還暦を数年前に過ぎたおやじが、とある映画でモンゴルの草原を目にして一度この目で見てみたいとモンゴルに飛びました。家の事情で夫婦では1泊以上の旅行ができないためいつも通り一人旅です。ドラマVIVANTの影響で日本からモンゴルを訪れる人が増えているらしいのですが、TVをほとんど見ない私は旅行の手配を全部終えてからVIVANTのことを知ったという逆パターン。この旅行記中、ドラマに紐づけた紹介はしていませんがロケ地を見つけてみて下さい。旅の整理と備忘録を兼ねてウランバートル市内の観光と広々とした草原（写真では広さが伝わらないのが残念）、テレルジ国立公園、ヨリーンアム渓谷、ゴビ砂漠のホンゴル砂丘、バザンヤグ、ゲルキャンプ、ホースライディング、キャメルライディングの様子などを書いています。もしご興味あればご覧になって下さい。<br /><br />9日目の旅程<br />・午前中、両替通りを通ってモンゴル自然史博物館へ<br />・徒歩でガンダン・テクチェンリン寺院へ<br />・路線バスでウランバートル駅、ダシュチョリン修道院、相撲宮殿、食品市 <br /> 場を巡る<br />・ハーン・ボーズで夕食<br /><br />10日目の旅程<br />・朝、ホステル手配のタクシーでチンギスハーン国際空港へ<br />・午後、直行便でチンギスハーン国際空港から関空へ<br /><br />

モンゴルで草原と砂漠に抱かれる旅 9・10日目：ウランバートル市内散策②～帰国

8いいね！

2024/08/26 - 2024/09/04

281位(同エリア553件中)

エリア

ウランバートル(モンゴル)

旅行の満足度: 4.5

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

旅行の手配内容: 個別手配

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朝、Hostelを出発です。今日はまず近場から回ってみよう。何でも9/2にロシアのプーチン大統領がモンゴルに来たらしく厳戒態勢になっていないか心配でしたが、離れた所のようで市内は普段通りでした。

ザヤホステルホテル
団地の間を進んでいきます。
通称「両替通り」にやって来ました。この通りには両替商とか銀行が並んでいました。現金がいるかもしれないので1000円だけ両替しよう。
1件目は断られて2件目で両替してもらえました。20000MNT。
街並みを見ながら北へ。ここから徒歩10分位の所にある博物館を見に行きます。

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モンゴル自然史博物館（The Natural History Museum of Mongolia）にやって来ました。ここはもともと中央恐竜博物館だったのですが、5年前に自然史博物館に統合されてリニュアルしたらしいです。自然史博物館だった場所は、現在チンギスハーン博物館になっているとのこと。うーん、ややこしい。

国立自然史博物館博物館・美術館・ギャラリー
斜め前には映画館がありました。韓国とモンゴルの映画を上映中。
Natural History Museumは結構大きな建物です。1階の端にレストランらしき場所がありましたが、潰れたままになっていました。
カード決済はこの機械で簡単に行えます。英語表記あり。20000MNT（≒1000円）也。
入ってすぐの所に小さなカフェと売店がありました。
中は外観よりも大きく、各フロアごとにテーマを設けた3階建てとなっています。
平日の早い時間帯ということもあって空いていました。ほぼ貸し切り状態ですね。
1階は宇宙の成り立ちがテーマのフロア。
展示は少ないですが隕石とかもあって工夫がしてあります。
2階は古代史のフロアでした。古代の海とか陸とかが再現されています。

中生代のエリアには恐竜の化石がたくさん。真ん中にいるのは南ゴビ自然史博物館でもお目にかかったタルボザウルスの化石です。モンゴルではやはり化石の展示がメインですね。
タルボザウルスの重さはラクダ5頭分!
プロトケラトプスという恐竜の子供の化石。
恐竜をモチーフにした絵画やモザイク画がたくさんあって面白い。
ここは人類の起源と進化というテーマのエリア。展示はこの一角だけ。
隣には化石がたくさん。マンモスの化石なんかもありました。
2階の最後はモンゴルの地理とか地質のエリア。一部を除いてモンゴル語で書いてあるので眺めるだけ。
3階はモンゴルの動植物のフロア。最初に展示されていたのはゴビ地方のオアシスに住むゴビヒグマ。絶滅の危機にあるらしく今は厳重に保護されているらしい。日本では熊の増え過ぎが問題になっているのでうまく住み分けできれば良いんですが。
生息地域に分けて動物たちの剥製が展示してありました。
これは砂漠地帯と半砂漠地帯。ラクダとかロバとかいます。
これはステップ地帯。ガゼルが主役。
これはモンゴル北部の森林地帯。トナカイとかヘラジカとか。大きい。
山岳地帯の動物。アルガリ（角の大きな羊）とかアイベックス（野生のヤギ）とかがいます。
山岳地帯で夜間に活動するユキヒョウです。
これはオオカミ。夜に遊牧民の家畜を襲いに来る奴らです。
トナカイやヘラジカ、アイベックス、ガゼル、アルガリといった動物の角。みんな大きくて立派です。
鳥やいろいろなワシの剥製も展示されていました。
昆虫とか植物の展示もあります。
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次は博物館から歩いて20分ほどの所にあるガンダン・テクチェンリン寺院に来ました。東門から入ります。ここはモンゴルのチベット仏教の中心となる場所で一番大きな寺院です。

ガンダン寺寺院・教会

フォートラベルおすすめのオプショナルツアー

市内1日観光ツアー＜ウランバートル発/午前発/昼食付＞ USD 95.0～
少し歩くと1本の柱がぽつんと立っている。社会主義政権時代、旧ソ連により多くの寺院が破壊されたそうですが、この柱は何をやっても倒れず残ったものらしく願いをかなえる柱として有名だそうです。柱に触れている人たちがいますね。
観音堂へ向かいしょう。両脇には仏塔がありました。
観音堂の前には大きな香炉があります。
入口の小さな小屋に参拝料7000MNT（≒350円）と張り紙がありましたが、誰もおらず皆そのまま入っていたので無料で入れるようです。
入ってすぐに目に入るのは大きな金ピカの仏像。この開眼観音と呼ばれる菩薩像は高さ26.5mです。奈良の大仏さんが約18mなので大分高いですね。盲目になったモンゴル最後の君主ボクド・ハーンの治癒を祈願して建てられたとのこと。現在の菩薩像は社会主義政権時代に破壊されたものを復元した物だそうです。
菩薩様の両脇にはこれまた金ピカの仏像が置かれていました。
仏像の周りをマニ車が取り囲んでいるので回しながら一周します。壁には小さな仏像が所狭しと並べられていました。
少し離れた所にある本部のような建物。中には大学もあるみたいです。
1階の礼拝所。お坊さんに聞いたらこの建物は全部無料で見学できるようでした。
2階に上がると大きな礼拝堂がありました。カラフルで綺麗ですね。
遊牧民の方のために用意されているのでしょうか、ゲルの礼拝所もあり。
ちょうどカフェがあったので入ってみました。が、節電のためか電気が付いてないなあ・・・。窓際の明るい所で一休み。
子供の仏像もありました。南側に見えるのが山門（チベット仏教でも山門と呼ぶのかな？）のようですね。
南の門から車やバスが入っていきます。狭いためバスが通るのはギリギリ。ぶつけた運転手いないのかなあ。
うわぁ、何じゃこれは。門前の公園にはハトが山ほどいて驚きました。ちょっと中は歩けない。エサ売りのおばさんもいます。
バスに乗ってウランバートル駅に移動します。時刻表はありませんが、次から次へとバスが来るので待ち時間は長くありません。バス停の裏に路線図が書かれています（といってもモンゴル語で全く分からん）。
30分ほどでウランバートル駅に着きました。ロシアとモンゴル、中国を結ぶ重要な駅です。
中は案外小ぶりな感じ。
ホーム側に出てみました。
ちょうど貨物列車が通過するところに遭遇。石炭かなあ。何両くらいあるんだろう。かなり長いです。
駅の外れには旧ソ連製のЛ形蒸気機関車が展示してありました。
また路線バスで市の北東に向けて移動です。モンゴルでは白タクを停める時にこうやって腕を斜め下に出します。地元の人は老若男女よく利用していました。
次に来たのはダシュチョリン修道院。ゲルのような、はたまたUFOのような形をした寺院です。
いくつか寺院があるのですが、これが本堂かな？
中はきれいな礼拝所になっていました。若いお坊さん（男性だったけど？）に聞くと「1枚だけなら撮影しても良い」とのことだったので撮らせてもらいました。
今度は路線バスで南下します。
バス停を降りてすぐの所にあったのは相撲宮殿。モンゴル相撲が行われる場所らしい。相撲がない日は何もないので外観だけ見てきました。
筋違いにはバヤンズルフ食品市場があります。ここは市民がよく利用する市場です。有名なナラントール市場がこの日は休業日のため来てみましたが、主に食料品を扱う市場なんでしょうか。
2階では食品とか衣類とかいろいろ売っています。1階には大きな肉売り場があって、羊の大きな骨付きブロック肉なんかが冷蔵庫にゴロっと置かれています。生々しいので白黒にしました。
市場を出た後はいくつか路線バスを乗り継いでメイン通りを進みます。
Peace Towerの前で下車。またソフトクリーム屋さんがあったので一つ食べました。これ安くて本当に美味しいソフトです。
夕食はまたハーン・ボーズで。ツォイワン（モンゴル風焼きうどん）を注文したけれど、これまた量が多い。頑張って食べました。13900MNT(≒695円)也。
ホステルに戻って来ました。明日はいよいよ帰国の日。モンゴルに降り立ってからもう9日経つんですね。あっという間です。
最終日の朝、ホステルに頼んだ送迎車で空港へ。相乗りできたため2500円ほどで済みました。宿泊代は送迎代を入れて一泊5000円位。こちらは乾燥地帯だからか、車がすぐ埃だらけになります。洗車場もたくさんありました。
空港に到着。立派な空港ですね。
一階の到着ロビーの外には正規のタクシーがたくさん停まっていました。
2階の出発ロビーに上がりましょう。
航空会社が数社しかないのでコンパクトにまとまっています。あまり歩かなくてよいので助かる。レストランや売店もたくさんありました。
ゲートは国内線も含めて６ヵ所のようですね。
駐機しているのはアシアナ航空の貨物機。
見渡すと周りはやはり草原だらけです。
チェックインカウンターで荷物を預けます。日本からツアーで来た人達もたくさんいて、日本語がそこら中で飛び交っていました。
日本の地方空港位のこじんまりした空港ですが、制限区域内にも売店とかカフェとかはあります。
Golden Gobiでお土産を買います。モンゴルに自生するシーバックソーンという木の実の紅茶やチョコレートを購入。
これはMIATのラウンジ。
搭乗が始まりました。
復路も往路と同じB737-700です。
座席にモニターはありませんが、機内Wi-Fiで映画とかを見ることができます。
さあ、離陸。
中国上空です。何か湖だらけだなあと思ったら、雲の影が地面に映って湖のように見えてたんですね。
復路では無事機内Wi-Fiにつながりました。洋画やTVドラマを鑑賞できます。
機内食はまたビーフにしました。なかなか美味しい。
北朝鮮に向かってる！と思ったら、ちゃんと迂回して朝鮮半島の韓国側を横断です。
島根から中国地方を横断して小豆島の上を通ると、間もなく鳴門海峡大橋が見えてきました。
淡路島を横断して北側から関空へアプローチ。
無事到着しました。隣にはエミレーツ機が。いつか乗りたいなあ。今回の旅は比較的天候にも恵まれ広大な草原と砂漠を堪能できた10日間でした。でも肉ばかりなので魚介類が恋しくなりますね。

ご覧いただき大変有難うございました。

1日目はこちら → https://4travel.jp/travelogue/11927144