2024/10/07 - 2024/10/09
1617位(同エリア7463件中)
ひらしまさん
5月に脚を手術した妻がなんとか歩けるようになったので、なるべく負担の少ない安楽な車の旅を計画した。
旅はトラブルもなく順調だったけれど、帰った翌日、カメラのSDカードをパソコンに取り込もうとした時、誤って初期化してしまった。えぇぇぇ! 痛恨の大ポカ。
というわけで、この旅の写真はスマホ写真のみとなり、とくに前半はわずかな写真しかない。だから旅行記もやめようと思ったのについ書いてしまった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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12年目となった愛車プリウスで酒田まで460km。小雨の中、我が家史上最も長距離のドライブだったが、渋滞がないので疲れなかった。山形に入ってからは高速道路ではなく海沿いの一般道を楽しむ。
3時前に宿に着いてしまったため、車だけ置かせてもらい、まず近くの山居(さんきょ)倉庫へと歩く。 -
幸い(?)雨なので、人はほとんどいない。写真に写っている人物はわたし。
白壁の三角の連なりが美しい。 -
山居倉庫は米の倉庫として19世紀末につくられ、目の前の新井田川から酒井港を通じて全国へ米を送る拠点となった。二重屋根や天窓で空調管理をおこない、なんと2年前まで現役で活躍していたという。
この欅並木も、日本海からの強い風と夏の直射日光をさえぎる役割を果たしてきたのだ。 -
一番奥まで行くと土産物店があり、そこには人が一杯いた。開催中の切り絵展を見た。
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その山居倉庫を窓から見下ろすところに若葉旅館はある。
なんとなく古い木造2階建ての旅館でおばあさんが一人でやっているイメージで行ったら、コンクリート4階建てで玄関が自動ドアなのに驚いた。従業員も多いが、どなたも笑顔でよく声をかけてくれるのが素晴らしい。
部屋は6畳で狭いけれど使いやすくつくられている。窓からは低層の酒田の街を広く見渡せて、遠くには山が見える。 -
夕食は海の物を食べようと寿司割烹鈴政へ出かけ、特選御膳で魚をたっぷりいただいた。蕪の煮物やぼたん海老がおいしかったけれど、全体的にもう少し薄味で食べたかったな。
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2日目。
若葉旅館の朝食も塩分多めではあるがおいしい。今時にしては控えめな料金で立地とサービスが素晴らしかっただけに、一晩中換気扇の回るような音が高低大小の変化をつけて聞こえていたことだけが惜しまれる。 -
今日も小雨模様だ。
北前船交易で栄え、日本一の大地主と言われた本間家の旧本邸(写真)と、旧別邸の美術館・庭園を訪ねたあと、次の宿泊地である志津温泉に向かう。
その途中、鶴岡にある木村屋ファクトリーストアのパンとケーキで軽い昼食。ケーキは手頃な値段なのにとてもおいしい。イートインの客にはコーヒーか麦茶が無料で提供されるのもうれしい。鶴岡の人がうらやましくなった。 -
志津温泉は月山の麓にある。宿に入る前に、近くの地蔵沼へ行ってみた。
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雨だし、紅葉には少し早いから、人っ子一人いない。
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雨の日こそよい天気だというのは当たっている。でも、半月後の晴れた日にも来てみたいとも思う地蔵沼だった。
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3時過ぎ、宿の五色亭にはいる。窓から五色沼が見える広い部屋。5時過ぎには寒くなり、ガスFFの温度を24度に上げた。
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五色亭の夕食は、カンゾウの花のマリネやアケビの肉詰め、それに聞いたことのない名のキノコ2種など珍しい山菜料理が並び、これぞ山のごちそうだ。
味は薄味。酒田で山形は味が濃いなあと思ったけれど、ここは全然違った。
この晩、カメラの電池を充電しようとして、充電器を持ってこなかったという大ポカに気がついた。
それで、翌日からスマホ中心の撮影に切り替えざるを得なくなったのだけれど、冒頭に書いたとおりカメラで撮影した分すべてを誤って消してしまうという、もっと大ポカをやることになるので、結果的にスマホで撮っておいてよかったということになった。
マイナスも2つ組み合わせればプラスになるのだ、と自分を慰めている。 -
3日目。雨は降らなさそうだが曇り。
きょうは羽黒山神社と湯殿山神社を訪ねる。ちなみに、どちらも「山」はヤマではなくサンと読ませる。わたしは国粋主義者ではないが、ここは外来語のサンではなく大和言葉のヤマを使ってもらいたいものだと思う。
10時過ぎに羽黒山随神門近くの駐車場に車を置き、門をくぐると杉並木の間の石段を下りていく。 -
谷を流れる京田川で身を清めて羽黒山に詣でるということらしい。
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羽黒山の神仏習合を象徴する五重塔。堂々たるものだ。
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五重塔を過ぎるといよいよ登りになる。すれ違う人と「こんにちは」と挨拶し合い、気分は山登りだ。石段は緩やかなところが多いが、ところどころで急になる。
雨上がりの緑が気持ちいい。
でも我々に無理は禁物なので、一の坂を登り、二の坂を少しだけ登ったところで引き返した。
途中、スマホで大声の英語で話しながら歩く白人青年がいて、妻が、ここは神聖なところだからもう少し小声にするように諭し、彼も理解してくれた。 -
午後は湯殿山神社へ。
仙人沢駐車場に着いたのは1時頃。バス停横の食堂のギラギラの肉うどんで空腹を満たす。
そこから神社までは参拝用のバスがある。往復400円。1時40分発のバスは、クラブツーリズムのみなさんもいて満杯だった。
バスを降り、神牛の像(写真)の脇を進むと、その先は神域として撮影禁止である。細い道を梵字川に下り、そこでお祓いを受け(500円)、裸足になって石の路を行くと、ご神体が現れた。
「語るなかれ」の慣習を尊重して描写は控えるが、わたしはそこで幸せな気持ちになった。
宗教ってそれでいいんじゃないか。厳粛な雰囲気とか立派な社とかは、あとから組織運営上の都合で付け加えられたに過ぎないのではないか、というふうにわたしは思った。 -
宿に着く頃には晴れてきた。
きょうはほかに男性客がいないからと主人に勧められて男湯に2人で入った。昨日は夜はいったのでわからなかったが、男湯からの五色沼の景色がなかなかいい。よい景色を眺めながらの昼風呂は贅沢なものだ。羽黒山の石段の疲れもとれる気がした。
夕食は今日も工夫された献立でおいしい。しかし、昼間汗をかいたあと冷えたのがよくなかったのか下半身が寒く、食事も少し残してしまう。
早めに床についたが、煎餅布団で9時間も寝たので腰が痛くなってしまった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ソウルの旅人さん 2024/10/30 14:26:35
- 『語るなかれ』!!
- ひらしま様
こんにちは、お久し振りです。
撮影した写真が全てデフォルトする。しかし、充電器を忘れたのでスマホ撮影もしていたのでそこそこの写真が残った・・。何ともお気の毒というか、ラッキーと云うべきか、お慰めの言葉もありません。ひらしま様の特徴である緻密な写真構成は窺えませんが、旅行記になっていますヨ。
山形は関西から訪問する最も難しい県です。よって、47都道府県のうち、唯一足を踏み入れたことがない山形県だったのですが、5年前に訪問し、大変楽しい旅行が出来、山形がすっかり好きになりました。(旅行記を読んで下されば幸いです。)
羽黒山の石段も登り切りましたが、なんと言っても湯殿山神社の御神体です。私は神社訪問が旅行目的の一つですが、大和の大神神社、出雲の立石神社・韓竈神社、豊前の香春神社など古代に遡る御神体を見てきましたが、湯殿山の御神体は何れにもまして「神の存在」を感じさせてくれました。『語るなかれ』ですから実存の姿は文章にできませんし、写真もありませんが、あの御神体の姿は脳裏に焼き付いております。
10年以上プリウスに乗っておられるのですか。私もプリウスに長年乗ってきました。最高の車ですネ。昨年高齢を機に手放し、運転を止めました。車に乗らなくなると、出掛ける回数が激減し、寂しい限りです。
ソウルの旅人
- ひらしまさん からの返信 2024/10/30 17:31:41
- Re: 『語るなかれ』!!
- ソウルの旅人様、こんばんは。
優しいお言葉をありがとうございます。
「旅行記になっていますョ」と言っていただけて、ひとまず安心いたしました。
ソウルの旅人様の山形旅行記の湯殿山神社のくだりはよく覚えています。
今回自分で体験して、ああ、このことだったのかと納得いたしました。
本来の信仰のおおらかさが現れていると感じたものです。
その山形への遠距離ドライブでも活躍したプリウスを手放されたのは、お寂しいことですね。
うちのプリウスにはまだまだ頑張ってもらうつもりです。
ソウルの旅人様は全国47都道府県を踏破されたのですか。
わたしは西日本にあとまだ5県も残っていますが、老後(?)の楽しみにもう少しとっておこうと思っています。
少し前まで暑かったのに一気に寒くなってきました。
風邪など召されませんよう、お元気にお過ごしください。
ひらしま
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