2023/03/19 - 2023/03/19
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やまたまさん
この旅行記スケジュールを元に
徳川家康本人の遺言に従い葬られたのが、晩年の大御所時代を過ごした駿府の地(現静岡市)にある久能山東照宮です。
全国には多くの東照宮がありますが、ここが東照宮創祀の地となります。
境内には江戸時代初期に造営された建物が、ほぼ当時の姿のまま残っており貴重です。
境内をめぐると家康の人となりにも出会える、そんな久能山東照宮の見どころと歴史を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
静岡駅から久能山へ向かいます。
久能山山上にある東照宮ですが、実は車では直接行けない場所となります。
久能山東照宮へのアクセス方法は2つ
その1)車、もしくはバスで久能山下へアクセス。表参道の石段を1,159段登って至る方法。
その2)車、もしくはバスで日本平まで行き、そこからロープウェイで久能山に渡る方法。
この2つです。静岡駅 駅
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う~む。
話のネタ的には是非とも表参道の石段を攻めたいところですが。。。、体力と時間の都合上、今回はロープウェイでのアクセスとしました。
バスはJR静岡駅から、しずてつジャストラインバスの「日本平ロープウェイ行き」に乗り、終点「日本平ロープウェイ」で下車するのが一般的。
ですが。。。実は日本平ホテルまでのシャトルバスというものがある。
無料だしこの方が少し早く着くので、日本平ホテルで喫茶をさせてもらうことにしてこれを利用させて頂いた。(特に事前の予約等は不要)
※利用される方は、日本平ホテルの公式ページで時刻表等確認下さい。 -
シートも観光バス仕様で快適でした。
静岡駅からホテルまでは約40分。途中東静岡駅にも停車します。 -
日本平ホテルに到着です。
日本平ホテル 宿・ホテル
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日本平ホテルは素敵な感じのホテルですね。宿泊料もそれなりにお高めですが。。。
駿河湾を望むテラスラウンジで、コーヒーを頂きました。
雲がなければ駿河湾とともに富士山が望めるようですが、本日は雲で隠れていた。 -
日本平ホテルから日本平ロープウェイの駅は700~800mほど離れているので、少し歩きます。
日本平ロープウェイ 乗り物
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ロープウェイはそこそこ順番待ちがあり、20分くらい並んだかな。
訪問時はNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送中だったから、その集客効果もあったのかな? -
こちらは帰りに駅舎の2階レストランの「はなあおい」に寄って、食事した際の写真です。
看板メニューの大御所御膳を頂きましたが、結構ボリュームもあってオススメです。
日本平まで上がってしまうと食事処があまり無いので、こちらのレストランの利用も一考かと思います。 -
そして綺麗なピカピカのゴンドラが到着。
ドアには金色の三つ葉葵紋が輝く、大名籠をイメージしたデザインが恰好良い!
2019年末に30年振りの入替えがおこなわれ、一新されたものとのこと。
では久能山駅への約5分間の空中散歩へ、大名気分で出発! -
ゴンドラはガラス面が多く、とても見通しが良いです。
久能山周囲の山肌は切り立った断崖絶壁で、谷は深い。 -
歴史好きなら久能山駅への到着直後に注目したいのが、ホーム脇のこちらの石垣。
戦国時代、久能山には武田信玄が築いた久能城がありました。こちらはそのニノ丸の石垣跡なんだそうだ。
久能山の歴史をたどると、平安時代には久能寺が開創され寺院として発展しました。
戦国時代になると、武田信玄が小田原北条氏・徳川氏への備えの拠点とする山城、久能城を築城します。
武田氏の滅亡後は駿河国一帯が徳川氏の領有地となり、久能山も徳川氏のものとなります。
そして、元和2年(1616年)、大御所だった徳川家康が駿府城にて死去し、家康の遺言により御尊骸が久能山に埋葬されました。 -
2代将軍・秀忠が本殿等諸建造物の造営を命じ、久能城を廃して久能山東照宮が創建され今に至ります。
こちらでは参拝するには拝観料が発生します。東照宮入口で拝観料を払って境内へ。
山の上らしいコンパクトな感じの参道が続きます。
石段の先に大きくて立派な楼門が現れると、東照宮に来たな~という実感が湧きます。久能山東照宮 寺・神社・教会
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イチオシ
久能山東照宮は、幸運なことに第二次世界大戦中にも空襲の被害を受けませんでした。
それゆえ、江戸時代の建築物がほぼ当時の姿のままが残っているんですね。境内の建物をめぐるのが楽しみですわ。
「楼門」も元和3年(1617年)建造の江戸時代初期の建造物で、重要文化財に指定されています。 -
久能山東照宮には、徳川家康が東照大権現として祀られています。
楼門屋根下の「東照大権現」の扁額は、当時の天皇・後水尾(ごみずのお)天皇の筆によるもの。
そのため勅額御門(ちょくがくごもん)とも呼ばれます。 -
蟇股(かえるまた)にはちょっと愛嬌を感じさせる霊獣がいますが、これは獏(ばく)なんですって。
獏は夢を食べる動物なんていわれますが、古代中国では鉄や銅を食料とする動物なんだとか。
争いの世になると鉄は武器に使われてしまい、獏の食料が無くなってしまう。ゆえに獏が現れる世は平和、ってことを表しているそうです。
う~む、深いな。 -
楼門のたもとには、人としての徳川家康を感じられるスポットがある。
「家康公御手形」が置いてあり、自分の手を重ねて比べたりできます。これは興味深い。
手形は家康公が38歳の時のもので、これにより当時の身長は155~159㎝だったと推定されるとのこと。
手形からも身長からも、天下人は案外小柄だったことが伺えます。
色紙に模写した家康公御手形も頒布されているので、お持ち帰りもできますぞ。 -
楼門を抜けた右手には、カラフルな木組みや文様の色彩が美しい「鼓楼(ころう)」がある。
元々は鐘つき堂(鐘楼)でしたが、明治時代の神仏分離の際に鐘を太鼓に入替えたそうだ。
鐘があるのは寺院、神社で時を知らせるものは太鼓と聞いたことはありました。 -
「神厩(しんきゅう)」では、当初家康公の愛馬が飼われていたそうです。
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愛馬亡き後は、左甚五郎作と伝わる木像の神馬が納められました。
馬の眼球には、当時大変貴重だったギヤマン(ガラス)が使われているとのこと。
細かい部分にもこだわって作られていますね。 -
神厩の隣には、なにやら石の土台と礎石のみが残る空間が。
かつてこちらには、徳川3代将軍家光命による見事な五重塔があったという。
こちらは明治時代に仏教的な諸施として撤去されてしまったのは、実に惜しい。 -
訪問時は”しだれ桜”が、参道に彩りを添えていました。
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久能山東照宮では、12月下旬から早咲きの桜が咲き始めます。
その後は3月中旬から”しだれ桜”、その後”鹽竈(しおがま)桜”・”八重桜”とリレー式に開花が続き、4月中旬まで桜が楽しめるらしいですよ! -
石段の上は玉垣に囲まれた社殿エリアとなり、その入口に構えるのが「唐門」。
煌びやかな色彩で飾られた屋根を持つ、朱色の門です。 -
正面の彫刻。
ぬっと顔だけ突き出ているのは龍ですかね?獅子かな?
青を基調とした極彩色の彫刻が美しい。 -
羽目板の彫刻に描かれていたのは黒松に鳥。
黒松は生命力が強く、長寿と繁栄を象徴する縁起の良い木らしいです。 -
唐獅子は魔除けの役割を持つとのこと。
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イチオシ
唐門を抜けると久能山東照宮の中心的な建造物、「御社殿」がお目見えです。
煌びやかな装飾が施された御社殿は元和3年建立の建物で、国宝指定を受けています。
「権現造(ごんげんづくり)」と呼ばれる社殿様式で、参拝のための「拝殿」、御祭神である家康公を祀る「本殿」、この両殿を「石の間」でつなぎ一体化されています。
権現造はのちに全国の東照宮を始め多くの社殿で用いられましたが、久能山東照宮が最古の東照宮建築であり原型とされています。
ここが原点というわけですね! -
殿の造営は、家康の側近だった大工棟梁の中井大和守正清(なかい やまとのかみ まさきよ)によるもの。
中井大和守正清は、二条城・江戸城・駿府城・名古屋城の天守や御殿、増上寺・知恩院など、そうそうたる建築物の造営を担当しています。
これはなかなか凄い実績ですね。 -
社殿の見どころは、なんといっても建物周囲に施された数々の彫刻。
写真は、昔の中国の政治家である司馬温公(しばおんこう)の子供時代の逸話で、「司馬温公の瓶割り」というもの。
貴重な瓶に落ちた一人の子供を、迷うことなく石で瓶を割って助けたという話がテーマ。命はどのような高価な物よりも大切、と教える教訓だそうだ。 -
中国古代の思想家である孟子・孔子・老子には、終生勉強が大事!のメッセージが込められているとのこと。
-
拝殿の柱から斜めに延びる独特な彫刻は、「籠彫り」と呼ばれるもの。
丸木の外側と内側を掘り、空洞化して透かす技法です。
これは素人目で見ても、超絶技巧の世界を感じますなあ。 -
社殿拝観後は、家康公の墓所である神廟(しんびょう)に向かいます。
その順路の途中に、誰もが立ち止まって見上げるポイントがあるんですね。それがこちら。
本殿の屋根下周りに細かい無数の葵紋があるのですが。。。、この中に一つだけ逆さ葵があるという!これがねぇ、探すのがなかなかムズいんだわ。
「あそこ!」「えっ、どれ?」、聞こえてくる周囲の声にも耳を立てつつ(笑)、しばし、ひたすら探す。 -
あった、あれだ!見つかって良かったわ、ほっ。
未完成部分をあえて残すという逆さ葵には、更なる発展への願いが込められていると伝わります。
間違い探しを楽しむ、といった目的のものでは無かったようですよ(笑)。
そういえば日光東照宮の陽明門にも、逆さ模様の柱が1本だけありましたね。 -
最も高い場所にある神廟へと続く廟所参道。
両脇には家康公に仕えた武将たちの奉納による石灯籠がズラッと並び、厳かな雰囲気です。 -
この辺で振り返ると社殿の全体の様子がわかりやすい。
手前が本殿、右手奥が拝殿側です。 -
石段を上がり切ると、家康公の墓所がある「神廟」エリアに入ります。
社殿の煌びやかなとは対照的に、簡素で厳かな雰囲気です。 -
こちらが家康公の遺骸が埋葬された場所に立つ廟になります。合掌。
石塔は3代将軍家光命によるもので、高さは5.5mで外廻りが8mです。
神廟は家康公の遺命により、西向きに建てられています。
西方面には生誕地である岡崎城があり、その先に大阪、更に先には京の都へ続く方角です。
敷地内には、家康公の御遺訓の掲示がありました。
「人の一生は重荷おもにを負をひて遠き
道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望のぞみおこらば困こん窮きゅうしたる
時を思ひ出いだすべし 堪忍かんにんは無事ぶじ
長久ちょうきゅうの基もとい いかりは敵とおもへ
勝事かつことばかり知しりてまくる事をしら
ざれば害がい其その身みにいたる おのれ
を責せめて人をせむるな 及ばざる
は過すぎたるよりまされり」
幼い頃から人質生活を送った、苦労人だった人ならではの言葉で含蓄があります。 -
神廟右手の楠の大樹は「金の成る木」と呼ばれているとあり、思わず「なになに?」と身を乗り出してしまいました。
これは、家康公が家臣たちに話した遺話に重ねられています。
家康公は自ら「金の成る木」として筆で3本の木を描き、「よろず程のよ木」「志ひふかき(慈悲深き)」「志やうぢ木(正直)]と書き、「これを常々信用すれば必ず富貴が得られよう」といったという。
真面目ですな。。。
家康公という人物は、知るほど実直でストイックな印象が深まってきました。 -
杉の木で作られた「金の成る木」の御朱印を頂いてきました。
お金が成るよう、家康公に習い「正直・よろず程のよ木・慈悲深き」の実践を心掛けたいと思います! -
境内の参拝後、境内の外にある「久能山東照宮博物館」へ。
こちらには家康公の愛用品や、徳川歴代将軍の武器・武具などが多く展示されています。
有料ですが貴重な展示物も多いので、是非立寄りたいスポットです。
武具を代表する展示品は、九州の名工である三池典太作と伝わる家康公愛刀の「三池の刀」です。
家康公の愛用品として特に貴重なのは、洋時計。
江戸初期にこんな精巧な時計が伝来してたんだ、と驚くとともに、愛用の品々には家康公の新し物好きの一面が垣間見れました。
館内は撮影不可でした。久能山東照宮博物館 美術館・博物館
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表参道の石段に向かう道の方を、少し歩いてみます。
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「勘介井戸」は、武田信玄の軍師だった山本勘介が掘ったと伝わる石垣積の井戸跡。
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久能山下から続く石段の出入口にあたる「一ノ門」は、かつて久能城の大手門があった場所。
工事中のようで、景観的には少々残念でした。 -
門の外に出ると。。。おー、これが表参道からの1,159段の石段かあ。
結構皆さん登っていらっしゃいますねえ。 -
イチオシ
穏やかに続く駿河湾が見渡せます。
こんな開放的な景色に出会えるのも、久能山東照宮の魅力の一つだと感じます。
海岸沿いに連なる白い施設は、名産であるイチゴ栽培のビニールハウス。
「久能山石垣いちご」と呼ばれる栽培法は、石の蓄熱で冬でも栽培できるのが特徴だそうです。 -
久能山からロープウェイで再び日本平側へ移動。
日本平駅の近くには、富士山をはじめ駿河湾・静岡市街地など、360度の眺望が望める展望施設「日本平夢テラス」があります。
ガラス張りで開放的な建物が素敵です。
カフェでは日本茶や、日本茶を使った静岡ならではの軽食やスイーツが楽しめます。日本平夢テラス 公園・植物園
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訪問日は生憎の雲で残念でしたが、雲の無い日は裾野を延ばす素晴らしい富士山の雄姿が拝める場所です。
以上、ご覧頂きありがとうございました。
■参考ブログ記事
https://tokitabi.blog/shrine-temple/shizuoka2306-toshogu/
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