２０２４年11月 新西国三十三霊場巡拝、大阪貝塚～河内長野～和歌山日高川町～高野山へ！

2024/11/10 - 2024/11/11

２０２４年１１月１０日～１１日　新西国三十三霊場を巡拝します。
　行程は次のとおりです。
　１０日（日）大阪貝塚の第４番札所龍谷山水間寺～河内長野の第７番天野山
　　　　　　　金剛寺～和歌山日高川町の第５番天音山道成寺を巡拝し、
　　　　　　　休暇村紀州加太に泊まります。
　１１日（月）第６番高野山宝亀院～高野山の壇上伽藍のうち、中門～金堂～
　　　　　　　根本大塔を拝し、金剛峯寺～奥之院に向かいます。

　　表紙は、高野山 金剛峯寺 蟠龍庭

エリア 高野山周辺(和歌山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

２０２４年１１月１０日（日）晴れ　今日は大阪から和歌山の札所を巡拝します。
現在AM７時、阪神高速５号湾岸線 西宮港大橋を走ります。

阪神高速４号/５号湾岸線　大阪 港大橋に入りました。

港大橋 名所・史跡

新西国三十三霊場　第４番札所　龍谷山水間寺に到着です。

龍谷山水間寺門前　厄除橋を渡ります。

本堂と三重塔

水間寺 寺・神社・教会

新西国三十三霊場　第４番札所　龍谷山水間寺　本堂
創建年 天平年間（７２９ー７４９) 開山 行基上人 開基 聖武天皇（勅願）
本尊 聖観世音菩薩　

新西国三十三霊場　第４番札所　龍谷山水間寺　御朱印

水間寺三重塔
　〝 かっては多宝塔で多宝如来を安置した。旧い記録によれば、
　　孝謙天皇が舎利塔を安置したと伝える。
　　天正の兵乱に焼亡したので萬治年間に改めて三層の塔を建て、
　　釈迦仏の像を安置した。
　　井原西鶴の「日本永代蔵」に記載されたモデルの塔と考えられる。
　　現塔は天保５（１８３４）年の再建となる。”
　　　（現地案内によります）

水間寺案内図

河内長野市天野町の新西国三十三霊場第７番札所　天野山金剛寺に到着します。

天野山金剛寺
　紅葉が進んでいます。

天野街道を進みます。

天野街道、天野川沿いのカエデに日が当たって美しい！

天野山金剛寺 楼門（重文）

天野山金剛寺全景図

天野山金剛寺 金堂（重文）
　開基　行基菩薩　中興　阿観僧正　建立　天平年中　本尊　大日如来

天野山金剛寺 寺・神社・教会

新西国三十三霊場第７番札所　天野山金剛寺　五佛堂（重文）
　　本尊　千手観世音菩薩が祀られています。

新西国三十三霊場第７番札所　天野山金剛寺　御朱印

天野山金剛寺　多宝塔（重文）

阪和自動車道で和歌山県に入ってすぐの紀ノ川ＳＡに立ち寄ります。

紀ノ川サービスエリア下り線ショッピングコーナー グルメ・レストラン

花が満開です！

先ずは車中でいただくみかんをゲットします。

現在地は右上です、訪れるのはこの地図にはまだ載っていない下の日高川町です。

日高川町の道成寺門前に到着、車を置きます。

道成寺参道を通り石段を上がります。

天音山道成寺 山門（仁王門）

阿形仁王像

吽形仁王像

新西国三十三霊場第５番札所　天音山道成寺　本堂
　創建　大宝元年（７０１）　開基　義淵僧正　文武天皇勅願　
　本尊　千手観世音　

道成寺本堂 寺・神社・教会

新西国三十三霊場第５番札所　天音山道成寺　御朱印

重文　道成寺縁起（十五世紀、上下二巻、全長２０ｍ）
〝 安珍と清姫は、まず「今昔物語集」などに記録され、十五世紀に絵が
　つくられ「道成寺縁起」としてまとめられました。”
　と案内されています。

「道成寺もの」の一つ
　〝 延長６年（９２８）、道成寺の性格を一変する事件がおこります。
　　福島県白河市から来た修行僧の安珍が、和歌山県田辺市の清姫という
　　女性に６０ｋｍ以上追いかけられ、道成寺の釣鐘に隠れましたが、
　　大蛇に化した清姫に焼き殺されたと言われます。
　　以来、道成寺は釣鐘の無い寺となりましたが、その伝説が、文学、
　　美術、舞踊、映画などあらゆる芸術の分野のテーマとなりました。
　　「道成寺もの」の作品集　
　　は２００以上、舞踊などの上演回数は毎年１００公演を超えます。”
　　と案内されています。
　

日本舞踊　藤間流師範・藤間正憬（当時麗憬）さんが舞った清姫の写真が奉納されています。
かつて親しくさせて頂いた頃を思い出します。ますますのご活躍とご繁栄をお祈り致します。

今日の宿泊は友ヶ島が望める休暇村紀州加太です。

夕食は、葵会席です。

１１月１１日（月）晴れ　部屋から望める手前が地ノ島、向こうが沖ノ島（友ヶ島）、写真では見えませんがその奥が淡路島、沼島です。
今日は高野山に向かいます。

手前が城ケ崎、向こうが加太の港です。かつては幾度か船宿に泊まって鯛釣りに沖に出たものです。また友ヶ島へもこの港から出ました。

レストランから景色を望んで朝からご馳走です。手巻き寿司コーナーで好みの具を注文してその場で握ってもらいます。

快晴の朝です、現在９時少し過ぎたところ、これから高野山に向かいます。

休暇村 紀州加太 宿・ホテル

道の駅かつらぎ西に寄ります。

道の駅 かつらぎ西(下り) 道の駅

国道４８０号を高野山に向かいます。

新西国三十三霊場第６番札所 高野山宝亀院 山門

宝亀院本堂で読経させていただきます。。

新西国三十三霊場第６番札所 高野山宝亀院 御朱印

高野山　霊寶館　駐車場に入庫します。紅葉が素晴らしいです！
　ここから壇上伽藍の一部、そして奥之院へ参拝します。

高野山霊宝館 美術館・博物館

霊寶館の紅葉

中門
　高野山の総門である大門に対して、壇上伽藍の門は中門と呼ばれている。創建は高野山開創期にさかのぼる。当初は結界の意味が強い鳥居状のものであったが、焼失と再建を繰り返しながら五間二階の楼門となった。江戸時代には３回焼失したことが知られており、地中には焼失前の礎石が埋まっている。
　天保１４年（１８４３）焼失後は再建されず、礎石だけが露出した中門跡としてその痕跡を残していたが、平成２７年に厳修された高野山開創　　１２００年記念大法会の特別事業として１７２年ぶりに再建された。なお、正面に配置されている持国・多聞の二天像は文政３年（1820）再建時のものである。　
　　　　　　　　　　　　　　和歌山県教育委員会・総本山金剛峯寺

東を守る持国天　文政３年

北を守る多聞天　文政３年

南を守る増長天
　胸にトンボが付いています、中門再建時に松本明慶仏師が制作。

西を守る広目天
　胸にセミが付いています、中門再建時に松本明慶仏師が制作。

高野山 金堂
　創建年　推定弘仁１０年（８１９）
　本尊　薬師如来像
　再建　昭和７年（１９３２）７度目
　

高野山 根本大塔
　８１６年～８８７年に完成と伝えられています。
　本尊は胎蔵大日如来、周りに金剛界の４仏が取り囲む立体曼荼羅です。　

根本大塔 寺・神社・教会

高野山 根本大塔 立体曼荼羅（資料撮影）

壇上伽藍から金剛峯寺へ歩きます。

高野山 金剛峯寺

高野山 金剛峯寺
　高野山の標高８００ｍの平坦地に、真言宗修行の目的で弘法大師空海が
　開創しました。
　創建年　弘仁7年（816年）

金剛峯寺 寺・神社・教会

高野山 金剛峯寺

高野山 金剛峯寺 御朱印

金剛峯寺庭園

新別殿
　９１畳と７８畳の二間からなり、併せて１６９畳の大広間になります。

弘法大師空海を挟んで向かって右が胎蔵界曼荼羅、左が金剛界曼荼羅そして、その左真言密教の伝法灌頂を授けた空海の師、入唐時の長安の青龍寺、恵果阿闍梨。

恵果阿闍梨坐像

２００７年２月２６日西安（旧長安）を訪れた時に撮影した青龍寺。
　空海は８０４年入唐、この寺で恵果阿闍梨から学び、真言密教の伝法灌頂を受け帰国した。

空海を〝 日中文化交流の先駆 ” と紹介されていました。

金剛峯寺 蟠龍庭（ばんりゅうてい）
　２,３４０㎡、国内で最大級の石庭

金剛峯寺 蟠龍庭

全長１６ｍを超す 襖絵 『断崖図』 日本画家 千住博氏奉納
　

全長２５ｍを超す襖絵 『瀧図』 日本画家 千住博氏奉納

奉納襖絵における千住博の技法

金剛峯寺 台所

二石釜
　〝１個で約７斗（９８ｋｇ）の御飯を炊く事が出来ます。３個で１度に２石（２８０ｋｇ）２,０００人分程の御飯がつくれます。・・・”

金剛峯寺全景

　これから歩いて奥之院へ参ります。

高野山奥之院までの沿道には多くの寺院、食事処などがたちます。

まもなく奥之院への参道入口です。

高野山奥之院一の橋に入ります。

高野山 一の橋 名所・史跡

一の橋から奥之院まで約２ｋｍの間、樹齢数百年、千年を超える杉木立、数多くの戦国武将、皇族、庶民などの供養塔、墓石が続きます。

奥之院へ進みます。

御廟橋から弘法大師御廟の聖域に入ります。以降撮影禁止です。

御廟橋 名所・史跡

弘法大師御廟から戻り、高野山奥之院御朱印をいただきます。

高野山奥之院 御朱印

途中左に折れ紅葉が美しい参道に入って奥之院をあとにします。

高野山最後になりますが、大門に礼拝して山を下ります。
宝永２年（１７０５）再建されました。五間三戸の二階二層門、
高さ２５.１ｍです。

道の駅かつらぎ西に立ち寄ります。

道の駅 かつらぎ西食堂 グルメ・レストラン

京阪奈自動車道から阪神高速4号線に入り、泉大津ＰＡに立ち寄ります。

泉大津パーキングエリア海側 グルメ・レストラン

天保山大観覧車を左に見て家路に就きます。

千住博画伯の襖絵『断崖図』『瀧図』を高野山金剛峯寺で拝観させていただいたことは非常に感慨深いことでした。

天保山大観覧車 名所・史跡