JALプレミアム・エコノミーで成田からフランクフルト国際空港へ

2024/07/12 - 2024/07/14

コロナも下火になったので５年ぶりにヨーロッパ旅行に出かけました。JALマイレージ利用で欧州を往復する便を探しました。予定日程ではロンドンやパリ便は一杯で、成田-フランクフルト便にかろうじて空席があったので予約しました。往路は昼便(JL407)、帰路は夜便(JL408)だったので、行きをプレミアム・エコノミー、帰りをゆったりと休めるビジネスにしました。
行きのJL407便出発時間は10：30と比較的早いので、成田空港で前泊しました。

フランクフルトに到着したら翌朝に空港でレンタカーを借りて、ルクセンブルグ→フランス→ベルギー→オランダ→ドイツを巡る１１日間の周遊旅行です。今回の旅行では、ブリュッセルやアムステルダムなどの都市に滞在し、大聖堂などの観光スポットや著名美術館をじっくりと見学しました。

この旅行記では、成田空港からフランクフルト国際空港まで乗ったJAL407便での体験を中心に紹介します。コロナ禍前、ロシア上空を通過するヨーロッパへの最短ルートが利用されていました。ロシア－ウクライナ戦争が始まってからロシア上空を通過できなくなったため、遠回りの別ルートが採用されています。今回新たに体験した飛行ルート、なかなか印象的でした。

エリア フランクフルト(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月12日（金）
京成上野駅からスカイライナーで成田空港に向かいます。久しぶりに乗車するスカイライナー、運行開始から50周年になったようで、"50th Aniversary"が描かれ、外装が一新されていました。

京成上野駅 駅

ただ内部の様子は、数年前と殆ど変わっていません。

成田国際空港の第2ターミナル駅に到着。今夕の宿はホテル日航成田。ホテルが運営している無料送迎バス乗り場に向かいます。

成田空港第2ターミナル 空港

バスの運行間隔は20～30分ですが、今日はホテルに宿泊するだけですので、時間はあまり気になりません。第2ターミナル1階33番バス乗り場から10分程でホテルに到着しました。

ホテル日航成田 宿・ホテル

部屋は33平米の広めのエグゼクティブ・ツイン、朝食付き（2人分）で約2万円。明日から宿泊するヨーロッパのホテル料金200～300Euroに比べて安く感じます。

夕食はホテル1階にあるレストラン「セリーナ」。明日からしばらくの間は洋食が続きますので、和食を注文。

カジュアル・リゾート・ダイニング セリーナ ホテル日航成田 グルメ・レストラン

魚がメインの和食、美味しく頂きました。

夕食後、ホテル11階にあるサンセットラウンジで本格コーヒー。

家内は、カクテルのマルガリータ。日没の時間は過ぎていましたが、窓向こうにチラホラと灯が見え、ロマンチックな雰囲気です。静かにゆったりと飲み物を楽しめる素敵なラウンジです。

7月13日（土）
朝食後にホテルをチェックアウトし、無料送迎バスでJL便が出発する第2ターミナルに向かいます。

JALカウンターでチェックイン。我々の席はプレミアム・エコノミーですが「桜ラウンジ」の利用が可能とのこと。出国審査手続きを済ませ、ラウンジに向かいます。
サクララウンジは3Fと4Fにありました。我々が利用できるのは3Fのラウンジですが、”First Class Lounge"と表示が出ていました。
コロナ禍前は、確か"Business Class Lounge"となっていたように思いますが、・・・

成田空港国際線 JALサクララウンジ 空港ラウンジ

ラウンジ内では、皆さん朝食を召し上がっているようです。我々もカレーライスを頂きました。JALカレー、絶品でした。

搭乗時間になりましたので、62番ゲートに移動します。10：30出発、10：10搭乗開始の発表示が出ています。

プレミアムエコノミー席、シート幅やピッチはエコノミー席に比べて少しだけ広い感じです。

我々の席はビジネスクラスの直ぐ後ろで、足元には十分なスペースがありました。

ただ翼の真上なので、下方の視界は良くありません。

JL407便は定刻にNRTを離陸し、東に向かって進みました。コロナ禍以前は、飛び立つと北東方向に向かっていました。飛行ルートが違っていることが分かります。

対地速度１０００ｋｍ/hで飛行して、目的地のフランクフルトまで約13時間かかることが表示されています。

機体は北海道の東方海上を北東に向かって進んでいます。画面に表示された緑色の線が最短ルートを示していますが、最短ルートはロシア上空にありますので、JAL機は最短ルートを無視して北東方向に向かっていることが分かります。

離陸してから1時間余が経過し、昼食が出てきました。飲み物は白ワインを選択。

ご飯上にクリームで煮込んだ野菜や肉が乗っているのが主食。この他、サラダ、煮物野菜、あえものなどが付いています。美味しく頂きました。

食後は、ハーゲンダーツのアイスクリーム。いつものようにガチガチに凍っています。暫く放置しておいてから頂きました。

エンタメをチェックします。

映画、ビデオがありますが、種類と数は多くありません。

オーディオの方は、クラシック、ポップス、邦楽、JPOPなど比較的豊富な選択肢があります。

その他のインフォーメーションもありますが、これらは殆ど使いません。

機内WiFiがあり、手持ちのスマホやタブレットを接続すればネットを閲覧できるようです。

最近発表された映画を見ましたが、面白くありませんでした。その他見たい映画も無かったので、飛行中は専らオーディオを利用し、お気に入りの曲を聴きました。

航空機はカムチャッカ半島の東側上空を飛行し、アラスカに向かっています。

間食のおやつとして、ツナマヨネーズパンが配られました。結構美味。

下方を見ると雪の積もった山岳地帯の上空を飛んでいます。窓が青色っぽいのは、遮光のため窓がスモーク化されているためです。パイロットが飛行時間に合わせて窓のスモーク化の調整を行っているようです。
ただ外が見たい場合は、自分で窓の透明度の調整をすることも可能。

航空機はグリーンランド上空を飛行し、フランクフルトに向かっています。

着陸の2時間程前、軽食が配布されました。JL407は昼間フライトなので、お休みになっている方は殆ど無く、皆さん軽食を受け取っていました。

メインはカレーライス。成田空港のラウンジでカレーを食べましたが、機内でも美味しく頂きました。

航空機はアイスランド北方の海上をフランクフルトに向かって進みます。

飛行経過を見ると、NRT-FRA便（JL407)は成田を飛び立った後、千島列島に沿って北上し、アラスカ、グリーンランドを経由していることが分かります。
以前、ロシアのシベリア上空を経由していた頃より飛行距離や時間が相当長くなっています。航空料金や燃油サーチャージが上昇する理由でもあろうと思います。

雲はありますが、所々切れ目もあります。ヨーロッパの天候、悪くはないようです。

成田空港を飛び立ってから約13時間後、フランクフルト国際空港に到着です。

JAL機がゲートに横付しました。

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港

降機して入国審査に向かいます。

入国審査では長蛇の列ができており、審査を受けるまで1時間以上も待たされました。空港設備は数年前に比べ整備されましたが、入国審査が混みあう問題は解消されていないようです。
ミュンヘン、ウイーンやチューリッヒなどヨーロッパの他のハブ空港では、このような混雑を経験したことはありません。今回は乗り継ぎ便などがありませんので、多少待っても問題ありませんが、ヨーロッパに入る場合にFRAは利用を避けたい国際空港の一つです。

今夜のホテルはフランクフルト国際空港に付属しているHilton Garden Inn Frankfurt Airportです。到着ロビーにホテルの表示がでているのかな、と思いましたがありません。
空港内のインフォーメーションで聞いてみました。係員曰く「そのホテルはターミナル１に付属していて、ここからバスで10分程かかるよ。ここはターミナル２．ターミナル循環バスでターミナル１に移動する必要があるよ。バス停はこの建物の外」。

循環バスでターミナル１に移動し、通路を進むと途中でホテル案内表示がありました。表示に従って100m程行った先に目的のホテルがありました。
前方はHilton, 右側がHilton Garden Innです。宿泊価格はGarden Innの方が安めです。

ヒルトン ガーデン イン フランクフルト エアポート ホテル

Hilton Garden InnのTwin Room。まあまあの広さです。

バスルームは浴槽付き。Garden Innですが、Hilton Quolityが保たれています。
広さと設備は、出発前に利用したホテル日航成田と同様ですが、価格は約2倍。ヨーロッパでの物価の高さ（円安効果）を認識させられます。

部屋でネット接続しました。驚いたことに「ヤフージャパン」が見れません。「2022年4月6日よりYahoo JAPANは欧州経済領域およびイギリスからご利用いただけなくなりました」との表示。

以前、中国を訪問した際、中国内では情報規制があってグーグルなどが使えない経験をしたことがありますが、自由経済圏のEUで「ヤフージャパン」が見れないことは想定外でした。

7月14日（日）
Garden Innの朝食ビュッフェ会場。果物や野菜が豊富で立派。Hilton Qualityに満足です。

フランクフルト国際空港のターミナル１にあるEuropcarでレンタカーを借りました。これが我々が借りた車。車種はJEEPでオートマチック、ハイブリッドSUV、カーナビ付です。

フランクフルト国際空港を起点に、ルクセンブルグ→フランス→ベルギー→オランダ→ドイツを周遊し、10日後にこの場所に戻ってくる予定です。JEEPはこれまで乗ったことがない車ですが、車内の機器をじっくりと眺めれば使い方は何となく分かるはずです。
次の目的地ルクセンブルグに向けて、いざ出発です。

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港