2024/06/21 - 2024/06/23
191位(同エリア781件中)
さるおさん
青森は三回目。20代の頃に奥入瀬とねぶた祭へ。4年前に残りのエリアを回ろうと思ったら、コロナ禍で旅行自粛の雰囲気に。中止はしなかったものの、ちょっと気が引けて旅行期間を短縮。削ったのは恐山。で今回、その時のリベンジで下北半島に行くことを計画する。でも、問題は"足"なんだよなぁ。車を運転しない私にとって、下北半島は交通の便が悪すぎる。どうしたものかと考えていたら、"ぐるりんしもきた号"という一日観光バスを見つけた。これで"足問題"は解決。そしたら出発前にお腹の調子が悪くなり(冷房で身体が冷えたのが原因、歳を取ると季節の流れに体がついていかない)、正露丸を握りしめての旅立ちとなった。
<ぐるりんしもきた号行程>
下北駅→恐山→尻屋崎(尻屋崎灯台・寒立馬)→昼食(海鮮丼)→仏ヶ浦→大間崎→下風呂温泉「海峡の湯」→「まさかりプラザ」→下北駅
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伊丹空港。13時過ぎの飛行機。地元から空港バスは出ているものの、9:30着か15:30着か。その間が無い(笑)。ウチの地元って意外と田舎なんだな。しょうがないのでJRで三宮まで行き三宮から空港バスで伊丹へ。昨今のJRは、よく遅延するので大事を取って早めに自宅を出たら、出発2時間ぐらい前に空港に到着。時間潰しも兼ねて空港で昼食。
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なにせ下北は公共交通の便が悪い。バスも電車も本数が少ない。一本遅れれば、リカバリーは厳しい状況。心配性の私にはドキドキもの。そして、いきなり三沢行の飛行機が遅れる。でも八戸駅行の空港バスは飛行機と連結しているので問題なし。途中の三沢駅で下車し、青い森鉄道で一路下北を目指す。一時間ちょっとの電車の旅。正露丸を握りしめる手に力が入るが、二両編成の電車は、ちゃんとトイレ付。
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下北駅到着。
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今宵のホテルは下北駅の目の前「むつプラザホテル」。
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立地だけで選んだホテル。特に不満は無し。夜寒かったらイヤだなぁと思ったら、クローゼットに毛布が置いてあった。ラッキーと思ったけど、あまり使用していない感じだったので使うの止めた。
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サービスにリンゴジュースを二本くれた。
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近くにお店が無くても困るので夕食を付けておいた。「ホタテ尽くし御膳」。ホタテの刺身、ホタテの天ぷら、ホタテの貝味噌焼き、ホタテのバター焼き、ホタテご飯。小食の私は半分食べた時点でお腹いっぱい。でも貧乏性だから、ホタテに的を絞ってホタテばかりを集中して食べる。"ホタテ尽くし"ならぬ"ホタテ責め"。結局、貝味噌焼きとホタテご飯を残す。ずつないお腹を抱えながら就寝。
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不思議なもので、昨夜あんなに食べたのに、朝になったらお腹は空いている。でも無理はしない。これぐらいの量で充分。
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ホテルをチェックアウトし下北駅で「ぐるりんしもきた号」に乗車。旅行記のタイトルは、こちらのバスからいただいた。
「ぐるりんしもきた号」は、下北半島の観光スポットを巡る観光ルートバスでガイド付き。完全予約制。毎日運航しているわけでなく、月3日~10日程度の運行。定員数15名。10名集まらない場合は中止。大型バスを使用しているので、ゆったりとしたスペースが確保されている。料金は22000円とお高めだが、私のような公共交通機関で回る人間には、背に腹は代えられない。 -
7:40下北駅出発が一組遅刻でなかなか出発できず。小人数のツアーだからか、バスはギリギリまで遅刻の人を待つ。二人組の女性が走りながら登場。出発時間を勘違いしていたらしい。本日は定員15名満席。ウチ1/3が一人旅の女性。ベテランのバスガイドさんの案内付き。案内はバスの中のみ。各観光地での案内は無し。でも、このガイドさん、ベテランさんだけあって、非常にお上手でした。青森弁のお話など興味深く飽きることがなかったです。そんなガイドさんの話を聞きながら、まず向かったのは「恐山」。8:40到着。
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「恐山」
比叡山、高野山とともに日本三大霊山に数えられる恐山。貞観4年(862)に慈覚大師によって開山され、天台宗の修験道場として栄える。長禄元年(1457)にいったん廃寺となったが、享禄3年(1530)に吉祥山円通寺(曹洞宗)によって再興。風車がカラカラとまわり荒々しい岩場の合間から硫黄の臭いが立ちこめる様子は地獄に、宇曾利山湖をとりまく白砂の浜は極楽に見立てられている。 -
「山門」
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「地蔵殿」でお参り。
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「地蔵殿」の左手は火山岩で形成された「地獄」。さぁ、私も地獄へ入っていこう。
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「地獄」
現世で犯した罪の罰を受ける136もの地獄をあらわしている。荒涼として植物もほとんどなく火山性ガスが噴出しているところも。そのため、恐山では蝋燭・線香の使用は禁止。 -
恐山と言えば風車。幼くして亡くなった子供たちを慰めているのかと思ったら、それだけの理由でもなく。硫黄などの影響で生花がすぐに枯れてしまうため、その代わりに風車を供えるらしい。
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地元では古くから「死ねばお山(恐山)に行く」と言い伝えられており、恐山はあの世に最も近いとされ、死者への供養の場・故人を思い偲ぶ場とのこと。ガイドさんは、恐山に来るたびに亡くなられたご両親に"また来たよ"と声を掛けられるそうだ。
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「慈覚大師堂」
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イチオシ
この日は良い天気で、歩いていると汗が流れてくるぐらいで。
誰の姿も見えない荒涼とした風景の中を、汗をかきながら歩いていると、私は、このまま目的地に行きつくことができずに、ずっと歩き続けるのかと思えてきて・・・、あー、これが無限地獄かと、ちょっとした地獄疑似体験。 -
「大平和観音」
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「賽の河原」
"親よりも先に死んでしまった子供達が集まる場所"とされていて、"一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため"と幼子たちが親を思いながら石を積むそうです。そうやって積んだ石を夜になったら鬼が潰していくんだとか。
ヒェ~、鬼の嫌がらせが怖すぎる。その話をガイドさんから聞いて鬼の非情さに震えました。 -
でもご安心あれ。そんな子供たちを助けてくれる仏様もいらっしゃいます。その仏様とは「お地蔵さん」と呼ばれる「地蔵大菩薩」。地蔵大菩薩は、子供達を一人ひとり抱き上げては優しく撫で、子供たちを連れて三途の川を渡り、極楽浄土へと導いてくれる存在と言われています。
このように、子供達にとって「お地蔵様」は死後の世界で守ってくれる存在であったため、「子供の守護尊」として拝まれるようになったのだそうです。 -
「賽の河原」には参拝者が積んだ石の山がいくつもありました。私も一つ積んでおいた。
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「極楽浜」が見えてきた。
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「東日本大震災供養塔」
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朝一番で来たので人の姿が見えない。とても静かな時間。
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水は清らか。
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この「極楽浜」に立ってみたくて「恐山」に来たようなもの。
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シャカシャカと風車の回る音。独特の空気感が感情の琴線に触れる。
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ガイドブックやらで「恐山」を回るには一時間あれば・・と書いてあった。「ぐるりんしもきた号」でも「恐山」の観光時間は一時間。でもね、私には全然足りなかったなぁ。こういう地方独特の文化が好きな私は、できれば、もう一周、じっくりと見て回りたかったぐらい。ただ、早い時間に「恐山」を回った為、他に観光客の姿が見えなかったことは良かった。おかげで、この世界観に没頭できた。
ツアー客の中には、天気が良すぎてイメージが違ったと仰る方もいたが、私は、この天気で良かったと思う。「極楽浜」が、とても綺麗だったし、陽射しの強さが荒涼とした景色の地獄観を増したような気がしたからだ。 -
おや、この掘立小屋のような建物は?
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答えは温泉でした。男湯、女湯が各二つずつ。参拝者は無料で入れます。っていうか、本来はこのお湯で体を清めてから参拝するものらしい。さすがにお湯に入る時間は無いので足だけ清めさせてもらった。それ程熱くはなかった。ツアー客の中には短い時間に温泉に浸かった強者もいたようだ。脱衣場は無い。入口を開けたら、衝立代わりの木壁があって直ぐ湯舟。
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「六地蔵」
集合時間(9:40)まであと数分。本殿の隣の集会所のような建物に"お手洗いご自由にお使いください"との貼り紙があったので、中に入ってみる。どなたもいらっしゃらなかった。靴を脱いで畳敷きの部屋に上がり奥のトイレを使わせていただいた。 -
「宇曽利湖」
まだまだ「恐山」を堪能したい。後ろ髪はひかれるが次の目的地へ向かって出発。 -
バスで約50分「尻屋崎」到着。海が近づくと急に霧が出てきた。
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「尻屋崎」
本州最北東端の岬。風が強く、かつては多くの船舶が座礁・遭難して「海の墓場」と呼ばれていたそう。岬の先端に建つ尻屋埼灯台は、120年以上の歴史があり、レンガ造りの灯台としては日本一の高さ。 -
私が「尻屋崎」に来たかった理由は「寒立馬」という馬が見たかったから。尻屋崎周辺の牧草地に放牧されており、厳しい冬にも耐えられるたくましい体格の馬とのこと。かつては「野放馬」と呼ばれたが、尻屋小中学校の校長が「東雲に勇みいななく寒立馬 筑紫が原の嵐ものかは」と詠んで以来「寒立馬」と呼ばれるようになった。「寒立」とはカモシカが冬季に山地の高いところで長時間雪中に立ちつくす様を表すマタギ言葉。冬季、寒風吹きすさぶ尻屋崎の雪原でじっと立ち尽くす寒立馬、カッコ良すぎない?
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だから、当然、尻屋崎で放牧された馬が見れるものと思っていたの。そしたら、馬さ、柵の中に居るじゃない。ここ最近、ペット連れの観光客とトラブルが続いて、今、放牧させてないんだって。なんじや、そりゃ。しかも、ご飯タイムでみんなで固まって草食べてて動かないし。岬を走る馬の姿を想像してたんだけどな・・・。
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ということで、「尻屋崎」では灯台の写真を撮るのに5分、柵の中の馬の写真を撮るのに5分、トイレ休憩に5分というスケジュールだった。バスが走り去る時、駆け足で牧草地に向かう馬の後ろ姿が一瞬見えた。もうちょっと見たかった。
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12:10「アルサス」到着。ここから「仏ヶ浦」行の遊覧船に乗る。遊覧船は13:00出発。その前に「アルサス」内の食堂で昼食。昼食はツアー代金に含まれる。海鮮丼だった。お腹の調子が悪いので大事をとって半分残す。
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あの船で「仏ヶ浦」まで約30分。
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「仏ヶ浦」到着。30分の散策。
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奇岩。トルこのカッパドキアを思い出す。さしずめ「仏ヶ浦」は"海のカッパドキア"か。
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ハマナスの花。
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「仏ヶ浦」
海岸沿いに2kmにわたって連なる白緑色の奇岩の数々。透明度の高いエメラルドグリーンの海と、象牙色にたたずむ奇岩の群れのコントラストが美しい。死者があの世に旅立つ時、あるいはこの世に戻ってくる時に、立ち寄る場所が「仏ヶ浦」だと言われており、それぞれの奇岩には、浄土のイメージを重ねた名前がつけられている。
下北、"死"に関わる名所が多いな。荒涼とした景色が多いからだろうね。その死生観、独特で面白い。 -
通常、写真を撮る時は、"他人入るな、他人入るな"と念じながら撮っています。でも今回は事情が違う。他人が入った方が岩の大きさが判って良い写真が撮れる。
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女性の頭みたいな岩だと思ったら「如来の首」と名付けられた岩でした。
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奥まで進もうと思えば進めるが、足場はどんどん悪くなる。足腰に自信のないオババは、この辺りで撤退。
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「仏ヶ浦」の奇岩は火山灰が押し固められてできた「凝灰岩」とよばれる岩石でできている。凝灰岩はもろいため、長い時間、波があたったり雨水が流れたりすることで形が変化。加えて、冬の寒さで岩に染み込んだ水が凍り、亀裂を広げることで、岩石の表面ははがれやすくなり、現在みられるような奇岩・巨岩が形成されているそうだ。
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帰りも30分の船旅。14:50「大間崎」に向けて出発。
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「大間崎」15:15到着。本州最北端の地。言わずと知れたマグロの名産地。約30分の立ち寄り。
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30分じゃね、マグロ丼食べる時間は無いし。マグロ食べなきゃ、大間まで何しに来たんだか。有名な440キロのマグロのモニュメントの写真を撮って終了。写真撮るだけなら寄らなくてもいいけど。その分「恐山」の見学時間を増やしてほしかった。
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バスの出発まで時間があったのでモニュメント前のお土産物屋さんに入る。このお店「旅猿」のロケで来てたんだね。敬愛する東野幸治。大好きな番組。
店内あるいていたら"ホタテ地方発送します"の文字。せっかくなので送ってもらうことにした。5キロで送料入れて約7000円。5キロもいらないけど、5キロからの販売だったので致し方なし。相場が判らんので、お高いのかどうかよく判らんが、この後行ったむつ市内のお土産物屋さんでは3キロが7000円(送料込み)だったので、ここで買って良かったか。 -
16:10 下風呂温泉到着。バスは日帰り温泉施設「海峡の湯」で停車。40分の自由時間。ツアー客の大半が温泉へ。残り数名は近辺散策。温泉入浴時間40分はさすがに慌ただしい。しかも、さほど大きな施設でもないのでツアー客だけで湯舟がいっぱいに。お湯は熱いし・・・。皆、熱い、熱いって言ってたので、勝手ながら加水させていただいた。ガイドさん曰く、青森の人は熱めのお湯が好きらしい。
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17:30 最後は、むつ市内のお土産屋さん「まさかりプラザ」。お土産は買わないので見て時間つぶし。そしたら、お腹が急に減ってきた。お昼、海鮮丼半分しか食べてなかったからな。この後夕食までは、まだ時間があるし。お菓子でも買ってバスで食べようと、やなぎやさんの「フライボール」を購入。バラ売りしてて助かった。いち早くバスに戻り一人モグモグタイム。
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すべての行程をこなし18:00下北駅到着。最初は、むつでもう一泊して翌日ゆっくり空港へ向かおうと思っていたが、八戸までの電車が丁度良い時間が無く(早朝を除けば午前中に2本の電車しかない)、地方の公共交通機関の現状に驚愕する。それなら今日中に八戸まで行ってしまおうと計画を変更。18:17発の電車に乗ることにした。「ぐるりんしもきた号」も、この電車への乗り継ぎを考えてスケジュールを組んでいるのだろう。ツアー客の大半はこの電車で青森や八戸へ向かう。19:59 八戸駅到着。・・・To be continued。
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