2024/11/02 - 2024/11/02
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九州のお祭りもあちこちまあまあ行けて一服感がありましたが、鹿児島のおはら祭はまだ行っていない。ただ、おはら祭は神事に関係するような伝統的な祭りではなくて市民のイベント的な祭りですから、そこまで行きたいという意欲が湧いていなかったのも正直なところ。しかし、さすがにそろそろ行っておいてもいいかなと思い立ったのが今回の旅。やっぱりおはら祭は鹿児島を代表するお祭り。全国的にも有名ですからね。そして、おはら祭に加えて、もう少し鹿児島県内の探索。前回(2023年11月)の鹿児島の旅でも、それなりに分かっていたつもりが、意外にそうでもない。鹿児島はまだまだカバーしきれていなかったなという反省がありましたからね。そうしたことを踏まえて、今回は、姶良や蒲生、国分に霧島のエリアに、未知のエリアの志布志や鹿屋航空基地史料館のある鹿屋とか大隅の方まで範囲を広げての五日間の旅。おはら祭がメインだったかどうかわからないような内容になってしまいましたが、まあそれでOK。リベンジ鹿児島は、期待どおり、新たな発見が多い旅になったような気がします。
さて、一日目、二日目はおはら祭をメインにして、その他、鹿児島市内の散策ですが、ここで改めて、おはら祭のこと。
始まりは、鹿児島市民の戦後復興の思いから。鹿児島市制60周年(昭和24年)を契機として、戦前の地域のお祭りや盆踊りを引き継いだという流れもあるようです。鹿児島市内の中心部、見馬場交差点からいづろ交差点、桟橋通りを会場にして、参加者は2万人ほどとも。鹿児島おはら節だけではなくて、鹿児島ハンヤ節や新しく渋谷音頭も加わって、三本柱的な構成ですね。地域や職場、有志のグループとか参加する連は様々ですが、市民総出といった雰囲気があって、その和やかさも大きな特徴だと思います。広島のフラワーフェスティバルの雰囲気にも近いような気がします。
ほか、鹿児島市内散策は、もう主要なスポットは回りつくしているし、おまけのつもりでしたが、初めて訪ねた西郷武屋敷跡や長島美術館は意外な穴場。改めて濃厚な鹿児島を感じることになりました。サクッと終わるつもりの初日でしたが、まあまあそうでもなかったかなと思います。
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10:37、広島から鹿児島中央駅に到着。やっぱり、鹿児島はそれなりに遠いですねえ。
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まずは、鹿児島中央駅の少し北側にある西郷武屋敷跡を訪ねます。
ここは、征韓論で対立、敗れて下野した西郷隆盛が明治6年から晩年まで暮らした屋敷。 -
公園のように整備された一角には、
「徳の交わり」の像 by たびたびさん西郷武屋敷跡 名所・史跡
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イチオシ
「徳の交わり」の像。
これは西郷隆盛と戊辰戦争の際に庄内藩の軍事掛を務めていた菅実秀が語り合う姿。戊辰戦争で敗れた庄内藩に対する寛大な処置に対して西郷隆盛に感服。隆盛を慕った菅実秀以下庄内藩の旧藩士らが、明治8年、ここに暮らす西郷のもとを訪ねたという逸話です。
西郷隆盛は、その人物の大きさが最大の魅力なんでしょうが、ただ、歴史的な評価とすると江戸城無血開城とか、倒幕軍の大将だったという功績ですね。巨大な徳川幕府に本当に勝てるかどうかのプレッシャーだけでなく、戦いが長引けば列強の介入を招き、日本が植民地になってしまうかもしれないという危惧もあったでしょう。その思いは、当然幕府軍側にもあって、戊辰戦争は阿吽の呼吸の中で戦われたと言えなくもないのですが、いずれにしても、大きな賭けの最前線にいて、それらの危機を克服して勝利したのは十分英雄の名に値するものだったと思います。 -
ただ、一方で、私としては、むしろ、その西郷隆盛を生み出した鹿児島がどういうものだったのかも気になるところ。で、それは簡単に言ってしまうと「得体のしれないもの」なんですね。明治維新の立役者は薩長土肥。しかし、藩主からして尊王攘夷に純化していった長州と比べると島津久光の原動力は幕府への不満。周囲がそれを梃子にして倒幕へと進むのですが、倒幕を明確な目標にしたのは、大久保利通と岩倉具視。西郷隆盛すら明確なビジョンはなかったのだと思います。ただ、薩摩藩の強みはそういうことではなくて、爆発的な突破力(=「得体のしれないもの」)なんですね。
さらに言うと、それがいかに育まれてきたのかということなのですが、ひとつは郷中教育。「弱い者いじめはするな」は典型的な教えですが、それは組織の力を最大限に発揮する知恵でもある。誰でも弱い者になることはあるし、その弱い者はいつかみんなを助けることもあるかもしれない。倫理的な面だけではなくて、意外に合理的な知恵でもあると思います。そして、もうひとつは人材の輩出。多くの人材が必要だった明治維新。その求められる人材の供給を鹿児島県が豊富にできたという事実が大きいですね。私はそれはある意味たまたまとしか考えられないのですが、似たような現象は、戦国末期の尾張、美濃、近江、三河でも起きていて、信長・秀吉・家康は別格としても、天下統一の過程でその他多くの優秀な人材が輩出されています。鎌倉幕府の御家人たちも近いかな。人材が求められる状況とそれに応えられる人材の輩出。二つは一緒のようでいて、そうでもないですからね。
で、最後まで言ってしまうと、その「得体のしれないもの」は、戊辰戦争だけではなく、その前の薩英戦争やその後の西南戦争を引き起こして。。もしかしたら、結局、太平洋戦争まで続いたのかもしれないなというのが私の感想。もちろん、単純なプラスやマイナスの評価ではないですよ。そうではなくて、その「得体のしれないもの」の正しい評価はもう少し深く考えられてもいいのかなというのが私の思い。先がはっきりとは見えなくても、やはり正しいと思う方向に動いてみる。今の時代にも十分通じるものがあると思います。 -
西郷武屋敷跡からは長島美術館に回ります。
しかし、小山の上にあって、城山に歩いて登るくらいの感覚。タクシーの利用が正解だったなと思いました。この薩摩焼のコレクションは鹿児島市内では一番充実しているもの by たびたびさん長島美術館 美術館・博物館
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さて、こちらは、地元の長島企業グループの創立者、長島公佑のコレクションを展示する美術館。
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コレクションは、①黒田清輝、和田英作、藤島武二などの地元画家の作品、②マルク・シャガールほか海外の作家、③薩摩焼、④新大陸の先史美術品。統一感がないとも言えますが、それぞれはちゃんとした内容ですね。
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マルク・シャガール版画展「ダフニスとクロエ」の物語も秀作だし、新大陸の先史美術品も見応えあり。
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ただ、地元鹿児島ならではのコレクションなら、薩摩焼かな。苗代川焼、龍門司焼、竪野焼に平佐焼。白薩摩、黒薩摩、磁器のすべてを大量に展示していて、焼きものが好きな私でもちょっと食傷気味になるくらい。しかし、この薩摩焼のコレクションは鹿児島市内では一番充実しているというか、正直、ここしかないくらいのもの。かなり貴重です。
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イチオシ
休憩室や
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敷地内から眺める鹿児島市街とかも、城山に匹敵するような眺めでした。
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市街に戻ってきて。
黒かつ亭で、 黒豚ロースかつランチ1390円をいただきます。黒豚ロースかつランチ1390円 by たびたびさん黒かつ亭 中央駅本店 グルメ・レストラン
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お得なメニューなんでしょうが、
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イチオシ
しかし、このかつは筋が堅いし、そういう場合でもその代わりに肉のうまみが増している場合があったりすることもあるのですがそれもない。なんかなー。ちょっとがっかりのとんかつでした。
それなりに有名店のはずでしたが、やっぱり食べて見ないと分からないものですね。 -
では、再び散策です。
天保山砲台跡は、薩英戦争の遺跡。生麦事件の賠償請求を拒否したことで起きた薩英戦争 by たびたびさん天保山砲台跡 名所・史跡
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天保山公園の片隅に保存されています。
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文久3年(1863年)、前年にあった生麦事件の賠償請求を拒否したことで起きた薩英戦争。
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ここがその開戦の火ぶたを切った場所。
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80ポンド爆砲1門ほか11門の大砲が据えられていたようです。
この薩英戦争では、薩摩軍はかなりの善戦。英国の方は旗艦の艦長が戦死したとか、互角以上に戦ったという評価もあるくらいです。そして、この戦争をきっかけに薩摩は列強の実力を知り、英国との関係も親密化。薩摩の軍事力が向上したという結果になるという大きな成功体験となりました。歴史の歯車がまた一つ動いた場所だと思います。 -
そこからすぐの場所にある坂本龍馬新婚の旅碑です。
お龍と薩摩へ湯治旅行 by たびたびさん坂本龍馬新婚の旅碑 名所・史跡
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慶応2年、(1866年)、薩長同盟を仲介した龍馬は、伏見の寺田屋で襲撃を受け負傷。薩摩藩邸にかくまわれます。その後、お龍と薩摩へ湯治旅行に向かったのが日本で最初の新婚旅行と言われるもの。像は少し表情が微妙なんですが、そこはまあまあ置いておいて。。
京都近江屋で刺客に襲われ亡くなるのは1年半後のことです。 -
こちらは、玉陶山薩摩焼窯元与次郎本店。
絵付けの体験とかができるという窯元。地元の生徒さんも何人かいるようですね。
薩摩焼の絵について、ご主人とちょっと談義。有田焼はデザインに近いのに対して、九谷焼は絵画的。薩摩焼はどうなのかというのが視点だったのですが、今は何でもあり。画家から陶芸に転身する人も少なくないというお話はけっこう意外でした。 -
さらに南に進んで。
鴨池運動公園は、立派な野球場や陸上競技場を備える総合運動公園。国民体育大会や高校総体で使われたというので、鹿児島を代表する施設ということなんでしょう。設備も立派ですが、ここは桜島を遠望するロケーション。その立地条件も素晴らしいと思います。 -
鴨池運動公園の隣りに建つのは
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鹿児島市立科学館。
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古い施設のようですが、しっかりした建物です。
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宇宙の歴史とかけっこう丁寧な説明で、展示物も分かりやすく工夫されています。
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イチオシ
ほかでは、特に、噴煙を上げる桜島の模型が凄い迫力。確かにこの通りなんですが、ちょっと美しくもあり、しばらく眺めてしまいました。
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最寄りの鴨池駅から、今度は荒田八幡駅に移動。
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荒田八幡駅前の温泉錦湯を過ぎて
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荒田八幡宮へ。
平安時代末期にあったという荒田荘に関係する神社 by たびたびさん荒田八幡宮 寺・神社・教会
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和銅元年(708年)の創建という説もありますが、基本は、平安時代末期にあったという荒田荘に関係する神社。また、かつては鹿児島の宗社とも。
大きな鳥居の奥に広がる境内はほどほどの広さ。静かな佇まいです。 -
さらに進んで。
松方正義誕生地は、甲突川の南側。加治屋町からは少し離れた場所です。公園の中に大きな石碑があって、「日本銀行の生みの親」と題する説明板がありました。西南戦争の戦費を賄うために政府が紙幣を乱発し、世の中はひどいインフレ。松方正義は、その中で兌換券発行の特権を有する中央銀行の必要性を説く。日本銀行の成立は明治15年のことです。
ちなみに、松方と言えば国立西洋美術館の松方コレクションも。これは、松方正義の子、松方幸次郎が収集したコレクションですが、実業家としてだけでなく、広い視野で日本を考えてくれていたことに感謝ですね。 -
この辺で早めの晩飯です。
遊食豚彩いちにいさんの本店は市街中心部からは少し離れているのですが、せっかくなので訪ねてみました。見た目とか雰囲気とかが優先されているような印象です by たびたびさん遊食豚彩いちにいさん 鹿児島本店 グルメ・レストラン
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広い敷地に趣のある店構え。なるほど、ちょっとこれはいいですね。
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いただいたのは、豚しゃぶのコース。
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簡単なコースのつもりだったのですが、結論としては、あれこれ品数が多いし、組み合わせにあんまり納得感がなくてちょっと面倒くさいかな。
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イチオシ
例えば、ここの豚しゃぶは
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そばつゆであっさりいただくというのがウリなのですが、悪くはないけど積極的に豚のうまさを引き出しているかというとそういうことまでではないかも。少し厳しく言えば、見た目とか雰囲気とかが優先されているような印象です。
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蒸し寿司と
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デザートのプリンもあんまり流れはよくないかもですね。
お昼のとんかつから少し挽回したかったのですが、ちょっと噛み合いませんでしたね。 -
日が暮れて、おわら祭りの会場に急ぎましょう。
その道すがら
乃木静子誕生地は、甲突川左岸緑地の一角に座っている姿の銅像がありました。安政6年(1859年)、薩摩藩医、湯地定之の四女として生まれ、幼名はお七。明治天皇のあとを慕って、夫の乃木希典とともに自刃。殉死ですね。像はとても穏やかな姿です。 -
松原神社は、もう天文館にも近い南側のエリア。島津氏15代当主、島津貴久を祀る神社です。島津貴久は、戦国大名としての島津氏の中興の祖。薩摩島津氏の分家、伊作氏・相州家に生まれますが、島津本宗家の家督の後継者となると分裂していた島津一族を統一。後の繁栄に繋げました。夜も煌々と明かりがともっていました。美しい構えです。
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会場に到着です。
天文館の中のイベントは焼酎ストリート。 -
県内各地、自慢の焼酎が大集結といった感じですね。
鹿児島、知覧・指宿、伊集院、川内・出水。 -
加治木、大隅・鹿屋、種子屋久とか。
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おはら祭はまだ始まってませんが、皆さんもう熱気でムンムン。
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ステージでは焼酎談議で盛り上がっていました。
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通りの方ではそろそろ始まったみたいですね。
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オープニングの和太鼓のパーフォーマンス。
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イチオシ
ドンドコドンドコ。かっこいい女性の軍団でした。
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そして、おはら祭の開始です。
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花は霧島~
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タバコは国分~
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燃えて上がるは
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オハラハー 桜島
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イチオシ
ハ ヨイヨイ ヨイヤサ
ハ ヨイヨイ ヨイヤサ -
だれでも知っているおはら節が流れると
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やっぱりこれが鹿児島ですよね~
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ただ、踊りの所作は今の感覚で言うと案外地味かな。
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まあ、基本は盆踊りですからねえ。
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見て楽しむというより、踊って楽しむものなのかな。
しばらくみていましたが、明日もあります。この辺で切り上げましょう。 -
今夜の宿はビジネスホテル オリエンタルいづろ。いづろの交差点からすぐのところで、天文館からも近いし、立地としては最高ですね。建物はちょっとレトロで、もしかしたらけっこう古いかもしれませんが、まあまあの値段なのは仕方ないかもしれませんね。
翌朝、自分でトーストをして食べる簡単な朝飯が付いていて、それはありがたかったです。
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