パリのサンルイ島でベルティヨンのアイスクリームを平らげる

2024/05/03 - 2024/05/03

むかしむかし、1980年代のパリでは、手作りのアイスクリーム屋さんは３軒しかないと言われて食べたのがサンルイ島のベルティヨン：Berthillon のアイス。ふと思い出して2024年5月に再訪した。ベルティヨンのアイスを本店で食べたら、とっても優雅な雰囲気に浸れた。近くのお店でもベルティヨンのアイスを出しているが、お店の雰囲気はかなり違った。いまどきのアイスクリームはパリでもイタリア風が主流。それも美味しいけれど、昔ながらのフランス風ベルティヨンの濃厚な老舗の味わいもお勧めだ。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

【目指せサンルイ島のベルティヨン】
パリきっての老舗アイスクリーム屋さんベルティヨン：Berthillon、はサンルイ島の東側にある。
公式サイトは　　https://berthillon.fr/glaces/
修復工事も追い込みに入ったノートルダム大聖堂を横目にみてサンルイ島へいそいそとお散歩気分で入る。

ルイ フィリップ橋 建造物

ルイ・フィリップ橋からセーヌ川下流方向を見て一息。左のシテ島へつながるアルコーレ橋と、橋の向こうに見えるシャトレ劇場の丸屋根もパリ風景の一コマ。

ルイ フィリップ橋 建造物

パリ一番のリッチな住宅街サンルイ島へ到着。スーパーリッチな方々がお住まい、もしくは短期逗留予定のアパルトマンが静かに目立たず立ち並んでいるが、委細は不明。観光客も少なく、街角カフェもゆったりと営業。

【ベルティヨン本店到着】
サンルイ島を東西に貫く、サンルイ・アン・リル通り：saint Louis en l'ile、の29番地と31番地がベルティオン本店の在りか。夏になると列が長い有名店も５月なので、待ち時間なしでパーラーに入れた。

ベルティヨン スイーツ

ほんと、有名店の割には地味な店構えである。向かって左が、店内飲食のパーラー、右がお持ち帰り用カウンターのあるアイス屋。今日もパーラーで、ぜいたくなアイスクリームを食べてパリを楽しもう。「うひひ」

ベルティヨン スイーツ

【アイスよりもパフェやメルバ】
ベルティヨンに来たんだから、単なるアイスクリームよりもメルバやパルフェ（パフェ）を食べないと損。値段だって単なるアイス盛り合わせは7から12ユーロくらいだけどメルバやパルフェは14から20ユーロくらいする。
「あたし、そんなにいっぱい食べられるかしら？」
「スウィーツは別腹でしょ！」

ベルティヨン スイーツ

待つこと10分余。
サクランボのメルバ登場。
「わおー、40年ぶりだあ」
「ボナペティ、いただきまーす」
「う、うまい・・・・・。とろけるような濃厚なアイスと、くせのない生クリームこそ職人手作りの味だあ」

ベルティヨン スイーツ

メルバの断面。
見た目も、かなり大きいし、実際に食べ応え十分だ。

ベルティヨン スイーツ

こちらはピーチメルバ。
いつもは、生クリームに難色を示すマダムも「ここの生クリームは、あっさりしていて食べられるわ！」

おいしい、美味しいとペチャクチャおしゃべりながら食べること15分くらいで完食。
「ごちそうさまでした」

ベルティヨン スイーツ

【もどき店でもアイスはバルティヨン】
ベルティヨン本店付近には、「ベルティヨンのアイス！」と大書した無関係のカフェやアイス店が散在している。よく知らないと、うっかり入店してしまう。

Pom' Cannelle カフェ

我らも、どんな味かとポム・カンネルというお店に試しに入った。

これらのお店は、アイスクリーム以外は生クリームなども含めてベルティヨン製ではない。ケーキとかコーヒー紅茶目当てならば、どこでも「高級住宅街サンルイ島の優雅なカフェ、あるいはパーラー」体験ができる。

お値段は類似の内容ならばベルティヨン本店より1～3ユーロ安い程度。味の組み合わせや盛り付けは個々のお店ならではだが、アイスクリームそのものはベルティヨンのアイスなので、十分に美味しい。

Pom' Cannelle カフェ

こちらでも、スウィーツは別腹なので、残さずに完食。ごちそうさまでした。

Pom' Cannelle カフェ

【サンルイ島から出る】
ベルティヨンのアイスを食べ、腹ごなしに島内散歩のあとはショッピングだ！来た道とは別の通りを北上し、マリー橋（ポン・マリー）を渡った。

Pom' Cannelle カフェ

マリー橋から西のフィリップ橋方向を眺めた。新緑が5月の風にさわさわと揺れていてパリの初夏を感じた。

マリー橋 建造物

【今どきのパリのアイスクリーム】
パリのアイスクリーム店はいっぱいありそう。私たちがよく食べたのはイタリア発祥のアモリーノ：Amorino という店。お持ち帰り専門店でパリ市内でも随所にある模様。

アモリーノのサイトは以下のとおり。ヨーロッパ諸国にはいっぱい支店があるようで、スペインやポルトガルでも見かけたが日本にはないお店のようだ。

https://www.amorino.com/en/

アモリーノのアイスは見た目が華やか。味はヨーロッパ内では相対的にあっさり系だが、日本人にとっては少し濃厚かも。食べ応えある量を盛り付けてくれるので、私は好き。１つ4～7ユーロくらい。円換算すると高めだ。

最後は、かなり高級店のデザートで食べたシャーベット。コース料理を注文すると、デザートが２品出てくるような格式のお店だったので、１つ盛りでお上品すぎる配膳。でも、とっても美味しいシャーベットであった。

こんな感じで2024年のパリのアイスクリーム体験は、満足げに終了した。ごちそうさまでした。　　　了