2024/05/24 - 2024/05/26
22位(同エリア653件中)
Takashiさん
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シルクロードの古都、特にサマルカンドを見たくて、ツアー旅行に参加した。ウズベキスタン航空の事情で、最初の観光地がサマルカンドになった。
レギスタン広場では、3つのメドレセ(神学校)が巧みに配置され、壮大さに感動した。そして、サマルカンドブルーと呼ばれる、建物の青い装飾が青空に映えていた。行事が行われる関係で、一部、観光に支障があったけれど、メドレセ内部の中庭など、細部の美しさも味わえた。
シャーヒズィンダ廟群では、並び立つ霊廟の外側が青く装飾されていた。内部も青い霊廟があり、サマルカンドブルーに満ちた世界だった。
最も感激したのはティムールの霊廟、グリ・アミールだ。巨大な入り口(イーワーン)は精緻な青い装飾で覆われ、その背後は雲一つない青空だった。最高のサマルカンドブルーである。青いドームが輝く霊廟の中は、金箔で覆われた黄金の空間で、衝撃的だった。
さらに、古代サマルカンドの遺物が眠るアフラシャブの丘を訪問するなど、内容豊富なスケジュールであった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 航空会社
- アシアナ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
シルクロード。ロマンティックな名前の道の真ん中に、サマルカンドがある。2009年に古の長安、今の西安を訪れて、ここから西に向かうシルクロードに思いをはせた。そこでシルクロードの本を買い込んで美しい写真を眺めた。サマルカンドに最も心惹かれた。しかし個人で訪れるにはハードルが高そうで、旅を実現することはなく、だんだん優先度も下がって行った。
にわかにサマルカンドが復活した。クラブツーリズムの台湾ツアーに参加したので送られてきたパンフレットを見ていた妻が「サマルカンドに行くツアーがあるわよ」といったのだ。調べてみると、このウズベキスタンツアーのプログラムは魅力的だ。個人旅行でウズベキスタンに行く人が増えていることも分かったけれど、私たちには、このツアーが良さそうだと申し込んだ。すぐに催行決定の通知が来て嬉しかった。
出発前の予習は、まずガイドブックを、つぎに4トラベルの旅行記を読むとしっかり行って、出発の日を待った。出発の2週間ほど前、添乗員さんから電話がかかって来た。ウズベキスタン航空の国内線が突然、一方的にキャンセルされたとのこと。それでも旅程を組みなおして、逆回りで予定の場所を訪問できるようにしたそうだ。早業に敬服した。
最初の訪問地がサマルカンドになり、ここが第一の目的地の私にとっては、旅の疲れが出ないうちに訪問でき、むしろ有難い変更にも思えた。もっともサマルカンド滞在の2日間が、混みあうかもしれない土日になるのは懸念材料だ。
お天気も、やや不安に感じた。サマルカンドは建物の青い装飾が青空に映えていて青の都とよばれている。サマルカンドブルーという言葉もある。青の都らしい青空に確実に遭遇するためには夏に行けばいい。しかし、かなりの高温だ。それで夏に移りつつある頃のツアーを選んでいた。サマルカンド行きが早まれば、悪天候に遭遇する可能性が、少し高まるだろう。
しかし、これはよけいな心配だった。上の写真は表紙の写真と共に、サマルカンドのグリ・アミール廟である。まさに青の都の世界であった。 -
2024年5月24日、午前11時5分発のアシアナ航空で中部国際空港を出発し、乗り継ぎ地の仁川に向かった。8泊9日のツアー料金は軽油サーチャージなどを含まず、45万円。これに25万円を追加するとビジネスクラスに乗れる。少し迷ったが、ビジネスにした。今の所、さらなる海外旅行の予定はないしと言い訳した。
アシアナ航空のビジネス席は快適だった。短時間の飛行なのに立派な食事が出て、赤ワインをふんだんに飲んだ。 -
13時10分仁川着。16時35分発のアシアナ航空タシケント行までの乗り継ぎ時間を過ごそうとアシアナ航空のラウンジへ行った。
ラウンジは広大で、食事も飲み物も充実しているようだった。私たちは食後なのでコーヒーやジュースを頂いて寛いだ。 -
タシケント行の飛行機も快適だった。座席は眠りたければフルフラットに近くできる。
再び、美味しい食事を味わい、シャンパンをたくさん飲んだ。 -
私たちの座席は窓側とその隣の通路側だった。シルクロードのど真ん中のタシケントに行くのだから、眼下にシルクロードが通る地域が見えないかと期待した。しかし、時々、外を見ても雲が見えるだけだった。
タシケントの天気予報は良くない。雷雨の可能性も指摘されていた。地域全体の大気が不安定な状態なのかもしれない。明日からは天気が好転するようで、そうとすれば幸運なことである。
天山山脈の辺りで、一時、雲が切れた。高い山々が雪を被っている。慌ててポケットからスマホを出して撮影した。荷物入れからザックを下ろしてカメラを取り出した時には、この光景は消えていた。スマホの機動性は馬鹿にできない。 -
タシケント着は8時20分(時差4時間)のはずだったが、空港混雑などのためか30分近く遅れた。おまけに荷物が出てこない。全員の荷物が揃うのに1時間以上待ったと思う。その代わり、入国手続きは簡単で、税関の係員も、私たちが通って行くのを見守っているだけだった。
空港でドルから現地通貨スムへの両替ができたが、私たちは利用しなかった。ガイドさんが40ドル単位で両替して下さるとの情報を貰っていたからだ。私たちは合計120ドル両替したけれど、食事の時の飲み物代の他には、ほとんど使わなかった。大量のスムはお土産代となった。
外へ出ると現地ガイドのAさんが手を振って迎えてくれた。Aさんは、添乗員のOさんと同様に、とても良く気が付く親切な人で、私たちは恵まれていた。
すぐに観光バスに乗り込みホテルに向かった。オスカー・ブティック・ホテルで、部屋は清潔、エレベーター付き、シャワーだけどお湯は熱かった。明日は早いと、慌ててベッドへ。 -
5月25日。観光バスでタシケント駅に向かった。7時少し前に発車するサマルカンド行の特急列車、アフラシャブ号に乗るためである。ウズベキスタンの鉄道駅はエスカレーターやエレベーターが動いていず、荷物を持ってホームへの移動に苦労することがあるという情報を得て、少し緊張していた。
実際には改札口から列車まで平の道を歩くだけだった。おまけにバスを降りるなりポーターが雇われ、荷物は次に出会った時には、車内の網棚に収まっていた。私たちは、ゆとりをもって列車を写したりしていた。 -
列車は順調に飛ばした。小学生と保護者そして引率する先生たちの集団と出会った。土曜日なのでサマルカンドまで出かけるのだ。10歳の少年は、私たちが日本人と知ると、日本人はスマートですと英語で言って、母親を驚かせていた。
車窓風景は、木が茂っていたり、農地や牧場があったりで、意外と豊かな土地という印象だった。 -
9時少し過ぎ、憧れていたサマルカンドに着いた。長い旅だった。
写真はサマルカンド駅。幸い空は晴れている。今日の予報は晴れ、時々曇り、にわか雨の可能性ありで、実際そうだった。にわか雨は、バスに乗っている時に少し降っただけ。
サマルカンドは2,500年の歴史を持つ古都で、モンゴル来襲によって、一度、徹底的に破壊された。しかし14世紀にティムール帝国の首都となり、輝かしい復活を遂げた。その後、また衰退したけれど、修復作業によりティムール帝国時代の栄光を取り戻している。サマルカンド駅 駅
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私たちは待っていた観光バスに乗り込んだ。総勢14名のツアーメンバーである。旅の経験豊富な人たちだった。バスの写真は後日撮った。
バスは新しく、シート幅が広く乗り心地がいい。シートベルトもしっかりしている。全員窓側に座れて、もう1座席を荷物置きに使えるという、いい待遇である。ウルゲンチの空港まで、このバスと運転手さんにお世話になる。 -
最初の目的地はレギスタン広場。サマルカンドで最も見たかった所だ。
元々、午後5時頃に訪問する予定だった。スポーツ関係の行事で広場が使われ、午後5時からだけ入場できると伝えられていたからだ。しかし広場を遠望したら、入場している人たちが居て、おかしいなと調べて下さった。その結果、当局の意向が変わり、入場は5時まで、それ以後、明日もダメと分かったのだ。添乗員さんやガイドさんの機転で入場できるのは嬉しい。
入場する前に、このあたりからの眺めがいいですとガイドさんが勧めてくれた。素晴らしい!圧倒的な迫力だ。3つのメドレセ(神学校)が見事に配置されている。
しばらく感慨にふけってから撮影を始めた。カメラは2台持ってきた。サマルカンドからブハラまではニコンのD850に広角レンズ(14-24mm)を付けたものをメインカメラとした。大きい風景を捉えようとしたのだ。
入場となって、建物に近づいて異常に気が付いた。中央の建物の前に、物が置いてある。今回の行事のためだろう。見ている時は気にならないが、これでは全景の良い写真を撮るのは無理である。個々の建物などを狙おうと思った。レギスタン広場 広場・公園
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向かって左側のメドレセが最初に作られた。1420年、ティムール朝、4代目の君主で、ティムールの孫でもあるウルグベグによってである。
壮大なメドレセだ。青い装飾が青空に映えている。サマルカンドブルーに早くも出会ったのだ。正面上部の星の装飾は天文学者でもあったウルグベグの趣向を反映している。 -
右手のシェルドル・メドレセが次に作られた、ここにも青い装飾がふんだんに使われ、背後には青いドームが聳えている。
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メドレセの中は神学校なので幾つかの部屋に分かれている。その入り口が壮大で、しばしば青い装飾が施されている。
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部屋は、多くの場合、民芸品売り場になっていた。このお店は伝統楽器を売っている。ご主人は笛を吹いて下さった。哀調のある調べで、シルクロードのメロディーだと思った。
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イチオシ
シェルドル・メドレセの中庭に面した部分は青い装飾に覆われている。青いドームも見える。見事なサマルカンドブルーだ。ドームの脇に見えるのはミナレット(塔)の先端である。光の具合もいいと、私はたくさんの写真を撮った。
中央にあるティラカリ・メドレセには入場できなかった。行事のためである。ここの内部装飾は美しいと評判だ。サマルカンドの魅力はサマルカンドブルー、レギスタン広場そして建物の内部装飾と考えていた私は残念だった。しかし内部が美しい建物はこれ以外にも幾つかあるので、無事に見られれば大した問題にはならないだろう。 -
昼食のメイン料理はプロフ。ウズベキスタンの代表的な料理で、日本のピラフに似ている。大皿から取り分けて食べた。食事はいつもサラダ、スープ、メインの3コースであった。
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午後の訪問先は、まずシャーヒズィンダ廟群。ティムールゆかりの人たちなどの霊廟が立ち並ぶ。その多くが青い装飾に覆われ、内部も青く飾られていることがあるという。将にサマルカンドブルーの世界と憧れていた。
霊廟の近くで観光バスを降りた。写真は入り口のダルヴォザハナ。シャーヒズィンダ廟群 建造物
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天国への階段を登っていく。行きに階段の数を数え、帰りにも数え、数が一致すれば天国へ行けるという。私は、帰りに数え忘れた。
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まさに思い描いていた風景だ。空が青いのもいい。
ここで説明の後、30分の自由時間。私達は内部も青い、2つの廟を目指した。 -
一つは近くにあるシャーディムルク・アカ廟。ティムールの姪の廟である。入り口の装飾も凄い。
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イチオシ
中に入ると、やや緑を帯びた青の世界だ。何とも素晴らしい。私は何度も眺めたり、写真を撮ったりした。
上を見上げて。 -
視線を下げて。
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もう一つの目的地は奥にある。クサム・イブン・アッバーズ廟だ。クサム・イブン・アッバーズは7世紀の預言者で、首をはねられても務めを果たしたという。
内部は同様に素晴らしかった。見上げた写真。 -
やや下を見て。
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時間が余ったので、さらに2つの廟を訪ねた。それぞれ美しいものだった。
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満足して集合場所に引き返した。
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次の目的地はビビハニム・モスク。ティムールの命で作られた巨大なモスクである。ただ工事を急ぎすぎたため、完成後に崩落事故があったりして、次第に廃墟になった。現在、かなりの部分が修復されている。
ビビハニム モスク 寺院・教会
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正面から見た姿。確かに壮大であるが、光の具合が悪い。
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それで近くのドームを撮った。結構趣がある。
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そして近くのショブバザールへ。シルクロードと言えばバザールだから、ゆっくり見て回った。物資が豊富なのには驚いた。
写真はナッツ類を売っている所。 -
さらに現地の家庭訪問。ガイドさんの家を訪れた。ガイドさん一家は父母と同居している。家族全員が歓迎して下さった。そしてナッツ類とお茶の嬉しいティータイム。
ガイドさんの家はとても大きく、中も立派なのに感心した。 -
この後、ホテルにチェックイン。ホテルはショウジャホン・パレスである。
立派な外観だ。 -
清潔でベッドは寝心地がいい。シャワーだがお湯は熱い。エレベーターはないけれど、私たちを含めて多くの人の部屋は1階だ。
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少し部屋で休憩して夕食。その後、レギスタン広場のライトアップを見に行った。
なかなか綺麗であった。レギスタン広場 広場・公園
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5月26日。快晴。気温はさほど高くなく最高気温が30度前後の予報だった。このような安定した、素晴らしい天気がずっと続いた。
朝食ビュッフェは品数が多く、美味しかった。 -
翌日取ってきたデンプン系の物を示しておこう。上部の桃みたいな物は、サマルカンドのゴールデンピーチと言われるので、モモの砂糖漬けかと思ったけれど、モモに似せたパンだった。
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今日の観光は、まず紙漉き工場へ。サマルカンドペーパーと言われる丈夫な紙は有名なのだ。作業工程は、和紙の製造と似ているようだった。
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引き返してきて、ウルグベグ天文台遺跡の訪問である。
駐車場には地元のおばさんたちが、パンの一種であるナンを売りに来ていた。 -
少し進むとウルグベグの銅像があった。彼はティムール帝国の君主であるとともに、偉大な天文学者でもあった。
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彼が使用した巨大な六分儀の地下部分が発掘調査の結果見つかった。
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近くに資料館がある。写真は、恒星観測の結果、彼が推測した1年の長さがいかに正確であったかを伝える展示。
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ウルグベグ天文台のほど近くに、アフラシャブの丘がある。古代のサマルカンドはここにあった。アレキサンダー大王が東征の途上に、長期間滞在したのも、ここである。
丘の発掘調査の結果、出土した品々がアフラシャブ博物館に収蔵されている。その中で、最も有名なのは7世紀の壁画である。壁画は何面かあり、シルクロードらしく、多数の中国人が描かれているのもある。写真の壁画は、ウィキ英語版によれば、王が先王を偲んで率いる葬列の様子だ。アフラシャブ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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博物館からアフラシャブの丘を登って行った。
遠く草原の中に、大きなネズミのような生き物が2頭いた。
丘には何もないが、爽やかな風が吹いていた。ミケーネの丘で吹いていたのと同じような風だった。 -
発掘現場の跡。
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その後昼食。まずトマトサラダ。
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小型の餃子のようなチュチュヴァラが入ったスープ。
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メインは肉料理。
食事中にナンを食いちぎろうとしたら、差し歯が折れてしまった。ナンは頑丈だ。それからはナンは手でちぎって、さらに歯を失うのを避けた。感染予防のため、念のため抗生物質をのんでおいた。 -
午後は、まず、ワインの試飲会。10種のワインやデザートワインなどを味わうから豪勢だ。
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イチオシ
サマルカンド最後の訪問地はグリ・アミール廟。英雄、アミール・ティムールの廟である。ここは、レギスタン広場、シャーヒズィンダ廟群と共に、サマルカンドで、ぜひ訪れたいと、楽しみにしていた場所だ。
駐車場から歩いていくと廟が見えてきた。巨大な入り口(イーワーン)、ドーム、ミナレットの青い装飾が青空に映えている。これぞ青の都という光景だ。アミール ティムール (グリ アミール)廟 城・宮殿
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イチオシ
霊廟に到着すると、イーワーンの美しさが圧倒的だ。窪み(ムカルナス)の精緻さは例えようもない。最高のサマルカンドブルーに遭遇したのだ。拡大して見て頂くと、様子が分かる。
午後の光も撮影に絶好であった。完全逆光ではないし、順光過ぎて光が当たって妙な影が出来ることもなかったのだ。添乗員さんとガイドさんが、こんないい条件の時は滅多にないと、全員での記念写真を提案したほどだ。 -
入り口を抜け中庭に入ると、青いドームを頂く霊廟が眼前にあった。その中に入る時、ガイドさんは「皆さんは、今まで見たことがない景色を見ることになります」といった。
その通りだった。霊廟の内部は金箔で覆われ、私たちは黄金の空間にいるのだった。私は呆然と眺め、そして何枚もの写真を撮った。
これは見上げたところ。 -
イチオシ
そして視線を下げたところ。もっと下まで写っているが、自撮り棒が入ってしまうので、このあたりでトリミングした。
ホワイトバランスは晴天。金色を引き立てる青い装飾をはっきり出すには白色蛍光灯がいいかもしれないけれど、金色の輝きを重視しての選択だ。 -
黄金のムカルナス。
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床には墓標が並んでいる。アミール・ティムールの墓標は黒緑色のネフライトなので、写真の黒く輝く墓標がそうだろう。
この廟は、もともとティムールの孫で、後継者に予定されていた男のために作られた。その後、ティムール自身が遠征途上で急死し、希望していた故郷での埋葬がかなわなくなり、ここに葬られたのである。
グル・アミール廟の黄金空間は将に素晴らしい所だった。レギスタンのティラカリ・メドレセの黄金空間に入場できなかった時、まだ、これと同様に評価の高い場所が残っている、と思った。その期待はかなえられたのだ。
私は名残惜しく、何度も眺めてから霊廟を出た。 -
中庭から改めて霊廟を眺めた。
サマルカンドは予想通り通りの美しい場所だった。
明日からは、どんな旅が待っているだろうか。
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この旅行記へのコメント (6)
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- あの街からさん 2024/06/22 19:26:21
- 素晴らしい 悠久への旅 サマルカンド
- 感動😃久しぶりに言葉を失うほど
一枚一枚 一コマ一コマ見入ってしまいました。
シルクロードの古都 イスラムの建築の美しさ
サマルカンドブルーの空の色
旅心をもの凄く刺激してもらいました。
食べものも日本人にもあいそうそうですし
ガイドさんをはじめとして、ふれあった人たちも
風景とシルクロードのイメージ通り。
Takashiさんの撮影のちょっとした工夫も楽しめました。
素敵な旅だったことが こちらにもしっかり伝わってきました。
この先も楽しみです。
あの街から
- Takashiさん からの返信 2024/06/22 20:34:14
- Re: 素晴らしい 悠久への旅 サマルカンド
- あの街からさん
こんばんは
貴重なコメントを頂き、大変ありがとうございます。
憧れていたサマルカンドは確かに美しく、
それをお伝え出来たのは、とても嬉しいです。
最後のグリ・アミール廟はお天気などの条件が良く、
想像を超えた世界でした。
渡航条件が緩和されるなど、旅行しやすくなっているので
世界各地から旅人がやって来ている印象でした。
その後の観光地では、最後のヒヴァが特に良く、
キャラバンが行きかっていた頃の雰囲気を
色濃く残した街でした。
食べ物は、おっしゃる通り、日本人の口に会います。
毎日、羊の焼肉かと思っていましたけれど、間違いでした。
ウズベキスタンは穀類が良く収穫され、パスタや餃子などが
好まれているようです。
Takashi
-
- sanaboさん 2024/06/18 23:55:22
- 圧巻のサマルカンドブルー☆彡
- Takashiさん、こんばんは
実は私も4月下旬からウズベキスタンへの一人旅を予定していたのですが
ウズベキスタン航空の便がキャンセルとなり、秋に仕切り直すことにして
急遽計画したポーランド旅行から先週末帰国しました。
Takashiさんのご旅行記を参考にウズベキスタンへ出かけられると
大変喜んでおります。
国内線のキャンセルに即座に対応し、観光に支障のない新たな旅程に
組み替えて下さったのはさすが旅行社ならではですね。
結果的に、ハイライトのサマルカンドから観光をスタートされ
より大きな感動や衝撃を得られたのではないでしょうか?
レギスタン広場の3つのメドレセはどれも圧巻の美しさで
広場の荘厳な空間は素晴らしいの一語に尽きますね!
同様にシャーヒズィンダ廟群も息を呑むほどの見事さ、美しさですね。
30分の自由時間に2つの廟を目指されたとのことで、きちんと下調べを
なさり目的をもって観光をなさっていらっしゃるご様子が伝わってきました。
個人旅行でしたら端折ってしまうかもしれない紙漉き工場や
ウルグベグ天文台遺跡へも行かれ、見所を網羅した良いツアーですね。
続編も楽しみにしております。
sanabo
- Takashiさん からの返信 2024/06/19 14:03:52
- RE: 圧巻のサマルカンドブルー☆彡
-
sanaboさん
こんにちは
ご帰国直後のご多忙の時にコメントを賜り、誠に有難うございます。絶好の季節のポーランドご旅行、楽しまれたと存じます。旅行記を楽しみにさせて頂きます。
ウズベキスタン航空のキャンセルですか! ホテルと交通手段のご予約をされた上に、キャンセル手続きとは、ご苦労を拝察させて頂きます。ウズベキスタン航空のキャンセルはこうなると常習犯かと疑ってしまいます。添乗員さんは電話で、会社が強く抗議したとおっしゃっていました。私たちが乗るはずだったのは、タシケントからウルゲンチ行で、実際に乗ったのはウルゲンチからタシケント行でした。本当に飛ぶのかいと疑いましたが、オンボロではない普通の飛行機で、異常なく飛んでくれました。
ツアーでは、必ずサマルカンドが最後の方になっています。徐々に盛り上げていくのだと思います。でも、最初から強烈なのも、おっしゃるように良かったと思います。その後、少し淡々と進み、最後のヒヴァでまた盛り上がりと、悪くない構成でした。
レギスタン、シャーヒズィンダ、グリ・アミールと期待した3つはいずれも素晴らしかったです。ビヒハニムモスクもかなり良く、光の状態が良ければ、興奮したかもしれません。お天気などその時の条件によってグリ・アミールで一番の感動を覚えましたけれど、これだけの凄い所が揃っている場所は滅多にないと思います。
シャーヒズィンダは思い入れがあり、見逃さないように地図を用意していました。そして、ガイドさんに見せて、詳しく説明してもらい、間違った建物に飛び込まないようにしました。
秋にご予定! お天気が良く、暑くなく、いい時でしょうね。
素晴らしいご旅行が続きますように。
Takashi
-
- ドロミティさん 2024/06/17 09:54:57
- 憬れのサマルカンド
- Takashiさん、おはようございます。
ウズベキスタン、4トラの旅行記で拝見して以来、私もとても気になっていました。
個人ではハードルが高そうだから、やはり行くならツアーが良いかしらと思っていたので、クラブツーリズムのこちらのツアーに興味津々です。
サマルカンドブルー、圧巻でした!
シャーヒズィンダ廟群の青い廟が両側から迫ってくる様は写真で見るたびに心奪われていつか実際に見たい!と願っています。
グリ・アミール廟で今まで見たことがない景色も是非見てみたいです。
美しい景色の数々をTakashiさんの素晴らしいお写真で見せていただいて、一段とサマルカンドへの憧憬が深まりました。
続きがとても楽しみです♪
ドロミティ
- Takashiさん からの返信 2024/06/17 11:26:28
- RE: 憬れのサマルカンド
- ドロミティさん
おはようございます。
コメントを頂き、大変ありがとうございます。
サマルカンド、良かったです! 実際に行ってみたら、という経験は何度かありますが、サマルカンドは写真から期待した通りの、いや写真では表現できない美しさがありました。
お天気とか、突発事態とかに対応できるよう、ここだと思う場所に長めに滞在する、個人旅行という手は確かにあります。今回なら、サマルカンドだけを個人で行くことは、頭をよぎりました。ただ、このツアーはサマルカンドに2泊なので何とかなるだろうと思っていました。
実際、グリ・アミール廟は、最初の計画では初日に行くはずだったのを、進行状況を見て、翌日の午後に延ばして下さいました。これが当たりでした。初日は晴れ時々曇りでしたが、2日目は雲一つなく、将にサマルカンドブルーでした。
サマルカンドの次に良かったのはヒヴァです。城壁内の旧市街の分かりやすい所に宿があり、夜のライトアップ、朝、午後と自由に歩き回れました。
ドロミティさんの旅は、ベストシーズンの英国旅行で、旅行記を楽しませて頂いています。
Takashi
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