東南アジア最古の国 扶南とオケオ文化

2024/04/27 - 2024/05/04

インドシナ半島を流れる大河メコン川の下流地帯に東南アジア最古の王国があり、その国の名は中国の歴史書に「扶南」と記されていました。
今から約二千年程前に成立したその国はまだ謎が多く詳しくは解明されていませんが、アンザン省のオケオ(Oc Eo)がその国の繁栄に大きく寄与していた事が出土した当時の品々から分かっています。

現在のアンザン省は海に面していませんが、扶南国の時代には、オケオを外港として港市国家を築き東西の海上交易と肥沃なメコンデルタの農産物を後背地として持つ王国として最盛期には現在のベトナム南部、カンボジア、タイの沿岸部まで勢力を拡大しました。

オケオ及びその周辺から出土した当時の遺物を見に、ホーチミンからアンザン省ロンスエンへ長距離バスで移動し、ロンスエンからオケオまではモーターサイに乗せてもらって、博物館や遺跡発掘場所を見学してきました。

＊為替レート：1000ドン≒￥6円

エリア ホーチミン(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 2.0
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 飛行機
• 航空会社: スクート
• 旅行の手配内容: 個別手配

チャンギ空港　第1ターミナル
スクートのチェックインはセルフ化で端末も多く、待ち時間も無くスムーズでした。

シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港

スクート　チェックイン端末
シンガポール～ホーチミンをスクートのアプリから予約　
往路：SGD$160.90. (内座席指定料$8)

TR306便シンガポール13:10発、ホーチミン着14:25の予定でしたが、少し遅れました。機内は満席

ホーチミン空港のイミグレは大変混んでいましたが、幸運なことに列の少ない列に通されたため、待ち時間が少なくて済みました。

入国に必要な書類やWeb登録は不要で、イミグレではパスポートを出すのみです。滞在日数や帰りのフライト等の質問も一切ありませんでした。

タンソンニャット国際空港 (SGN) 空港

◉相鉄グランド フレッサ サイゴン
空港からホテルまでGrabで30分ぐらいで到着。Grab料金117,000ドン

相鉄グランドフレッサ サイゴン ホテル

ホテルは、Hotels.comで予約し支払い済み。
セルフ端末でチェックインしました。
素泊まりで1泊約13000円ぐらいでした。

6階の部屋
昨年オープンしたばかりとの事で、とても綺麗で機能的です。

バスルーム
日本のウォシュレット完備

まず両替をしにドンコイ通りにあるこちらの店へ行きました。ホテルより徒歩10分ぐらい。
1万円=1620000ドンでした。

フォーリン カレンシー エクスチェンジ デスク 59 建造物

夕暮れどきのドンコイ通り

ドンコイ通り 散歩・街歩き

ドンコイ通りにはフレンチコロニアル風の建物が多いです。

ホーチミン市民劇場 劇場・ホール・ショー

翌朝、ホーチミン歴史博物館へ。
ホテルから徒歩で15分ぐらいでしたが、朝から気温は35°ぐらいありました。この時期の最高気温は38～39度でした。天気は毎日晴天でした。

ホーチミン歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

◉ホーチミン歴史博物館
入館料 VD30,000（約￥180円）

ホーチミン歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

オケオ(Oc Eo)文化のギャラリー
この博物館では、一番ギャラリーのスペースをさいていて充実した展示内容でした。

オケオの現ベトナム国内の重要サイト

この博物館では、「扶南」(Funan)というワードは表示されていなませんでした。
また、現カンボジア領内のアンコール・ボレー等についても説明はありません。

南部メコンデルタで出土した扶南時代の神々の彫像

東南アジアのインド化の象徴である仏教、ヒンドゥー教関連がメインです。

最古の木造仏

４世紀ごろの木で出来た仏像がメコンデルタの高温多湿の環境の中で朽ちる事なく完全なお姿でないにせよ出土されたことに感銘しました。ベトナムの国宝に指定されています。

オケオから出土したローマのマルクス・アウレリウス金貨（左下）

この金貨によりその当時にローマまで交易があったことを物語っています。

女神像

チャンパ
扶南より北のベトナム中部に興った王国
後に南下し扶南に圧力を掛けます。

チャンパで出土したインドの神々

東南アジアのインド化はチャンパが最東端でしょうか。

Highlands Coffee
博物館の午前中の開館時間が11時までで、約2時間程空調の無い博物館の見学でだいぶ汗をかきました。
ホテルへ戻る途中にカフェがあったので一休み。

アイスコーヒーとミニバインミーのセット

ホテルに戻り、レタントン通りで昼食を摂った後、サイゴン中央郵便局へ行きました。

サイゴン中央郵便局 建造物

郵便局内部

郵便局内の1936年に描かれたメコンデルタの地図
当時は仏領インドシナだったので、ベトナムとカンボジアの国境線はありません。

反対側には1892年のサイゴンの地図

この郵便局から手紙を出す旅人のためにデスクも備え付けてあります。

サイゴン大教会の聖母像とサイゴン中央郵便局
天主堂は工事中でした。

サイゴン大教会 寺院・教会

◉Hot Beans レストラン
ホテル近くのカフェレストランで夕食
洋食とローカルフードのフュージョンレストランの様です。

メインはローカルフードをオーダーしましたが、盛り付けがフレンチっぽいです。

翌朝、ホテルを一旦チェックアウトしロンスエンへ移動。４日後にまたチェックインしますので、不要な荷物をロッカーに預かってもらいました。
ロッカーの利用条件は、24時間以内との事でしたが、ホテルフロントの方に再度宿泊する旨を伝えました。

相鉄グランドフレッサ サイゴン ホテル

Grab を呼んでバスターミナルへ向かいました。

ロンスエンまでのバスの予約は、Baolauという予約サイトを通して購入しました。
初めて使う予約サイトでしたが問題ありませんでした。本社はシンガポールの会社でWebページは日本語もありました。

ホーチミン発11:45、ロンスエン着16:45予定です。
価格は予約手数料も入れて約1600円ぐらいでした。

◉ミェン タイ バスターミナル
ホテルよりGrabで30分ぐらい。Grab料金143,000ドン

ミェンタイ バスターミナル バス系

結構大きなバスターミナルで、何処へ行って良いのか分からず。ウロウロしてたら係の人がFuta Bus の待合所（案内図の左側）を教えてくれました。

Futa Bus の待合所

Futa Busのチケットカウンター

待合室
案内のアナウンスはベトナム語のみ

Futa Bus の路線ネットワーク
主にメコンデルタが強いようです。

出発前に待合所の並びのレストランで軽食

バインミーとアイスコーヒー

バス乗り場

チケット発券時、この車両ナンバーを知らされます。
定刻の15分前に乗車。車内は土禁です。ロンスエンまでは５時間の旅程です。

座席は2段式スリーパーになっています。

バス予約サイトを見ていると下段から予約が埋まっていきます。車内を見渡すと女性客や子供連れは皆下段を取っていました。

バスは出発して約2時間後、休憩停車(25分)がありました。途中休憩はこの1回のみ。

大きなサービスエリアです。

バインミーをランチ代わりに食べました。

バスは、ホーチミンを出て４時間後に大河メコン川を渡り、アンザン省に入りました。

旅行記をご覧いただきましてありがとうございました。次編に続きます。