2024/07/24 - 2024/07/24
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AandMさん
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フランクフルト中心部を流れるマイン川畔にあるシュテーデル美術館は、銀行家であったヨハン・フリードリッヒ・シュテーデルの美術コレクションをベースに1818年に開設され、14世紀から現代までの絵画などが展示されていることで知られます。ヨロッパ美術を代表するルーベンス、ベラスケス、モネ、ルノアール、ゴッホ、ピカソなどの作品があります。
今回のヨーロッパ旅行の帰国便がフランクフルト国際空港発のJAL便でした。出発は夕方でしたので、それまでの時間を利用してシュテーデル美術館を訪問しました。
美術館の外見はクラシック調ですが、以前の建物は第2次世界大戦末期に空襲で破壊されたため、現在の建物は戦後の1966年に再建されたものだそうです。内部は新しく、広々とした展示室に有名作家の作品が展示されていました。平日であったためか訪問者数も少なく、ゆったりと見学することができました。
ほぼ年代順に、多数の美術品の中で目を引いた主な作品を紹介致します。
シュテーデル美術館の作品を眺めると、ヨーロッパ美術の作風変遷や時代による興味の移り変わりの傾向が理解できるように感じます。ルーブル美術館やプラド美術館ほど有名ではありませんが、シュテーデル美術館はヨーロッパ美術に関心がある方にとって、超お勧めの美術館だと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7月24日
午前11時過ぎに、ローテンブルグをレンタカーで出発し、午後3時頃にフランクフルトに到着しました。近くの道路脇に車を停め、数分歩いてシュテーデル美術館に到着。有名美術館なので混んでいるのかなと思いましたが、平日であったためか訪問者は疎らで、混みあっていませんでした。シュテーデル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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美術館の入場券、行列に並ぶことなく購入できました。大人16 Euro(約2600円)、でした。
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展示室に移動しました。この美術館には14世紀頃から現代に至る作品が展示されています。古い作品から新しい作品の順で、一通り見学します。
「カルバリ山, Mount Calvary」と題するフランケン・シュヴァーベン・マイスター(Frankisch-schwabischer Meister)の作品で、1435-1445年に描かれたもの。カルバリ山は、別名、ゴルゴダの丘、キリストが十字架にかけられた場所です。キリスト磔の様子を描いた宗教画、教会に掲げられていたと思われます。 -
マスター・オブ・ザ・ダルムシュタット・パッション(Meister der Darmstadter Passion, 1450-1480)の作品「救世主としてのキリスト, Christus als Salvator Mundi, 1460」
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マスター・オブ・ザ・ウエンデリン(Meister der Wendelin-Atres)の作品「聖母マリアと福音記者ヨハネの三位一体, The Holy Trinity with the Virgin and John the Evangelist, 1503」
聖書に書かれている場面を描いたもので、教会に掲げられていたようです。 -
ステファン・ロクナー(Stephan Lochner, 1400-1451)が1435年頃に描いた作品で、12枚の絵で構成されています。それぞれの絵には、聖人の殉教の様子が描かれています。
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12枚の宗教画の一つ、「聖人の殉教、ヨハネス・エヴ」
釜茹での刑に処せられるヨハネス・エヴが描かれています。
この他、聖シモン、聖アンドレアス、聖バーソロミュー、聖マティアスなどの殉教の場面が描かれています。
これらは教会に掲げられていたようで、恐らく聖人の殉教を信者達に知らせる意図があったと思われます。 -
ヨース・ファン・クレーフェ(Joos van Cleve, 1485-1541)が1520年に描いた作品「ニッチェの聖母子、Madonna and Child in a Niche」
暗めの背景で聖母子に光が当てられている、中世時代の典型的な宗教画風で描かれています。 -
ピア・フランチェスコ・フィオレンティーノ(Pseudo Pier Francesco Fiorentino, 1444-1497)が1475-1500年に描いた「天使と一緒のバラ園の聖母子、Madonnna and Child with Angels in the Rose Arbor」
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ピエトロ・ペルジーノ(Pietro Perugino, 1446-1523)が1510年に描いた「子供のキリストを崇拝する聖母と幼少の聖ジョン, The Madonnna, the Infant St. John, and the Angel worshipping the Christ Child」
中世には沢山の聖母子像が描かれていますが、いずれも画風が似通っているように感じます。 -
教会に掲げられていた宗教画と異なり、比較的自由なタッチで描かれています。近世に描かれた絵のように見えますが、1532年にルーカス・クラナッハ(Lucas Cranach D. A、1472-1553)が描いた「ヴィーナス, Venus」。
ヴィーナスはギリシャ神話に登場する美の女神です。この絵は、教会などの宗教施設ではなく、富豪の邸宅などに飾られていたと思われます。 -
16世紀に入ると、絵が写実的になってきます。
フランドル地方の冬景色を描いたルーカス・ヴァン・ヴァルケンボルフ(Lucas van Valckenborch, 1525-1597)の作品「雪が降るアントワープ近郊の冬景色, Winter Landscape with Snowfall near Antwerp」 -
ヴァルケンボルフによる1593年の作品「凍ったスヘルデ川のあるアントワープの眺め, View of Antwerp with the Schelde Frozen Over」
ヴァルケンボルフの絵は、同時代に活躍したピーター・ブリューゲル(1525-1569)作品と似通っているように思います。沢山の人物を含むこのような風景画が、当時、フランドル地方で流行したことが推察されます。 -
写実的な絵ですが、中世時代(1523年)にハンス・バルドウング(Hans Baldung, 1484-1545)が描いた「2人の魔女, Two Witches」と題する作品
右側の女性か掲げているのは当時ヨーロッパで蔓延した梅毒に効果のある水銀を含む軟膏薬で、この絵には疫病感染に対する注意を呼び掛ける意味が込められています。背後にいるキューピッド、自分が関与する愛領域で病害が広がるのを恐れながら見つめている、と解釈されているそうです。意味深い絵です。 -
ヤコブ・ファン・ワルスカッペレ(Jacob van Walscapelle, 1644-1727)が1677年に描いた「花束のある静物画、Still Life with Bouket of Flowers」
暗めの背景に鮮やかな白色、ピンク色の花を描いた美しい静物画です。 -
コルネリス・デ・ヒーム(Cornelis de Heem. 1631-1695)による「交尾する雀の静物画, Still Life with Coupulating Sparrows」と題する1657年の作品
一見、果物を描いた静物画のように見えますが、よく見ると二羽の小さな雀が描かれています。豊穣あるいは繁栄の意味が込められているように思われます。 -
ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer, 1632-1675)が1669年に描いた「地理学者、The Geographer」
ファルメールの代表作の一つで、纏っているのは日本風の着物。世界の果てまで思いを寄せる「地理学者」の姿が描かれています。17世紀には日蘭貿易が長崎の出島を通して行われており、和紙などとともに衣類もオランダに伝わっていたようです。 -
アドリアン・ファン・シュタルベムト(Adriaen van Stalbemt, 1580-1662)の作品「村の教会フェア, Village Church Festival, 1645」
屋外で飲食する人々、踊っている人、酔いつぶれている人など、様々な人々が描かれています。シュタルベムトはフランドルの画家ですので、この絵で描かれているのはフランドル地方のお祭りの様子です。見て楽しめる絵だと思います。 -
アブラハム・ブルーマールト(Abraham Bloemaert, 1566-1651)が1611年に描いた「岩を穿つモーゼ、Moses Striking the Rock」
旧約聖書に登場するモーゼが成した奇跡を描いたもので、宗教画です。 -
ディルク・ファン・パビユーレン(Dirck van Baburen, 1594-1624)
の作品「歌う若者、Young Man Singing, 1622」
パビユーレンがローマからドイツに帰国した時に描いたもので、イタリアのバロック画家カラバッジョ画風の影響が見られます。強い照明を受ける舞台俳優を描いたような迫力のある写実的な絵です。 -
大理石レリーフのように見えますが、油絵です。イグナツ・ウンターベルガー(Ignaz Unterberger, 1742-1797)が1775-1790年に描いた「ジュピターとヘーベ, Jupiter and Hebe」と題する作品。
結婚のお祝いとして贈られた絵だそうです。 -
ウンターベルガーの他の作品「ジュノとフローラ, Juno and Flora, 1775-1790」
中央に描かれているのがジュノとフローラ、ギリシャ&ローマ風の衣装を纏っています。周辺に描かれている人物や模様もギリシャ&ローマ風です。前作と同様に結婚祝いとして用いられた絵と思われます。 -
ゲオルグ・メルヒオール・クラウス(Georg Melchior Kraus, 1737-1806)の作品「食事中の家族, A Family at Table, 1770-1774」
クラウスはフランクフルト生まれの画家で、風俗画を多く描いています。この絵は、当時の庶民の食事風景が描かれています。温かみのある写実的な絵だと思います。 -
ピーター・ブリューゲル(父)(Pieter Bruegel D. J., 1564-1638)が1630年に描いた「雪中の東方三博士の礼拝, Adoration of the Magi in a Winter Landscape」
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ディエゴ・ベラスケス(Deigo Valazquez, 1599-1660)の「マルガリータ王女の肖像、Portrait of the Infanta Margarita, 1656」
5歳当時のマルガリータ王女が描かれています。ヴェラスケスが描いた「王女マルガリータの絵」は複数枚あり、プラド美術館やウイーンの美術史美術館にも展示されています。この美術館が所有する絵は、オリジナルではなくコピーだそうですが、普通人には真贋は分かりません。 -
ヨハン・ハインリヒ・ヴェルヘルム・ティシュバイン(Joh. Heinrich Wilhelm Tischbein, 1751-1829)が描いた「ローマのカンパーニャのゲーテ, 1787」
背景にローマ遺跡が描かれているこの肖像画は、ドイツの文豪ゲーテ(Goethe, 1749-1832)を描いた絵として広く知られ、ゲーテのイメージを形作ったと見做されているそうです。 -
ヨハン・ダヴィッド・パサヴァント(Johann David Passavant, 1787-1861)の作品「聖家族とエリザベスと幼子ヨハネ, The Holy Family with Elizabeth and Saint John the Baptist as a Boy, 1819」
14-15世紀頃に描かれた宗教画のように見えますが、この絵は19世紀初頭の作品です。パサヴァントはラッファエロ絵画の信奉者で、ローマで描かれたこの絵にもラッファエロの画風影響が認められます。
熱心なキリスト教徒の依頼で描かれたと推察されます。 -
カール・ブレッヒャン(Carl Blechen, 1798-1840)の「テルニ公園で水浴びをする女性達, Woman Bathing in the Park of Terni, 1835」
テルニはローマ近くにある町、ブレッヒャンはドイツの画家ですが1828年頃にイタリア旅行をしています。イタリア景観を思い出しながら描いたようです。 -
ヨハン・クリスチャン・クラウゼン・ダール(Johan Christian Dahl, 1768-1857)の「1820年12月のベスビオス火山の噴火、The Eruption of Mt Vesuvius in December 1820, 1826」
紀元79年のベスビオ火山噴火でポンペイの町が埋もれたことが知られていますが、1820年12月にも大きな噴火があったようです。ノルウエーの風景画家であったダール、1820-1821年の間ナポリに滞在していた際に噴火を目撃して描いたとのことです。 -
19世紀のフランス画家カミーユ・コロー(Camille Corot, 1796-1875)の「イタリアの少女の肖像, Portrait of an Italian Girl, 1870」
コローは風景画家として知られていますが、肖像画も幾つか描いています。晩年の作品です。 -
コローの風景画「早朝のアルパン丘陵のマリノからの眺め, View of Marino in the Alban Mountains in the Early Morning, 1826/27」
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カール・フォン・ピドル(Karl von Pidoll, 1847-1901)の「ヴェネツイアのカ・ドーロの前に立つアンナ・コスマンの肖像, Portrait of Annna Cossmann before Ca’d’Oro in Venedig,1894」
背景の建物はベネツィア宮殿、アンナ・コスマンはピドルの知人の娘で音楽家だったそうです。19世紀後半に描かれた肖像画ですが、中世イタリア画風が感じられます。 -
1940年にマックス・ベックマン(Max Beckmann. 1884-1950)が描いた「サーカスキャラバン、Circus Caravan」
20世紀前半に描かれ絵です。これまで見学した中世以降の絵画と画風が一変していることが分かります。ベックマンはドイツ生まれの新即物主義の画家として知られます。
人物や物体が多少デフォルメ化され、絵に迫力が感じられます。 -
これもベックマンの作品「フランクフルト・アム・マインのシナゴーグ. The Synagogue in Frankfurt am Main. 1919」
迫力が感じられる力強い絵だと思います。 -
これもベックマンの作品「流氷、 Ice on the River, 1923」
フランクフルトを流れるマイン川の流氷、ウインターマイン橋と聖バルトロマイ大聖堂が描かれています。 -
ベックマン作品「サクソフォンのある静物画、Still Life with Saxophones, 1926」
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1905年に描かれたベックマンの自画像、21歳の頃です。
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シュテーデル美術館には、彫像も沢山展示されています。
この作品は、オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin, 1840-1917)の「牧神、樫の古木、Faun (The Old Tree: The Old Oak), 1885」
古代神話に題材を取った性欲を扱った作品で、ロダンが後に取り掛かかった「地獄の門」へと繋がっています。高さ40cmほどの小作品ですが、強い生命力を感じさせてくれます。 -
エドガー・ドガ(Edgar Degas, 1834-1917)の「管弦楽団の演奏者たち、Orchestra Musicians, 1872」
舞台の踊り子たちが、ドガ特有の淡いタッチで描かれています。 -
クロード・モネ(Claude Monet, 1840-1926)の「ザーン川沿いの家々、Houses on the Bank of the River Zaan. 1871」
明るいタッチで描かれた風景画、川面の柔らかな光のきらめきがモネ独特の技法で描かれています。 -
オーギュスト・ルノワール(Auguste Renoir, 1841-1919)の「昼食後, After the Luncheon, 1879」
舞台はパリのレストランで、タバコに火を付けようとしているのはルノワールの弟だそうです。 -
エドワール・マネ(Edouard Manet, 1832-1883)の「クローケーゲーム, A Game of Croquet, 1873」
マネはフランスの画家で、印象派の先駆者と位置付けられています。パリのオルセー美術館が所有する「草上の昼食」や「オランピア」などが良く知られるマネ作品です。 -
新印象派の画家であるアンリ・エドモンド・クロス(Henri-Edmond Cross, 1856-1910)の「庭の午後, Afternoon in the Garden, 1904/05」
点描で描かれ、マネの画風と似通っているように感じます。 -
ファンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh, 1853-1890)が1885年に描いた「ヌエネンの農家, Farmhouse in Nuenen」と題する絵
ゴッホが画家として活動し始めた初期の作品で、比較的写実的に描かれているように思われます。 -
ドイツの表現主義を代表する画家オットー・ミューラー(Otto Mueller, 1874-1950)の「アダムとイブ. Adam and Eve」、1913-1922年に描かれた作品
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ミューラーの絵と似た感じの彫像が展示されていました。
この彫像の作者は、ミューラーと同じドイツ表現主義に属する画家として知られるエルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner, 1880-1938)の作品「悲しい女性、女性ヌード立像, Sad Woman; Standing Female Nude、1921」
シュテーデル美術館には、キルヒナーの絵画や彫像が数多く展示されています。キルヒナーはドイツ生まれの画家、彫刻家でヌードに積極的に取り組んでいます。大胆なデフォルメと強烈な原色を対比的に使用する技法が特徴で、退廃と不安の影を有する芸術家と見なされています。 -
キルヒナー作品「帽子をかぶって立つ裸婦像, Nude with Hat, 1910」
キルヒナーは、この絵は自分が描いたヌード像の中で最高の作品、と述べていたそうです。 -
パブロ・ピカソ(Pablo Picasso, 1881-1973)が1909年に描いた「フェルナンド・オリヴィエの肖像, Portrait of Fernande Olivier」
比較的初期の作品ですが、ピカソが主張するキュビズムの特徴が明確に認められることから、ピカソの重要作品と見なされています。 -
カール・ホーファー(Karl Hofer, 1878-1955)が1928年に描いた作品「オウムを連れた女性, Girl with Parrot」
ホーファーはドイツの表現主義の画家ですが、彼の絵はミューラーやキルヒナーほど誇張やデフォルメされていません。穏やかな性格の画家であったようです。 -
アウグスト・マッケ(August Macke, 1887-1914)が1912年に描いた作品「小さなウオルターのおもちゃ, Little Walter's Toys」
ウオルターは画家の長男、自分の息子が持っているマトリョーシュカ、毬、動物のぬいぐるみなどを描いた絵です。マッケはドイツの画家で、単純化された対象物や幻想的な色彩を特徴とする作品を描き、当時ドイツで流行していた表現主義と異なった画風様式を築いています。 -
フランツ・ラジヴィル(Franz Radziwill, 1895-1983)が1932年に描いた「赤い飛行機, The Red Aeroplane」
ラジヴィルはリアリスティックな画風の風景画を描くことで知られるドイツの画家、この絵も写実的です。 -
シュテーデル美術館の内部の様子です。
現在の建物は戦後の1966年に再建されており、内部は新しくて広々としています。 -
大きな展示室に余裕をもって絵画などが掲げられています。混みあってもいませんので、ゆったりとマイペースで作品鑑賞をすることができます。
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「猿との自画像、Self-Portrait with Monkey, 2001」と題するマリア・ラスニグ(Maria Lassnig, 1919-2014)の作品
ラスニグはオーストリアの美術家で、抽象表現を取り入れた前衛的な画風の絵を描いたことで知られます。 -
トランプの絵柄のような作品の制作者は、ジョナサン・ミーゼ(Jonathan Meese, 1971-)。「反ノスタルジックなバットが袋から飛び出す芸術の独裁が時を刻む. The Antinostalgic Cudgel from the Bag, The Dictatorship of Art is Ticking」と題する作品で2008年の製作
ミーゼは東京生まれのドイツ人パーフォーマンス&インスタレーションアーティスト、絵画だけでなくコラージュ、文章なども手掛けています。
この作品も、タイトルと絵の関係が良く分かりません。シュテーデル美術館に作品が展示されていることから推察すると、立派な芸術家のようですが、私にはその良さが絵をみただけでは理解できません。モダンアートの価値を理解するのは容易ではないと感じます。 -
これも良く分からない作品です。
製作者はジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel, 1951-)で表題は「無題, Untitled, 2015」
シュナーベルは米国人で、新表現主義の画家として著名だそうです。 -
イミ・クノベル(Imi Knoebel, 1940-)の「図II, Figure II, 1985」と題する作品
クノベルはドイツのアーティストで、抽象的な絵画と彫刻で知られるそうです。これは絵というより、木工細工。素晴らしさが理解できません。 -
ヨルグ・インメンドルフ(Jorg Immendorf, 1945-2007)の「誰のために?、To Whom?」と題する1973年の作品
美術品というより、イベント用のポスターの感じで、芸術性があまり感じられません。ただイメンドルフはドイツの画家で大学の教授だそうです。私の理解が及ばない領域の作品です。 -
奇抜な絵ですが、こちらの方がまだしも芸術作品のように感じられます。ヴォルフガング・マシューアー(Wolfgang Mattheuer, 1927-2004)による「巨像II, The Colossus II」と題する1970年製作の作品
街を覆うように両腕を広げている巨像の作品は、全体主義国家の下で抑圧されている人々の状況を描いたものと解釈されています。マシューアーは東ドイツでの生活を経験した芸術家で、共産主義国家における人民抑圧問題を訴えているのかも知れません。何となく作者意図が理解できる芸術作品です。 -
マチアス・ケッペル(Matthias Koeppel, 1937-)の「ブルーメホフの夕暮れ, Dusk at Blumeshof」と題する1973年製作の作品
ケッペルはドイツの画家で、1970年代からベルリンの壁を描き続けたため「壁崩壊の歴史画家」とも称されているそうです。 -
展示室には絵だけでなく彫像や工作品も展示されています。ただモダン作品は絵画同様、解釈に苦しむ例が多いように感じました。
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アンディー・ウオーホル(Andy Warhol, 1928-1987)が1982年に製作した「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ, Johan Wolfgang von Goethe」
ウオールホルは米国ポップアートの代表的芸術家で、マリリン・モンローやエルビス・プレスリーなどの有名人の肖像をスクリーン印刷技法で製作しています。ウオールホルがシュテーデル美術館を訪れたことが切っ掛けとなって、ドイツが誇る文人ゲーテ像を製作したそうです。 -
ベッティナ・フォン・アーニム(Bettina von Arnim, 1940-)が1969年に製作した作品「閉路の男, Close Cycle Man」
一人の男をパイプの一部として描いた作品で、モダンアートらしさが感じられます。 -
マイナ・ミリアム・マンスキー(Maina-Miriam Munsky, 1943-1999)の1974年の作品「プローブ, Probe」
モダンアートですが、写実的で分かり易い絵です。マンスキーはドイツ新現実主義派に属する女性画家で、医療場面を主な題材として作品制作を行っています。 -
何が描かれているのか、直ぐには理解できませんが、カラフルで面白い絵だと感じます。作者はマルクス・オーレン(Markus Oehlen, 1956-)で「無題, Untitked」と表示が出ていました。
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壁に沢山展示されている絵、これらは全てオーレンの作品です。デフォルメされたこれらの肖像画、友人や知り合いを描いていると推察されます。
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向かい側の壁にも沢山のオーレン作品が展示されていました。これだけの絵が並んでいると、迫力が感じられます。
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展示室の廊下の両側に掲載された沢山のオーレン作品、圧倒感があります。
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モダンアート作家のマルクス・リュペルツ(Markus Lupertz, 1941-)が1964年に描いた「リトルストーリトより、From the Little Road」と題する作品
小路が描かれているようには見えませんが、カラフルで楽しめるモダンアートだと思います。 -
パブロ・ピカソ(Pablo Picasso, 1881-1973)が1960年に描いた「膝を抱える女, Crouching Woman」
理解し辛い一連のモダンアートを見た後でこの作品を眺めると、ピカソは分かり易い、と感じます。 -
アンリ・ローレンス(Henri Laurens, 1885-1954)が1947年に製作した「大きな水たまり」と題する彫刻作品
ローレンスはピカソと同時代を生きたフランスの彫刻家で、気のせいかも知れませんが、作品にピカソの影響があるように感じます。広い展示室の中央にポツンと置かれていましたが、温かみが感じられる見応えのある彫像作品です。 -
シュテーデル美術館の出口にミュージアムショップがあり、展示品コピー、解説本、関連グッズなどが売られていました。
展示室も人は疎らでしたが、ミュージアムショップも混みあってはいませんでした。作品鑑賞と同様、ショップでの品選びも余裕をもってマイペースで行えます。 -
膨大な数の作品鑑賞を終え、美術館を出ました。目の前のマイン川には歩行者専用の吊り橋があり、客船が行き交っていました。フランクフルトは大都市ですが、美術館付近には長閑な景観が広がっています。
今回見学したシュテーデル美術館は、パリのルーブルやウイーンの美術史美術館ほど有名ではありませんが、中世から現代までの芸術作品を所蔵し、巨匠作品も沢山展示されていました。ヨーロッパの他の有名美術館との違いは、素晴らしい多数の作品が展示されている割に混みあっていないことだと思います。一連の展示作品を見学することで、ヨーロッパ美術の変遷を学べたように感じました。
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