2024/04/27 - 2024/04/28
220位(同エリア468件中)
元杜鉄工さん
この旅行記のスケジュール
2024/04/27
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南越後観光バス 西武クリスタル行き
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南越後観光バス
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日本三大渓谷と日本最大級の揚水式水力発電所を見学!
春なのにちょっと暑いですね。涼しい場所といえば北国、高地、そして地下。というわけで国境の長いトンネルを抜けた先、信濃川の支流、清津川沿いを観光してきました。
おなじみの柱状節理がたくさんでアートで話題の清津峡だけじゃない、その上流には暮らしを支える重要施設がありました。
1日目
AM 新幹線で移動 越後湯沢で昼食
PM 奥清津発電所OKKY見学
越後湯沢泊
2日目
AM 清津峡
PM 新幹線で帰宅
徒歩距離がそれなりにありましたが、公共交通だけで回れました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ホーム下にうっすら見える「あなたは今標高365m」
越後湯沢駅に到着。ぽかぽか陽気、関東は今頃7月並みの暑さに見舞われていたところ。
東京9:28>>上越新幹線とき313>>越後湯沢10:47
東京駅は自由席でしたが、2本前の列車の時間に行ってホームで待っていれば座れました。越後湯沢駅 駅
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お昼ご飯は駅前の混んでいる方じゃないお蕎麦屋さん。舞茸天が大きくておいしかった。蕎麦は布海苔が入ったヘギ蕎麦で歯ごたえがあってこれも良かった。
他に数組来ていましたが、11時の開店と同時に入ったのでバスの時間にも間に合った。菊新 グルメ・レストラン
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湯沢駅前11:50>>南越後観光バス>>二居田代スキー場前12:18
料金は現金払いのみ。釣り銭は出ません。
ちなみに南越後観光バスは、HPで路線経路図を検索すると地理院地図にバス停とルートを記載したサイトが出てきます。他社も見習ってほしい。 -
越後湯沢駅から南下して苗場スキー場を目指してバスはぐんぐん登っていく。遠くの山(朝日岳?)にはまだ雪が残っていた。
乗客の何人かは途中の貝掛温泉で下車。秘湯で有名らしい。 -
二居田代スキー場前で降りたのは我々だけでした。バス停前にはスキー場の駐車場があって満車でびっくり。滑り納めかな。
バス停を下りてすぐ見えるこのスキー場の看板の横にたくさん立っているのぼりが、今日の目的地。 -
スキー場の駐車場のわきの道を下っていくとOKKYの看板。
この先の小さい川とトンネルのあたりで急に涼しくなった。標高800mの谷底の空気は少し寒いくらいだ。 -
トンネルを抜けると清津川。川といってもダムでせき止められてしまっているのでコンクリートの壁面に開けられた穴から水が流れ出ている具合だ。
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発電所って感じの施設が並んでいる。500kVの高圧送電線との接続部分の開閉所で家庭でいうところのブレーカの役割らしい。この先が首都圏までつながっているという。
奥に見えるのがダム。 -
花壇がよく手入れされていた。桜やモクレンもまだ花が残っていて思っていたよりもきれいな場所だった。広報施設のOKKYに入る。
電力ミュージアムOKKY(奥清津発電所) 美術館・博物館
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積雪状況に応じて冬季閉鎖になるが、前日からダム方面も解禁になり全エリアまわることができた。というわけで全部回ったんだがまさか4時間近くも滞在することになるとは…
OKKYはOKuKiYotsuと大きいを掛けたらしい。国内で2番目の発電容量を誇るオッキー揚水発電所である。 -
ここのすごいのは発電設備を間近で見られるということ。
平成8年に稼働を始めた奥清津第二発電所の1号2号発電電動機が並んでいる。2機で60万kWのパワーがある。 -
模型があったり、これをばらして組み立てるクレーンゲームがあったり、
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映像とジオラマで解説してくれるコーナーがあった。
揚水発電は上池と下池の水を行き来させて発電と揚水を行う。川の途中に設ける水力発電は川の水量で発電容量が決まってしまうが、揚水発電であれば同じ水を繰り返し使うことができるのでもっと大きな発電出力が得られるのだ。あの奥只見水力発電の3倍というのだから驚いた。 -
かなり細かいところまで解説があって楽しい。わずか数分で起動できてしまうので日中の電力需要が下がるお昼休みの時間帯だけ止めるなんてことができるのが揚水発電の強み。
発電所建設時の動画も15分の超大作(ダイジェスト5分版もあるよ)。 -
なんとエレベータで下に降りると水車の軸まで観ることができます。手前にある1号発電機はこんな風に見えましたがこの時は停止中。奥の2号機は運転中で轟音が響いていましたが回っているところは見えず。
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他にも油圧系統や圧縮空気系統、配電盤などこんなところまで見られちゃうんだという楽しい施設。
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間近で見る巨大な発電電動機。
ちなみに受付の1名のほかは警備員数名しかいませんでした。埼玉県川越市の施設から遠隔で監視制御しているため現地はひとけがほとんどありません。 -
屋外に出ると実際に使われていた水車。昭和58年まで奥只見で使われていたもの。これが200rpmで回っていたと思うとなかなかすさまじい。
関係ないけど斜面にフキノトウがいっぱい咲いていた。 -
近くにトンネルがあるので入る。「水の路」と名付けられていて上池と下池をつなぐ水路建設に使われたトンネル。よく見ると路面にレールが残っている。
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標高800mのトンネルの中は寒かった。気温計があったので見てみると10度。そりゃ吐く息が白くなるわけだ。
一番奥まで行くと直径4.4mの水圧鉄管に触れる。なかを水が流れているらしいが、周りも水が流れているためどこから水の音がしているのかわからない。 -
トンネルを出て次はダムを目指す。車があればあっという間に登れてしまうのだが我々は歩き。
春は気候が良く芽吹きの時期で気持ちいい散歩道。 -
30分くらい歩いて二居ダムに到着。下池にあたるダム湖だ。水が少し青っぽいのは上流にある温泉の影響らしい。
湖上を行くゴンドラは田代ロープウェー。実はダム付近で日本一の瞬間地上高230mを誇るらしい。スキー客で混んでいるようだった。このロープウェーで登った先のあたりに上池のカッサダムがある。さすがに行かないけど。二居ダム 名所・史跡
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ダムのてっぺんを歩いて渡ることもできる。ロックフィルダムなので大きな石が積み上げられた岩山みたいな感じ。
ちなみにダムを渡る前に行けるところまで上流まで行くと奇麗なトイレがある。その先はクマ出没注意の看板と立ち入り禁止の柵。 -
ダムから見下ろす発電所。解説のパネルもあったりする。反対側のダム湖の景色もなかなか良い。
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対岸まで行くと石の階段で下に降りられる。これでスタート地点まで戻ってこられた。
雪解け水が多くなると開いて水を流す水門(洪水吐ゲート)も近くで見られる。開くのは年に1度くらいらしい。 -
二居田代スキー場前17:00>>南越後観光バス>>17:33湯沢駅前
何とスキー客が同じバス停から結構乗ってきて、かぐら三俣スキー場で下車。どういうルートなんだろうか。ちなみにスキー板やボードは1つ100円の荷物運賃がかかるらしい。 -
駅近くの今宵の宿にチェックイン。温泉街と反対側だからか手ごろ価格で空きがあった。
ホテルバレヴィラージュ 宿・ホテル
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晩御飯は近くの居酒屋で名物のタレカツ丼をいただいた。歩き回ったのでヒレカツがしみる。意外とさっぱりしていたのでぺろりと平らげた。
美食華酒 越後や グルメ・レストラン
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新潟ご当地のとちお油揚げ。やたらデカいが厚揚げではなく油揚げ。納豆と青じそ、ねぎを挟んであった。この組み合わせも巨大油揚げも初めてであったが不思議と美味しかった。
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翌朝。ホテルをのんびりチェックアウトしてバスの時間まで周囲を散歩。
ホテルのすぐ裏が上善如水で知られる白瀧酒造だった。 -
川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると…」の石碑がある主水公園も行ってみたが、工事中で入れなかった。残念。
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駅前の和菓子屋さんでおやつを購入。
旬彩菓 萬亀 グルメ・レストラン
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湯沢駅前10:30>>南越後観光バス>>清津峡入口10:54
この日もバス。まさかバス停に行列ができるとは思わなかった。外国人も多く混雑。みんな清津峡目当てのようだ。ちょっと先にある一つ前のバス停まで歩いて乗ってた人もいました。
昨日と違って駅から北へ行きスノーシェードの峠道を越えていく。 -
バス停から清津峡トンネルまで30分くらい歩く。昨日も今日もバス停がちょっと遠い。しかもここは湯沢駅と標高が同じくらいで日陰も少なくちょっと暑い。道路標識では気温25度の表示だった。
でも歩いているといろいろ発見がある。雪崩注意のローカル標識。 -
道路渋滞は駐車場の順番待ち。この日は事前予約制になっているので制限はされているのだろうけどかなりの台数。ちなみに予約は前日の時点で一杯になっていた。
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到着。一人1000円でアソビューで予約したQRコードを提示して中へ。
昨日ほどじゃないけどトンネル内は涼しくて過ごしやすい。清津峡渓谷トンネル 自然・景勝地
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トンネルの模型。川に沿って掘られており、途中3か所と終点の坑口から渓谷を見学できる。
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日本三大峡谷を名乗るだけのことはあって見事な柱状節理。その下を流れるのは昨日見たダムを流れた水。揚水と発電を繰り返した働き者の水が今度は観光でも活躍だ。
ところで日本三大峡谷とは黒部峡谷、大杉谷、清津峡らしく、ほかの2つは訪問済みなのでこれで全制覇。でも他の2つではこんな三大聞いたことが無かったな…。 -
2つ目の坑口からはこんな風にアートになっている。一番有名な終点以外はGW中でも待てば人がいない写真も撮れた。
リズミカルにため息をつくような音楽が流れていたりシマシマ模様のトイレがあったり素人でもなんかすげぇって感じのアートで暗いトンネルが楽しいものになっていました。 -
多くの人はアートに夢中でスルーしてしまうカルカロドン。歯の化石が出たらしい。かつてここも海の底だったのだ。
アート化される前からあった展示のようだ。 -
そして終点がTunnel of Lightで有名なこの場所。手前に写真を撮る人、奥でポーズする人に分かれて並ばねばならず、ぼっちはお呼びではない場所。ちなみに写っているのは知らない人である。
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元々はこの渓谷を見るためのものだったが、ひとしきりポーズを取り終えるとろくに見ずに去ってしまう人のなんと多いことか。地学派としてはアート化される前にゆっくり見に来たかったかも。
写真中央付近の一条の溝はトンネルができる前の遊歩道。昔はあんなところを通らなきゃならず落石事故もあって閉鎖されトンネルが作られた。清津峡 自然・景勝地
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たくさん歩いたのでトンネル出口近くの施設で休憩。2階が足湯になっている。
トンネル内と違ってかなり空いていてびっくり。源泉はトンネル内の金属シャッターがあったところらしい。pH9でちょっとぬるりとしたいいお湯。 -
この建物もアートの一部で名前が潜望鏡。天井に鏡の付いた窓があってそれを通じて外の様子が見える人間観察にもってこいの場所。
1階部分でお土産を買い、キッチンカーで(こごめの味噌炒め)おにぎりを買って食べた。お米はどこのお店でも本当においしい。 -
ちょっと遅めのおひるごはんはバス停とトンネルの間にある雪ふる食堂で。
清津御膳なるものをいただいた。お値段相応の豪華飯。 -
バスの時間まで1時間くらいあったので周囲を散策。Google Mapで見つけたスポットまで行ってみます。途中には支流の砂防ダムが何段もあってちょっとした渓谷みたい。
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つづら折りの路を何とか登って鳥居の前を過ぎると看板が出てきました。
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スギ林の中で1本だけ捩じれた木があります。これが角間のねじり杉。苦労して歩いてきたのにちょっとしか捩じれてなかったら泣くところでしたが、これは十分捩じれています。幹だけでなく枝や同じ株から伸びた木も捩じれています。とっても不思議。
ちょっと不憫なお坊さんの伝承が書かれた看板も近くにありました。 -
帰りのバスは歩いたおかげでひとつ隣のバス停から。清津峡の一つ前のバス停なので余裕で座れて運賃も同じというメリットも。
角間15:55>>南越後観光バス>>湯沢駅前16:25 -
越後湯沢17:16>>上越新幹線とき330号>>東京18:40
駅でお土産を買って帰路。時期なので山菜がいろいろ売っていたのでアスパラガスの味がするという山菜を買ってしまった。茹でて食べたらその通りだったことを追記しておく。
新幹線車内でコシヒカリソフトクリームを食べてみた。時々米粒が入っている変な食べ物。
それほど混んでいなくて避暑にも運動にも良い清津川観光。おすすめです。越後湯沢駅 駅
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