2024/07/14 - 2024/07/14
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AandMさん
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ルクセンブルグの有名な観光スポット「ボックの砲台」に向かって歩いていると、道路左側に旧市街では珍しいモダンな建物がありました。"Muse national d'Histoire et d'Art"と表示が出ていました。「国立歴史美術博物館」のようです。
建物壁に"Dive deep into history and culture for free, 無料で歴史と文化を深堀しよう!"と書かれた垂れ幕が下がっています。ルクセンブルグで一般的に用いられているフランス語でなくて、何故英語なのか良く分かりませんが、「無料」表現に誘われて入ってみることにしました。
受付で確認したら、「特別展示は有料ですが、一般展示は無料です。閉館が18時なので、1時間ほどありますよ」と、返事が返ってきました。
建物の地上階に美術や芸術関係、地下階に遺跡発掘品などの品々が展示されているようです。館内の人影はチラホラで混んでいなかったので、マイペースで一般展示部分をサーっと見学することにしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「国立歴史美術博物館」の入り口に案内表示があり、5か国語で簡単な説明が書かれています。行列もなく、空いている感じです。
3番目に書かれている英語説明に目を通し、入館しました。 -
館内中央部が吹き抜け構造になっていて、壁に沢山の人達の写真が掲示してあります。歴史や美術に貢献した方々のようです。
緩やかなスロープで各階が繋がっています。エレベータもありました。 -
最初の展示室(1階)、遺跡が展示されていました。ローマ時代に製作された碑文で、この地域までローマ帝国の支配が及んでいたようです。
この美術博物館では、「遺跡の碑文など考古学的な展示」がされていることを示しています。 -
絵画の展示。この絵は比較的近年に描かれたものですが、「絵画の展示」がされていることを示しています。
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見事な絵皿です。「工芸品の展示」もあることを示しているようです。
閉館まで1時間ほどしかありませんので、最初に「絵画関係」、次いで「考古学関連」の展示を見ることにしました。「工芸品の展示」はスキップです。 -
企画展示でしょうか、ルクセンブルグで最も偉大な画家とされているジョセフ・クッター(Joseph Kutter, 1894-1941)の作品が展示されていました。
これはクッターが1919年に描いた作品で、「赤いシャツを着た自画像」 -
クッターの「首をかしげる女」、1929年の作品
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クッターが息子ドルフィ(Dolphe)を描いた作品で、タイトルは「木馬」。この絵はルクセンブルグで1969年に発行された切手の絵柄として採用されたそうです。
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「スザンヌ, Suzanne」、1933年の作品
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「チャンピオン, Le champion」、1932年の作品
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クッターの絵は独特のタッチで描かれており、「表現主義」と呼ばれています。赤と黒が好みの色のようで、彼が描いた多くの絵で用いられているようです。
一連の展示の最後に、クッターが使っていたイーゼル(画架)が置かれていました。
国立歴史美術博物館の絵画部門の最初に展示がされていることは、クッターはルクセンブルグが誇る偉大な画家であるとみなされていることを示しているように感じます。 -
クッター作品の企画展示の後、中世以降に描かれた絵画"Old Masters"展示が続いています。
この部屋には、中世に描かれた教会の祭壇画が展示されていました。 -
ロレンツオ・デ・ビッチ(Lorenzo di Bicci, 1350-1427)が描いた「聖母子」
ロレンツオ・デ・ビッチはイタリア人で、14世紀のフィレツエで最も重要な画家とされています。 -
16世紀に描かれたフランス・フロリス(Frans Floris,1519-1570)の「聖なる血縁, Holy kinship」
フロリスはフランドル(アントワープ)の画家
16世紀になると、絵が写実的になってきます。 -
この絵も写実的で、数十人以上の人物や動物が描かれています。
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1535年にロッソ・フィオレンティーノ(Rosso Filrentino, 1494-1540)が描いた「バッカス、ヴィーナスそしてキューピッド」
フィオレンティーノはイタリア出身の画家 -
フィンセント・セラー(Vincent Sellaer, 1538-1544)が1540年に描いた「慈善活動, Charity」と題する絵
セラーはフランドルの画家で、神話に題材をとった宗教画を多く描いています。 -
時代が進むと、絵が更に写実的になります。
1745年にアイルランド人の画家ジェームス・レーザム(James Latham, 1696-1747)が描いた「若い貴婦人の肖像, Portrait of a young lady」
レーザムは多くの肖像画を描いています。 -
1748年にフランスのジャン=フランソワ・ド・トロワ(Jean Francois de Troy, 1679-1752)が描いた「セザンヌと老人達, Sussanne and the elders]」と題する画
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バロック期のフランドルの画家ヤーコブ・ヨルダーンス(Jacob Jordaens, 1593-1678)が描いた「バッカスと追随者, Bacchus and a Follower」と題する絵。
ヨルダーンスはルーベンスに画法を学び、ヤン・ブリューゲルとも親交のあった画家で、モデルの人間性を描くと評されます。豊かな個性が描かれた庶民的で親しみの持てる絵だと感じます。 -
果物や花の質感が見事に表現されています。
この絵はフランドルの画家ヤーコブ・フォッペンス・ファン・エス(Jacob Foppens van Es, 1596-1666)が描いた静物画
フォッペンスは、果物、花、食べ物などを描いた画家で、以降描かれた静物画に大きな影響を与えたとされています。 -
絵画(Old Masters)が展示されている階からエレベータで地下階に降り、「考古学関連」の展示を見学しました。
最下部の部屋に、紀元前4500-2500年に造られた石斧や石碑が展示されていました。これはその頃に人類が造った石碑。一見、自然石のような感じですが、人が手を加えた痕跡が刻まれています。 -
硬い石で作った矢尻や刃物類
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紀元前5世紀頃(ローマ時代)に造られた土器類
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紀元前1世紀~1世紀頃に造られた土器類
時代が進むにつれて、土器の造りが洗練されていった様子が分かります。 -
これはローマ時代に造られた建造物の一部のようです。ローマ文字や人物像などが彫られています。
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時代が進むと、土器に加えて金属製(銅製)の容器が登場します。細長い甕は、ワインや油を貯蔵するのに用いられたそうです。
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展示物の傍らに説明板もありますが、英語でなくフランス語。残念ながら、私には読めません。
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「考古学関連」展示の最後の箇所(地上階近く)に大きな部屋があり、モザイ・クタイルが敷かれていました。
これはヴィクテンという村で発掘&発見されたモザイク・タイルで、広さは約60平方メートル。240年頃に製作されたものだそうで、発見された場所に因んで「ヴィクテン・モザイク, Vichten mosaic」と呼ばれています。 -
様々な色石を砕いてタイル状にし、敷き詰めたものですので、製作されてから約1800年が経過していますが、色が鮮やかです。
ギリシャ神話に登場する神々、動物、植物、幾何学模様などが見事に表現されていました。見応えのある立派なモザイク・タイルです。 -
地下階には、昔の大型遺跡が再現されている部屋もあります。古代にタイムスリップして、展示物を眺めることもできます。面白い工夫です。
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これは古代の家の再現。家の作り方、日本の縄文時代や弥生時代の住居とも似ています。
自然の中で手に入れられる材料を使って住居を作ると、場所や時代は違っても同じような構造になるようです。
ルクセンブルグ旧市街を歩いて観光していた際に立ち寄った「国立歴史美術博物館」、絵画と考古学展示、見事で印象に残りました。
特に中世に描かれた絵画類(Old Masters)は誠に素晴らしく、国宝級の絵を無料で見学させて頂けることに、驚きを感じさせられました。
短時間の見学でしたが、大変充実した時間を過ごすことができたと思います。
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