2024/03/30 - 2024/03/30
138位(同エリア956件中)
さるおさん
桜を見に行こうと4/6に吉野山行きを計画。日帰りで行くのは時間的にキツかろうと1月終わりに早々と吉野の旅館を予約。次の日は飛鳥巡りをする予定とした。ところが、2月の終わりに桜の開花情報を見ると、吉野の桜、満開日が3/30となっている。悩んだ結果、旅館をキャンセルし3/30に訪問日を変更。吉野の旅館は予約が取れなかったので、吉野行特急の出発点となる大阪阿倍野のビジホを予約。特急のチケットもついでに予約。万事準備は整ったはずだった。
と・ところが、3月半ばに桜開花情報を再確認したら、今度は満開日が4/6になっている。なんてこった、旅館、キャンセルする必要なかったんだよ!
どうするかなぁ・・・と悩みながら、3/28、再度開花情報確認。満開どころか開花日が4/1になっていた。桜咲いてないのに吉野まで行ってもな。だけど、既にホテルはキャンセル料がかかるし、行ってみるだけ行ってみるか・・・などと考えつつ。決定打は吉野のシャトルバス3/30、31の運行中止情報。バスが運行中止になるぐらいだもの、全然咲いてないんだ。あー止めた、止めた!
でも、特急券、どうするよ・・・ってことで、吉野行を取りやめ、吉野の手前の飛鳥に行ってみることにしました。
行程:飛鳥駅→「高松塚古墳」→「橘寺」→「石舞台」→「飛鳥寺」→「あすか夢の楽市」→「飛鳥寺」→橿原駅
交通手段:かめバス
- 旅行の満足度
- 5.0
-
いきなり誰かの部屋の写真? イヤイヤ、自宅から吉野まで日帰りはキツいので予約した天王寺のホテルの写真です。ホテルの部屋が狭すぎて、一枚の写真に収められなかった(笑)。
予定では、金曜日の仕事帰りに天王寺で宿泊、美味しいものでも大阪で食べて、翌日吉野(実際行ったのは飛鳥)に行くつもりだった。ところが、年度終わりのこの日、4/1から異動となる部下の仕事が19時を過ぎても終わらず。予約のホテルの受付は10時まで。職場からホテルまでは約一時間。焦るさるお。結局20時過ぎても終わる気配がないので、事情を説明し先に帰らせてもらった。おかげで夕食は"美味しいもの"など食べる余裕もなくコンビニ弁当になりましたとさ。 -
今夜のホテル「HOPETREE天王寺」。狭いけどコンパクトにまとめられており不便はない。まだ開業して間がないのか部屋も綺麗。バスタブは無いが、シャワー、トイレ、洗面台が別々に分かれており、シャワー室はゆとりがある。狭いユニットバスより使い勝手がいい。ルームキーな無く暗証番号での入室。無料の水一本付き。アメニティはフロント横から必要分を持っていくシステム。クレンジングなどの化粧品類も常備。必要なものは揃っている印象。フロントが10時まで。それ以降は緊急連絡先の電話番号が掲示されている。
-
翌朝、近鉄駅前のカフェで朝ご飯。
-
吉野行の近鉄特急「さくらライナー」。一か月前の夕方に予約。すでに帰りは希望の時間が取れなかった。
駅員さんは満席と言っていたが空いている席がチラホラ。桜が咲いていないので吉野行を取りやめた方が居たかもしれない。
飛鳥駅で降車したのは、私ともう一人だけだった。 -
飛鳥駅前の観光案内所で明日香周遊バス「かめバス」の一日乗車券を購入。運賃650円となっているが何故か400円で買えた。そして、この「かめバス」が優秀すぎた。飛鳥の有名所は略網羅。30分に一本というペースもベストとは言わないまでも先ず先ずの頃合い。車を運転しない私にとっては有難い事この上なし。その感謝の意を込めて旅行記のタイトルに"バス"という単語を入れてみた。タイトルの元ネタは、山本コウタローとウィークエンドの「岬めぐり」。中学時代、バス旅行で同級生のM君が歌っていた唄。歳を取ると若い頃のつまらない事はよく覚えている。
その「かめバス」に乗って最初に訪問したのは「高松塚古墳」。 -
「高松塚古墳」
バス停から少し歩く。昭和47(1972)年3月、石室内に彩色壁画(国宝)が発見され、戦後最大の発見として大きな注目を集めた。被葬者は7~8世紀の皇子とみられる長身の男性とされるが、詳細は分かっていない。 -
古墳に隣接する「高松塚壁画館」
館内には、壁画発見当時の模写「現状模写」をはじめ、剥落や汚れを加減した模写「一部復元模写」、さらに凝灰岩に漆喰を塗り再現した「再現模造模写」、棺を納めていた石槨を復元した「石槨模型」のほか、副葬されていた太刀装飾金具、木棺金具、海獣葡萄鏡などの「副葬品レプリカ」を展示。 -
「女子群像」(西壁)
有名な飛鳥の美人さんたち。 -
多分、汚れを落とした「一部復元模写」。う~む、味がない。
-
「青龍」(東壁)
-
「玄武」(北壁)
-
石槨内部には古代中国道教の影響を受け、東壁には青龍と日像、西壁には白虎と月像、北壁には玄武、東西の両脇には人物像、天井には星宿図が描かれている。
私が、この石槨内部で一番興味を持ったのは天井の「星宿図」。
星々は直径6ミリほどの金箔で表現され、それを赤い線でつないで星座に見立てている。北極星を中心に28の星座を描き、東西には太陽と月を配置。夜空に輝く星を描いた天文図だ。
マヤ文明にしてもそうだけど、古代の人たちは天文学に精通していたのだな。電気も無い時代、夜は真っ暗で月と星の灯りだけが頼りだったろうし、星は、さぞや美しく見えたことだろう。今よりも星は生活に密着していたのかもしれないな。 -
発見当時の石槨を復元した「石槨模型」。盗堀穴から覗き込んだ内部。
-
石槨内部。天井に「星宿図」。死んでも尚、頭上に星が輝く。
-
飛鳥めぐりのバスはぁ~走るぅ~。続いて「かめバス」に乗ってやってきた「橘寺」。
-
「橘寺」
聖徳太子の父である用明天皇の別宮があったされ太子誕生の地と伝えられている。 -
桜、咲いてた。受付の人に聞いたら"彼岸桜"だそうだ。
-
桜は青空に映えるなぁ。
-
飛鳥時代の石造物「二面石」。人の心の善悪二相を表したものといわれている。太古の時代から人間は変わらぬようで・・・。
-
念仏写経研修道場「往生院」。
道場内の格天井には華の天井画が奉納されていて「橘寺」の見どころの一つ。 -
「往生院」から見た庭の桜。
-
見事な天井絵。私以外に誰も居なかったので、暫し畳の部屋でゆっくりさせていただいた。
-
誰も居ないのをいいことに寝転がって天井の写真を映す。
-
ここにも桜。
-
「橘寺」の向いの「川原寺」。斉明天皇の川原宮跡に、子の中大兄皇子が建てた寺。聖徳太子に中大兄皇子、日本の黎明期のビッグネームが並ぶ。丁度、自転車で横を通った若いカップルが「息するみたいに遺跡があるね」と話していた。
-
次にやって来たのは「石舞台」。広場で飛鳥時代の蹴鞠をやっていた。3体3のチーム対抗戦で、鞠を大きく蹴って相手の陣地を超えたらポイントになるそうだ。じゃあ、ずっと大きく蹴ってれば勝てるわけじゃん。それって面白いのか? あれか、鞠がなかなか跳ばない作りになってて大きく蹴るのが難しいのかな。若干の疑問は残るものの「石舞台」へと足を進める。
-
「石舞台」
6世紀の築造。巨石30個を積み上げて造られた石室古墳。その規模は日本最大級を誇る。墳丘は1辺50mの方墳で、周囲には幅8.4mの濠がめぐる。古墳最大の巨岩である天井石は、南側が約77t、北側約64tもあるという。この巨大古墳が誰の墓なのかは不明であるが、付近に蘇我馬子の庭園があったことから、馬子の墓ではないかとの説が有力である。 -
玄室は高さ約4.7m、幅約3.5m、奥行き約7.6m。
-
中に入ると石の隙間から差し込む陽の光が幻想的。まあ、昔は封土が盛られていたのだけどね。石室が露出しているのは、馬子の横暴な態度に反発した後世の人が封土を取り除いたためともいわれている。蘇我馬子よ、嫌われ者ってツラいなぁ。
-
「石舞台」隣のレストランで古代米のランチ。昨日の晩ご飯がコンビニ弁当で、今日の朝ご飯がパン一個だったからか、パクパクとたいらげてしまい古代米を味わう余裕もなかった。右端のショウガの佃煮がおいしくてお土産に購入。家で食べたら、そんなにインパクトも感じなかったので、余程おなかが空いていたと思われる(笑)。
-
「飛鳥寺」
仏教を保護した蘇我馬子の発願により日本初の本格的寺院として完成した。鎌倉時代に伽藍の大半を焼失。現在の本堂は江戸時代に再建されたもの。
御朱印をいただこうと御朱印帳を受付で預ける。「記入が終わったら受付前の棚に置いておくので忘れず持って帰ってね」とのこと。「わかりました!」と良い返事。 -
「飛鳥大仏」
本尊の銅造釈迦如来坐像(重要文化財)は飛鳥時代の作で日本最古の仏像。飛鳥大仏の名で親しまれる。
奈良の大仏様などと比べると、お顔が少し面長。これは、当時まだ国内で仏像を創る技術を持ったものが居らず、百済の仏師が創ったため大陸の要素が入ったのではないかと言われている。 -
大仏前でお寺の人の説明あり。「この仏像は年齢1400歳ぐらい」と聞いて「エッ!!」と大きな声を上げる。皆が私を見たので恥ずかしかった。スミマセン、日本最古の仏像って知らなかったもので・・・。
-
「蘇我入鹿の首塚」
大化の改新で中大兄王子、中臣鎌足に打たれた蘇我入鹿。今から1400年以上前の話。名前は知ってるけどさ、1400年以上も前の人、空想の人物みたいな感覚だったけど、こうやって首塚があったりすると、"実在した人なんだなぁ"って急に身近に感じた。 -
今の季節、飛鳥は菜の花が美しい。のどかだなあ。来てよかった。こんな素敵な場所なのに、京都や奈良市内に比べたら観光客が全然少ないのな。もっと皆来ればいいのに・・・。
-
奈良のイチゴが美味しいと聞いてイチゴを買いに「あすか夢の楽市」へ。「飛鳥寺」から「かめバス」てやって来たよん。駐車場に出店が出ていて、今日は"桜まつり"を開催しているんだって。桜、咲いてないけどね。
お目当てのイチゴもゲットして、そろそろ橿原駅に帰ろうかと思ったところで、「飛鳥寺」に御朱印帳を忘れたことに気づく。そう言えば、「受付前の棚に(御朱印帳)置いておくので忘れず持って帰ってね」、「わかりました!」なんて会話を受付の人と交わしたっけ。「わかりました!」て元気な返事が今は虚しい・・・。
そして、ここでも「かめバス」が大活躍。逆方向行の「かめバス」に乗り「飛鳥寺」に引き返す。かめバスさんよ、アンタがいなかったら面倒くさがりの私は、御朱印帳のことを諦めていたかもしれない。Thanks かめバス! 最後まで世話になったね。 -
「あすか夢の楽市」で買った「あすかルビー」。このパックで700円弱。割と酸味が強いのね。さっぱり系のイチゴでした。
-
<オマケ>
結局、花見は、いつもの場所で。なんだかんだ、ここの桜が一番好き!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
飛鳥(奈良) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
38