2024/06/10 - 2024/06/14
213位(同エリア362件中)
公共交通トラベラーkenさん
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2024年6月10日~14日の4泊5日で京都府北部の旅行に行ってきました。日本海に面するこの地域は古代より大陸との交流の窓口として栄え、多くの神話の舞台となった場所であるということで、「海の京都」と銘打って観光客誘致に力を入れているエリアです。
今回の旅のメインは日本三景の一つ天橋立と、海岸線に舟屋が立ち並ぶ独特な風景で有名な伊根の舟屋の観光です。さらに宮津の港町と、軍港としての長い歴史を持つ舞鶴をレンタサイクルや遊覧船で観光します。そしてついでに大阪の万博記念公園と滋賀の石山寺、最後の〆に京都御苑と京都御所の見学も追加して、いつになく盛りだくさんの行程になってしまいました。
旅行記その4は舞鶴の観光になります。午前中は西舞鶴の城下町エリアを散策。歴史を感じさせる寺社を巡ったり、レトロな雰囲気の残る街並みを眺めながら歩きます。そこからバスで東舞鶴エリアに移動して、海軍ゆかりの港めぐり遊覧船に乗ったり、舞鶴引揚記念館を見学したりします。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ルートインの朝食。
おかずが多くてテンションが上がります。 -
今日は1日舞鶴観光です。先ずはホテルを出て駅の方に歩いて行きます。駅前駐輪場そばの小さな祠を覗き込むと雑な化粧のお地蔵さんがいました。
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「舞鶴かまぼこ手形」なるフリーキップを購入するために、西舞鶴駅前京都交通(株)案内所に入りました。ここには「舞鶴かまぼこ知ろう館」という小さな資料展示室が併設されていて、舞鶴の地域ブランド産品『舞鶴かまぼこ』の歴史やこだわりを紹介しています。そういえば朝食のおかずにもかまぼこが出ていました。
かまぼこ知ろう館 名所・史跡
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これが購入した「舞鶴かまぼこ手形」。かまぼこの板のかたちをしています。これでバス乗り放題の他、観光施設が入場無料等の特典が付いてきます。
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西舞鶴駅前京都交通(株)案内所の外観。
レトロでローカルな雰囲気が漂う、大変良い店構えです。 -
手形を購入していよいよ本格的に観光スタートです。まずは駅の西方、愛宕山の麓にたくさんの寺社が並んでいるエリアを目指します。
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高野川の横にあった祠を覗くとやっぱり化粧地蔵が。
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円隆寺に到着しました。
円隆寺 寺・神社・教会
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入り口にある石像。
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良いお顔をしています。
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享保17年(1732年)の大火で、建物をすべて類焼したので、現在の本堂や多宝塔、総門などは、18世紀末までに再建されたものです。
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立派な唐破風が見ごたえありです。
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滝不動
本堂の裏にあります。チョロチョロとみずが滴り落ちています。あまり迫力はありませんね。 -
多宝塔があります。普通の多宝塔より相輪が異常に長く、塔身が細長いなどの特徴があるそうです。
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さらに『上重の勾欄が鳥居を形どり、亀腹がうろこ状になっている』そうです。確かに小さな鳥居があって、その下の丸みを帯びた屋根の部分がウロコ状になっています。全体的に普通と違う変な多宝塔でした。
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続いてお隣の朝代神社に入ります。円隆寺の境内がそのまま神社に続いているので移動が便利です。
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面白いポーズの狛犬です。
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主祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)。この神社では京都府指定無形民俗文化財になっている「吉原太刀振り」 という神事が4年に一度、11月3日に奉納されるそうです。
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別の狛犬。
装飾が凝っています。 -
拝殿の前につるされている鈴(本坪鈴というそうです。)がこんなにたくさんあるのも珍しいです。紐も4本あります。
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社殿の裏に回り込んでみます。本殿も少し見えますね。
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よく見ると扉の彫刻がすごい。
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アクリルケースで保護された金の狛犬もいます。本殿の裏にはたくさんの境内社もあります。この神社は江戸時代から田辺藩町方の産土神で、今も氏子は旧舞鶴町全域に及んでいるそうです。
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正式な参道を下って一の鳥居に出てきました。森に囲まれたひっそりとした境内の中に密度の濃い社殿が配置された、なかなかの雰囲気を醸す神社でした。
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一の鳥居の横にある鹽竈神社。
通称は塩釜さん。御祭神は塩土老翁(しおつちおじ)。豊漁・海上安全・安産祈願の神社です。 -
朝代神社の前の路地を北に進んだ地域には、明治時代から朝代遊郭という遊郭が存在していました。戦後は赤線地帯になっていたようです。現在はその面影はほぼ残っていませんが、ところどころにおしゃれな古い建物が残っています。たぶん当時の建物をうまくリフォームして使っているのでしょう。
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千野宮神社。『火除けの稲荷』や『商売繁昌の稲荷』と呼ばれている神社です。遊里跡にはお稲荷さんが存在することが多いそうで、この神社もそうなのでしょう。玉垣には神社に寄進したお店の名前が彫られていますが、「いろは」とか「君の家」とか「霞月」など、それっぽい名前が残っています。
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なぜ遊郭と稲荷神社が結びつくのかはよく知りませんが、商売繁盛と火除けはどちらも遊郭にとって大切なことだったのでしょう。
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続いて本行寺に立ち寄ります。
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境内の隅には、室町時代に大木の又に奉納された地蔵尊を小堂に移して「木の又地蔵尊」として祀っています。子育て、無病息災、交通安全に御利益があるそうです。
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思ったより小さなお地蔵さんでした。
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舞鶴でも飛び出し坊やが飛び出そうとしています。
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次は桂林寺です。
桂林寺 寺・神社・教会
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565年(欽明天皇26年)勅願により「薬師寺」として開かれたのがはじまりという、丹後でも有数の歴史を誇る曹洞宗のお寺です。
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立派な山門をくぐると渡り廊下がありました。ここから山門の上部に入れるようになっているようです。
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すっきりとした境内でした。
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本堂内部。
カラフルな陶器の獅子像が置いてありました。 -
国の重要美術品に認定されている石灯篭。鎌倉時代後期製作のものらしい。
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寺社の並ぶ愛宕山の麓から離れてマナイ商店街があるアーケード通りにやって来ました。平日なのであまり人がいません。
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舞鶴市西市民プラザの中のトイレを借りて、少し休憩します。
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商店街の脇にある真名井の名水。
実際に飲むことができるみたいです。真名井の名水 名所・史跡
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農人橋。一つだけずいぶん古い石橋が残っていました。江戸時代から残る唯一の橋で、農家の人が農作物を売るのに使っていた橋なんだそうです。
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茶又旅館。
竹屋町通りというレトロな雰囲気の残る通りに面して建つ古い旅館です。創業は江戸時代末期で、現在の建物は1950年に再建されたもの。 -
茶又旅館の前、竹屋町通。
古い日本映画のセットみたいです。 -
まだ現役で営業中のお店が結構あります。
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茶又旅館のある竹屋町通から1本東側の平野屋通に入ると、明治36年創業という、大変長い歴史を持つ銭湯、「若の湯」があります。こちらも現役で営業中です。
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ひらのや商店街に入ります。この商店街だけはなぜかロシア風のアーチが並んでいます。商店街としての活気はあまり感じられませんでした。
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この商店街のデコレーションは舞鶴市の姉妹都市であるロシアのナホトカ市にちなみ「聖ワシリー寺院」をモチーフにデザインされたものらしい。以前は街中を多くのロシア人が行き来していたので、その影響からこのようなロシア風のアーチがあるのだそうです。
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海の近くまでやって来ました。住吉神社があります。特に面白そうなものはないのでそのまま通り過ぎます。
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ぶりきやの看板を初めて見ました。
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細い運河の両側に民家がたちならぶ「吉原入江」と呼ばれるエリアにやって来ました。
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「日の出湯」という銭湯があります。
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国の登録有形文化財になっています。舞鶴では先ほど見てきた「若の湯」と、ここ「日の出湯」という2軒の銭湯が国文化財に指定されています。どちらもレトロな外観がすばらしい。そして現役営業中です。
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小型車が1台やっと通れるような細い路地です。街歩きが好きな人なら絶対に歩きたくなる道だと思います。
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日の出湯の裏側に来ました。銭湯の煙突も最近はあまり見かけなくなりました。
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運河に沿って家が密集している風景から、「東洋のベネチア」とも呼ばれている、とサイトに紹介されていたのですが。
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ベネチアはさすがに言い過ぎだと思います。
でもこの風景はかなり良い雰囲気です。写真スポットとして有名になるのも納得できます。 -
天龍稲荷神社。細い路地にある御稲荷さんです。
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狭い路地にある狭い境内ですが、とてもきれいに整備されていました。
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路地歩きが楽しいです。
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伊佐津川と吉原入江に挟まれた細長いエリアに古い住宅が密集しています。
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運河の脇に出て見ます。すれすれまで水が来ています。舞鶴湾は外海からかなり奥まった入り江になっているので高潮などの心配はないのでしょう。
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内陸育ちの者にとっては大変珍しい風景です。
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水無月神社に来ました。江戸時代中期の1743年(寛保3年)に創建された神社です。吉原の漁民はかつて田辺城下の竹屋町の川尻に住んでいましたが、1728年(享保12年)の大火で現在の場所に移住させられました。当時の吉原は葦が茂る低湿地だった為、悪疫の流行が絶えず、災厄を免れる為に川下に祭神・月夜見命(つきよみのみこと)を祀り、夏越の祓い(なごしのはらい)を行うとよいということからここに水無月神社が祀られました。
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水無月神社からバスで移動するのですが、もう少し時間に余裕があるようなので、吉原入江の路地に戻って散策します。
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和仁商店という水産加工工場があります。
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小魚がたくさん入った木箱が運ばれています。
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煮干しか何かを作っているのでしょうか。
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沢山干してあります。おもしろい光景を見ることができました。
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水無月神社に戻って来ました。
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バスが来るまで境内を見て回ります。屋根をかけて保管されている狛犬。
全体的に凹凸が削れて丸みを帯びています。 -
拝殿の奥に本殿が見えます。ここにも小さな狛犬がいました。
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無数の穴の開いた石で作られた手水舎。海の近くの神社らしい境内です。
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バスが来ました。これから東舞鶴エリアに移動します。
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先ほどまで散策してきた西舞鶴は細川藤孝(幽斎)の田辺城を中心に城下町として発展してきた地域でした。一方東舞鶴エリアは明治以降軍港としての歴史を歩むことになる地域で、現在も海上自衛隊の施設があって湾内には多くの自衛隊の船が停泊しています。
舞鶴赤れんがパーク 公園・植物園
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「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」というクルーズに参加します。
海軍ゆかりの港めぐり遊覧船 (北吸赤れんが桟橋) 乗り物
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湾内をぐるっと一回りしてくれるクルーズです。護衛艦などがたくさん停泊しています。船内で解説してくれるスタッフの方が一つ一つ丁寧に説明してくれます。
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細かい船についての解説は全部忘れてしまいました。
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湾岸には造船所もあります。
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日本板硝子の工場が見えます。タレントの千秋さんのお父さんはこの会社の社長だった人なんだそうです。
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造船所の近くを通ります。巨大なクレーンがカッコいい。
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修理中の船が見えます。
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自衛艦についての知識はほとんどないので、スタッフさんの解説を聞いても「へぇそんなもんか。」くらいしか感想がないのですが、普段あまり見ることができないものなので、珍しくて面白いです。
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ロケット砲を備えた船。
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色々な形の自衛艦が見られました。機能を追求し無駄を省いた美しさが見所の船たちでした。
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遊覧船を降りてすぐ前にある舞鶴市役所の1階にある食堂で簡単に昼食を済ませます。同じ遊覧船に乗っていた団体さんも大挙して入って来たので、狭い食堂は一時的に大混雑になりました。
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うどんと親子丼。安くてうまい。
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メンチカツカレー。普通にうまい。そして安い。
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赤れんが博物館 (旧舞鶴鎮守府倉庫施設魚形水雷庫)に入ります。明治時代から残る海軍の倉庫群を利用した舞鶴赤レンガパークの施設の一つです。明治36年に建設された旧舞鶴海軍の魚雷の倉庫を活用した、舞鶴のなかでも現存する最古級の鉄骨れんが建造物です。博物館の展示は名前の通り、レンガについての博物館でした。
舞鶴市立赤れんが博物館 美術館・博物館
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レンガにはそれほど興味がなかったのでサラッとみて外にでます。建物は見ごたえがあります。
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舞鶴赤れんがパークからバスで舞鶴引揚記念館へ移動します。
舞鶴引揚記念館 美術館・博物館
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舞鶴港は戦後、大陸に進駐していた軍人軍属や一般人の日本本土への引揚、および日本に在留していた中国・朝鮮人の送還のための指定港のひとつとなりました。またシベリアに抑留されていた旧軍人も、舞鶴へと帰還してきました。
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舞鶴引揚記念館は1988年(昭和63年)、引揚に関わる一連の資料を展示する日本唯一の施設として設立されました。
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引揚げというと「岸壁の母」くらいしか知識がありませんでしたが、ここの展示で当時の引揚者たちの具体的な状況がよくわかりました。とくにシベリア抑留の悲惨さはかなりのものです。
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平和な時代に生まれて本当に良かったと思います。
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ふたたびバスに乗って東舞鶴の町に戻って来ました。
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舞鶴八千代館。
1938年開館という長い歴史を持つ現役の映画館です。 -
映画館の前に二宮尊徳像がありました。
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東舞鶴の街。平日の昼下がりですから、ほとんど人の姿は見当たりません。
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お店の中から陽気なカラオケの歌声が聞こえてきます。
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北吸トンネルという場所にやって来ました。
北吸トンネル 名所・史跡
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明治37年建設。イギリス積みのレンガで作られたトンネルで、当時は鉄道が走っており、海軍施設の物資運搬などに使用されていました。なかなか美しいトンネルです。
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山の上に三宅神社があるようですが、暑い中歩き続けてきて疲れてしまいました。上に登るのはやめておきます。
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コンビニでパピコを買って隣の東門公園で休憩します。「きたすい」という駅の看板が残っています。これが先ほど見てきた北吸トンネルを通っていた鉄道の名残でしょう。現在の東舞鶴駅の少し手前から分岐して海軍舞鶴鎮守府への軍港引き込み線として設置された鉄道だったようです。
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舞鶴赤れんがパークに戻って来ました。
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レンガ倉庫の内部。
綺麗に整備されて一般開放されています。 -
今や日本全国どこに行っても、かわいらしい女の子のアニメキャラが席巻しています
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舞鶴市政記念館 (赤れんが 2号棟)(舞鶴旧鎮守府倉庫施設 舞鶴海軍兵器廠予備艦兵器庫)。に入ります。とはいえ、舞鶴市の歩みについて特に興味があるわけではないし、歩き疲れていい加減集中力もなくなってきました。旅から帰って確認したら写真がブレブレでした。
舞鶴市政記念館 美術館・博物館
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アニメキャラはちゃんと撮れていました。
本日の観光はこれで終了です。城下町として栄えた西舞鶴と、軍港としての歴史を持つ東舞鶴という全く異なる2つのエリアを1日で見ることができました。舞鶴という場所は、街歩きが好きな旅行者にとってはかなり興味深い散策ができる観光地だと思います。
ここからバスで西舞鶴駅まで戻ります。 -
昨日と同じ駅前スーパーで夕飯を購入してホテルで夕食です。舞鶴のスーパーは惣菜のレベルが結構高いです。
早いもので明日は旅行最終日です。舞鶴から電車で一気に滋賀県の石山寺に移動します。そこから京都駅に戻って京都御所を見学して旅を終える予定です。
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旅行記グループ 2024年6月10日~14日 大阪・京都・滋賀周遊4泊5日
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