2023/11/22 - 2023/11/23
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morisukeさん
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オッサンネコです。
旅好きな方の中で、たまに出てくるキーワード「日本遺産」。
現在、全国津々浦々で104件が登録されている様なのですが、
いかんせん、圧倒的に認知度が低すぎて、どうしようもない始末…。
正直、構成要素が多すぎてよく分からんわい、というのが本音なのですが、
それでも個人的に好奇心をかきたてられる登録案件は何点かありまして。
すなわち、横須賀、佐世保、舞鶴、呉、の4市で構成されている
「日本近代化の躍動を体感できるまち」
軍港や近代化というテーマは浪漫を感じるものであり、
何なら巷でウワサの工場萌えも一緒に味わっておきたいところ…。
奇しくも4市の内、呉だけはまだ訪れた事がない事もあって、
日本近代化の黎明が見えると聞いてしまった以上は、行かねばならぬでしょう。
果たして日本遺産に登録された呉の街並みにはどこまでパンチ力があるのか?
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- ANAグループ JRローカル 徒歩
-
どうもどうも、オッサンネコことモリネコちゃんです。
広島旅の第4弾は、日本遺産に登録された呉の街並みをお送りします♪
呉と言えば、やはり造船のイメージが強い工業都市。
波止場に来れば何か見えるかな~と軽い気持ちで来てみたら、
いきなり建造中のタンカーが目の前にどーん...
おおぅ。工業萌えの圧倒的期待感…はんぱねぇ ( ゚Д゚) -
イチオシ
大通り側に回ると、またしてもとんでもねぇものが目の前にどーん...
!!(゚ロ゚屮)屮 オォッ!!
海上自衛隊呉史料館、通称、てつのくじら館。
巨大な実物の潜水艦をそのまま史料館にしたってワケで…
海軍の町として栄えてきた呉のアイデンティティが溢れすぎてますぞ。 -
てつのくじら館、何と入場料は無料ですと (°∀° )ファッ?!
旅人に優しい太っ腹な史料館に感謝。感謝。
地球防衛隊に入隊した気持ちで突撃いたす。 -
史料館の中は、主に分けるとざっとこんな感じ。
・戦後の海上自衛隊の歩み(世界平和と安定に貢献、うぇーい)
・潜水艦や掃海に関する展示
・実物の潜水艦の内部展示&潜水艦乗りの暮らし
中でも「掃海」は、日常的に聞くことも少ないのではと思いますが、
簡単に言うと、海中に放置された機雷や不発弾を捜索して除去する事。
戦時中、米軍によって日本近海に撒かれた機雷の数はすさまじく、
安全な航路を確保する上でも、掃海の持つ役割は大きいのです。
私たちが海を見てホケ~っと癒されるのも、
すべては海上自衛隊の皆様の努力の賜物なのですね。感謝。感謝。 -
こちらは掃海に使用するフロートと呼ばれるもの。
ジョーズの顔が描かれたコイツ……( ゚Д゚)……。
どう見ても、おまえ…船を撃沈させる方やろと思っちゃうのですが、
掃海具を曳航し、機雷を浮上、起爆させるために使用するものになります。
確かに顔が描かれてた方が、愛着が出ますけどね (*´з`) -
潜水艦乗りは、長い場合は数週間任務から戻ってこれないそうで、
やはり気になるのは毎日のお食事…。
海軍と言えばカレーでっしゃろ!とちょっぴり期待してたのですが、
そんなに地上と変わらない食事が提供されている様です (*´艸`)
とは言え、生鮮野菜の持ち込みに限度がある潜水艦内では、
タマネギやジャガイモの様な貯糧品でできるカレーは鉄板…だそうで。 -
鉄のくじらの連絡口から見る海の景色。
黄昏のお時間なので、久々に夕日浴を堪能できる場所に移動しましょう。 -
というわけで、夕日浴を味わう場所「歴史の見える丘」に到着 ( ゚∀゚)
先ほどの史料館から、大通りをてくてく歩いて20分程のキョリです♪
この場所は、かの高名な戦艦大和を建造した造船ドッグの跡地で、
今でも運が良ければ建造中の船を眼下に眺める事ができるそうな。
呉は「日本近代化の躍動を体感できるまち」として、
横須賀、舞鶴、佐世保の3市と共に「日本遺産」に登録されています。
この「歴史の見える丘」も日本遺産を構成する要素なのですが、
パッと見、団地の片隅の小さな公園にしか見えないのが悲しきかな。 -
こちらが歴史の見える丘のシンボル。
旧呉海軍工廠(こうしょう)の礎石記念塔。
此の地に旧呉海軍工廠があった証を残すことを目的として、
残存した工廠の礎石を集めて記念塔にアレンジしたもの。
一番上の礎石は明治二十二年なので、確かに歴史を感じるぞよ (*´з`) -
そして肝心の造船ドッグの光景とは………コレだ……。
キタ―――――(゚∀゚)―――――!!
夕日に照らされた現役の造船ドッグが美しい… 美しすぎる…。
残念ながら建設中の船は見る事ができませんでしたが、
雰囲気、迫力、工場萌え、すべてを満たしてくれる素んばらしい景観。 -
夕日に輝く軍港都市「呉」の街並み。
確かにココは呉の歩んできた歴史が見える(様な気がする)。
日本の近代化を語るうえで欠かせないのが『富国強兵』の概念で、
明治政府が欧米に負けじと掲げた近代化へのスローガンなのであります。
その富国強兵の一翼を担ったのが海軍の発足。
明治14年に横須賀に鎮守府が開庁した後、呉にも鎮守府が置かれ、
島国ニッポンの防衛は強化されていく事になるのです。
ずっと眺めていたい風景ですが、まだまだ絶景に満たされていないので、
次の夕日スポット「アレイからすこじま」まで再び徒歩で向かいます♪ -
イチオシ
造船場に林立するクレーン群。
これも工業都市ならではの独特な景観…ですかね。
まるで世界的に有名なイギリスのマンセル要塞を彷彿させる様な絶景…
いや、イギリス、行ったことないから知らんけど ( ゚Д゚) -
アレイからすこじまへの道を駆け足で驀進中。
停泊している軍艦がちらりと見えて、心臓の鼓動はさらに爆上がり (゚∀゚) -
というわけで、アレイからすこじま。
潜水艦を間近に見ることができる、日本では唯一無二の公園。
歴史の見える丘と合わせて、日本遺産の構成要素になってます。
アレイとは、英語(ALLEY)で路地・通りを指す言葉。
からすこじまは、昔この辺りにあった「烏小島」から来てるそうな。
その島も大正時代に埋め立てられ、今はすでに存在しないのですが、
地名だけ今も残されている事にロマンを感じませんか? (ΦωΦ)フフフ… -
イチオシ
待望の潜水艦と軍艦が停泊している光景。
おおぅ…… (*´ロ`) 。。。
これよ、これ。この風景が見たかったのよ。
時たま蒸気を噴き出している潜水艦が、ホントに鯨に見えてきた…。 -
波止場には、味のあるクレーンがヌシの様な存在感を放っています。
呉がまだ軍港だった時に魚雷の積み下ろしに使われていたものだそう。
当然今はすでに現役を退いていますが、
軍港都市「呉」の歴史を感じられるシンボルである事は間違いねえでがす。 -
アレイからすこじまのもう一つの顔がこの赤レンガ造りの倉庫群。
正式名称は、旧呉海軍工廠赤レンガ倉庫群。
元々は呉海軍工廠に付帯する製品置場や大砲庫などに使われてたそうな。
今ではレトロでオサレな萌えスポットとして、
一部の倉庫はカフェとかオフィスとして生まれ変わっているそうです。
規模的には…うん、まぁしょぼいです (ノ∀`)アチャー -
とっぷり日が暮れてきました。
刻々と色を変え行く海を、何もせずにボーっと眺めているだけの贅沢。
自由に時間を使えるのは一人旅の醍醐味かもしれんですね (*'▽') -
倉庫群もライトアップされて妖美な雰囲気を醸し出しています。
うーん、でもちょっと惜しい (*´з`)
北海道の小樽運河くらい気合入れてやってくれたら、
もっと萌え萌えな夜景スポットになるのになぁ、と。 -
アレイからすこじまの夕景。
夕日浴を堪能したので、そろそろ駅の方に戻るとしまする ヾ(´∀`*)ノ
流石に歩いて帰るのはしんどいので、ここから駅まではバスを利用。
やはり夕焼けの情景は、心の澱がすーっと消えていく様で、
すーんと寂しい気持ちとは裏腹に足取りは軽くなるのでした (*´艸`) -
さて、呉の市街地まで戻ってきました。
戦艦大和ミュージアムの前には怪しさ満点の肉盛りオジサマの像が…。
どうやらギリシャ神話で有名なネプチューンだそうです。
いや、なんでネプチューンなんか知らんけど ( ゚Д゚) -
呉港のフェリー乗り場を陸橋上から見学。
ココから松山等、四国と本州を繋ぐ瀬戸内海航路が出てるようです。
学生時代、神戸から四国へ渡る際は毎回フェリーに乗ってた思い出が…
当時は仮眠もできてコスパ最強!`∀´)ウシシ と思っていたのですが、
時間と体力だけは無限にあった学生の境地、だったのでしょうね (笑) -
呉港から望む造船所の夜景。
こちらも工場夜景萌えな人にはたまらんスポットでしょう。
本日は広島に宿を取ってあるので、そろそろ広島に戻るとします。
ただ、本日は諸事情?あり、呉ポートピアパークに入れなかったので、
翌日再び呉の街に戻って来るハメに。
まぁこれも人生ぢゃ (*´艸`) -
翌日、時計はびゅーんと飛んで、また15時頃に呉に舞い降りました。
訪れたかった場所「入船山記念館」。
明治時代の旧呉鎮守府の歴史的建造物を復元していまっす (*'▽')
入り口の門を通って、早速見えるのがこの時計台。
正式名称は「旧呉海軍工廠塔時計」と云いまふ。
1921(大正10)年に旧呉海軍工廠造機部の屋上に設置され、
終戦まで工廠と共に歴史の時を刻んできた代物です (*´з`)
実際に動いていた期間は短い様に思いますが、ロマン…ありますね。 -
途中の料金所で入館料250円をお支払い、ちゃりーん。
もうね、時間もないので、早速入船山のハイライト行っちゃいます。
旧呉鎮守府司令長官官舎
まぁざっくり言ってしまうと、昔の海軍司令長官の邸宅ですな。
木造の平屋建てなのですが、和館と洋館を接合した珍しい建築様式。
明治時代末期の建築技術を伝える貴重な建物、という事で、
古い建物好きなモリネコにとっては垂涎の的なワケでございまして。
ちなみに、裏に回った勝手口が当館の入り口になりまっす (*´艸`) -
こちらは洋館部分。
和館は居住区、洋館は執務・来賓対応の目的で設計されています。
この偉そうな机に座って、羽ペンでサラサラ署名をしているイメージ。
ロマン…ですのぅ。多分ね (*´з`) -
こちらは応接室でしょかね。
出窓から漏れる自然光が、何と美しいのでしやう (゚∀゚)
こんな偉そうなソファに腰かけて、葉巻をスパスパ吸いながら、
今日の昼メシはなんじゃろ…なんてつぶやいてみたいものである。 -
裏手に回ると、どっからどう見ても和な居住区に様変わり…。
先ほどの洋館との印象がありすぎて、寧ろギャップ萌え… (*´艸`)
四季折々を感じられそうな反面、冬めっちゃ寒そう、なのである。 -
「夏は涼しく冬寒く」の古典的な純和風建築。
モリネコの母方のおじいの実家はこんな感じのオウチで、
窓を開けっぱにしているので、ムカデやカマドウマが侵入してくる始末…
令和の密封性が高いオウチに慣れきっているモリネコ一家は、
恐らく田舎暮らしなんてできない体躯になっちゃってます (*´з`) -
部屋の中から外の景色をボーっと眺めるのもまた御一興。
日本遺産に登録された歴史的建造物を存分に堪能させて頂きましたい。
というわけで呉の旅はこれにておしまい。
呉の工場萌えな絶景を見てたら、他の旧軍港三市も再訪したくなりました。
改めて旅の魅力に気づかされた、そんな港町の黄昏時でした。
それではまた~。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- たびんちゅさん 2024/08/19 22:27:19
- 映画のワンシーンみたい♪•*¨*•♪ (*˘∪˘*).。.:*
- morisukeさん
いつも旅行記を楽しく読ませていただいています。
morisukeさんの写真は郷愁を感じさせる色味と、引き込まれる軽快な文章でまるで本を読んでいるかのようです。
今回の呉の旅行記はとても興味深く拝見いたしました。
というのも、昨年広島の旅行に行った際に呉まで足を伸ばしました。
「てつのくじら館」や軍港として栄えた街を見てみたかったからです。
しかし、よく調べず行ったため、くじら館は休館日、気を取り直して行った大和ミュージアムも休館日。
潜水艦もいつでも停泊しているわけではないらしい…泣
休館日を調べるのは基本ですね~
とはいえ、いつかまた訪れたい、という宿題になりました。
その時は、morisukeさんの写真のような風景に出会えたら良いなあ、と思っています。
これからも旅心をくすぐる旅行記を楽しみにしています。
たびんちゅ
- morisukeさん からの返信 2024/09/11 14:50:59
- RE: 映画のワンシーンみたい♪?*¨*?♪ (*˘∪˘*).。.:*
- たびんちゅ様
こんにちは。返信が遅くなってしまい申し訳ありません <(_ _)>
仕事の都合で1ヶ月ほどお隣の言論が規制された国を行ったり来たりしてました。
迂闊な事を書き込むと逮捕されちゃうかも…ってなわけで自主的に書き込みは制限しておりました(笑)
「よく調べずに行ったため」←コレすごく共感です。
だいたいいつも失敗して… 次からはちゃんと下調べしようと心に決めて… 喉元過ぎて同じ失敗を繰り返すというこのカルマ… 分かっちゃいるけどやってしまうんですよね … 当然潜水艦が停泊している事なんて調べていないので、私は運がいい方だとポジティブに捉えさせて頂きました (ΦωΦ)フフフ
でも私個人の感覚だと、大和ミュージアムや鉄のくじらより、やっぱ軍港都市の面影がたまに見える街並みの方が印象的でした♪ こんな景色が見られるから、また何も下調べせずに飛び出しちゃうのですが。
最近は普通の人があまり行かない場所ばっかり突撃していますが、暖かい目で見守って頂ければ幸いです。
また、たびんちゅ様の手記も楽しみに拝見させて頂きます。
今後ともよろしくお願いします。
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