2024/07/19 - 2024/07/20
944位(同エリア4180件中)
norijiroさん
- norijiroさんTOP
- 旅行記136冊
- クチコミ2件
- Q&A回答0件
- 178,013アクセス
- フォロワー19人
ブランク明け2弾目の旅はアメリカである。今回も長男のリクエストで、早い話が「大谷を見たい」とのことであった。私はこの道30余年のパ・リーグファンであるため、日本時代の大谷さんなら球場でも見た。当時は対戦チームの一選手という認識でしかなかったが、今や球界のレジェンドである。ここいらで直接見に行くというのも悪くないプランだ。
しかし。この旅をすべて大谷さんに捧げてしまってよいものなのか。なにせ相手はスポーツ選手である。突然のけがや休養などで観戦当日に欠場ということは十分にありうるし、試合自体が中止になることだってないとは言い切れない。何かもうひとイベント作って、万が一大谷さんを見られなかった時の保険としたいところではある。
ロサンゼルスから近く、もう一つの旅の目玉になりそうなところ……。そこで候補となったのがグランドキャニオンであった。全然ロサンゼルスから近くはないが、当地には少なからぬ因縁がある。その昔、妻が卒業旅行でラスベガスからグランドキャニオンに行こうとした際、年に数日しかないレベルの荒天で断念させられたという暗い過去があるのだ。空からグランドキャニオンを眺めるというなかなか豪勢な企画であったようだが、実態は融通の利かない安ツアー。明らかに決行は無理そうなのに朝4時台にラスベガスの空港に強制連行され、そしてわざわざ空港で中止を宣告されたという。飛行機欠航のニュースがあるたびに高確率でこの話を蒸し返すので、なんとかこのトラウマを払拭できないか。
ということで、ロサンゼルスとラスベガス、そしてグランドキャニオンという旅程で、2015年以来のアメリカ本土へ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2024年は大谷の夏、アメリカの夏、と安請け合いしたものの、飛行機代がとんでもないことになっている。直行便のうち、HISで一番安かったシンガポール航空でも4人で80万円超。日系だと当たり前に夢の100万オーバーである。一昔前ならビジネスクラスで大名旅行でもできそうな価格で、いくらなんでも高すぎる。いつからこんな世の中になってしまったのか。とはいえ他に選択肢もないので、泣く泣くシンガポール航空で予約を取った。大谷さん……あんた、金のかかる男だよ。
-
ロサンゼルスまでの所要時間は約10時間。機内食は日本積み込みだと思われるので、残念ながらシンガポール感はまるでない。また海南鶏飯を食べたいなあ。
-
相変わらず大渋滞のアメリカ入国審査。ただ、審査自体は簡略化されているようで、昔のように指紋を採られることもなく、入国スタンプもいつの間にか省略されていた。大統領が変わったら、また厳しくなったりするのだろうか。
-
海外に到着して最初の買い物では、まず水を調達することが多い気がする。すぐに空港からホテルに直行するとはいえ、no waterはさすがに心細い。というわけで今回もその例にならって空港の売店で水を買おうとすると、目に飛び込んできたのがこの価格表。最上段が水(16oz=473mL)で、なんと3.99ドルもする。当日のレート(1ドル158円)だと約630円! 正気か? 1人1本買えばそれだけで2,500円以上がふっ飛んで行く。
-
仕方ないのでしぶしぶ買った水がこれである。こんな立派な金属容器でなくてもよいのだが。価格は空港内で厳に統制されているようで、これより安い店というのは存在しない。共産主義のような真似をしやがって。自由の国ではなかったのか。間違えて喫茶店で買った右の細長いの(532mL)は1,100円くらいした。出発前に老親が路銀の足しにとくれたお小遣いは、水代で尽きてしまうことだろう。
なお、空港内には無料の給水コーナーがあって、現地人を含む大勢の空港利用客が持参の水筒に水を補充していた。アメリカ人だって売店の水は高いと思っているのだ。ただ、この無料水は工業用水のような風味で、とてもおススメできる代物ではない。 -
タクシーの乗り場がわかりづらかったが、たまたま駐車場にきたタクシーに乗車できた。乗り場の看板はあちこちにちょびちょびとあるのだが、車はあまり現れない。本当は空港内のシャトルバスを使って、少し離れた専用乗り場に行くのが正解だったらしい。そこでは大量のタクシーが待機しており、Uberを呼ぶこともできる。9つもターミナルがあるという超巨大な空港のため、さっぱり全容がつかめない。
空港付近は曇り空で、「天気予報と違うな」と思っていたが、ロサンゼルスの市内はイメージどおりの快晴。その理由は翌日判明する。 -
ロサンゼルスの宿はこちら、ハリウッド・セレブリティ・ホテル。その名とは裏腹に、とても庶民的でフレンドリーな宿である。本当のセレブは自分のことをセレブと言ったりしないだろうから、あくまでも心意気、といったところだろうか。部屋にキッチンもあるので自炊も可能である。ただ、ホテルの立地はセレブ級と言っても差し支えない。ハリウッドの中心、アカデミー賞授賞式の会場として知られるドルビーシアターの真裏で、徒歩1分で授賞式に駆けつけられる。意外にも静かで環境も悪くない。
ハリウッド セレブリティ ホテル ホテル
-
ロサンゼルスの治安に関しては相当の悪評を聞いていた。youtubeとかで調べれば、地獄の果てのようなとんでもない映像がいくらでも出てくる。が、結論からいうと、治安はそれほど悪くなかった。活気があり、雰囲気も明るい。COVID-19のパンデミックで治安が悪化したという話だったが、急速に改善してきているのかもしれない。
-
治安状況によってはホテルに引きこもっていようと思っていたが、どうやらその心配はなさそうだ。遠慮なく外に出る。ドルビーシアター併設のショッピングモールから、あの有名な「ハリウッドサイン」が見えるということで、目を凝らしてあるはずの方向を探してみる。街中から見ると結構小さい。
オーベーション ハリウッド ショッピングセンター
-
ハリウッド名物の「ウォーク・オブ・フェーム」。映画、テレビ、音楽、ラジオ、舞台の各分野で活躍した人物が、歩道上の星型プレートに名を刻まれている。現在、その数は2,600を超えるという。
ウォーク オブ フェーム 散歩・街歩き
-
ハリウッド映画はあまり詳しくないのだが、私でも知っている人(=相当の有名人)の星があると、「おお、あった!」となかなか感動する。面白い。
-
次期大統領閣下も「テレビ枠」にて登場。当時はあの銃撃事件からまだ1週間だったが、路上の露天では早くも、例の星条旗をバックに拳を掲げた写真をデザインしたTシャツや帽子がお土産として売られていた。こうなるなら買っておけばよかった。日本で着て歩くのは相当の勇気がいるが。
-
映画の都の中心にそびえるドルビーシアター。外観は飾りっ気もなく、シンプルでモダンな感じ。2001年のオープンで、コンサートやミュージカルなどが上演されている。
ドルビー シアター 劇場・ホール・ショー
-
劇場前の柱には、各年度のアカデミー作品賞に輝いたタイトルが紹介されていた。
-
ドルビーシアターのすぐ隣には、こちらも有名な1927年オープンのチャイニーズシアターがある。建設した興行師のシド・グローマンは友人からアジア旅行の話を聞き新劇場のインスピレーションがわいたそうで、このような中国風の寺院を模したデザインになったという。当時は海外の情報も多くないだろうから、非日常としての劇場の意匠として、今以上に人目を引いたことだろう。昔のファミコンゲームで見たようなデザインだ。
TCLチャイニーズシアター 劇場・ホール・ショー
-
劇場前の広場には、200人以上のスターの手形・足型が残されている。本人がいるわけではないが、スターが身近に感じられる町である。
-
夕食はローカルハンバーガーチェーンの「イン・アンド・アウト・バーガー(イネナウトバーガー)」へとやってきた。大谷選手のお気に入りということで、日本でも割と知名度がある。
インアンドアウトバーガー (ハリウッド店) ファーストフード
-
やはり相当な人気店で、店内は客でごったがえし、厨房もスタッフでごったがえしている。作り置きはせずに、すべて注文を受けてから作るそう。
-
まず気になるのはお値段である。水1本が630円なら、バーガーで5,000円とられても高いと文句はいえない。ということで、恐るおそるメニューをみると、チーズバーガー・ポテト・飲み物(炭酸飲料メインの飲み放題)のセットがなんと8.65ドル(約1,370円)! これは安い。これでも値上げされたというが、いまのアメリカで、本当にこの値段でいいんでしょうか? ファストフード店なのでチップもいらいないし。
写真のとおり野菜も多めで、素材を生かしたシンプルかつマイルドな感じに仕上がっている。変にゴテゴテしておらず、ホッとする味だ。いわゆるアメリカンサイズのように巨大ではないので、その点でもとても食べやすい。毎食イネナウトでもいける、という気はする。帰国後、「もう一度食べたい」と思わせた店のひとつだ。 -
食後はぶらぶらと散歩しながら帰る。看板がいかにもアメリカ、ハリウッドという感じで趣深い。道すがらみつけたスーパーで水をみると、なんとなんと、1本99セント!! 日本の自販機と変わらないではないか。そう、空港や街中の売店(300〜400円くらい)はバカ高いが、スーパーは安いのである。重さを厭わず1ダースを爆買いし、これで明日からの水に不安がなくなった。スーパー万歳!
-
翌朝。この日はカルフォルニア有数のビーチタウンとして知られているサンタモニカへと出かけることにした。
-
ロサンゼルスの公共交通機関は「地下鉄よりバスのほうが安全」という情報をもとに、サンタモニカへはバスで向かった。万全を期すなら観光客向けの「ホップオン・ホップオフバス」があるのだが、これが一家で1日19,000円と高い。交通機関というより、アトラクションという扱いなのだろう。公営バスなら1回1.75ドル、さらに1日5ドルを超えるとそれ以上の料金は請求されず実質乗り放題ということで、当然ながらこちらをチョイス。ハリウッドから直通ではないが、1回乗り換えれば行けるようである。バスのカードは地下鉄入り口の券売機で買えた。
-
バスでの所要時間は約1時間強。ロサンゼルスは快晴だったが、海に近づくと急に雲が出てきて、肝心のサンタモニカは曇天であった。調べてみると、これは雲ではなく靄(もや)であるらしい。このあたりの海上の空気は、沿岸を流れる寒流のカリフォルニア海流でキンキンに冷やされている。陸上の暖かい空気が沿岸部でこの冷たい空気に触れることで、靄は割と頻繁に発生するようだ。歩いていると、瞬間ごとに冷たい空気と暖かい空気の流れが切り替わったり、体の上半身と下半身で感じる温度がまったく違ったりと、なにやら不思議な感覚である。前日の空港の天気も、この靄が正体であった。
サンタモニカビーチ ビーチ
-
まずは1909年に建造されたという木造の桟橋「サンタモニカ・ピア」へとやってきた。店やレストランだけでなく、遊園地まで桟橋のうえにある。
サンタモニカピア 観光名所
-
早めの昼食ということで、桟橋入口の「ババガンプ・シュリンプ」へ。映画「フォレスト・ガンプ」をテーマにしたシーフードレストランで、世界的にチェーン展開もしている。なんと東京・後楽園にあることを後から知った。目の前を100回以上は通っているはずなのに気づかなかったなあ。映画ははるか昔に見た気がする。トム・ハンクス扮する主人公ガンプは、アメリカ各地をとにかくよく走っていた。
ババガンプシュリンプ (サンタモニカ店) シーフード
-
卓上に「RUN」と「STOP」の2枚のプレートがあり、「STOP」にすると店員さんが来てくれる。これも映画のなかのネタであるらしい。ただまあ、そこは鷹揚なアメリカなので、「STOP」にしても店員さんがまったく気付かなかったりと、コンセプトと現実のズレはままある。
-
ボリューム感あふれるアメリカらしい一品。メニューにはご丁寧にカロリー表示もあるので、そのあたりもぜひご留意のほどを。
-
味付けは結構スパイシー。アメリカ南部料理とのこと。
映画が公開されたのはもう30年も前で続編が作られたわけでもないのに、いまだこうして人気があるのがすごい。帰国したら見返してみたい。 -
食後、腹ごなしにぶらぶらしていると、突如として靄が晴れはじめた。ものの5分程度であっという間に晴天に。風向きなのか、それとも気温なのか、理由は不明だがあっという間に晴れ渡る様は圧巻である。
-
桟橋のうえの遊園地。観覧車は世界で唯一、太陽光発電で稼働しているらしい。
パシフィック パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
アメリカポップカルチャーの象徴とされるルート66の終点がここ。道路の名称としてのルート66自体は1985年に廃止されているが、旧沿線のあちこちでこんな看板を見かけることになる。
-
カルフォルニアらしいシービュー。海沿いの太陽はまぶしく空気はカラッと爽やかで、どこかの国のジメッとした不快指数満点の夏とは大違い。私の好きなアメリカの音楽グループ・オフスプリングに「Cruising California」という曲があって(このあたりの風景がMVで使われていた気がする)、「California - don’t you wish that you could come Cause we’re never going home Till the summer’s all gone」と歌っているのだが、まさにそういう気分。まだ来たばかりだけど、帰りたくないなあ。
-
続いてサンタモニカの街中へ。
-
ショッピングストリートとして有名なサード・ストリート・プロムナード。ドジャースの直営店もあり、グッズを物色した。これまでハリウッドの街中を含めて日本人をほとんど、というかまったく見かけなかったが、なぜかドジャースの店にはたくさんの日本人がいた。普段はどこにいるのだろうか。
サードストリート プロムナード 散歩・街歩き
-
サンタモニカの次は、ホテルに戻る途中にあるビバリーヒルズへ。セレブ気分を味わいたい。
ビバリー ガーデンズ パーク 広場・公園
-
徒歩のためあまり遠くまでは行けないので、幹線道路に近いあたりの豪邸街を見学。本当の大豪邸はかなり奥まったところにあるようで、このあたりは中小豪邸、あるいは豪邸見習いといった感じだが、それでも日本のわが陋屋よりはるかにはるかに立派であることは言うまでもない。庭で犬を放し飼いにしている家が多く、一歩でも不法侵入しようもなら、即座に噛まれる未来が想像できる。
-
続いてビバリーヒルズを代表する繁華街のロデオドライブをぶらぶら。高級ブランドの店が立ち並んでいる。もちろん買わずに見ているだけ。
ロデオ ドライブ 散歩・街歩き
-
ロデオドライブの突き当たりにある「ビバリーウィルシャー フォーシーズンズ・ホテル」は、映画「プリティ・ウーマン」の舞台として有名。わがハリウッドのセレブホテルも悪くないのだが、こんなところにも泊まってみたいなあ。ただ、夏のハイシーズンは1泊20万円以上するらしいので、宿泊代はまったくプリティじゃない。
ビバリーウィルシャー ア フォーシーズンズ ホテル ホテル
-
本日の夕食はホットドックの有名店「ピンクス」へ。もともとは路上の屋台から始まったようで、店内にはその頃の写真もあった。
ピンクスホットドッグ ファーストフード
-
多くの著名人がお忍びで訪れることで知られ、あのマイケル・ジャクソンもご来店。日本のきゃりーぱみゅぱみゅの写真がマイケルと並んで飾られているのがすごい。
-
名物のチリドックほか。若干クセがある大人の味なので、まあ、一度食べればいっか、という感じでもある。ボリュームは満点で、1本で十分にお腹ぱんぱんになった。
-
食後、道路をわたる配達ロボ?を発見。治安が本当に悪ければ、こんなのは生きて戻れないと思う。
明日はロサンゼルスダウンタウンへと繰り出す。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2024年一家でアメリカの旅
-
2024年一家でアメリカの旅(1) C'mon, baby アメリカ!
2024/07/19~
ロサンゼルス
-
2024年一家でアメリカの旅(2) La La Land!
2024/07/21~
ロサンゼルス
-
2024年一家でアメリカの旅(3) It’s Sho-Time!
2024/07/22~
ロサンゼルス
-
2024年一家でアメリカの旅(4) Let's make big money!
2024/07/23~
ラスベガス (ネバダ州)
-
2024年一家でアメリカの旅(5) Grand, Grander, Grandest!
2024/07/25~
グランドキャニオン周辺
-
2024年一家でアメリカの旅(6) American Dream!
2024/07/26~
ロサンゼルス
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
ハリウッド セレブリティ ホテル
3.46
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
ロサンゼルス(アメリカ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2024年一家でアメリカの旅
0
42