青森・津軽の旅・・世界文化遺産の三内丸山遺跡を訪ねます。

2024/11/02 - 2024/11/02

北海道の6遺跡、三内丸山遺跡を含む北東北3県の11遺跡が、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として、令和3年(2021)に世界文化遺産に登録されています。紀元前1万3千年前から1万年以上に渡って、採集・漁労・狩猟により定住した、縄文時代の人々の生活と精神文化を伝える貴重な文化遺産です。

三内丸山遺跡はその中核で、縄文時代前期～中期（紀元前約3,900～2,200年）の大規模集落跡です。建物跡・住居跡・盛土・直径2ｍの柱穴が６個並ぶ大型掘立柱建物跡などを見ることができます。また土器・石器などに加え骨角器・編物・木製品なども多数出土し、縄文時代の生活の豊かさを今に伝えています。

エリア 青森市内(青森)

三内丸山遺跡の入場ゲートです。

ドウダンツツジが、真っ赤に紅葉しています。

縄文時遊館の中庭です。

「レストラン五千年の星」です。
発掘プレート、縄文うどん、古代米おにぎり、そふと栗夢など、縄文食材の料理・デザートを楽しめます。

青森名物の、ほたてしおらーめん；980円を頂きます。

三内丸山遺跡は、令和3年(2021)に「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録されています。

遺跡エリアから見学します。

三内丸山遺跡のジオラマと案内板です。
三内丸山遺跡は、縄文時代前期～中期（紀元前約3,900～2,200年）の大規模な集落跡です。長期間にわたって定住生活が営まれ、最盛期には300～500人ほどの人が暮らしていました。

「時空トンネル」です。

「環状配石墓」です。
地面に掘られた穴の周囲に、礫を弧状に並べた墓が、約30基見つかっています。

縄文時代の「ムラ」を体験できる場所として、三内丸山遺跡の保存・整備・活用が進められています。

「南盛土」です。

大量の土器や石器、土偶、ヒスイ製の玉などが土と一緒に捨てられ、約1,000年間で丘のようになっていました。

「大型竪穴建物（復元）」です。
集落の集会場や作業場として使われていたようです。

長さ約32m、幅約9.8m、床面積約250㎡あり、竪穴建物としては日本最大のものです。

「大型堀立柱建物跡」です。

6本柱の長方形の建物と考えられ、柱穴は直径・深さとのに約2mで、穴間隔はすべて4.2mでした。

穴の中には直径約1mのクリの柱が残っていました。

大型堀立柱建物が復元されています。
高さは15m、柱間は4.2mの3層の建物です。全国的にも他に類を見ないほど大きな建物でした。

トチノキです。
初夏に白い大きな円錐形になって咲く花や、大きなうちわのような複葉が、特に印象的な樹木です。

トチノキの葉です。
種子をすりつぶして渋を抜き、トチ餅などを作ります。

ミズナラです。
全国各地の山地に自生していますが、とくに寒冷地の森林を代表する樹木です。

ミズナラの葉です。
葉の縁には大きなギザギザがあり、大きなドングリがなります。

「子供の墓（埋設土器）」です。
子供は土器に入れて埋葬されました。これまでに、800基以上が見つかっています。

「北盛土」です。

たくさんの土器や石器が土と一緒に捨てられた場所で、壊れた土器が広がっている様子が見学できます。

「北の谷」です。
捨て場として使われ、水分が多く空気から遮られていたため、木製品や漆器、動物や魚の骨、植物の種子などが残っていました。現在は埋め戻し保存されています。

「大人の墓（土杭墓）」です。

大人は地面に掘られた墓に埋葬されました。
これまでに、約500基見つかっています。

「掘立柱建物（復元）」です。
地面に柱穴を掘り、柱を立てたもので、地面に炉や床などの跡がないことから、高床建物であったと考えられています。

建物内部です。
倉庫等として活用されていたようです。

「大型竪穴建物跡」です。
紀元前約3,500年の遺構で、長さは約15ｍあります。

「竪穴建物（復元）」です。
これまでに、550棟以上が見つかっています。竪穴住居は人々が暮らした家で、6畳～10畳くらいの空間に一家族が暮らしていたと考えられています。

竪穴建物が復元されています。
「土屋根」の竪穴建物です。

地面を掘り込み、柱を組み、カヤで葺い、土で覆っています。

「茅葺屋根」の竪穴建物です。

茅葺のしっかり柱組した建物です。

「樹皮屋根」の竪穴建物です。

細い垂木を組み、その上を樹皮で覆い、中央には炉があります。

縄文時遊館のエントランスです。
右手が総合案内所・チケット売り場です。

「縄文シアター」です。

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の紹介映像です。

三内丸山遺跡の紹介映像です。

「さんまるミュージアム」を見学します。
縄文時代の豊かさを学べます！！

大型掘立柱建物のクリの柱です。

大型板状土偶です。
三内丸山遺跡を代表する土偶で、高さは32cmあります。頭部と胴体が離れて出土しています。

縄文土器です。

ヒスイ製大珠です。

ヘアピンです。

針です。

鹿角製のハンマーです。

出土した縄文土器の展示です。

出土した土偶の展示です。

子供の墓に使われた土器です。

竪穴建物が再現されています。

縄文人のにくらしの様子です。
縄文時代の人々は定住生活を営み、自然と上手に付き合うことで食料に困ることはあまりなく、争いもない平和で穏やかな暮らしをしていました。

縄文時代の衣装です。
衣服は、植物の皮などから採取した繊維を糸状にしてまず布を作ります。それを針と糸で縫い合わせて衣服の形にしました。

炉で使われた土器です。
動物の肉や魚に、根菜類・きのこ・山菜を合わせてごった煮にしていたようです。

弓、石鏃、石槍などの展示です。
山の幸を捕獲する道具類が並んでいます。

漁の網、釣針、銛頭などの展示です。
海の幸を捕獲する道具類が並んでいます。