2024/07/09 - 2024/07/11
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funasanさん
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コンスタンツは、ドイツ南西部、スイスとの国境沿いにある美しいボーデン湖に面し、湖畔のリゾート地として人気があります。また、第二次世界大戦中の爆撃をほぼ免れたため歴史的な旧市街が残っており街歩きも楽しいです。
そのコンスタンツ中央駅前に伝統的ホテル「ハルム」が建っています。素晴らしいホテルだったのでここで紹介します。特筆はホテルのレストラン(写真)です。壁から天井まで金ぴかの黄金で装飾され、天井からは見事なシャンデリアが吊り下げられています。もう、これは宮殿ですね。参った~。ここでビュッフェの朝食をとりました。食材も豊富でまるで王侯貴族のような朝食でした。
参考までに、宿泊代金は2名宿泊のルームチャージ165ユーロ(28000円)、これに朝食代金1名20ユーロ×2(6800円)が追加されて34800円でした。
※新著出版しました。
『シドニー発着 魅惑のニュージーランド周遊クルーズ14日間:
ロイヤル・プリンセス(ジュニア・スイート)乗船記』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DCVD7WTM/
私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm
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7月9日(火)フュッセンの朝(写真)です。昨日はフュッセンの旧市街観光とノイシュバンシュタイン城見学をして大満足の滞在になりました。名残惜しくも今日はコンスタンツまで移動しなければいけません。
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フュッセンからコンスタンツへの鉄道のアクセスが悪く、ローカル線を何度も乗り換えなければなりません。色々調べてみると、幹線鉄道の発着するミュンヘンから「ザンクト・ガレン」乗り換え1回でコンスタンツに行けそうです。(写真)
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我々はフュッセン出発なので、まずはミュンヘン又はアウグスブルク行の列車に乗り「ブーフローエ」で乗り換えます。そこから「ザンクト・ガレン」経由でコンスタンツに行きます。最短2回の乗り継ぎでOKです。
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フュッセン駅(写真)です。今日も鉄道チケットはスマホで予約・発券・バーコード(予約券)保存です。経路が複雑なので事前にドイツ鉄道のHPから時刻表のデータを記録しておきます。
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ドイツ鉄道の時刻表(写真)を読み解くと鉄道の旅が一段とスムーズになります。
9時47分、 フュッセン、3番のプラットホーム(Pl3)からアウグスブルク行の列車で出発、列車番号「BRB RB77」
11:31分、ブーフローエ、2番のプラットホーム(Pl2)に到着
乗り継ぎ時間4分
11:35分、4番のプラットホーム(Pl4)からチューリッヒ行、EC194に乗り換え。 -
予定の時間を大幅に遅れて列車(写真)が来ました。今のドイツ鉄道はかなりいい加減で、列車の遅れは日常茶飯事です。遅延率は約41%に達しており、列車の突然のキャンセルも珍しくないそうです。
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この列車はミュンヘン近郊のバイエルン地域を運行する地域鉄道のため、ICEなどの高速列車とは異なり、より地域に密着したサービスを提供しています。車内(写真)は綺麗で窓が大きいので非常に開放感があります。
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自転車持ち込みスペース(写真)がしっかり確保されています。自転車大国ドイツらしいですね。持ち込む場合は自転車専用のチケット(通常3.6ユーロ程度)を購入する必要があります。
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フュッセンからしばらくは素晴らしい山岳風景(写真)が続きます。「時間を守る」というドイツの美徳のように思われていたドイツ鉄道の信頼が今や地に落ちてしまいました。ドイツ人も心苦しく思っているようです。
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遅延の理由は色々複合されているようです。
・線路やポイントなどのインフラの老朽化
・人手不足(運転士や保守要員など)
・日中に行われる保線工事
・車両故障や信号機の不具合 -
遅延により、乗客は重要な予定に遅刻したり、乗り継ぎに失敗したりすることがあります。それ故、60分以上の遅れが発生した場合、運賃の払い戻しが可能で、2022年には約140億円相当が払い戻されたそうです。
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現在では、隣のスイスやオーストリアの方が鉄道への投資額が多く、時間の正確性も高いとされています。環境先進国としてのドイツのイメージとは裏腹に、鉄道サービスの質では多くの欧州諸国に後れを取っています。
写真:ブーフローエ駅 -
ブーフローエでチューリッヒ行の国際特急列車EuroCity (EC)に乗り換えます。日本でも昔の特急列車にはあった食堂車が今でもECには残っています。気分が良かったので食堂車(写真)に行ってみました。
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メニュー(写真)には美味しそうな料理が載っていますが、値段を日本円(旅行当時のレート170円)で換算するととんでもなく高いです。
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そこで、ごくシンプルなパンとコーヒー(写真)のみ注文しました。これで9.4ユーロ(1598円)。もうやってられない~。でも、車窓からドイツの美しい風景を眺めながら、ゆっくり食堂車で飲食できるのは素晴らしいことです。
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ブーフローエからザンクト・ガレンまで約2時間、ザンクト・ガレンでローカル列車に乗り換えコンスタンツに向かいます。
写真:駅ホームの時刻表 -
そして、やっとコンスタンツ駅(写真)に到着です。乗り継ぎを含めて約5時間の列車の旅でした。
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コンスタンツ駅に初めて降り立った私の目に飛び込んできたのは、古いヨーロッパの建築美が息づく駅舎(写真)でした。青空に向かってそびえる尖塔が、まるで中世の時計塔のように印象深い。ワオ~!
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この素晴らしい駅舎(写真)に出合った私は嬉しくなって、まずは写真撮りまくりです。「これぞ、ヨーロッパだ」という感動が胸に広がり、コンスタンツへの期待感が一気に盛り上がってきました。
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そして、この駅舎の真正面に建っているのが「ホテル・ハルム・コンスタンツ」(写真)です。ここが今夜のホテル、勢い込んでホテルに入ろうとしましたが許してくれません。
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ホテル前にテラス・ラウンジ?(写真)があるのです。私はこういう雰囲気が大好きなのでホテルに入る前に次々と写真撮影します。実はこのアーチ型の窓の内側はバー・ラウンジでした。
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ラウンジの先には白いテーブルクロスでセットされたテラス・レストランがありました。夕方から夜にかけてここはお客でいっぱいになります。
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いよいよホテルに入ります。赤絨毯(写真)を踏みしめてエントランスをくぐると…
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思ったより狭いロビー(写真)でした。実はここは単なる通路で、写真に写っている2つの大理石の円柱をくぐると本格的なフロント・ロビーがあるのです。
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そこはクラシカルな調度品に囲まれたフロントカウンター(写真)でした。さっそくチェックインです。若い女性スタッフ(ドイツ人?)は愛想は良かったのですが、彼女の英語は聞き取りにくくちょっと苦労しました。
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彼女の説明によるとフロント前がラウンジ(写真)になっていて、スタッフに申し出ればここでいつでもジュース類のサービスが受けられるということでした。さっそく、ウエルカムのオレンジジュースを頂きました。濃厚で実に美味い!
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フロント・ロビーラウンジの反対側にも何やら重厚な木材で作られた部屋がありました。ライブラリー&バーラウンジ(写真)でした。
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この4つ星ホテルの内装は、現代的な快適さと伝統的な優雅さを見事に融合させ、現代の貴族が滞在するにふさわしい雰囲気を醸し出しています。Very Goodです。
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私たちの部屋は2階です。正面の赤絨毯の階段の脇にはランプがあり、夜には明かりが灯ります。なかなか上手い演出です。
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階段の上、2階の踊り場には柔らかな光に包まれた優美な彫刻が置かれていました。白く滑らかな肌の表現、穏やかな表情、繊細なポーズ、旅の途中でふと出会った女性美に心が癒されます。
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期待を込めて2階の廊下(写真)を進みます。心が弾んでいるせいか、スーツケースが軽く感じられます。
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私たちの部屋「120号室」の扉を開けた瞬間、再び驚きました。広々とした空間が目の前に広がり、これがただの客室ではないことをすぐに感じました。
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大きな窓からは柔らかな光が差し込み、広々としたリビングエリア(写真)や高級感ある家具が、まるで特別なゲストとして迎えられているかのような雰囲気を醸し出しています。
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広々としたバスルームにはジャグジー付きのバスタブ(写真)まであります。贅沢なベッドやリビングエリア、バスルームに感動です。これはもう「ジュニアスイート」か「スイート」に違いない。
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でも、何故?参考までに部屋のカテゴリーは
・シングルルーム(約18平方メートル)
・スタンダードルーム( 約22平方メートル)
・スーペリアルーム(約30平方メートル)
・ジュニアスイート(約35平方メートル)
・スイート(約40平方メートル以上)
となっています。 -
私は単純に「Trip.com」から「スタンダードダブルルーム」を予約しただけです。ただ、コメント欄に英文で「日本人シニア夫婦です。もし可能なら高層階の眺めの良い部屋をお願いします」とリクエストしておきました。
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このリクエストが効いたのかどうか疑問ですが、日本からはるばる来た一見さんへの無料アップグレードでしょうか。有り難いことです。私たちの部屋は2階のコーナールーム(写真)でした。
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駅前から見た「ホテル・ハルム・コンスタンツ」(写真)です。この正面2階の角部屋が私たちの部屋でした。もう最高のロケーション、最高の部屋、そして最高のホテルでした。
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フロントカウンター入口の2本の大理石の円柱と同じ構えをしたエントランスが反対側にありました。ここをくぐるとホテルのメインレストランになります。
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レストラン(写真)に入った瞬間の驚きは忘れられません。ワオ~、凄い!何だこれは…。そんな感じです。このレストランは、19世紀後半にホテルとともに誕生し、長い歴史の中で多くのゲストを迎えてきたのでしょう。豪華なシャンデリアや、壁や天井に施された細かな装飾がその時代の華やかさを今に伝えています。
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ここで朝食を頂きます。大ホールのようなレストランの奥にもう1つの部屋(写真)があり、ここにビュッフェカウンターが設置されています。
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さあ、朝食です。1日のエネルギー補給のためしっかり頂きます。チーズが好きな私にとって多品種のチーズ(写真)盛り合わせは何よりのプレゼントです。
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日本ではめったにお目にかかれない本物の「ハチの巣」(写真)です。大胆にスプーンでハチの巣をすくって頂きます。そのまま口に入れると強烈に甘いです。
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スモークサーモン、チーズ、トマト、スモークフィッシュ、フルーツ盛り合わせ、ジュース、コーヒー、私の少量多品種の朝食のはじまりです。
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卵料理を中心に温かい料理を盛り合わせて私のメインディッシュ(写真)にします。
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朝食タイムですがしっかりしたケーキも3種類(写真)あります。
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日本では糖質制限の食事をしていて、ケーキなどスイーツは食べませんが旅行中は別です。心を開放してコンスタンツの朝食を楽しみます。甘いスイーツとほろ苦いコーヒーのコラボ(写真)が絶妙です。
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1泊だけでしたが、「ホテル・ハルム・コンスタンツ」(写真)は私たち夫婦にとって大変満足するホテル滞在になりました。
→コンスタンツ観光(その1)に続く
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