JALビジネスでフランクフルト国際空港から成田に帰る

2024/07/24 - 2024/07/25

コロナも下火になったので５年ぶりにヨーロッパ旅行に出かけました。JALマイレージ利用で欧州を往復する便を探しました。予定日程ではロンドンやパリ便は一杯で、成田-フランクフルト便にかろうじて空席があったので予約しました。往路は昼便(JL407)、帰路は夜便(JL408)だったので、行きをプレミアム・エコノミー、帰りをゆったりと休めるビジネスにしました。

フランクフルト空港でレンタカーを借りて、ルクセンブルグ→フランス（ランス）→ベルギー（ブリュッセル、アントワープ）→オランダ（アムステルダム）→ドイツ（ケルン、ローテンブルグ、フランクフルト）を巡りました。大聖堂などの観光スポットや美術館をじっくりと見学しました。

この旅行記では、帰路にフランクフルト国際空港から成田国際空港まで乗ったJAL408便での体験を中心に紹介します。コロナ禍前はロシア上空を通過する最短ルートが利用されていましたが、ロシア－ウクライナ戦争が始まってからロシア上空を通過できなくなったため、航空機は南回りの遠回りのルートを飛行しました。今回の飛行ルート、初体験です。

エリア フランクフルト(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

フランクフルト国際空港で借りたレンタカーで、ヨーロッパ5か国（ルクセンブルグ、フランス、ベルギー、オランダ）を巡りました。
車はステランティス社のJEEP, Hybrid-SUV, Automatic, カーナビ付きで、初めて乗った車でしたが、何とか使いこなすことが出来ました。

今回巡った都市の様子、サーと以下に紹介します。

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港

ボックの砲台から見たルクセンブルグ旧市街の光景。ルクセンブルグは街並みが綺麗で清潔、豊かな国です。ホテルやレストランの価格は高めでした。

ボックの砲台 史跡・遺跡

フランスのランスにあるノートルダム大聖堂。歴代フランス王の戴冠式が行われてきた教会で、広場にフランス王シャルル７世の戴冠を成功させたジャンヌダルクの銅像が建っていました。
ランスはシャンペン発祥の地でもあります。

ジャンヌ ダルク像 (ノートルダム大聖堂前の広場) モニュメント・記念碑

ベルギーのブリュッセルには沢山の見所が集中していました。これはその一例でバンクシー美術館、彼の作品が沢山展示されていました。

BANKSY MUSEUM 博物館・美術館・ギャラリー

アムステルダムの運河と中央駅。アムステルダムには３日間滞在しましたが、見所が多く十分楽しめました。ゴッホ美術館は、絵画好きにとって必見と思います。

アムステルダム中央駅 駅

ドイツのケルンにある大聖堂。ゴシック様式の巨大建造物で高さが157mもあります。内部には素晴らしいステンドグラス。

ケルン大聖堂 寺院・教会

ローテンブルグはロマンチック街道の人気観光地。伝統的ドイツ景観が見事に保存されています。ここは旧市街の中心部にあるマルクト広場。中世ドイツにタイムスリップできます。

マルクト広場 (ローテンブルク) 広場・公園

帰国前に立ち寄ったフランクフルトのシュテーデル美術館。ルーベンス、モネ、ピカソなどの名画が数多く展示されていました。

美術館の見学をした後、フランクフルト国際空港まで戻り、レンタカーを返却しました。13日間に及んだヨーロッパ５か国の都市巡りを終え、帰国です。

シュテーデル美術館 博物館・美術館・ギャラリー

フランクフルト国際空港のターミナル２を進み、帰国便を予約しているJALカウンターに向かいます。

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港

JALカウンターでJL408便（FRA→NRT)への搭乗手続きを済ませました。ビジネスクラスなのでサクララウンジが使えます。搭乗時間まで2時間余りありますので、ラウンジでのんびり過ごすことにしました。

出国手続きを済ませる必要がありますが、長蛇の列ができていました。数十人以上並んでいます。フランクフルト国際空港は込み合うことで知られていますが、これほど多くの人が並んでいるとは思いませんでした。

長らく待ってボーディングカードを機器にかざして出国管理区域に入りました。管理区域では、行列の柵をくぐって前に進む人がいました。EU,米国そして日本など特定国のパスポート保有者はカメラ認識機能のゲートがあり、優先的に前に進むことが出来ました。非対象国パスポート所有者の方々、更に20-30分程度待たされていました。JPNパスポートの有難さを感じました。

出国審査を終え、JALサクララウンジに向かいます。"Sakura Launge"の表示に従って進みます。

サクララウンジの入り口でボーディングカードを係員に示し、ラウンジに入ります。

サクララウンジ (フランクフルト国際空港) 空港ラウンジ

ラウンジ内は広々としており、静かです。ビールを飲みながらカレーを頂きました。JAL製のカレー、いつ食べても美味しく感じます。

搭乗時間が近づいてきましたので、搭乗口（D8)に移動。JL408便の定時出発時刻19:50が表示されています。

JAL機もゲートに横付済でしたが、実際の機内への案内は予定より30分程遅れ、離陸も定刻の約40分遅れでした。
遅れの主な理由は、空港の混雑にあったようです。

フランクフルト国際空港は、発着便や利用者数が多いこともあって入出国で待たされるケースが多いように思います。また家内情報では、免税店の係員の処理が遅くて待たせるし、接客態度も横柄であったとのことです。FRAは我々にとって、出来ればあまり利用したくない国際ハブ空港の一つです。

機内に入りました。ビジネス席はボックス型で、少し古いタイプです。

横幅は広くはありませんが、前後の長さは十分で、大型のTVモニターが供えられています。ヨーロッパに来る際に利用したプレミアムエコノミー席に比べ、ゆとりがあります。JL408は夜行便ですが、ビジネス席なのでゆったりと休養できそうです。

席は翼の上でした。飛行中、下方景色はあまり良く見えません。

定刻から約40分遅れで離陸。

フランクフルト国際空港を飛びたち、JAL機は東に向かって進みました。

雲の上に出ました。

離陸後、2時間ほど経ってから食事の提供が始まりました。フルーツとナッツの前菜。

ラウンジでビールをしっかり飲んできましたので、飲み物は暖かい日本茶を頼みました。丁寧に入れられた日本茶でした。流石、ビジネスクラス。

和食のメニュー、様々な食材が記載されています。メインは魚料理のようです。

和食フルコースで、メーンの後にご飯、みそ汁、香の物、甘味などが続きます。

前半のトレーが出てきました。丁寧に調理した様々な食材が並んでいます。

箸置きは陶器製の鶴、JAL特有のおもてなしです。

後半のトレー、魚、ご飯、漬物、みそ汁などが並んでいます。種類と量は十分過ぎるほどあり、ご飯は食べきれずに残してしまいました。

食事の締めは、フルーツとコーヒー。

食事を終えましたので、一寝入りするまえに映画を見ることにします。エンタテインメントの映画リストはヨーロッパに来るときに利用したJL407便と同じでした（当然？）。

リストを一覧しましたが、あまり面白そうなものは見つかりません。

「カンフーパンダ」をチラッと見てみました。子供向け映画だったようで、見ていると疲れる感じでしたので、オーディオに切り替えました。

オーディオで音楽を聴きながら、飛行ルートをチェックしました。JL408便はフランクフルトを発って、中東方面に向かっていました。

行きのNRT→FRA便は、アラスカ、グリーンランドの上空を飛行しましたが、FRA→NRT便は行き便とは別ルートを飛行しています。

機体はトルコ上空を東に向かって進んでいます。

トルコ→イラン→パキスタンと進むようです。

JL408便は中国の北京北側を飛行した後、急遽クランク型に飛行経路を変えました。1万メートル以上の高高度を飛行する航空機が、このような急な経路変更をするケースは珍しいと思います。
中国上空には飛行禁止空域があるのでしょうか？

韓国のソウル上空を東に向かって飛行を続けています。

日本空域に入り、島根県の隠岐ノ島上空を進んでいます。

能登半島南側の金沢上空を飛行中。

7月25日（木）の夕方6時前に成田国際空港に着陸しました。既定の到着時刻の約30分遅れでした。

成田国際空港 空港

航空機から降りて、入国審査に向かいます。

夕方、成田国際空港には比較的多くの航空機が到着しますが、入国審査待ち時間は短めでした。日本パスポート所有者は、自動認識機を利用するので、待ち時間はほぼゼロ。海外パスポート所有者の行列は、せいぜい20-30人でした。

長蛇の列で長い時間待たされたフランクフルト国際空港(FRA)の入出国審査との違いが際立ちました。成田国際空港の処理は迅速で効率的です。
ドイツは効率を重視する国柄だと思います。FRAの入出国審査の非効率性、何とかして頂きたいと感じます。

バゲージクレームの表示板で、JL408便の荷物が出てくるターンテーブルを探します。

B6のベルトコンベヤー、暫く待っていると、搭乗時に預けた荷物が出てきました。スーツケースを押して、京成スカイライナー乗り場に向かいます。7月13日に日本を発って7月25日帰国の13日間に及ぶヨーロッパ旅行を無事完了です。

今回のJALマイルを利用したヨーロッパ旅行では、行きの昼便をプレミアムエコノミー、帰りの夜便をビジネスにしました。昼便では起きっぱなしですので、Pエコノミー、快適に過ごせました。
一方、夜便のビジネス利用、睡眠時間をある程度確保できてしっかりと休養できたように感じます。時差ボケも早めに解消できそうです。ビジネス席利用はマイルの使用数が多くなりますが、コロナ禍で思うように利用できなかったマイルを集中的に有効に活用できたと、家内ともども納得しています。
天候にも恵まれたヨーロッパ5か国周遊、良い思い出となりました。

この旅行記へのコメント （11）

• yanosonoさん 2024/09/16 13:22:23

  帰国しました

  ありがとうございました。
  
  やはりフランスの高速道路の給油所ではフランス国内発行カードしか使えないみたいです。
  
  下道をけっこう走りましたがけっこうおもしろかったです。
  
  （参考）
  フランスでの高速道路での料金支払いはクレジットカード使えますか
  https://tsunagikata.com/380259/

  AandMさん からの返信 2024/09/17 20:50:16

  楽しまれたようですね

  フランス高速道にある給油所で、フランス以外の国で発行されたクレカが使えないことには驚かされます。一般道の給油所では使えるのに、高速では使えないことがある理由、理解不能です。
  
  私も海外では予想外のことがあり、ドギマギさせられることも結構ありましたが、良し悪しは別にして、しっかりと記憶に残るように思います。
  
  フランスでのドライブ旅行、楽しまれたようで良かったと思います。

• yanosonoさん 2024/09/10 08:55:09

  フランスの給油の件大体わかりました

  下道のスタンドでは給油できました。
  セルフ給油時に求められたのはパスワード
  クレカに登録した4桁のパスワードで通りました。
  
  一方、高速サービスエリアのスタンドでは、昨日使わなかった郵便番号を入力しましたがやはりだめ。フランスで作ったカードしか使えないという情報は今も変わらないのかもしれません。
  
  QA欄に本件を投書しました。
  
  フランス2日目はコンタル城に行きました。
  平日早朝なので空いていましたが帰る時にはかなり混んできました。
  
  今はボルドーのホテルです。

  AandMさん からの返信 2024/09/10 14:58:37

  給油できて良かったですね

  
  yanosonoさん
  
  無事に給油できて良かったですね。私の経験でも、セルフ式給油機でクレカを使う場合、4桁PIN入力する場合も結構あったように思います。給油後の店内で給油機番号を告げてクレカ支払いをするケースなど、種々経験しました。
  レンタカードライブで給油が出来ないと、焦ってしまう気持ち、分かります。今ボルドーに滞在されているとのこと、私も随分前に訪れたことがあります。美味しいボルドーワイン、楽しんで下さい。

• yanosonoさん 2024/09/10 08:55:08

  フランスの給油の件大体わかりました

  下道のスタンドでは給油できました。
  セルフ給油時に求められたのはパスワード
  クレカに登録した4桁のパスワードで通りました。
  
  一方、高速サービスエリアのスタンドでは、昨日使わなかった郵便番号を入力しましたがやはりだめ。フランスで作ったカードしか使えないという情報は今も変わらないのかもしれません。
  
  QA欄に本件を投書しました。
  
  フランス2日目はコンタル城に行きました。
  平日早朝なので空いていましたが帰る時にはかなり混んできました。
  
  今はボルドーのホテルです。

• yanosonoさん 2024/09/10 08:55:06

  フランスの給油の件大体わかりました

  下道のスタンドでは給油できました。
  セルフ給油時に求められたのはパスワード
  クレカに登録した4桁のパスワードで通りました。
  
  一方、高速サービスエリアのスタンドでは、昨日使わなかった郵便番号を入力しましたがやはりだめ。フランスで作ったカードしか使えないという情報は今も変わらないのかもしれません。
  
  QA欄に本件を投書しました。
  
  フランス2日目はコンタル城に行きました。
  平日早朝なので空いていましたが帰る時にはかなり混んできました。
  
  今はボルドーのホテルです。

• yanosonoさん 2024/09/09 08:08:34

  フランスは特殊な国でした

  マルセイユからパリに北上するレンタカードライブ中です。
  
  １日目で給油を試みた高速のスタンドはカードのセルフ決済なのですが、持参した２枚のビザカードが決済不能。
  他国ではこんなことはなかったです。
  
  検索したところフランス以外で発行したカードは一部の施設では使えないという情報がありました。
  
  明日はガソリンを求めて下道を走ります。
  

  AandMさん からの返信 2024/09/09 09:41:54

  Re: フランスは特殊な国でした

  
  yanosonoさん
  
  旅行記をご覧いただき、ありがとう御座います。
  私はフランス北部のランス郊外（一般道）のスタンドで、7月中旬、給油しましたが、日本で発行したマスター・カード、使えました。スタンドによるのかも知れません。人が近くにいる小規模スタンドなら、助っ人を頼めるのではないでしょうか。
  
  また高速走行ではスピード超過にご注意下さい。自動測定で、帰国後に罰金請求書が届くことがあります。オランダで経験しました。
  気を付けて、楽しいドライブ旅行を！

  yanosonoさん からの返信 2024/09/09 09:59:39

  Re: フランスは特殊な国でした

  ありがとうございます。
  下道を安全に走りマスターカードも試してみます。
  
  料金所はビザで問題ありませんでした。
  
  高速のガソリンスタンドはクレジットカードしか使えないので大変困りますね。

• yanosonoさん 2024/08/04 08:34:08

  楽しく拝見しました

  レンタカーの旅楽しく拝見しました。
  わたしも数か国で経験しましたが、駐車場の苦労などとても共感しました。
  
  ドイツはフランクフルトとミュンヘンとも入国審査が厳しく、これは今後も変わらないのかもしれません。
  4月にイギリス（マンチェスター空港）に入国しましたがドイツと比べると楽な審査です。
  
  レンタカーで数国に行かれたのですね。
  他国に行く場合は、出発時にその旨申告するのでしょうか？
  
  JALの国際線には乗ったことがないので機内の様子も見られてありがとうございました。

  AandMさん からの返信 2024/08/04 11:50:42

  Re: 楽しく拝見しました

  旅行記をご覧いただきありがとう御座います。
  
  レンタカーで複数国を旅行する場合、越境料金（クロスボーダー・フィー）を支払う必要があります。越境契約は、レンタカー会社によって、申し込み時あるいは借りだし時と違いはありますが、事前に越境できるかどうかを調べておくことが大切と思います。そうでないと、借り出し時に「エッ、国境越えできない！」、ということになりかねません。
  
  越境できない国、借りる車によっては越境できない国などがあります。
  ヨーロッパでは旧EU圏内の越境は問題ありませんが、東欧諸国などは制限があるので、注意が必要です。また越境時のトラブル対処法なども事前に調べておいた方が、心安らかにドライブできると思います。
  越境ドライブ、少し面倒な手続きと調査が必要ですが、それを上回る便利さと楽しさがあるように感じます。
  
  海外旅行、円安と海外物価高で出費が大変ですが、楽しいですね！