景ですね。
大谷メインでこちらのグランドサークルは1日に凝縮させるプランにはビックリでしたが素敵な家族旅行!!
全部読ませてもらいまーす。
- norijiroさん からの返信 2025/01/07 19:36:29
- Re: 強行軍
- あけましておめでとうございます。
ニュージーランドはいかがでしたでしょうか。
わが家はアメリカの疲れを癒すべく、
ベトナム最後の秘境という島にて年越しを敢行しました。
秘境のはずが、
なぜかイタリア風の巨大なゴーストタウンが建設されていて、
なかなか趣深い情景でしたが。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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