
2023/12/15 - 2023/12/16
53位(同エリア310件中)
Islanderさん
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ローカル線を途中下車して歩いて温泉へ。第5回となる今回の旅は、八代駅から肥薩おれんじ鉄道に乗って熊本県から鹿児島県に入り西方駅で下車。歩いて西郷隆盛お気に入りの温泉と伝わる、川内高城温泉へ。レトロな雰囲気の共同浴場に浸り1泊。翌日は天気に恵まれず予定を変更。午前中は川内高城温泉に留まり、昼過ぎのバスで薩摩高城駅へ。湯浦駅で下車して湯浦温泉に浸り、八代駅に戻りました。
【旅程】
○12月15日(金)
八代駅11:39(肥薩おれんじ鉄道)13:16出水駅13:18(肥薩おれんじ鉄道)13:59西方駅(徒歩4.6km)川内高城温泉
○12月16日(土)
川内高城温泉・梅屋前12:38(薩摩川内市コミュニティ交通)12:50薩摩高城駅13:45(肥薩おれんじ鉄道)15:15湯浦駅17:00(肥薩おれんじ鉄道)17:43八代駅
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
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今回の旅は八代駅から。駅前にはくまモンが八代の名産、晩白柚(ばんぺいゆ)を持っています。
八代駅 駅
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八代駅前にある「より藤」で名物駅弁「鮎屋三代」を購入。作り置きしておらず、注文すると5~10分でできたてを購入することができました。当日は厨房にスタッフが数人いたからできたとのことです。
より藤 グルメ・レストラン
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11時57分発の出水行きのディーゼルカーに乗り込みます。
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八代から下車駅の西方までは2,340円。
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球磨川を渡ります。令和2年7月豪雨で水害が発生した川です。河川改修工事が進められいます。この川に沿って人吉に向かうJR肥薩線も大きな被害を受け、復旧のめどは立っていません。
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八代海(別名:不知火海)が見えてきました。対岸は天草の島々です。
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乗車前に「より藤」で購入した弁当「鮎屋三代」をいただきます。炊き込みごはんは球磨川産の天然鮎で作る焼鮎からとっただしで炊き込まれてもの。これはうまい。みかんは八代駅の改札でいただいたものです。
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津奈木駅の近くにある舞鶴城公園。奇岩、重盤岩が見えます。
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八代駅から約1時間20分で出水駅に到着。出水駅の一つ八代よりの米ノ津駅から鹿児島県に入っています。県境で会社が変らない並行在来線はここだけか。
出水駅 駅
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出水駅で川内行きのディーゼルカーに乗換え。この車両は肥薩おれんじ鉄道を舞台にした映画「かぞくいろ」を記念した内装になっています。出演者の方々のサインも。
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出水からしばらくは田畑が広がる平野の中を走ります。
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東シナ海が見えてきました。
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八代から2時間20分、出水から40分で西方駅に到着。下車します。この西方駅は川内高城温泉の最寄り駅(約5km)になり、この駅から歩くことにします。
西方駅 駅
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西方駅は無人駅です。飲み物の自動販売機は充実しています。
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海岸を歩いてみます。とてもきれいな砂浜です。
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「人形岩」。漁から帰らぬ夫の無事を祈り続けたまま息絶えた母子を不憫に思った海底の守り神が、岩の塊に変えてしまったという伝説がある岩です。
人形岩 名所・史跡
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この直売所の卵の自動販売機は人気があるようで、ひっきりなしに車でお客さんが来て購入していました。
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川内高城温泉に向かう道に入ります。
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肥薩おれんじ鉄道の踏切の脇には334キロポストがあります。鹿児島本線から分離されても、キロポストは鹿児島本線の起点、門司港駅からの距離が表示されています。
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ゆるやかな坂を上がります。車はほとんど走ってきません。
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歩いている道は薩摩街道(出水筋)に沿った道で、旧街道も所々保存されています。旧街道は急坂で落ち葉があり、すべりそうなので、舗装道を歩きます。
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ボンタンがなっています。
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諏訪神社。明治初期に廃仏毀釈が徹底して行われた鹿児島には今でも寺は少なく、神社は立派です。
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里山の中をひたすら歩きます。
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川内高城温泉の入り口に。
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温泉に向かう道の交差点には「種牛記念碑」があります。建立年は分りませんがかなり古いものと思われます。
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温泉街に入りました。大きな温泉ホテルは営業しておらず廃墟になっています。
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西郷隆盛入浴像。西郷隆盛は川内高城温泉を気入り、温泉とうさぎ狩りを楽しんでいたとのことです。
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休憩場所として使われていたと思われる貨車。
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お行儀よく出迎えてくれました。
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木造2階建ての旅館が建ち並ぶ共同浴場周辺。
川内高城温泉 温泉
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藩主島津忠義滞在、西郷隆盛来訪の碑。
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昭和感漂う公民館の前には二宮金次郎の像がありました。
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西郷さんと愛犬ツンの顔出しパネルがあります。
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石段を登ります。
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朱塗りの拝殿がある熊野神社。
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神社からは温泉街が一望できます。
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温泉街で営業中の店は2軒。酒屋で焼酎を買いました。
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本日の宿、「山桜桃」へ。川内高城温泉では一番新しい宿です。
高城の湯 山桜桃 宿・ホテル
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2部屋使わせていただきました。
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まずは内風呂に入浴します。アルカリ性の単純硫黄泉。泉温は高めです。湯上がりは肌がスベスベになりました。
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提灯の明かりが灯されました。いい雰囲気です。
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共同浴場へ。風情のある建物です。
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入り口にある竹筒に入浴料(200円)を入れて入ります。
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西郷さんは浴槽の端っこに入ったと伝わる歴史ある温泉です。この湯も熱めで長風呂はできません。
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宿に帰ってお待ちかねの夕食。飲み物は最初から地元、村尾酒造の「薩摩茶屋」をいただきます。
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カンパチに鯛の刺身。焼酎が進みます。
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黒豚のしゃぶしゃぶ。うまい。
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ツキヒガイの醤油焼き。サービスで出していただきました。鹿児島で採れる希少な貝です。甘みがあってとてもおいしい貝です。
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この宿でいただける焼酎は写真のほかは有名な「村尾」。「村尾」「薩摩茶屋」はプレミア価格で売られている焼酎ですが、ここでは通常価格で飲むことができます。
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カマスの塩焼きでご飯をいただきます。満腹です。
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寝る前に宿の内風呂に入浴。日帰り入浴もできます(350円)。
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朝食。生たまごは自家産の地鶏の卵。濃い味のたまごでとても美味しかったです。
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2日目はあいにくの天気。時より土砂降りになり、駅まで歩くことを断念し、温泉三昧とします。
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川内岩風呂へ。向いの建物で入浴料(350円)を払って入ります。
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湯温の異なる浴槽があり、ぬる湯もありました。ぬる湯に1時間近く浸っていました。
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風呂上がりは土曜日の昼のみ営業の「せっちゃん」で手羽焼きをいただきます。
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もちろん近くの酒屋でビールを購入。テーブル席を用意してくださり、その場でいただきました。風呂上がりにビールでも幸せなのに、これ以上の幸せはありません。
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ほろよい加減でバス停に向かいます。
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梅屋前からバスに乗り込みます。雨が激しく降ってきました。
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この路線は薩摩川内市のコミュニティ交通ですが、南国交通が運行を請け負っています。
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12分(150円)で薩摩高城駅に到着。駅前にある「薩摩高城館ら.ら.ら」でランチとします。
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ミックスフライランチを注文。これだけでも十分なボリューム。
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エビフライは車エビ?うまい。これで1,100円。満腹です。
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薩摩高城駅は海岸に近く、台風並の風と雨です。傘が壊れてしまいました。
薩摩高城駅 駅
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ホームにある待合所は風雨をしのげるようになっていたのは幸です。
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薩摩高城駅を13時45分に出発する八代行きのディーゼルカーに乗り込みます。
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海は大時化です。
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乗った車両は「くまモンラッピング列車2号」。3両あるくまモンラッピング列車のうちのひとつ。
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つり革にもくまモン。
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くまモンが座っています。
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15時15分に湯浦駅に到着。下車します。ここは熊本県です。
湯浦駅 駅
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温泉に向かいます。
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芦北町立星野富弘美術館へ。平成18年に群馬県みどり市にある星野富弘美術館の姉妹館として開館。怪我で首から下が動かず、口で筆をくわえて描いた花の絵に詩が添えられた作品の数々。元気をいただきました。星野富弘氏は2024年4月28日に逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。
芦北町立星野富弘美術館 美術館・博物館
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古い郵便局の建物が残されています。
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湯浦温泉センターで入浴(入浴料250円)。古風な建物に見えるものの、比較的新しい施設。くつろげます。
湯浦温泉 温泉
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湯浦駅に戻り、17時発の新八代行きのディーゼルカーに乗り込みます。
湯浦駅 駅
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干潟が幻想的に見えます。
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八代海(不知火海)は内海なので穏やかです。
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17時43分に八代駅に到着。
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イルミネーション輝く八代駅を後にします。肥薩おれんじ鉄道沿線には温泉が数多くあります。2日目はあいにくの天気でしたが、夕方近くになると雨があがり、湯浦温泉にも入浴できて満足な旅でした。(おわり)
八代駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- くっさんさん 2024/07/15 12:09:06
- 我が故郷 「川内高城温泉」にようこそ!!
- IsIander さん
こんにちは。
「くっさん」と申します。
先ずは拙文に対し"いいね"を頂戴しありがとうございます。
ところで、我が故郷、「川内高城温泉」をよくぞ、ご訪問頂きました。
ありがとうございます。
懐かしく、ご投稿の写真を食い入るように拝見いたしました。
「セコどん」も入浴したと、小さい頃、聞かされていました。
私事で恐縮ですが、小さい頃(3~10歳ころまで)、毎年、田植えや稲刈りが終われば祖父母に連れられ(布団・食材などを持参して)バス乗って高城温泉に「湯治」に行ったものです。(70年以上も前の話ですが・・・(笑))
定宿は今は廃業してありませんが、バス停近くの「松屋旅館」でした。バス停に「梅屋前」とありましたが、この「梅屋旅館」の「風呂」にも入浴しています。
懐かしいです。
それ以来「高城温泉」には行っておりませんが、機会があれば訪ねたいと思います。
よくぞ、我が故郷の温泉をご訪問頂いたうえに写真投稿してくださり、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
これからも楽しい旅をお続けください。
くっさん 拝
- Islanderさん からの返信 2024/07/15 18:18:36
- Re: 我が故郷 「川内高城温泉」にようこそ!!
- くっさん 様
拙作をご覧下さり、ご丁寧なメッセージまでありがとうございます!!
川内高城はくっさん様のふるさとなのですね。断りもせず、足を踏み入れてしまいました。
おそらく当時と比べるとかなり寂れてしまっているのではないかと思います。今も食事付きでない自炊で長期滞在ができる宿が僅かに残っていて、湯治に来られる方がいるのかなぁと思っていました。かつては布団まで持参されていたのですね。
薩摩の温泉文化が色濃く残る川内高城温泉、これからも末永く残って欲しいですね。
くっさん様のカナリア諸島クルーズの旅行記楽しみにしています。
Islander
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