2024/04/12 - 2024/04/14
234位(同エリア304件中)
れむさん
引き続き遍路歩きは、第25番 津照寺から第26番 金剛頂寺までを目指す。距離は短めだがまたもや山上のお寺で山登り。
今日の遍路はここまでで、高知市内に戻る。夕食は郷土料理を堪能し、夜の高知市内を散策。
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第25番 津照寺から第26番 金剛頂寺までは、距離は3.8kmと、それほどの距離はない。前半は海沿いの遍路道。
途中、忠霊塔というものがある敷地に、桜が咲き誇っていた。日露戦争や太平洋戦争の戦没者を供養するための塔で、浮津浜という浜のそばに建つ。 -
浮津浜沿いに国道55号を歩く。ここまでは海岸沿いの平坦な道のり。目指す金剛頂寺は、前方の小高い山の上あたりにあるようだ。
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少し内陸側に入り、田んぼののどかな田園風景に。お寺の場所は見えないが、この前方の山の上のどこかにお寺があるようだ。
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集落を通り過ぎ、津照寺を発ってからは30分ほど、山の入口に到着。森の中の登山道が始まる。
入口付近は道も歩きやすい。赤い布を身につけたお地蔵様が道端で見守ってくれている。 -
山の上に差し掛かるにつれて、道も険しくなってくる。
金剛頂寺の標高は165m。最初の最御崎寺も165mだったので、同じ標高である。長くはないが、それなりの高さではあるので段々と息が切れてくる。 -
10分ほどの山登りでお寺の入口の石段に到着した。最後にそれなりの石段ではあるが、仁王門まではあと一息である。
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時刻は午後2時5分、仁王門に到着。
登り口からは10分はどの道のりはあったが、最御崎寺、津照寺に続き、この日3度目の山上の寺というのが、やはり脚に結構応えた。 -
最御崎寺と津照寺は鐘楼に気付かず参拝してしまい鐘を撞けなかったが、ここは入ったらわかるところに鐘楼があり、参拝前に鐘を撞かせていただく。
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山上というよりは、ここは台地になっているようで、境内は広い。最御崎寺が東寺と呼ばれるのに対してこちらは西寺と呼ばれ、長宗我部家の庇護もあり、室町時代から江戸時代にかけて栄えたようだ。
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東寺と同じく807年の建立で、空海が彫った薬師如来像が本尊とのこと。
本堂は明治期に火災のために焼失して再建されたもの。堂々とした立派な本堂である。 -
大師堂は、かつて弘法大師が天狗と問答を行った地にたち、その後天狗を足摺岬に封印したため、この大師堂は足摺岬の方角を向いているとか。
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一連の参拝を終えて、納経帳に御朱印をいただく。ここは奉納、薬師如来、西寺と書いてあるのがわかりやすい。
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午後2時25分、金剛頂寺を出発。仁王門に至る石段を車道まで下りたのだが、次の寺は向かう遍路道は石段を下りず、大師堂から回り込んでいくようだった。
このため無駄に石段を上り下りしてしまい、体力を使ってしまうことに。 -
金剛頂寺から裏手に出て、しばらくは台地の上を歩く。
次の神峯寺までは27.5kmあるので、ここは徒歩で通すことは断念。ただしいずれにせよ海沿いを走る国道55号のバス停までは下りないといけないので、そこを目指して歩く。 -
台地の上はのどかに畑などが広がっていたが、そこから海沿いに降りる段になると、道は一気に険しくなり、登りよりもさらにワイルドな登山道。時々倒木もある中を、こっちでよいのかなと思いながら進んでいく。
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金剛頂寺から30分ほど歩いて、道の駅キラメッセ室戸に出た。物産館のほうはそこまで大きくはないが、いろいろと地域の特産品が並んでいる。
またこの隣には鯨館というのもあり、この周辺で盛んな捕鯨の展示などがあるようだ。バスの時間の関係もあってこちらの見学はパス。 -
キラメッセ室戸は海のそばに位置し、このように太平洋が一面に広がる。
バス停もすぐそばにあり、バスの時刻まで20分ほど物産館などを見た後、路線バスに乗車。 -
もし次の神嶺寺が間に合えばこのまま目指そうと思っていたが、キラメッセから最寄りのバス停までは1時間近くかかり、夕方5時の納経までは間に合わなさそうだったのでこの日はこれで打ち止め。次は更にハードな山登りであり、体力的な面を考えるとこれでよかった。
奈半利駅で土佐くろしお鉄道に乗り換え、高知まで戻る。 -
ホテルに一旦戻った後、夕食を求めに繁華街へ。はりまや橋近くにある、郷土料理の居酒屋、とさ市場を訪れてみた。
かなり広い居酒屋で、予約なしで問題なく入れるうえ、一人客用のカウンターもあり、一人客には敷居が低くてありがたい。 -
やはりお昼のカツオのたたきが美味だったので、ここでも注文。あとウツボも名産とのこと。あまり食べたことがないので、ウツボのたたき。
カツオはかなり肉厚で美味しいが、藁の香りはここはあまりせず、ガツっと来るのは昼のほうがあるかも。ウツボは淡白で上品な味わい。やはり鱧に似たような方向性だろうか。 -
キラメッセに鯨館があった通り、鯨も伝統、ということで鯨の刺身を注文。東京の魚屋で買うと独特のクセがあったりするが、これはそうした変な臭みがなく、美味。
更に、青さの天ぷらも注文。これもあまり見ることはないが、意外と歯応えがあるというか、もちもちして美味しい。 -
さらに、若竹の土佐煮と、えそフライというのも頼んでみた。えそというのは、太平洋でとれて、主にかまぼこに使われるため一般にはあまり出回らないが、美味だという。これも淡白でふっくらとした味わい。
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高知の地酒の利酒セット。左から、船中八策、酔鯨、桂月セル24。それぞれ超辛口、辛口、甘口である。
刺身づくしに日本酒づくし。日中たくさん歩いてたくさん山登りしたから、ご褒美ということでたくさんいただいた。 -
お腹いっぱいになったので、周辺を散策。もうひとつ夕食の候補として考えていた、ひろめ市場を覗いてみる。
多くの飲食店が入るフードコート的な形式の飲食街のようだ。 -
土曜日夜7時前の混んでいる時間ということもあり、かなりの盛況である。これは座る席を見つけるのが結構大変そう。
後ろの明神丸という店はカツオのたたきの有名店のようで、行列ができていた。 -
その場で食べられるもの以外にも、お惣菜など、持ち帰りできるものも多く売られており、買ってホテルとかで食べることもできそうだ。
席の方は昼時だと混むので、少し時間を外して来てみたいと思った。 -
ひろめ市場の先には高知城があり、ライトアップされていた。入城時刻は過ぎているが、公園内は夜間も散策できるため、近くまで登ってみる。
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板垣退助の銅像。高知城をバックに堂々とした立ち姿である。
板垣退助も高知の出身で、高知城下の生まれ。自由民権運動も郷土の高知から始めて全国に展開しているようだ。 -
高知城は現存天守を持つ12の城のひとつで、もちろん100名城。なので翌日に城の見学と100名城スタンプ入手を予定していたが、結局時間がなくて今回入城することができなかった。
次回いつになるかまだわからないが、高知お遍路第二弾のときに訪れたい。 -
最後に、はりまや橋を渡る。日本三大がっかりと言われるが、名所というよりは高知の繁華街にあるシンボルという感じか。
またここの堀川は戦後に埋め立てられて一旦川自体がなくなったようだが、再び水辺も設けられており、それなりの雰囲気も出ている。
時刻は7時半過ぎ。朝が早かったのと、翌朝もまた遍路歩きに早出をすべく、ホテルに戻って早めに休む。
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旅行記グループ 2024年4月 高知お遍路歩き2日間
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