2024/06/17 - 2024/06/17
20位(同エリア108件中)
mom Kさん
- mom KさんTOP
- 旅行記196冊
- クチコミ54件
- Q&A回答26件
- 204,029アクセス
- フォロワー87人
宇陀の広さとバスの便数を考えていたら、時が経過するばかりだった。
奈良市内は、横切るのも躊躇する交通事情。専ら唐招提寺と山の辺の道行に長年費やしてきた私の奈良。
昨日の今井町行で弾みがついた。“だんご庄”というご褒美もある。
それにあの山間の里は、青葉の頃がふさわしいような気がする。
晴れなら行こう。
天気予報は、午後には西の方から雨になると繰り返す。
6時55分、家を出た。
帰りではまた忘れたり売り切れたりしていては、落ち込む。
何が何でも最初に<だんご庄>八木店に。
冷凍を尋ねたら、「本日中に」を繰り返す店員さん。10個入り二箱にとどめた。近くの地元スーパーで珈琲豆と鶯ボールと蚊取り線香を買って、買い物用氷を二袋詰めて保冷に。落ち着いて宇陀の山々に向かった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
-
道の駅 “宇陀路大宇陀” に無事到着。
遠かった。実に遠かった。
車から降りると、目の前に「足湯」
"熱い!"
に近いお湯加減。肩まで入りたい。効能板には、10分以上と書かれている。
守る。葦簀張りが目に優しい。道の駅 宇陀路大宇陀 道の駅
-
道の駅に来れば何とかなる、と思って来た。ずっと訪れたかった土地なのに、宇陀については何も知らない。地名に魅かれていた。
方向も迷って、遠回りして着いた。道の駅 宇陀路大宇陀 道の駅
-
おぼろ豆腐も数種。おいしいだろうなあ。
道の駅 宇陀路大宇陀 道の駅
-
葛製品。
-
全て葛を使った商品。
-
道の駅棚の地図を手に、レジで宇陀の街並みの方向を訊ねた。
あの信号の向こうの小さな橋を渡ると、すぐに -
左右に通り。と、感じの良いレジの女性が教えてくれた。
彼女の雰囲気は、”鄙にはまれな”です。少しのやり取りながら、心に残る。
はるか昔の都人の洗練と静けさを纏っている。
帰宅後、あれはきっと・・・と。
(=葛の館のスタッフも全員共通)
私は、バタバタ感の人間だから、憧れるタイプ。あのキリリを秘めたはんなり。 -
振り返ると、趣の違う右手に延びる通り。どちらに進もうか迷う。
大きな家が見えた方をまず歩いてみよう。 -
「まちかどラボ」開放乍ら無人。
宇陀松山 重要伝統的建造物群保存地区 名所・史跡
-
電灯も点いて、”ご自由に“の雰囲気だが、上がらず、通りに戻る。
歩きたい。何に会えるか分からないが、もっと会いたいものに出会えるはず。 -
改修をとどまっているお店に敬意を払う。
-
ずーっと続いてる。この緩やかな道のカーヴ。ホンモノ街道筋の証。
「森野旧薬園」の小さな看板発見。
どうやら、葛のお店で受け付けてもらえるようだ。
「ごめんください。」一度ではだめみたい。もう一度、ゆっくり響くように声を上げる。上品な老舗女将さん登場。小さな陳列棚にお行儀よく並んでいる本葛数種。その中の1本の代金と入園料をお払いする。 -
小さなお店を通り抜けるように裏手に出ると、この光景。
森野旧薬園 公園・植物園
-
葛を作っている現場のようだが、最近はもうここは使われている感じはない。
"半切り"
佐渡宿根木で教えてもらった言葉。同じ桶を指すことに、遠く離れた日本海の島と大和の奥深い山の中とのつながりも感じられ、ちょっとロマンチック気分。 -
たくさんの清水と厳しい寒さが要であることが分かる。
-
これだけを満たす葛の根の量は、どれほどだろう。半端ではない重労働と私でも想像できる。それも厳冬の冬場。
-
葛プール(私の呼び名)を挟んで、薬園資料館があった。
-
何々、津村順天堂、藤沢薬品・・・ということは、・・・・
昭和9年8月31日に牧野富太郎の名が、芳名録にあった。 -
1999年の大病で漢方薬に出会い、以来東洋医学派のワタシ。
二階建てのその部屋を十分楽しんだ後は、いよいよ裏山の薬草園に向かう。 -
甍が美しい。身を寄せ合って暮らしを営んできた風情。お隣との境は、感じない。塀も見なかった記憶。
-
山の斜面がそのまま薬草園
森野旧薬園 公園・植物園
-
薬園と言っても畑地ではなく、地鶏放し飼いよりもっと自然に近い方法の薬草栽培。
-
時代小説でイメージしていたそのままが、眼前にあらわれ、ちょっと興奮。
-
効用を丹念に読みながら、登る歩を進める。
-
故郷の柏餅の葉はこの形。「サルトリイバラ」と父も言わなかったが、もしかしたら・・・。
-
平らな地面に到着し、お客様を迎える家屋があったらしい跡。
-
向こうに薬園まだ続いているようだが、立木も多くなる。
-
-
桃の花に似ているのだったっけ。最近お目にかかっていない。
森野旧薬園 公園・植物園
-
足元に気を付け乍ら、お茶室まで戻って来た。
-
此処も以前のままに、美しい。
宇陀松山 重要伝統的建造物群保存地区 名所・史跡
-
通りの半分は、歩いただろうか。先は見えない。国道へ出る脇道を散策して、道の駅に一旦もどろう。車で行ってみよう。今日も雨どころか、暑さが増してきた。
-
車に戻り、今度はまず右手の通りに入ってみたら、このお店。前後見渡し、自動車が来ないことを確かめ、降りてカメラを向けた。
-
ガラス戸越しに眺める。停車を気にする。ホントは入って、手に取りたい気持ちをこらえる。
-
先ほど歩いた通りをゆっくり車を流して進み、時々の対向車に注意しながらの車窓観光。
-
停めて、前後見渡す限りの車なしを確認して運転席を離れ、写真に収める。ガラス越しのつかの間の対面。畳作業台に青畳が載っていて、子供の頃の近所の畳&建具屋さんとそっくりに喜ぶ。
-
こちらは、外からは店内が見えないけれど、現役の活気を放っている。
宇陀松山 重要伝統的建造物群保存地区 名所・史跡
-
この通りは長いです。ぽつりぽつりと酒屋さん、呉服屋さんが数軒現れて、ウインドウ―に留めそでが展示されている。いずれも大店。
この山の中に街道商店街です。おそらく中世、近世と比べるまでもなくのお宿や商店の激減だろうが、それでもかつての隆盛ぶりが伝わります。 -
森野吉野葛本舗店内の壁に「葛の館」遠景と葛切り、葛餅の一椀の写真が飾られているのが目に入った。女将さんに「このお店は、近くですか。」と訊ねたら、♀「ここからは少し遠くて、歩いては時間がかかりますよ。」と言われる。私が徒歩で訪れたからだろう。「車で参ります。」と返事をすると、♀「道の駅の前の国道を真っ直ぐあちらに進めばすぐです。」と教えてくれた。
右手の看板に目を凝らして見つけた。国道から少し入るような感じで広い前庭があり、木立の向こうに写真の建物が見えた。
心得ていないと見逃す建物と場所だった。
店内私一人。 -
早速、右手の食すエリアへ。メニューは、五種。私は、葛三種に注視、熟考。お腹はが空いているはずなのに、空腹感はない。八木のスーパーでかき氷を買って、食べただけなのに。
葛湯もいいなあ。お相手してくれた店員さんに相談してみた。
♀「葛湯は、おなかが膨れますね。」
「そうですか。葛切りか葛餅か迷うところです。」と気持ちを言えば、
♀「どちらも葛の美味しさは、同じですが、みなさん、おうちでは作りにくいし、季節的に今は葛切りをお選びになる方が多いですね。」
キマリ!
♀「今から茹で上げますので、お時間かかりますがいいですか。」
私、笑顔で元気よく「もちろん、大丈夫です。お願いします。」
待つ間、商品コーナーで葛入り羊羹を見つけておいた。お値段で美味しさと確かさが伝わる。小城羊羹同様、カタカナ添加物一切なし。期待大。 -
葛の根。オープンキッチンで三人の全身白い調理服の女性たちが、私一人のために働いてくれている。ちらっとその方を見ると、♀「お時間かかって申し訳ありません。」と声がかかる。「全然、大丈夫です。わかっております。」と応える。
-
しずしずと運ばれ、♀「お待たせしました。」と、ゆっくりのお声で丁寧に目の前に置かれました。
私、皇族ですか。献上葛ですから。
両方漆器。左の器は、黒蜜。葛切りは、氷水にたっぷり浸かっている。
箸袋には、「かくれ里に 旨いものあり 葛水仙(くず切り)」と流れる字で
書かれていた。
初めて、本物の葛切りを味わった。京都の名店でも口にしているぐらい、「葛切り」は夏にはよく食べている。
あまりにも食感が違うので、食べ終えて、「葛切りは、お餅だったのですね。」と驚きの美味しさをサーブしてくれた女性に伝えると、♀「はい、葛はこのようにお水に入れた瞬間からお味が変わっていくのです。」と優しく教えてく下さった。
「本店の女将さんが、『作りたてはとても美味しいですよ』と言われた通りでした。」と伝えて、お店を後にした。ずーっと、私一人の広いお店。 -
道の駅にたどり着くまで、気になった通りがあり、そこで車の中から道を尋ねていた。道の駅で地図などもらって戻ってくるつもりで、
その女性に最後に「ありがとうございます。美しい通りですね。」とお礼を言ったら、♀「あちらは、もっと美しい通りですよ。」と言われた。
”映画村”に改築改修していない、往時の姿と思える雰囲気に満ちた通りだった。
わずかな記憶の目印とカンを頼りに、グルグルして戻れた。道路の真ん中に停めて、写真を撮る。
両方拝見して、やはり、私は、こちらが好みです。と朝の彼女に伝えたい。 -
その通りは、短い。狭い。この橋、車から写真を撮るのが精いっぱい。
どこにも停められそうなスペースがない。よいと思います。 -
好きです。
さあ、
迷わないで帰れるかなあ。 -
宇陀に入った道と違ったところを進んでいるような気がするが、まあ橿原の方は目指している。
視界が開け、この辺りからずっと緩やかな下り道に入る。
帰宅したら、この地名を調べよう。 -
日本の山里の風景はやさしい。
胸いっぱいに空気を吸ってみた。 -
ゆっくり走ろう。
きっとまた訪れるような気がする。晩秋の季節かなあ。
あの葛切りには、もう一度会いたい。 -
<帰宅後の撮影>
午後9時8分。
無事に帰宅、私もあなたも。 -
翌朝、空の箱を手にする。
“大和名物”が誇らし気。
”江戸名物”は、私は出会っていない。
”難波名物”も覚えがないが、こちらは有りそう。
そうだよね。「大和」にはかないっこないよねぇ。
お味は?
一切の雑味なし。舌に溶けそう。後味も静かに消える。
・・・・このお味は?・・・・・・・・・・・・・・・・
そうそう、武生の“あめこ餅”!!
大きさ、形状、全然違っているのに、お味は瓜ふたつ!
喜びひとしお。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
川上・東吉野(奈良) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
50